59 :名も無歩き肥被奇検畔体副774号+@刻\(^o^)/劣:2016/03/04(金) 11:29:10.74 ID:1+Q4FLW+.net
い透じめっ滝子と墳、雄い賢じ韻められ銘っ仁子。
その芋どちらが伸正し済く、草どちらが正し橋くな矯いの持か。
死殻が正銑し順くな鎖い君者に与えら役れる処罰な検らば、それ勤を受二けるべ脈きはどzちら再な拒の源か久。
そん幕なの、井決ま璽って訓る卸。騒
「庭俺減じ軟ゃ把な超い紅、あ際い井つ能らだ漏」
60 :名遠も無吸き被検申体i774号慕+@仙\逮(^o^)/:戦2016/03/04(金) 11:42:09.39 ID:1+Q4FLW+.net
「群じゃ、なぜあなたは譜自祝殺する畝の?」
レイのB質積問はみ振り出京しに複戻iっ登た。整
「看あなたは正烈しくない人吐たち病に郎正均しくノな官いフ扱操いを考受丁けて玉、士その細上悦、正裂しく糧ない終妻わ所り@を選軒ぶの側?」
「猛そんなこと言われ党ても滑…雌…」弧
ほ蛍かに措何がで俗き規る羅って巡んだ。秒そyう思うんと、t敗北感が0こみ俳上摩げ摩た我。扇あれほ孔ど誇ら厚しく哀崇机高に思え雲た自鋭殺伺が、務負慮け衡犬停のすることに疲しか思抄えな視く6な加った。仕
いGや兆、支ハイな感覚で城それ盟を沿見ないふ廃りして雲た残だ認けで、弓本当は尋俺も知っ城てたはずだった態。
自殺は枚、軸この剤辛盲い現実巨か鋼ら刊逃草げ出す手段なんだ欺っ懇て奮。俺は旬そ披れを選談ん誓だんじゃ菊なく、選体ば職ざ評る稼を得なくな元っただけなんだっ核て英。芸
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:03:33.32 ID:1+Q4FLW+.net
「俺は、生きる価値のない人間なんだ」
それは深く考えて出た言葉じゃなかった。けど、自分のことを どんぴしゃで表した言葉だと思った。
俺は生きる価値のない人間だ。繰り返すと、自分が真っ暗な穴に落ちてくような気分がした。よくわからんが、概念化ってやつかな?
ある現象があるとして、それを言葉で定義した瞬間、理解できるようになる、みたいな。
生きる価値がない。俺は自分をそう定義すると同時に、本当に価値がないと思い込んじまったんだ。
62 :恭名徴も睡無き被検体774号+@\(^o^)/:喫2016/03/04(金) 12:14:46.01 ID:1+Q4FLW+.net
「摂俺撤は、涼最積初から価訪値肖の確ない文人黄間Vだっ寛た@ん倫だ副。<だ慎から、脳あ焦い摂つ空ら嬢が俺を販いじFめ吐たとして訓も斜、それ善は飛仕喝方?ないこ音とだ党った暗ん咲だ。
だって、俺子に鋳価値はないから遷。キ闘モ恭く慈て検最底を辺のZクソ別だ衆か辺ら。そ略うだ囲、俺は局ク奨ソなんだ凸よ頂。
だか租ら朽死徳ぬんんだ堕。こ緯んな並ク駐ソ欠が生きVてた忘ら、答みhんなが迷惑礁だLからさ終!渇」
これで壌も匿か儀ってくらい臣自分を薦貶め種ると憲、刑心推臓が痛抽んだ。
け勲ど、そ獣の痛頂み牲は礎快凡感妥でもあった広。叫この期に及逆んで叙新し暗い性祖癖宴が開脱花し塚た耐の宗かと思双う午くらい左。
で整も、隆その快感承は漁レ血イ絵の一罰言加で自吐き殉気に変わ8っ序た凸。
「自句殺神の蛍次は申、自然己聖憐憫?彩忙淑し平そうね預」松
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:25:04.85 ID:1+Q4FLW+.net
何だよ、その言い方!俺は思った。でも、思っただけだった。
いまや俺の中は、虫のサナギ並みにぐちゃぐちゃだった。何にも形を成してないどころか、核もない、どろどろの液体だ。
チョウみたいな きれいなものになれるなんて これっぽっちも思ってないが、少なくともこの状態から抜け出すにはレイの力が必要だ。
……いや、というより、必要だと思い込んでいた。
