また少しだけ鼓動が速くなった。今更何を期待してるんだか。
その問いの答えは?
細川さんはクスっと笑って、えりの頭をくしゃくしゃ撫で、
「君と付き合ってみたくなったからしたんだよ?」
とまるで子どもをあやす様に言った
「ほんとですか・・?じゃあ私の願いが叶うんですか・・?」
「そうだよ」
そう言い終えると、優しく、抱きしめた。
少しの間えりは彼の胸の中で泣いていた。
「風邪引くからお風呂・・入ろうか?」
彼女がコクンとうなずいて、そして2人は消えていった。
人の気配がなくなりシーンとする中、俺はまだ動けないでいた
どうして、こんな事になってしまったんだろう
どうして、俺はこの場にいるのだろう
こんなものを見せ付けられて。
俺は今日、何をするべきで、何をするべきじゃなかったのか?
そんな事ばかり永延と考えていた。
布団に戻って横になる。
しばらくすると、今度は風呂場の方から喘ぎ声とガタガタ鳴る音が聞えてきた。
えりの声はさっきと違って激しく、全く抑えていない様子だった。
もう勘弁してくれ・・と思ったが、不思議な事にまた俺の体に興奮が蘇ってきた。
「細川さん、すき、すきぃ〜・・」と言う声を聞きながら、2回抜いた。
2回目を出した後、俺は耳を塞ぎながらまた泣いた。
かなりつらいな
おら、鬱になってき
朝起きると、何故か朝食が用意されてた。
え「あぁ、おはよう!もう9時だよ!?」
いつもと変わらないえり。
しいて言うならぶかぶかのTシャツとジャージのようなものを履いている事位か。
細「ごはん・・っても適当なものだけど作ったから、体しんどくなかったら食えよ」
いつもと変わらない細川さん。
笑顔の2人を見てると、昨日の事は全部悪い夢だったのではないか?と思えてきた
パンをかじる。
えりがスープを運んできた。
軽くかがんだその時、鎖骨の下あたりに赤褐色の内出血のようなアザが見えた
やはり昨日のは夢ではなかった・・!!
それを見たら咄嗟に吐き気に襲われ、俺はトイレに駆け込んだ。