341 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 14:58:35 ID:HfncrdNp0
僕が、その声をきくようになるのは、何度も彼女としてからなのに。
あの男は、僕よりもうまいのか?
それとも、あの男はすでに、彼女と何度もやっているのか?
男の声はだんだん高ぶり、そしてアァ・・・と果てた。
あまり長くなかった。僕と同じくらいか。
しかし、行為はまだ終わらなかった。
344 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:00:11 ID:HfncrdNp0
しばらくすると、また男の情けない声が聞こえ始めた。
僕は聞き続けて、
あ、いま入れられたな、とか、
だんだん出し入れが速くなってるな、
とか状況を分析していた。
それが終わっても、まだ限界が来ないようで、
間隔が空いた後に再びはじまっていた。
346 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:01:22 ID:HfncrdNp0
ひたすら自慰にふけった。
ベッドに横になって、彼女がなめてくれたときと
同じ体勢になってずっと。
もう股間が痛くなっても収まらなかった。
外が明るくなってきたころ、ようやく眠くなった。
寝て、起きたら昼1時を回っていた。
大学はもうさぼった形だ。
そのときになって、僕はようやくパソコンをつけようと思った。
彼女からメールが来ていないかと。
347 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:02:52 ID:HfncrdNp0
そしたら・・・来てたΣ(゚Д゚;)
喉がつまるような思いをしながら、それを開けた。
僕は、許す気まんまんだった。
許すというか、彼女は僕の全てだった。
彼女が僕に戻ってきてくれるなら、何でもよかった。
348 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:04:21 ID:HfncrdNp0
・・・件名なし、内容なしの空メールだった。
念のため、反転すると文字がでるかとか、
何か仕掛けがないか確かめたが、何もなかった。
意味がわからなかった。
君に話すことはもうないよ、ということなのか。
謝るつもりはないよ、ということなのか。
しかしそれならメールを送ってくる必要自体がない。
逆にこのメールに返信ちょうだいということなのか。
でも、いつも自分から動いていく彼女の性格から、
他人に返信をよこさせるような行動は想像できなかった。
349 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:05:00 ID:HfncrdNp0
苦悩するまま夜になって、
ふと、ゲームにログインしてみようと思った。
ゲーム内で、僕と、彼女との友人登録は削除されていなかった。
彼女はログインしていた。
(登録していると相手の状態が分かる。片方が友人登録を削除すると、
もう一方もたぶん削除される。)
350 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:06:03 ID:HfncrdNp0
しかし、いつも僕がログインするとチャットで話しかけてくる彼女は、
一向に話しかけてこなかった。
僕も話しかけるのが怖かった。
いつも待ち合わせしているゲーム内の場所にいっても、
彼女は来なかった。
僕のブログに、彼女のコメントがつくことはもうなかった。
僕は悲嘆にくれた。
------ 後半終わり。
351 :えっちな21禁さん:2005/08/15(月) 15:06:49 ID:JjDhDKCn0
これでもしかして終わりなんですか?
352 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:07:18 ID:HfncrdNp0
<コメント>
もうちょっと写実的に書く予定が、感情の描写が増えすぎてしまった点をお詫びします。
このあと、蛇足ながら後日談が少し入ります。
ちょっと休憩。
コメント>
358 :えっちな21禁さん:2005/08/15(月) 15:49:10 ID:ibSGoVaD0
>>352
彼女が何を考えていたのか、はじめからまったく遊びだったのか、その辺聞きたいな。
361 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:12:35 ID:HfncrdNp0
------ 後日談
ボロボロの抜け殻のような状態が続いた。
大学には通ったが、何も耳に入らない状態で、
実質何もやってないが形式だけ見せかけて間に合わせる毎日だった。
時間があればパソコンに向かって、なにか掲示板を見たりしていた。
何もやってないから時間だけが余って、7月に入ってから、
ふとゲームをやって中の世界を確かめたくなって、
お金を払ってサービスを継続し、ログインした。
何も変わらない世界。
362 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:13:48 ID:HfncrdNp0
彼女との友人登録はまだ残っていて、
今もログインしていた。
しかしやはり話しかけてはこなかった。
所属していた団体からは除名されていた。
話せる友達はもういなくなっていた。
僕はログインしたとたん、急にやる気がなくなった。
傷心旅行をしているようなつもりで、
数時間もずっとゲーム内をぶらぶらしていた。
彼女のキャラが通りかかった。
364 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:15:35 ID:HfncrdNp0
彼女のキャラは、僕とすれ違うと、
ちょこんと挨拶のポーズをとって、そのまま走り去っていった。
何もしゃべらなかった。
ただ、挨拶されたのが僕にとっては本当に大きな救いに思えた。
それを境に僕は回復していった。
