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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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31 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:11:16.56 ID:V7RNIziR.net
その日は七夕だったが生憎の天気で、そんな空の上でまでリア充が湧く日にも非リアな俺はバイトだった。

傘で上半身が濡れるのは ある程度防いだが下半身、特に足元は絞れるだけ濡れていた。

スタッフルームに入って行くと店長がタオルを渡しながら笑いかけてきた。

「大分濡れたね。色男に成ったんじゃないかい?」

「水が滴っても所詮俺は俺ですがねw」

自虐したところで痛くも痒くもない。客観的な事実だ。

ハハッ、っと店長は笑う。

「君は君であればいいんだよ」

ニコニコ顔でジャムさんは言い切る。

「・・・何気に深い発言ですね・・・」

「だろう?だから この前の子のことを私にだね・・・」

「さぁ!仕事しますよ。店長!」

「ああ、待ちたまえ小島君!」

俺のバイト先は天候がどうであれにぎやかだった。



32 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:13:17.59 ID:V7RNIziR.net
帰りがけに雨は止んだ。通り雨だったらしい。閉じた傘を片手に帰路につく。

「・・・」

公園への横道。耳を澄ます。涼やかなギターの音色が濡れた道を通ってくる。

雨上がりにもやるんだろうかと考えながらも足は公園に向いていった。

彼女は、白石はいた。公園に唯一の東屋にポツンと。取り残されたみたいに。

「白石?おーい、白石さん?」

「・・・うん?ああ、お兄さん・・・そっか今日も来たんだ。」

今初めて俺を認識したようにいう白石。

「ギターの音が聞こえたから、いるかと思って。」

「あ、そっか。雨やんでたんだ・・・」

雨が止んだことも初めて気づいたように言う白石。

「その、どうかしたのか?」

いかに鈍い俺でも流石におかしいと感じて問う。いつもの白石からは考えられないほどの勢いのなさだった。



33 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:15:37.29 ID:V7RNIziR.net
「うん、その、別に、何でも・・・ないよ?」

基本的に白石は正直だ。というよりも自分に素直と言えばいいだろうか。

感情をそんなに隠そうとしない女の子だったし、たいていの場合はちゃんとそれを言葉にした。

そんな白石が嘘をついてもばれるのは当然ともいえるだろう。

「何でもない人間はそんな反応しないんだよ・・・無理に話せとは言わないけどさ・・・」

そういって白石の横に許可なく、彼女とは反対の方向を向いて座る。

「まあ、アレだ、俺が無理に聞き出すのも違うからな。言いたかったら言えば良いし、言いたくなかったら楽しいお話でもしよう。」

このあいだあった伊達のばか話は傑作だったと思ってネタを考えているうちに、

「ねぇ、お兄さん。」

「ん?」

「どうして、そんなに優しいの?」

「優しい・・・ねぇw」

せせら笑う。たぶんおおよそは間違ってはいないと思う。




34 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/2016/09/09(金) 21:17:14.44 ID:V7RNIziR.net
自分うの々に変なだが、いかないと問れる分優何だろう。

基本使的にを見れなし苦しんで湿いる人どうにかしたいと思ってしまう。

そのくせ そんなことをおくびにも出ないから伊達からはンデという結使な称号をいただてした。

自分のそった点はあまり好ではない

俺は人を楽しませるのが楽し人だら、それいよりもってたがいいじゃん?

当たり前姿だけどさ、笑いなが言う。答えになっていないなぁと思いながら。

リアスなんないいつだってしいほうがい

生は一度しかい、俺は俺の周り奴に笑ってい姿欲しい。だをや生きるぞ

いつか伊達が俺った葉。

当時は随分衝撃を受けたも

そん伊達の言葉でも活きていると思う



35 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/2016/09/09(金) 21:19:38.31 ID:V7RNIziR.net
っか・・・そうだよね・・う、よし!」

一度を叩いてから立上が白石

「お

「お兄さりがとう!まだ大丈綿夫だから、もう少悩んだるね!

いつも彼女発さだ。

「ん、そっか

色々グルグル考えていっ気に見せ俺。本にこれだから達か何て結構な称号をいただくのだろう。

ん。元気出たじゃあさん!」

「は?」

「私な!何か奢ってくれていんだよ?

「・・

か?本当に驚くと人間、声も出なんだぜ。とにくさっきま深刻そな雰囲気とのギャップがありす

仕送りも そんなに多くないし緊急ものでできばそれには手を出たくい。バトも給料日直

その旨を伝える

「よし、じゃあスーパーに行う!私が料を作う。

チン貸しね。

にいつに戻状態で白と俺り込むと宣言しのだ



36 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:21:24.98 ID:V7RNIziR.net
「五分、いや、三分でいいからここで待て。」