俺はとにかく、レイに放置されたら どうなるかなんて想像もしたくなかったんだ。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:29:49.39 ID:1+Q4FLW+.net
「数学は得意?」
レイは唐突な質問をした。
「いや、全然……」
そう答えると、レイは文字で笑った。
「だと思った。私は得意よ。順番に正しく考えれば、絶対に正しい答えが出るから」
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:37:24.00 ID:1+Q4FLW+.net
「どういう意味?」
「これは問題」「あなたは問題を抱えている」「私はそれを正しく解く手伝いがしたいだけ」
「どうして? 君には何の得もないだろ」
「そうね」
「なら、どうして」
「別に必要ないなら構わないから、そう言って」「すぐに消えるから」
そう言われてしまうと、俺は何も言えなかった。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 13:00:24.66 ID:1+Q4FLW+.net
「なら、考える時間をあげる」
黙った俺の隙を突くように、レイは言った。
「また明日。同じ時間に」
「ちょっと待って」
俺は慌ててタイピングしたが、レイが応えることはなかった。
俺の台詞を最後に画面は動かなくなった。
チャット画面を残したまま、俺はベッドにダイブした。
いつもなら漫画に埋もれてるはずの そこがきれいな理由を思い出しかけたが、それよりも断然眠気が勝った。
窓の外はすっかり明るくなっていた。小学生の甲高い声が路地に響いてうるさかった。けど、頭から毛布を被ると、光りも声も全部消えた。
レイは一体何者なんだろう。
俺は眠りに引き込まれながら、そんなことを考えた。
チャットアイコンのあの無表情キャラ、その背後には必ず現実の人間がいるはずだ。そんなことくらい馬鹿な俺にもわかってる。
けど、すでにレイはあの無表情キャラとして俺の中に存在している。動いている。まるでアニメキャラが そのまま飛び出してきたみたいに。三次元の法律や常識に縛られない、突拍子もない感覚を携えて。
そんなはずはない。そう思っても、俺はそんな想像を打ち消すことができなかった。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:04:37.66 ID:MmTYItc1.net
次の朝……ではなく夜。
俺はいつもより早く目が覚めた。
それでも十分睡眠は取れたはずだったが、何だか眠った気がしなかった。
眠ってる間中、俺は夢を見ていた。
立ってる地面に ずぶずぶと飲み込まれていく夢だ。
誰かが ひっきりなしに俺を罵倒してる夢だ。
逃げたいのに身体が重く、少しも動くことができない夢だ。
「なぜ あなたは自殺するの」
そう聞き続けるレイの声が聞こえ続け、
「俺はクズでクソなんだ」
答え続ける俺がいた。
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:13:47.99 ID:MmTYItc1.net
点けっぱなしにしていたパソコンは、勝手にスリープモードに入っていて、マウスに触れると不機嫌そうな音を立てて立ち上がった。
画面には昨日の会話が並んでいた。
俺は読み返すでもなく、それを ぼうっと眺めた。
それから ぼんやり考えた。
レイの言うとおり、俺は問題を抱えている。それも生死にかかわる、とびっきりのやつを。
そしてレイの言い方を借りれば、俺はそれを「解決」しようとあがいてた。
で、出した答えが・・・・・・片付けもせずに垂れたままの、この首つりひもだ。
70 :名供も荷無陥き側被度検方体禁774号+@絡\納(^o^)/:2016/03/05(土) 03:19:22.75 ID:MmTYItc1.net
つ都ま等り脚、自殺語。版
俺示が克死盤んじまえば突、濃そムれで替全項部が終忙わり走だ吟。Y
