52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:18:53.81 ID:NWjmv6xd0.net
終わったときには2人とも汗だくだった
ぼくは そのまま彼女の上に倒れこんだ
彼女はぼくの頭を優しく撫でて気持ちよかったよと言ってくれた
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:21:28.33 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくも気持ちよかったと答えて、扇風機を回して彼女に腕まくらをした
さっきまでとはまったく違う表情で笑っている彼女を見て、罪悪感は消えるどころかどんどん増していった
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:22:56.72 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは自分のことしか考えていなかった
罪悪感から逃れたい一心だった
きのう先輩と会った
と言ってしまった
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:24:32.59 ID:NWjmv6xd0.net
先輩の存在は付き合うまえに話をしていたので彼女も知っていた
高校時代のぼくのすべてで、ぼくのはじめての人だということも彼女は知っていた
彼女の表情が変わった
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:27:05.85 ID:NWjmv6xd0.net
え?と彼女は言ったが、聞こえなかったわけではなかった
その証拠に彼女の顔はみるみる青くなっていき、ぼくの腕から抜けて背を向けた
ぼくは彼女の背中にむかってごめんと言ったが、彼女は何も言わなかった
57 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:30:11.76 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは続けた
誕生日に連絡があったこと、2人で飲みにいったこと、そして告白されたこと
最近態度が変だったのは全部そのせいで、彼女には何も非がなかったということ
全部話したが、きのうのことだけは話せなかった
58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:32:43.12 ID:NWjmv6xd0.net
きみはどうしたいの
彼女は泣きながらなんとか声を絞り出した
どうしたいのかなんて、ぼくに選べる余地があると思えなかった
ぼくは浮気者なのだから、捨てるか続けるかあなたが選んでくれと言った
59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:38:37.58 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はベッドから出て服を着はじめた
ぼくは半身を起こしてそれを眺めながら、なんであんなこと言ってしまったのかと後悔していた
彼女は服を着終えると、そのまま帰ってしまった
玄関のドアが閉まる直前に、カランと音がした
あとで確かめてみたら誕生日にあげた指輪が投げ捨てられていた
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:42:49.58 ID:NWjmv6xd0.net
指輪を拾い上げてぼくは泣いた
さっきまであんなに幸せで穏やかな時間が流れていたのに、どうしてこんなことになってしまったのかと泣いていた
自業自得だということは分かっていた
自分がこんなに彼女のことを好きだということに気が付いていなかった
自分でも愚かすぎて驚いた
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:45:46.98 ID:NWjmv6xd0.net
すぐに服を着て彼女を追いかけたかった
でも、走って追いついたところでなんと言えばいいのか分からなかった
そうやって悩んでいるうちにドンドン時間は過ぎていって、彼女が駅につくのに十分な時間がたってしまった
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:54:53.21 ID:NWjmv6xd0.net
それからさらに時間がすぎたとき、彼女から着信があった
手は震えたが、なんとか出ることができた
お互いに無言だった
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:56:43.96 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはまた、ごめんと言った
何がごめん?彼女は落ち着いた様子だった
黙って先輩と会ってごめん、とぼくは言った
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:59:40.74 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はやっぱり電話じゃうまく話せないからメールにすると言って電話を切った
しばらくしてから、メールがきた
きみは私と先輩を天秤にかけてるところなんでしょう?
後悔しないように選択してください
待った時間の割には短いメールだった
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:01:10.58 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは彼女に好きだと言ってほしかった
別れたくないと言ってほしかった
だから返事はこうなった
あなたは別れたいの?