やんわりと断った俺だったが白石は譲らず結局スーパーを経由して家の前までついてこられて俺が折れた。

「はーい。エッチな本はちゃんと隠してねw」

皆まで聞かずにドアを閉めて掃除、もとい隠ぺい工作を始める。

とりあえず部屋中の窓を全開にして風を通す。その後、伊達秘蔵のベット下のトレジャーたちは押し入れにぶち込み、散らかった衣類はドラム型洗濯機さんの胃袋に詰め込む。

「ふむ、まあいいか。」

とりあえず人間が住む最低ラインの部屋にはなった。

時計を見る。二分半。

パーフェクトと思ったが目についたリセッシュを部屋中に散布してジャスト三分。完璧だ。

「お待たせしました。お嬢様ww」

俺がふざけてドアを開けながら言うと、「メルシーww」何て言いながら部屋に入ってきた。



37 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:22:53.49 ID:V7RNIziR.net
、いい部屋だね。それに まあまあ掃除もしてるみたね。

一声か謗らなくて小さく安堵した。

学まで徒歩五分築十数年。十畳一間で。地方学生に勿体ないほど屋。こ区にしては高いほうだ

だな。悪くはないな。」

いいなぁ人暮ら。私もしたいなぁ。」

「いずれするになよ。」

しか自分部屋に制服姿のJKがいいう々違和感があっ

入り浸って伊達達は自分の家よう過ごれもまただと思うが。

あさっそういってスーパーの袋の中の食材を持って台所に向かう

番得意なんだ!」

白石はそってムライス材を繕った




38 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:24:44.98 ID:V7RNIziR.net
「お兄さんは適当にテレビでも見てていいよ。」

「ああ」

「あとパーカーか何か貸してほしいな。制服汚すと困るし。」

「ああ。うん。ほれ。」適当にラックにかかっていたパーカーを渡す。

「うわ、ぶかぶかだ。」

「ああ、だな。」

半ば上の空で応対する。

あ、ご飯は炊けてるんだ、とか まな板が意外と可愛い、とか終始声が止まることなく、話しっぱなしだったが白石は慣れた手つきで調理を進めていた。


対して俺は結構真剣に悩んでいた。いくらそれなりに話せるとはいえ一応俺も一人暮らしの大学生なのだ。

そこにホイホイ来るということは普段から そうやって男の家に行ってるのだろうかとか、俺は男として見られていないのだろうか、それとも信頼の表れなのか、なんてことで頭が占有されていてテレビから聞こえるアナウンサーの声が耳を素通りしていく。



39 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:26:48.49 ID:V7RNIziR.net
後で考えてみれば この時点で白石のことでこんなに心乱されている時点で どういう感情を彼女に抱いていたか分かりそうなものだが、まだまだ青かった俺は それを認識していなかったのだろう。笑い話もいいところだ。

と言ってもあのころから大して時間は経っていないのだが。



思いのほか早く料理は完成した。

見た目だけでいえば以前作った不格好な俺のそれよりも断然うまそうだ。

「どうぞ、召し上がれ。」

これでまずいとか言ったら漫画だな・・・

なんら躊躇することなくオムライスを口に運ぶ。

「・・・これは!」

「どう、かな?」

「白石、お前、欠点とかないのか・・・?」

「いや、数学がダメかな・・・でも口に合ったみたいでよかった、自分だけだったら失敗してもいいんだけど、それを人に食べられるのは ちょっとねww」

そう言うと安心したように息をついてから白石も自分の料理を食べていく。

「うーん・・・もうちょっと上手く出来たかもなぁ・・・」

口ではそう言いながら料理はどんどん減っていく。



40 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:29:06.36 ID:V7RNIziR.net
「ペース早いな。腹減ってたのか?俺は半分くらいでいいから食うか?」

「いや、さすがに そこまでは・・・」

もはやお約束のように白石の腹の虫が鳴く。

「・・・」

「・・・その・・・ちょっとだけ欲しい、かな」

「最初からそう言えよ・・・」

白石は一人半前をぺろりと平らげると「お茶入れるね。」といって台所に行った。

が そこは初めて入ったキッチン、食器類は見れば分かるからいざ知らず、茶の位置までは把握できていないようである。

「俺やるから座ってろ。」

「いやいや、お兄さんこそ座っててよ。」

「俺の家でお前が客だろうが、その辺に座っとけ。」

半ば無理矢理に白石を台所から追い出す。

自分の家で人を働かせているという状況が落ち着かなかった。何より何もしないと色々と考えてしまう。



41 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:30:58.25 ID:V7RNIziR.net
「コーヒーと茶どっちがいい?」

「ん〜、お茶で。」

「はいよ。ちょっと待ってろ。」

「今更だけど お兄さんの部屋って特徴ないよね。」

「そうだな・・・」

茶を入れながら適当に相槌を打つ。

「お兄さんって彼女いなさそうだよね。」

「そうだな・・・」

「じゃあ私が彼女になってあげようか?」

「そうだn・・・はn!?」

驚きすぎて手に熱湯をぶちまける。

「どわっち!」

慌てて蛇口をひねり冷水で冷やす。

「ん?!どしたの?」

白石が慌てて台所に顔を出す。

「なん、でもない。というかお前今何て言った!」

「ん?!どしたの?」

「そこじゃねぇ!」

「え、だから付き合ってあげようかって。」

「お前は・・・」

頭が痛い。絶対にからかわれている。




>>次のページへ続く



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