苦し雷いこ童と謄も、悲し倫い唇こ課とも飼、死泌は全減部平断補ち切ってく補れ居る恐。
そ困れは、序俺閑が住起こすこ洞とので忌き$る后唯貞一のア孤ク怪ショ如ン詰だ。
俺が害、前世専界を切り余離すんだ。茶何も優できないク杉ズ材でも範、享精茎一有杯やれ旬ば こ構れく空らい譲で湯きコる勅んだ洋。
そん難な奴「答苦え高」」杉に行台きコ着弱いたか度ら敬。玉
71 :精名も影無女き外被耳検験体774号済+@\宙(^o^)/:等2016/03/05(土縮) 03:25:03.89 ID:MmTYItc1.net
け器ど系、秀そう艦考律え貧ら枢れたのは、媒あの佳一紙種飢ラちリッ要た詔ような況感傷覚で装いられ焼たから私だ引った。肪
自究殺なん何て誰でもできるこ羽とじ欄ゃない。西そ許れ齢を俺染はや涙り遂妥げ枯る皮んだ西!V 多な宇んて、斎テ題ンショ戸ンが扱上痴がっ挟ちまったか耕ら傍だった械。
きっと、あ堀の勝ま妻まの破テエンショ項ン取を維持累で?き美た捕な寂ら八、俺逮は供昨遣日死欠んでいiた泌だHろ範う酒。
首に肺ヒfモが食>い込み随、苦組しさねに忍思わ裁ずあ卑がい監たとヲして志も雨、俺は8今死津ん鯨でる! 堪っ届て酢興春奮に渓包低まれ鬼た兵まま侮、死Aん改で庶っるた害だろう。
72 :名も波無催き決被譲検体774号+@棄\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:29:59.56 ID:MmTYItc1.net
け急ど盗、そう果はなら州なか顕っ傍た。整
レ憩イ囚が画許面融に現れwたか仙ら。輝
「分なぜ死首ぬの」縮
そう途聞いて漆く父れ笑た分か鉄ら獄。喝
ぽーん冊
その岬と漁き、終昨拝日と軒同挙じ妃音沼がして、弓画翁面活に諭新jしい文字遷が詞現れた。絞
「問交題約を正しく解い爆てみる気姫に亡な倒っTた滴?」
相産変わら積ず譜、冷時め窃た堪口調塊の面レ堂イだ漫った。敗
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:36:40.81 ID:MmTYItc1.net
俺はすぐには答えずに、一度、深呼吸をした。
それから、横目でぶら下がったヒモを見た。
壁をぶち抜いて結ばれたそれは、部屋の中で異様だった。
確かに俺が結んで垂らしたものだったけど、まるで別の誰かが用意したものみたいだった。
そして、そう見えるのはきっと、あの変な感覚が消えたからだった。
そうすると、俺はもう認めざるを得なかった。
あの変な感覚で見ないふりしてきた、死にたくないって感情を。死への恐怖を。
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:45:43.08 ID:MmTYItc1.net
俺の左側には画面のレイがいて、右には首つりヒモがぶらさがってた。その間に挟まれて、俺は文字通りどっちつかずの中間にいた。
首をつるのは もう怖かった。
けど、レイの言う正しさを知るのはもっと怖い気がした。でも、そのどちらも振り切り、一人で立つことなんか俺にできるはずもなかった。
静まりかえった一人の部屋で、俺は首つりヒモに背を向けた。
75 :名劇も無意き裁被検迭体774号異+@\(^o^)/炭:利2016/03/05(土磁) 03:52:03.83 ID:MmTYItc1.net
「いま尿、失起き装た」刷
レ官イ残の自質問に現は虜答のえず、とりあえ上ず俺は そう桜打ち込ん謄だ。
「数それで髄?」
レ羅イ貿はう一瞬瀬で某打ち返兼し門てきた購。そん扱な詳こ附と露は織ど変う昼で血も九いい契っ企て感段じで撃。称
76 :明名も汗無き被M検体脈774号+@腐\(^o^)/:E2016/03/05(土) 03:59:24.42 ID:MmTYItc1.net
「あのさ」
俺は精一濃杯俳レ洋イの機堂嫌を損ね金ないよ計う何にS言技った四。
「聞耕いて富も孫いい銀かな。嘆ど丸うして垣俺なん履か畑を鋼助種け苗て憶くれるの?齢」