67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:04:48.85 ID:NWjmv6xd0.net
わたしは好きだから別れたくない
でも、わたしから何も言わずに わたしを選んでくれなきゃ嫌なの
ぼくの子どもっぽい目論見は成功した
安心してまた涙が出た
ぼくは彼女に電話をして、ぼくも好きだ、先輩にはハッキリ断りの連絡をする、不安にさせてごめんと言った
彼女も泣きながら、バカと言った
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:12:37.86 ID:NWjmv6xd0.net
彼女は電車には乗ってなくて、駅前のカラオケボックスに1人でいるとのことだったので迎えに行った
つくなり彼女に思い切りビンタされた
かなり痛かったし驚いた
次やったらこれじゃすまないからと彼女は言った
個室の中で指輪を彼女のゆびにはめ、ごめん、好きですと言った
彼女は私も好きと言ってまた泣いてしまった
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:14:12.21 ID:NWjmv6xd0.net
それから2人で歩いて帰った
付き合ってからこれまでのことを色々話したりなんかして、とても穏やかな時間が流れていた
家に着いてからも朝が来るまで2人で話していた
71 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:29:38.61 ID:NWjmv6xd0.net
当然その日の授業はサボった
朝方寝て、昼頃起きて彼女が行きたいと言っていた水族館に行くことにした
その日は大雨だったが久々のデートだったので楽しめた
72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:31:50.86 ID:NWjmv6xd0.net
しばらくは浮気のことでちくちくと虐められたが、その方が気が楽でよかった
学校の友だちには絶対に言わないでくれたのも彼女の優しさを感じた
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:38:06.15 ID:NWjmv6xd0.net
それからは彼女の束縛が少しきつくなったくらいで、平穏な日々を過ごすことができた
先輩からは何度か連絡がきたがすべて無視するうちに連絡も来なくなった
付き合ってから3年がたったころ、ぼくの実家に彼女を連れて行ったが、親も彼女を気に入ってくれたので、なんとなく結婚するんだろうなあと思い始めていた
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:41:30.07 ID:NWjmv6xd0.net
そして、ついに就活の時期がやってきた
彼女もぼくも慣れないスーツに身を包み、説明会やセミナーに足を運びつつ暇を見つけてデートをする日々がはじまった
彼女はメーカーで営業がしたいと言うようになっていた
ぼくはある程度の待遇さえ保証されていれば どんな仕事でもいいと思っていた
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:46:59.69 ID:NWjmv6xd0.net
しかし、現実は厳しかった
結局 ぼくは内定はいくつかもらったものの、納得いく結果ではなかったため院への進学を決めた
彼女は希望業界の会社にことごとくお祈りされて希望していなかった業界に就職することになった
彼女にらも納得いくまで就活することを勧めたかったが、精神的に参ってしまった彼女にそんな言葉はかけられなかった
78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:50:26.42 ID:NWjmv6xd0.net
卒業旅行は2人でグアムに行った
ほとんど日本語が通じるし ほぼ日本みたいなものだったが、はじめて2人でいく海外旅行でとても楽しかった
そして、ぼくは学生のまま、彼女は社会人になった
79 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:53:41.72 ID:NWjmv6xd0.net
社会人になってはじめの1ヶ月は研修で、彼女は同期と研修所で楽しくやっているようだった
毎晩のように酔っ払って電話をかけてきていたが、月の半分がたったころにはそれもなくなった
ぼくは不安に思ったが、自分から電話をかけると迷惑になるだろうと思って我慢していた
80 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:55:30.85 ID:NWjmv6xd0.net
電話はなくとも、LINEは毎日きていたため変化に不安はあっても彼女が何かしているとは考えなかった
考えても仕方ないし、何よりぼくは一度過ちを犯しているから一度なら許そうと思っていた
81 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:58:43.11 ID:NWjmv6xd0.net
そしてやっと彼女が研修から帰ってくる日がやってきた
大学1年の頃から付き合い始めて4年間、毎週かかさず会っていたので1ヶ月も会わないことは初めてのことで、とても苦しかった
82 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:01:57.40 ID:NWjmv6xd0.net
彼女に何を食べたいか聞くと、なんでもと言うので焼肉屋を予約してから彼女がくるのを待った
しかし駅に現れた彼女は、勘が悪いぼくでも気がつくくらい、思いつめた表情をしていた
それでも気がつかないフリをして、バカを演じて店に向かった