いまは、わりと自分を冷静に見れるようになった。
365 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:16:18 ID:HfncrdNp0
思い返すと、さまざまなところで反省すべき点がある。
最大の問題は、そもそも
どこまでつきあっていたのかということだろう。
体の関係ばかりが先行してしまった。
30回近く彼女と行為を繰り返し続けながら、
恋愛を深めることをしてこなかった。
彼女の術中にはまりながら、情けない格好でいかされたりして、
男なのに体をもてあそばれてしまったという自虐的な決め付け方もできる。
思いやりが不足していた点も多い。
366 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:17:12 ID:HfncrdNp0
一方で、彼女と共有していた時間は、
出会った2月頃からゲーム内含めて考えると はんぱじゃなく多いし、
1日中彼女と話し続けたこともたくさんあった。
京都で一緒にいたときの彼女は本当に楽しそうで、
単に体だけが目的だったのかと割り切るのにも躊躇を感じる。
もうちょっと普通にデートを重ねていくのも誘えばできたはずだ。
そのあいまいな状態を解決しようとしないまま、
欲求に走ってしまった点が最大の反省点だと思う。
それによって、悲劇を回避できたかは分からないが。
367 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:18:33 ID:HfncrdNp0
学ぶ点は数多くあったので、人間的に成長できた気がする。
彼女には心から感謝している。
僕はまだときどきゲームでぶらぶらしていて、
彼女はすれ違えば挨拶する状態から変わっていない。
僕がなにか行動を起こしたら、と思う方もいるかもしれない。
しかし、彼女には彼女自身たぶん何か深い闇が心の中に広がっている気がして、
僕程度の人間では、どうにも付き合っていくことはできないと思う。
以上を懺悔の意味でここに記す。
----- 完結
371 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:57:03 ID:HfncrdNp0
<訂正>
>>346 の最初に
僕は、敗北感を感じて家に帰った。
という一文が抜けてました(´д`)
訂正>
僕が、その声をきくようになるのは、何度も彼女としてからなのに。
あの男は、僕よりもうまいのか?
それとも、あの男はすでに、彼女と何度もやっているのか?
男の声はだんだん高ぶり、そしてアァ・・・と果てた。
あまり長くなかった。僕と同じくらいか。
しかし、行為はまだ終わらなかった。
344 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:00:11 ID:HfncrdNp0
しばらくすると、また男の情けない声が聞こえ始めた。
僕は聞き続けて、
あ、いま入れられたな、とか、
だんだん出し入れが速くなってるな、
とか状況を分析していた。
それが終わっても、まだ限界が来ないようで、
間隔が空いた後に再びはじまっていた。
346 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:01:22 ID:HfncrdNp0
ひたすら自慰にふけった。
ベッドに横になって、彼女がなめてくれたときと
同じ体勢になってずっと。
もう股間が痛くなっても収まらなかった。
外が明るくなってきたころ、ようやく眠くなった。
寝て、起きたら昼1時を回っていた。
大学はもうさぼった形だ。
そのときになって、僕はようやくパソコンをつけようと思った。
彼女からメールが来ていないかと。
347 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:02:52 ID:HfncrdNp0
そしたら・・・来てたΣ(゚Д゚;)
喉がつまるような思いをしながら、それを開けた。
僕は、許す気まんまんだった。
許すというか、彼女は僕の全てだった。
彼女が僕に戻ってきてくれるなら、何でもよかった。
348 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:04:21 ID:HfncrdNp0
・・・件名なし、内容なしの空メールだった。
念のため、反転すると文字がでるかとか、
何か仕掛けがないか確かめたが、何もなかった。
意味がわからなかった。
君に話すことはもうないよ、ということなのか。
謝るつもりはないよ、ということなのか。
しかしそれならメールを送ってくる必要自体がない。
逆にこのメールに返信ちょうだいということなのか。
でも、いつも自分から動いていく彼女の性格から、
他人に返信をよこさせるような行動は想像できなかった。
349 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:05:00 ID:HfncrdNp0
苦悩するまま夜になって、
ふと、ゲームにログインしてみようと思った。
ゲーム内で、僕と、彼女との友人登録は削除されていなかった。
彼女はログインしていた。
(登録していると相手の状態が分かる。片方が友人登録を削除すると、
もう一方もたぶん削除される。)
350 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:06:03 ID:HfncrdNp0
しかし、いつも僕がログインするとチャットで話しかけてくる彼女は、
一向に話しかけてこなかった。
僕も話しかけるのが怖かった。
いつも待ち合わせしているゲーム内の場所にいっても、
彼女は来なかった。
僕のブログに、彼女のコメントがつくことはもうなかった。
僕は悲嘆にくれた。
------ 後半終わり。
351 :えっちな21禁さん:2005/08/15(月) 15:06:49 ID:JjDhDKCn0
これでもしかして終わりなんですか?