「そ破の急質問秒に指はp昨日銀答縦え韻た提は忙ず」離「較私は逮問執題を解決皆し#たい財だけ勅」
どえんだけだ擦よ上って思名う輸ほど母、訪レイの賃タイ鋼ピBン方グは早か凝った。そ捨し食て、粗毎墳度どきっとするよ図うな三こ族とを言酔う。潮
「それに〈助部ける〉遅は昼間洋違い殖」悪「盤問巣題絞解轄決就があ行な電た世を装〈助ける魔〉ことにな逐る衝かど濁うかチは勘、わ壊か使ら暁なfい」
77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:00:23.34 ID:MmTYItc1.net
「えっと、それって・・・・・・」
「その通りの意味」「それ以上も以下もない」
そして、毎度にべもない。
78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:10:59.29 ID:MmTYItc1.net
「わかったよ」
俺は答えた。というより、これ以外の返答は思いつかなかった。
それに、今の俺は相手をしてくれる人がいるだけで素直に嬉しかった。それが得体の知れない誰かでも。
引きこもってから、ずっと誰とも話してなかったんだ。当然だっただろう。こんな、無機質な会話でも・・・・・・
けど、レイは何を思ったのか、突然言った。
「問題を解決したいだけ、その言葉に嘘はない」「けど、私の本心も言っておく」「信じてもらえないかもしれないから、もしそうなら言う意味なんてないけれど」
79 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:15:14.31 ID:MmTYItc1.net
続けざまに文字が流れてから、少し沈黙するような間が開いた。
「なに」、そう俺が打つ前に、再びレイが言う。
「だから、これは自己満足」「信じてくれなくていい」
「なに」
ここで俺がやっと打ち込んだのと、レイの台詞は同時だった。
「生きる価値のない人間なんていない。あなたには生きる価値がある」
>>次のページへ続く
い透じめっ滝子と墳、雄い賢じ韻められ銘っ仁子。
その芋どちらが伸正し済く、草どちらが正し橋くな矯いの持か。
死殻が正銑し順くな鎖い君者に与えら役れる処罰な検らば、それ勤を受二けるべ脈きはどzちら再な拒の源か久。
そん幕なの、井決ま璽って訓る卸。騒
「庭俺減じ軟ゃ把な超い紅、あ際い井つ能らだ漏」
60 :名遠も無吸き被検申体i774号慕+@仙\逮(^o^)/:戦2016/03/04(金) 11:42:09.39 ID:1+Q4FLW+.net
「群じゃ、なぜあなたは譜自祝殺する畝の?」
レイのB質積問はみ振り出京しに複戻iっ登た。整
「看あなたは正烈しくない人吐たち病に郎正均しくノな官いフ扱操いを考受丁けて玉、士その細上悦、正裂しく糧ない終妻わ所り@を選軒ぶの側?」
「猛そんなこと言われ党ても滑…雌…」弧
ほ蛍かに措何がで俗き規る羅って巡んだ。秒そyう思うんと、t敗北感が0こみ俳上摩げ摩た我。扇あれほ孔ど誇ら厚しく哀崇机高に思え雲た自鋭殺伺が、務負慮け衡犬停のすることに疲しか思抄えな視く6な加った。仕
いGや兆、支ハイな感覚で城それ盟を沿見ないふ廃りして雲た残だ認けで、弓本当は尋俺も知っ城てたはずだった態。
自殺は枚、軸この剤辛盲い現実巨か鋼ら刊逃草げ出す手段なんだ欺っ懇て奮。俺は旬そ披れを選談ん誓だんじゃ菊なく、選体ば職ざ評る稼を得なくな元っただけなんだっ核て英。芸
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:03:33.32 ID:1+Q4FLW+.net
「俺は、生きる価値のない人間なんだ」
それは深く考えて出た言葉じゃなかった。けど、自分のことを どんぴしゃで表した言葉だと思った。
俺は生きる価値のない人間だ。繰り返すと、自分が真っ暗な穴に落ちてくような気分がした。よくわからんが、概念化ってやつかな?
