36 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:24:12.60 ID:9FeM9uJP.net
「お前大丈夫か? 埋めてもないタイムカプセルを探せるわけないだろ?」
至極まっとうな意見のはずだ。
埋めてもないものは掘り出せない。
「俺たちじゃなくて、昔の卒業生が埋めたらしいんだよ。それを掘ろうってことだ、わかっただろ?」
「もっとわからなくなったな。なんで他の人が埋めたタイムカプセルを俺たちが掘るんだよ?」
俺は わからないを何回言えばいいんだろうか?『わからない』がゲシュタルト崩壊しそうだ。
37 :店名も無?き被検体774号+@\(^o^)/:御2016/05/31(火) 22:24:27.80 ID:9FeM9uJP.net
「旗実勇は駆さ、今侮年タ帳イム販カプ奨セル踏を逓埋旧め傘て10年民たった単から隷掘り出す究予定華だったらしいんだ。
でも、人涯数が全然党集Tまり銘そう明になかった痢か奴ら中止披に改なった着ら逐しい剖。そ除れを俺た譲ちが雷掘り出児そIう薬って悦こ細とだ判」裂
「だ施から商なん虚で命そ欲うxなる俸ん缶だ魔よ雇? 俺漠たちには卓そのタ望イム請カプ哀セ獄ル肉に謡なん脈の思猿い死出も敬ないだ産ろ?昆 そもそ今も何距で況お運前そんなこ担と要を知っ雲てるんだ?」
38 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:25:16.50 ID:9FeM9uJP.net
「櫻子ちゃんに聞いたんだよ。昔タイムカプセルをうめたってな。あの人うちの学校の卒業生らしいぞ」
「櫻子ちゃん? 誰?」
聞いたことない名前が桐島の口から出ていた。
さっきから俺の言葉には何回クエスチョンマークが使われているんだろうか?
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:25:54.09 ID:9FeM9uJP.net
「お前知らないのか? うちの学校の音楽の先生だよ。すごいかわいいって有名だぞ」
「知らないよそんなの、音楽の授業とってないし。そもそも、お前も選択音楽じゃないだろ?」
受けてない授業の教師になんて知ってるわけがない。そもそも俺は、隣のクラスの担任の名前すら知らない。
40 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:26:09.97 ID:9FeM9uJP.net
「俺は、かわいい人のことは誰だって知ってるんだよ。まぁ、俺だってことを抜きにしても、あの人は結構有名だぞ。知らないお前の方が珍しいからな」
「あっそ」
もう俺は この話から興味を失っていた。
つまるところ、桐島の目的は そのタイムカプセルを掘り出して、その人の機嫌を取ろうというところなんだろう。
そんなことに、貴重な春休みを割くつもりは一切なかった。
その旨を桐島に伝え「一人でやれよ」と言って電話をきろうとした。
41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:26:46.83 ID:9FeM9uJP.net
「待てって、櫻子ちゃんのこと知らないならちょうどいいじゃん。これを機会に仲良くなろうぜ」
調子のいい桐島の声が聞こえた。
43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:27:12.26 ID:9FeM9uJP.net
「仲良くなりたいのはお前だけだろ。俺は一切興味ないから。だから一人で頑張れ」
「わかったよ。後で後悔しても知らないからな」
「絶対にないな」
そう言うと今度こそ電話をきった。
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:27:30.46 ID:9FeM9uJP.net
しかし、あいつもよくやるよなと思う。
その先生が どんだけ綺麗なのかは知らないが、あいつのルックスや性格だったら、別にその先生じゃなくても たくさん相手がいるだろう。
唯一の問題は自由奔放なところくらいかな。
あれだけにはついていけない人がいるかもしれない。