83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:04:23.86 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はよく食べるほうだ
男のぼくと同じくらいよく食べる
その彼女の箸が止まりっぱなしだった
彼女が何か言おうとするたびバカなぼくはそれを遮ってどうでもいい話をした
そのうち彼女も諦めて普通に笑ってくれた
84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:06:01.83 ID:NWjmv6xd0.net
その日は金曜日だったので2時間で店を追い出されてしまった
ぼくと彼女は手を繋いで4年間何度も通ったぼくの家に向かう道を歩いた
彼女はずっとうつむいていた
85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:12:15.32 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくの家について、ぼくはシャワーを浴びることを提案した
彼女も一緒にシャワーを浴びた
シャワーを浴びながらぼくは彼女を抱きしめた
久しぶりに会う彼女に我慢がきかなくなって、そのままキスをした
彼女もぼくの舌を受け入れてくれた
シャワーをとめると、狭い浴室にぼくたちのキスと音にまじって興奮した吐息が漏れるのが反響していた
87 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:16:35.23 ID:NWjmv6xd0.net
彼女も興奮しているのが分かったので、ベッドに誘うと、返事の代わりに彼女からキスをされた
ぼくは彼女を抱えてそのままベッドになだれこんだ
1ヶ月の空白を埋めるように、激しく求めあった
しかし、彼女が帰ってくるのを楽しみにオナ禁していたのが仇となったのか、あまり長くはもたなかった
88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:19:06.08 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくも彼女も笑ってしまい、張り詰めていた糸が切れてしまった
ぼくは彼女にごめんと言い、いったあともしばらく彼女の中にいた
彼女はぼくを優しく抱きしめると、言わなきゃいけないことがあるの
と言った
89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:21:23.12 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはしまった、と思ったが
もうバカのフリは通用しなかった
ぼくは体勢を整え、彼女に腕まくらしてあげるようにしてから、言わなきゃいけないことって何?
とできるだけ穏やかにたずねた
>>次のページへ続く
終わったときには2人とも汗だくだった
ぼくは そのまま彼女の上に倒れこんだ
彼女はぼくの頭を優しく撫でて気持ちよかったよと言ってくれた
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:21:28.33 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくも気持ちよかったと答えて、扇風機を回して彼女に腕まくらをした
さっきまでとはまったく違う表情で笑っている彼女を見て、罪悪感は消えるどころかどんどん増していった
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:22:56.72 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは自分のことしか考えていなかった
罪悪感から逃れたい一心だった
きのう先輩と会った
と言ってしまった
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:24:32.59 ID:NWjmv6xd0.net
先輩の存在は付き合うまえに話をしていたので彼女も知っていた
高校時代のぼくのすべてで、ぼくのはじめての人だということも彼女は知っていた
彼女の表情が変わった
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:27:05.85 ID:NWjmv6xd0.net
え?と彼女は言ったが、聞こえなかったわけではなかった
その証拠に彼女の顔はみるみる青くなっていき、ぼくの腕から抜けて背を向けた
ぼくは彼女の背中にむかってごめんと言ったが、彼女は何も言わなかった
57 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:30:11.76 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは続けた
誕生日に連絡があったこと、2人で飲みにいったこと、そして告白されたこと
最近態度が変だったのは全部そのせいで、彼女には何も非がなかったということ
全部話したが、きのうのことだけは話せなかった
58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:32:43.12 ID:NWjmv6xd0.net
きみはどうしたいの
彼女は泣きながらなんとか声を絞り出した
どうしたいのかなんて、ぼくに選べる余地があると思えなかった
ぼくは浮気者なのだから、捨てるか続けるかあなたが選んでくれと言った
59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:38:37.58 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はベッドから出て服を着はじめた