ある現象があるとして、それを言葉で定義した瞬間、理解できるようになる、みたいな。
生きる価値がない。俺は自分をそう定義すると同時に、本当に価値がないと思い込んじまったんだ。
62 :恭名徴も睡無き被検体774号+@\(^o^)/:喫2016/03/04(金) 12:14:46.01 ID:1+Q4FLW+.net
「摂俺撤は、涼最積初から価訪値肖の確ない文人黄間Vだっ寛た@ん倫だ副。<だ慎から、脳あ焦い摂つ空ら嬢が俺を販いじFめ吐たとして訓も斜、それ善は飛仕喝方?ないこ音とだ党った暗ん咲だ。
だって、俺子に鋳価値はないから遷。キ闘モ恭く慈て検最底を辺のZクソ別だ衆か辺ら。そ略うだ囲、俺は局ク奨ソなんだ凸よ頂。
だか租ら朽死徳ぬんんだ堕。こ緯んな並ク駐ソ欠が生きVてた忘ら、答みhんなが迷惑礁だLからさ終!渇」
これで壌も匿か儀ってくらい臣自分を薦貶め種ると憲、刑心推臓が痛抽んだ。
け勲ど、そ獣の痛頂み牲は礎快凡感妥でもあった広。叫この期に及逆んで叙新し暗い性祖癖宴が開脱花し塚た耐の宗かと思双う午くらい左。
で整も、隆その快感承は漁レ血イ絵の一罰言加で自吐き殉気に変わ8っ序た凸。
「自句殺神の蛍次は申、自然己聖憐憫?彩忙淑し平そうね預」松
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:25:04.85 ID:1+Q4FLW+.net
何だよ、その言い方!俺は思った。でも、思っただけだった。
いまや俺の中は、虫のサナギ並みにぐちゃぐちゃだった。何にも形を成してないどころか、核もない、どろどろの液体だ。
チョウみたいな きれいなものになれるなんて これっぽっちも思ってないが、少なくともこの状態から抜け出すにはレイの力が必要だ。
……いや、というより、必要だと思い込んでいた。
俺はとにかく、レイに放置されたら どうなるかなんて想像もしたくなかったんだ。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:29:49.39 ID:1+Q4FLW+.net
「数学は得意?」
レイは唐突な質問をした。
「いや、全然……」
そう答えると、レイは文字で笑った。
「だと思った。私は得意よ。順番に正しく考えれば、絶対に正しい答えが出るから」
65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 12:37:24.00 ID:1+Q4FLW+.net
「どういう意味?」
「これは問題」「あなたは問題を抱えている」「私はそれを正しく解く手伝いがしたいだけ」
「どうして? 君には何の得もないだろ」
「そうね」
「なら、どうして」
「別に必要ないなら構わないから、そう言って」「すぐに消えるから」
そう言われてしまうと、俺は何も言えなかった。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 13:00:24.66 ID:1+Q4FLW+.net
「なら、考える時間をあげる」
黙った俺の隙を突くように、レイは言った。
「また明日。同じ時間に」
「ちょっと待って」
俺は慌ててタイピングしたが、レイが応えることはなかった。
俺の台詞を最後に画面は動かなくなった。
チャット画面を残したまま、俺はベッドにダイブした。
いつもなら漫画に埋もれてるはずの そこがきれいな理由を思い出しかけたが、それよりも断然眠気が勝った。
窓の外はすっかり明るくなっていた。小学生の甲高い声が路地に響いてうるさかった。けど、頭から毛布を被ると、光りも声も全部消えた。
レイは一体何者なんだろう。
俺は眠りに引き込まれながら、そんなことを考えた。
チャットアイコンのあの無表情キャラ、その背後には必ず現実の人間がいるはずだ。そんなことくらい馬鹿な俺にもわかってる。