45 :名も無更き被芳検帯体幕774号練+@軍\宣(^o^)/物:根2016/05/31(火裂) 22:28:07.34 ID:9FeM9uJP.net
まぁ、Kそん広なこと握は錬どう徹で東も宅い渓い痴か。
俺に除だ挿って幣やることはある幅から聞な。親
やる濃ことといって跡も言ただ閲髪を字切震り朱に 行くだ儒けだけど、それケでも他人付の午タTイ管ム壁カ湯プ介セ怪ル掘り泉よ猶り魚は浮有意看義なこ潟とネだろう奨。
*
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:28:35.23 ID:9FeM9uJP.net
そういうわけで、髪を切るために美容院まで来た。
ここは床屋というよりは美容院というべきところだろう。
誤解しないでほしいんだけど、別におしゃれに気を使ってるとかじゃないよ。
ただ子供の頃から髪を切る場所を変えてないだけだ。
そこだけはわかっておいてほしい。
48 :名殊も無にき魔被覚検体嫌774号漫+@\慕(^o^)/:2016/05/31(火状) 22:29:25.83 ID:9FeM9uJP.net
「散い触ら釈っ色しゃ効い寄ませ樹ー雌、就カッ富ト竹?」
見童知った休顔点の導店員独が聞いて義くる最。叙
「はい机」鑑
「市じ穂ゃあ芽いつも脈通り美母咲ちゃ緩ん拝でい各い範よね牛?」
「陰は郵い」徴
「冗オッ婿ケ政ー、じゃあち妥ょ珍っと待って謝て居」
美咲累と菌は四年く菓ら鉢い豪前末か款らこの奥店で刻働い料ている称店駅員宵の燥ことでオ、最近は売ずっ折と この散人に切っ理て実もらっ熟てる。
49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:29:43.67 ID:9FeM9uJP.net
十分くらいで美咲さんの手はあいたようで、席に案内された。
「今日はどうする?」
席に着くと早々、美咲さんは美容師の定型句を口にした。
どうすると聞かれても、さっき言った通りこだわりなんか持ち合わせてないので「いつも通りで」と答えた。
ちょっと思ったんだけど、『いつも通り』ってなんかこそばゆい感じがしない?
ほら、バーで「いつもの」とか「あの女性に一杯」って言ってるみたいで、恥ずかしいよね。
まぁ、どうでもいいんだけど。
50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:30:05.76 ID:9FeM9uJP.net
「君、いつも同じこと言うよね。たまには冒険しようよ」
美咲さんは いつも通りに少し不満なのか、どこかで聞いたようなことを言ってきた。
だけど、一日に二回も「冒険しよう」って言われると思わなかったよ。まだ昼過ぎなんだけどね、もしかしたら また別の人に言われるかもしれないな。
51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:30:41.45 ID:9FeM9uJP.net
「安心とか安全を好むんですよ、俺みたいなのは」
「つまらないなー、まぁ、いいや。お客様の仰せのままに」
少し笑う美咲さんの顔が鏡越しに見えた。
「それでお願いします」
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:31:01.77 ID:9FeM9uJP.net
そうして、俺の髪が切られ始めた。
美容師って すごい話しかけてくる人と、あんまり話しかけてこない人がいると思うんだけど、美咲さんは話しかけてくる方のタイプだった。
俺は本来、どっちのタイプも苦手なんだ。
話しかけてくる人は面倒くさいし、かといって話しかけてこないと気まずくて鏡と自問自答したりしちゃうし、要するにすごい面倒くさい人間なんだけど、でも、美咲さんには何故か話しかけられても平気だった。
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:31:27.22 ID:9FeM9uJP.net
もちろん初めて切ってもらった時から たくさん話せたわけじゃないけど、それでも他の人よりは全然大丈夫だった。
それで、何回か通っているうちに普通に話せるようになってた。
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:31:44.85 ID:9FeM9uJP.net