ぼくは半身を起こしてそれを眺めながら、なんであんなこと言ってしまったのかと後悔していた
彼女は服を着終えると、そのまま帰ってしまった
玄関のドアが閉まる直前に、カランと音がした
あとで確かめてみたら誕生日にあげた指輪が投げ捨てられていた
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:42:49.58 ID:NWjmv6xd0.net
指輪を拾い上げてぼくは泣いた
さっきまであんなに幸せで穏やかな時間が流れていたのに、どうしてこんなことになってしまったのかと泣いていた
自業自得だということは分かっていた
自分がこんなに彼女のことを好きだということに気が付いていなかった
自分でも愚かすぎて驚いた
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:45:46.98 ID:NWjmv6xd0.net
すぐに服を着て彼女を追いかけたかった
でも、走って追いついたところでなんと言えばいいのか分からなかった
そうやって悩んでいるうちにドンドン時間は過ぎていって、彼女が駅につくのに十分な時間がたってしまった
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:54:53.21 ID:NWjmv6xd0.net
それからさらに時間がすぎたとき、彼女から着信があった
手は震えたが、なんとか出ることができた
お互いに無言だった
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:56:43.96 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはまた、ごめんと言った
何がごめん?彼女は落ち着いた様子だった
黙って先輩と会ってごめん、とぼくは言った
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 02:59:40.74 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はやっぱり電話じゃうまく話せないからメールにすると言って電話を切った
しばらくしてから、メールがきた
きみは私と先輩を天秤にかけてるところなんでしょう?
後悔しないように選択してください
待った時間の割には短いメールだった
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:01:10.58 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくは彼女に好きだと言ってほしかった
別れたくないと言ってほしかった
だから返事はこうなった
あなたは別れたいの?
67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:04:48.85 ID:NWjmv6xd0.net
わたしは好きだから別れたくない
でも、わたしから何も言わずに わたしを選んでくれなきゃ嫌なの
ぼくの子どもっぽい目論見は成功した
安心してまた涙が出た
ぼくは彼女に電話をして、ぼくも好きだ、先輩にはハッキリ断りの連絡をする、不安にさせてごめんと言った
彼女も泣きながら、バカと言った
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:12:37.86 ID:NWjmv6xd0.net
彼女は電車には乗ってなくて、駅前のカラオケボックスに1人でいるとのことだったので迎えに行った
つくなり彼女に思い切りビンタされた
かなり痛かったし驚いた
次やったらこれじゃすまないからと彼女は言った
個室の中で指輪を彼女のゆびにはめ、ごめん、好きですと言った
彼女は私も好きと言ってまた泣いてしまった
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:14:12.21 ID:NWjmv6xd0.net
それから2人で歩いて帰った
付き合ってからこれまでのことを色々話したりなんかして、とても穏やかな時間が流れていた
家に着いてからも朝が来るまで2人で話していた
71 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:29:38.61 ID:NWjmv6xd0.net
当然その日の授業はサボった
朝方寝て、昼頃起きて彼女が行きたいと言っていた水族館に行くことにした
その日は大雨だったが久々のデートだったので楽しめた
72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:31:50.86 ID:NWjmv6xd0.net
しばらくは浮気のことでちくちくと虐められたが、その方が気が楽でよかった
学校の友だちには絶対に言わないでくれたのも彼女の優しさを感じた
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:38:06.15 ID:NWjmv6xd0.net
それからは彼女の束縛が少しきつくなったくらいで、平穏な日々を過ごすことができた
先輩からは何度か連絡がきたがすべて無視するうちに連絡も来なくなった
付き合ってから3年がたったころ、ぼくの実家に彼女を連れて行ったが、親も彼女を気に入ってくれたので、なんとなく結婚するんだろうなあと思い始めていた
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:41:30.07 ID:NWjmv6xd0.net
そして、ついに就活の時期がやってきた
彼女もぼくも慣れないスーツに身を包み、説明会やセミナーに足を運びつつ暇を見つけてデートをする日々がはじまった