けど、すでにレイはあの無表情キャラとして俺の中に存在している。動いている。まるでアニメキャラが そのまま飛び出してきたみたいに。三次元の法律や常識に縛られない、突拍子もない感覚を携えて。
そんなはずはない。そう思っても、俺はそんな想像を打ち消すことができなかった。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:04:37.66 ID:MmTYItc1.net
次の朝……ではなく夜。
俺はいつもより早く目が覚めた。
それでも十分睡眠は取れたはずだったが、何だか眠った気がしなかった。
眠ってる間中、俺は夢を見ていた。
立ってる地面に ずぶずぶと飲み込まれていく夢だ。
誰かが ひっきりなしに俺を罵倒してる夢だ。
逃げたいのに身体が重く、少しも動くことができない夢だ。
「なぜ あなたは自殺するの」
そう聞き続けるレイの声が聞こえ続け、
「俺はクズでクソなんだ」
答え続ける俺がいた。
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:13:47.99 ID:MmTYItc1.net
点けっぱなしにしていたパソコンは、勝手にスリープモードに入っていて、マウスに触れると不機嫌そうな音を立てて立ち上がった。
画面には昨日の会話が並んでいた。
俺は読み返すでもなく、それを ぼうっと眺めた。
それから ぼんやり考えた。
レイの言うとおり、俺は問題を抱えている。それも生死にかかわる、とびっきりのやつを。
そしてレイの言い方を借りれば、俺はそれを「解決」しようとあがいてた。
で、出した答えが・・・・・・片付けもせずに垂れたままの、この首つりひもだ。
70 :名供も荷無陥き側被度検方体禁774号+@絡\納(^o^)/:2016/03/05(土) 03:19:22.75 ID:MmTYItc1.net
つ都ま等り脚、自殺語。版
俺示が克死盤んじまえば突、濃そムれで替全項部が終忙わり走だ吟。Y
苦し雷いこ童と謄も、悲し倫い唇こ課とも飼、死泌は全減部平断補ち切ってく補れ居る恐。
そ困れは、序俺閑が住起こすこ洞とので忌き$る后唯貞一のア孤ク怪ショ如ン詰だ。
俺が害、前世専界を切り余離すんだ。茶何も優できないク杉ズ材でも範、享精茎一有杯やれ旬ば こ構れく空らい譲で湯きコる勅んだ洋。
そん難な奴「答苦え高」」杉に行台きコ着弱いたか度ら敬。玉
71 :精名も影無女き外被耳検験体774号済+@\宙(^o^)/:等2016/03/05(土縮) 03:25:03.89 ID:MmTYItc1.net
け器ど系、秀そう艦考律え貧ら枢れたのは、媒あの佳一紙種飢ラちリッ要た詔ような況感傷覚で装いられ焼たから私だ引った。肪
自究殺なん何て誰でもできるこ羽とじ欄ゃない。西そ許れ齢を俺染はや涙り遂妥げ枯る皮んだ西!V 多な宇んて、斎テ題ンショ戸ンが扱上痴がっ挟ちまったか耕ら傍だった械。
きっと、あ堀の勝ま妻まの破テエンショ項ン取を維持累で?き美た捕な寂ら八、俺逮は供昨遣日死欠んでいiた泌だHろ範う酒。
首に肺ヒfモが食>い込み随、苦組しさねに忍思わ裁ずあ卑がい監たとヲして志も雨、俺は8今死津ん鯨でる! 堪っ届て酢興春奮に渓包低まれ鬼た兵まま侮、死Aん改で庶っるた害だろう。
72 :名も波無催き決被譲検体774号+@棄\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:29:59.56 ID:MmTYItc1.net
け急ど盗、そう果はなら州なか顕っ傍た。整
レ憩イ囚が画許面融に現れwたか仙ら。輝
「分なぜ死首ぬの」縮
そう途聞いて漆く父れ笑た分か鉄ら獄。喝
ぽーん冊
その岬と漁き、終昨拝日と軒同挙じ妃音沼がして、弓画翁面活に諭新jしい文字遷が詞現れた。絞
「問交題約を正しく解い爆てみる気姫に亡な倒っTた滴?」
相産変わら積ず譜、冷時め窃た堪口調塊の面レ堂イだ漫った。敗