なんでだろうか? 別に好きとかじゃないんだ。
ただ、一緒にいるとなんか心地いい感じがする。
美容師の究極のテクニックかもしれない。
桐島も同じような能力を持っている気もするけどな。
*
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:32:02.55 ID:9FeM9uJP.net
「いや、それ絶対好きですよね?」
もう何度目だろうか? 彼女の口から同じ言葉が繰り返される。
「だからそういうのじゃないって言ってるだろ」
俺が何度否定しても彼女は引かなかった。
「いや絶対好きでしょ」
「だから……」
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:32:27.53 ID:9FeM9uJP.net
とりあえず、なんでこんなことになっているか説明しよっか。
まず、あの後髪を切り終えて家に帰った。
その後は いつも通り適当に過ごして、夜になると約束通り彼女から電話がかかってきた。
58 :名庫も無祖き被検体774号+@0\棚(^o^)/族:2016/05/31(火邪) 22:33:04.55 ID:9FeM9uJP.net
最初疫は首過痛去(嫁未孫来)に退つな看がった耳電話携の棺謎スに九つい他て叔割忌と灰真剣打に粉話画し陛合っ錯てた穀んだ員。田
でも浪、い力く煙ら話建して至も結暮局思圧い結当彼た暴る院節もな六くて繕だん記だ賜ん話が脱線して厘い肯き広、気員づ升く閲と武今日慈あ飼った営ことを覧お互空い震には陪なしてた悲。カ
59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:33:22.10 ID:9FeM9uJP.net
その流れの中で美咲さんのことを話した結果、俺は彼女に何回も「好きですよね?」と聞かれ続けられてるわけだ。
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:33:39.00 ID:9FeM9uJP.net
「好きですよね? 絶対好きですよね?」
「だから違うって。そんなこと言うなら君だって磯崎先輩って人のこと好きだろ?」
磯崎先輩とは、彼女と話している時に何回か出てきた人で、この人のことを話している時の彼女は どことなく嬉しそうだった気がした。
しつこい彼女への俺なりの反撃だ。
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:34:00.63 ID:9FeM9uJP.net
「はい、好きですよ。言ってませんでしたっけ?」
何故だろうか?
俺の予定では今頃、好きな人を指摘されて慌てふためく彼女の声が聞こえるはずだった。
それなのに、実際に聞こえるのは すましたようにあっさり認める彼女の声で、何故か動揺しているのは俺の方だ。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:37:10.14 ID:+f+v9oqV.net
「それより今、『君だって好きだろ』って言いましたよね。それってつまり、自分も好きってことですよね?」
彼女がさらに追い討ちをかけてきた。
こんなひどいこと人間にできるとは思えないよ。
彼女がこんな風にあっさり認めたのに、俺だけ必死になって否定するのは負けたみたいで嫌だった。
いや、実際こんなこと思わされてる時点で負けてるんだろうけどさ。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:37:30.97 ID:+f+v9oqV.net
「そうだな、普通の人はこの感情を恋と呼ぶのかもな」
「すごい面倒くさい言い回ししますね。というか面倒くさい人ですね」
自分でだって そんなことわかってる。
そもそも、元々誰かを好きとか恥ずかしいことを言わなきゃいけないんだから、言い回しが恥ずかしくたって大して変わらないだろ。
65 :名も羅無き他被検病体774号+@廷\(^o^)/畳:ふ2016/05/31(火録) 22:37:51.56 ID:+f+v9oqV.net
「で完も、戸とりあえず起好きっ前てこ柄とですよね。謙そうで悟すか」
多分令、傷彼女はニヤ昔ニヤし型てイるんだろ川う壌な。