352 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 15:07:18 ID:HfncrdNp0
<コメント>
もうちょっと写実的に書く予定が、感情の描写が増えすぎてしまった点をお詫びします。
このあと、蛇足ながら後日談が少し入ります。
ちょっと休憩。
コメント>
358 :えっちな21禁さん:2005/08/15(月) 15:49:10 ID:ibSGoVaD0
>>352
彼女が何を考えていたのか、はじめからまったく遊びだったのか、その辺聞きたいな。
361 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:12:35 ID:HfncrdNp0
------ 後日談
ボロボロの抜け殻のような状態が続いた。
大学には通ったが、何も耳に入らない状態で、
実質何もやってないが形式だけ見せかけて間に合わせる毎日だった。
時間があればパソコンに向かって、なにか掲示板を見たりしていた。
何もやってないから時間だけが余って、7月に入ってから、
ふとゲームをやって中の世界を確かめたくなって、
お金を払ってサービスを継続し、ログインした。
何も変わらない世界。
362 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:13:48 ID:HfncrdNp0
彼女との友人登録はまだ残っていて、
今もログインしていた。
しかしやはり話しかけてはこなかった。
所属していた団体からは除名されていた。
話せる友達はもういなくなっていた。
僕はログインしたとたん、急にやる気がなくなった。
傷心旅行をしているようなつもりで、
数時間もずっとゲーム内をぶらぶらしていた。
彼女のキャラが通りかかった。
364 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:15:35 ID:HfncrdNp0
彼女のキャラは、僕とすれ違うと、
ちょこんと挨拶のポーズをとって、そのまま走り去っていった。
何もしゃべらなかった。
ただ、挨拶されたのが僕にとっては本当に大きな救いに思えた。
それを境に僕は回復していった。
いまは、わりと自分を冷静に見れるようになった。
365 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:16:18 ID:HfncrdNp0
思い返すと、さまざまなところで反省すべき点がある。
最大の問題は、そもそも
どこまでつきあっていたのかということだろう。
体の関係ばかりが先行してしまった。
30回近く彼女と行為を繰り返し続けながら、
恋愛を深めることをしてこなかった。
彼女の術中にはまりながら、情けない格好でいかされたりして、
男なのに体をもてあそばれてしまったという自虐的な決め付け方もできる。
思いやりが不足していた点も多い。
366 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:17:12 ID:HfncrdNp0
一方で、彼女と共有していた時間は、
出会った2月頃からゲーム内含めて考えると はんぱじゃなく多いし、
1日中彼女と話し続けたこともたくさんあった。
京都で一緒にいたときの彼女は本当に楽しそうで、
単に体だけが目的だったのかと割り切るのにも躊躇を感じる。
もうちょっと普通にデートを重ねていくのも誘えばできたはずだ。
そのあいまいな状態を解決しようとしないまま、
欲求に走ってしまった点が最大の反省点だと思う。
それによって、悲劇を回避できたかは分からないが。
367 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:18:33 ID:HfncrdNp0
学ぶ点は数多くあったので、人間的に成長できた気がする。
彼女には心から感謝している。
僕はまだときどきゲームでぶらぶらしていて、
彼女はすれ違えば挨拶する状態から変わっていない。
僕がなにか行動を起こしたら、と思う方もいるかもしれない。
しかし、彼女には彼女自身たぶん何か深い闇が心の中に広がっている気がして、
僕程度の人間では、どうにも付き合っていくことはできないと思う。
以上を懺悔の意味でここに記す。
----- 完結
371 :小太 ◆NTLLUQ531s :2005/08/15(月) 16:57:03 ID:HfncrdNp0
<訂正>
>>346 の最初に
僕は、敗北感を感じて家に帰った。
という一文が抜けてました(´д`)
訂正>