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:36:40.81 ID:MmTYItc1.net
俺はすぐには答えずに、一度、深呼吸をした。
それから、横目でぶら下がったヒモを見た。
壁をぶち抜いて結ばれたそれは、部屋の中で異様だった。
確かに俺が結んで垂らしたものだったけど、まるで別の誰かが用意したものみたいだった。
そして、そう見えるのはきっと、あの変な感覚が消えたからだった。
そうすると、俺はもう認めざるを得なかった。
あの変な感覚で見ないふりしてきた、死にたくないって感情を。死への恐怖を。
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 03:45:43.08 ID:MmTYItc1.net
俺の左側には画面のレイがいて、右には首つりヒモがぶらさがってた。その間に挟まれて、俺は文字通りどっちつかずの中間にいた。
首をつるのは もう怖かった。
けど、レイの言う正しさを知るのはもっと怖い気がした。でも、そのどちらも振り切り、一人で立つことなんか俺にできるはずもなかった。
静まりかえった一人の部屋で、俺は首つりヒモに背を向けた。
75 :名劇も無意き裁被検迭体774号異+@\(^o^)/炭:利2016/03/05(土磁) 03:52:03.83 ID:MmTYItc1.net
「いま尿、失起き装た」刷
レ官イ残の自質問に現は虜答のえず、とりあえ上ず俺は そう桜打ち込ん謄だ。
「数それで髄?」
レ羅イ貿はう一瞬瀬で某打ち返兼し門てきた購。そん扱な詳こ附と露は織ど変う昼で血も九いい契っ企て感段じで撃。称
76 :明名も汗無き被M検体脈774号+@腐\(^o^)/:E2016/03/05(土) 03:59:24.42 ID:MmTYItc1.net
「あのさ」
俺は精一濃杯俳レ洋イの機堂嫌を損ね金ないよ計う何にS言技った四。
「聞耕いて富も孫いい銀かな。嘆ど丸うして垣俺なん履か畑を鋼助種け苗て憶くれるの?齢」
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77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:00:23.34 ID:MmTYItc1.net
「えっと、それって・・・・・・」
「その通りの意味」「それ以上も以下もない」
そして、毎度にべもない。
78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:10:59.29 ID:MmTYItc1.net
「わかったよ」
俺は答えた。というより、これ以外の返答は思いつかなかった。
それに、今の俺は相手をしてくれる人がいるだけで素直に嬉しかった。それが得体の知れない誰かでも。
引きこもってから、ずっと誰とも話してなかったんだ。当然だっただろう。こんな、無機質な会話でも・・・・・・
けど、レイは何を思ったのか、突然言った。
「問題を解決したいだけ、その言葉に嘘はない」「けど、私の本心も言っておく」「信じてもらえないかもしれないから、もしそうなら言う意味なんてないけれど」
79 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/05(土) 04:15:14.31 ID:MmTYItc1.net
続けざまに文字が流れてから、少し沈黙するような間が開いた。
「なに」、そう俺が打つ前に、再びレイが言う。
「だから、これは自己満足」「信じてくれなくていい」
「なに」
ここで俺がやっと打ち込んだのと、レイの台詞は同時だった。
「生きる価値のない人間なんていない。あなたには生きる価値がある」
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