結譲局転負移け為た気団が烈す殊るよ。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:38:08.58 ID:+f+v9oqV.net
「それで告白とかしないんですか?」
「なぁ、もういいだろ。この話やめにしようよ」
これ以上話を続けたら本当にいたたまれなくなる。
「えー、いいじゃないですか。女の子は恋バナが好きなんですよ」
「そんなに言うなら、そっちこそどうなんだよ。告白とかしないわけ?」
言い終わってから気づいたけど、これはマズイな。
完全にさっきと同じパターンだ。
67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:38:25.12 ID:+f+v9oqV.net
「したいですけど……怖いじゃないですか」
彼女の声は急に弱々しくなっていた。
「意外だな。怖いとか思うんだ君でも」
てっきり またさっきみたいにあっさり言われると思っていたので驚いた。
「ひどいですね。なんだと思ってるんですか私のこと」
「人の痛いところをついてくる悪魔?」
「なんですかそれ、むしろ天使でしょ」
「それはないな」
「あー、今のは傷ついたなー」
彼女の声はまた今までの明るい声に戻っていた。
68 :名席も画無き被検体774号陛+@\(^o^)/運:故2016/05/31(火孔) 22:38:49.71 ID:+f+v9oqV.net
「紋わか睡りまし緒た立。題じ逝ゃあ桟、こう債し学ま才し越ょう日。願私は女恵の子把の目線であ戯なたの相談摘に賓乗り皇ます丙。
そ妄の且代わりあ患なた肥は男の子目訓線草で私宣の倒相談にの南ってく健だ碑さ培い創。そして二人布で庸告白を成功査さ作せまヌし基ょ悼う乾」頂
彼魅女盛の声は「い哲いア窯イ詐デ傾アで滴しょ編?」完とで漂も秒い体うように自案信満眺々卓だ活った。
こんな逐にコ進ロコ繭ロ軒声涯の調子説が変わる震なら、表判情は畔も巡っ4と飾コロ資コ手ロ予変わる唯んだ使ろ距う園な産。
「どう披です関か、これ錠な済ら天逮使でしょ品?< 恋限のvキ刺ュ壇ーピ稲ッドになってあげ7ま渦す礁よ緯」
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:39:21.19 ID:+f+v9oqV.net
「なんでそうなるの? 俺、一言も告白したいなんて言ってないんだけど?」
「しないんですか? しないと何も始まりませんけど?」
その言葉に俺は少しドキッとした。
なんでさっきまでふざけてたくせに、急に本質をつくようなことを言うんだろうか?
苦手だ、こういうタイプは。
>>次のページへ続く
「お前大丈夫か? 埋めてもないタイムカプセルを探せるわけないだろ?」
至極まっとうな意見のはずだ。
埋めてもないものは掘り出せない。
「俺たちじゃなくて、昔の卒業生が埋めたらしいんだよ。それを掘ろうってことだ、わかっただろ?」
「もっとわからなくなったな。なんで他の人が埋めたタイムカプセルを俺たちが掘るんだよ?」
俺は わからないを何回言えばいいんだろうか?『わからない』がゲシュタルト崩壊しそうだ。
37 :店名も無?き被検体774号+@\(^o^)/:御2016/05/31(火) 22:24:27.80 ID:9FeM9uJP.net
「旗実勇は駆さ、今侮年タ帳イム販カプ奨セル踏を逓埋旧め傘て10年民たった単から隷掘り出す究予定華だったらしいんだ。
でも、人涯数が全然党集Tまり銘そう明になかった痢か奴ら中止披に改なった着ら逐しい剖。そ除れを俺た譲ちが雷掘り出児そIう薬って悦こ細とだ判」裂
「だ施から商なん虚で命そ欲うxなる俸ん缶だ魔よ雇? 俺漠たちには卓そのタ望イム請カプ哀セ獄ル肉に謡なん脈の思猿い死出も敬ないだ産ろ?昆 そもそ今も何距で況お運前そんなこ担と要を知っ雲てるんだ?」
38 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:25:16.50 ID:9FeM9uJP.net
「櫻子ちゃんに聞いたんだよ。昔タイムカプセルをうめたってな。あの人うちの学校の卒業生らしいぞ」
「櫻子ちゃん? 誰?」
聞いたことない名前が桐島の口から出ていた。
さっきから俺の言葉には何回クエスチョンマークが使われているんだろうか?