彼女はメーカーで営業がしたいと言うようになっていた
ぼくはある程度の待遇さえ保証されていれば どんな仕事でもいいと思っていた
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:46:59.69 ID:NWjmv6xd0.net
しかし、現実は厳しかった
結局 ぼくは内定はいくつかもらったものの、納得いく結果ではなかったため院への進学を決めた
彼女は希望業界の会社にことごとくお祈りされて希望していなかった業界に就職することになった
彼女にらも納得いくまで就活することを勧めたかったが、精神的に参ってしまった彼女にそんな言葉はかけられなかった
78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:50:26.42 ID:NWjmv6xd0.net
卒業旅行は2人でグアムに行った
ほとんど日本語が通じるし ほぼ日本みたいなものだったが、はじめて2人でいく海外旅行でとても楽しかった
そして、ぼくは学生のまま、彼女は社会人になった
79 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:53:41.72 ID:NWjmv6xd0.net
社会人になってはじめの1ヶ月は研修で、彼女は同期と研修所で楽しくやっているようだった
毎晩のように酔っ払って電話をかけてきていたが、月の半分がたったころにはそれもなくなった
ぼくは不安に思ったが、自分から電話をかけると迷惑になるだろうと思って我慢していた
80 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:55:30.85 ID:NWjmv6xd0.net
電話はなくとも、LINEは毎日きていたため変化に不安はあっても彼女が何かしているとは考えなかった
考えても仕方ないし、何よりぼくは一度過ちを犯しているから一度なら許そうと思っていた
81 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 03:58:43.11 ID:NWjmv6xd0.net
そしてやっと彼女が研修から帰ってくる日がやってきた
大学1年の頃から付き合い始めて4年間、毎週かかさず会っていたので1ヶ月も会わないことは初めてのことで、とても苦しかった
82 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:01:57.40 ID:NWjmv6xd0.net
彼女に何を食べたいか聞くと、なんでもと言うので焼肉屋を予約してから彼女がくるのを待った
しかし駅に現れた彼女は、勘が悪いぼくでも気がつくくらい、思いつめた表情をしていた
それでも気がつかないフリをして、バカを演じて店に向かった
83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:04:23.86 ID:NWjmv6xd0.net
彼女はよく食べるほうだ
男のぼくと同じくらいよく食べる
その彼女の箸が止まりっぱなしだった
彼女が何か言おうとするたびバカなぼくはそれを遮ってどうでもいい話をした
そのうち彼女も諦めて普通に笑ってくれた
84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:06:01.83 ID:NWjmv6xd0.net
その日は金曜日だったので2時間で店を追い出されてしまった
ぼくと彼女は手を繋いで4年間何度も通ったぼくの家に向かう道を歩いた
彼女はずっとうつむいていた
85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:12:15.32 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくの家について、ぼくはシャワーを浴びることを提案した
彼女も一緒にシャワーを浴びた
シャワーを浴びながらぼくは彼女を抱きしめた
久しぶりに会う彼女に我慢がきかなくなって、そのままキスをした
彼女もぼくの舌を受け入れてくれた
シャワーをとめると、狭い浴室にぼくたちのキスと音にまじって興奮した吐息が漏れるのが反響していた
87 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:16:35.23 ID:NWjmv6xd0.net
彼女も興奮しているのが分かったので、ベッドに誘うと、返事の代わりに彼女からキスをされた
ぼくは彼女を抱えてそのままベッドになだれこんだ
1ヶ月の空白を埋めるように、激しく求めあった
しかし、彼女が帰ってくるのを楽しみにオナ禁していたのが仇となったのか、あまり長くはもたなかった
88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:19:06.08 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくも彼女も笑ってしまい、張り詰めていた糸が切れてしまった
ぼくは彼女にごめんと言い、いったあともしばらく彼女の中にいた
彼女はぼくを優しく抱きしめると、言わなきゃいけないことがあるの
と言った
89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/06/29(月) 04:21:23.12 ID:NWjmv6xd0.net
ぼくはしまった、と思ったが
もうバカのフリは通用しなかった
ぼくは体勢を整え、彼女に腕まくらしてあげるようにしてから、言わなきゃいけないことって何?
とできるだけ穏やかにたずねた
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