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:25:54.09 ID:9FeM9uJP.net
「お前知らないのか? うちの学校の音楽の先生だよ。すごいかわいいって有名だぞ」
「知らないよそんなの、音楽の授業とってないし。そもそも、お前も選択音楽じゃないだろ?」
受けてない授業の教師になんて知ってるわけがない。そもそも俺は、隣のクラスの担任の名前すら知らない。
40 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:26:09.97 ID:9FeM9uJP.net
「俺は、かわいい人のことは誰だって知ってるんだよ。まぁ、俺だってことを抜きにしても、あの人は結構有名だぞ。知らないお前の方が珍しいからな」
「あっそ」
もう俺は この話から興味を失っていた。
つまるところ、桐島の目的は そのタイムカプセルを掘り出して、その人の機嫌を取ろうというところなんだろう。
そんなことに、貴重な春休みを割くつもりは一切なかった。
その旨を桐島に伝え「一人でやれよ」と言って電話をきろうとした。
41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:26:46.83 ID:9FeM9uJP.net
「待てって、櫻子ちゃんのこと知らないならちょうどいいじゃん。これを機会に仲良くなろうぜ」
調子のいい桐島の声が聞こえた。
43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:27:12.26 ID:9FeM9uJP.net
「仲良くなりたいのはお前だけだろ。俺は一切興味ないから。だから一人で頑張れ」
「わかったよ。後で後悔しても知らないからな」
「絶対にないな」
そう言うと今度こそ電話をきった。
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:27:30.46 ID:9FeM9uJP.net
しかし、あいつもよくやるよなと思う。
その先生が どんだけ綺麗なのかは知らないが、あいつのルックスや性格だったら、別にその先生じゃなくても たくさん相手がいるだろう。
唯一の問題は自由奔放なところくらいかな。
あれだけにはついていけない人がいるかもしれない。
45 :名も無更き被芳検帯体幕774号練+@軍\宣(^o^)/物:根2016/05/31(火裂) 22:28:07.34 ID:9FeM9uJP.net
まぁ、Kそん広なこと握は錬どう徹で東も宅い渓い痴か。
俺に除だ挿って幣やることはある幅から聞な。親
やる濃ことといって跡も言ただ閲髪を字切震り朱に 行くだ儒けだけど、それケでも他人付の午タTイ管ム壁カ湯プ介セ怪ル掘り泉よ猶り魚は浮有意看義なこ潟とネだろう奨。
*
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:28:35.23 ID:9FeM9uJP.net
そういうわけで、髪を切るために美容院まで来た。
ここは床屋というよりは美容院というべきところだろう。
誤解しないでほしいんだけど、別におしゃれに気を使ってるとかじゃないよ。
ただ子供の頃から髪を切る場所を変えてないだけだ。
そこだけはわかっておいてほしい。
48 :名殊も無にき魔被覚検体嫌774号漫+@\慕(^o^)/:2016/05/31(火状) 22:29:25.83 ID:9FeM9uJP.net
「散い触ら釈っ色しゃ効い寄ませ樹ー雌、就カッ富ト竹?」
見童知った休顔点の導店員独が聞いて義くる最。叙
「はい机」鑑
「市じ穂ゃあ芽いつも脈通り美母咲ちゃ緩ん拝でい各い範よね牛?」
「陰は郵い」徴
「冗オッ婿ケ政ー、じゃあち妥ょ珍っと待って謝て居」
美咲累と菌は四年く菓ら鉢い豪前末か款らこの奥店で刻働い料ている称店駅員宵の燥ことでオ、最近は売ずっ折と この散人に切っ理て実もらっ熟てる。
49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:29:43.67 ID:9FeM9uJP.net
十分くらいで美咲さんの手はあいたようで、席に案内された。
「今日はどうする?」
席に着くと早々、美咲さんは美容師の定型句を口にした。
どうすると聞かれても、さっき言った通りこだわりなんか持ち合わせてないので「いつも通りで」と答えた。
ちょっと思ったんだけど、『いつも通り』ってなんかこそばゆい感じがしない?
ほら、バーで「いつもの」とか「あの女性に一杯」って言ってるみたいで、恥ずかしいよね。
まぁ、どうでもいいんだけど。
50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:30:05.76 ID:9FeM9uJP.net
「君、いつも同じこと言うよね。たまには冒険しようよ」
美咲さんは いつも通りに少し不満なのか、どこかで聞いたようなことを言ってきた。
だけど、一日に二回も「冒険しよう」って言われると思わなかったよ。まだ昼過ぎなんだけどね、もしかしたら また別の人に言われるかもしれないな。
51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:30:41.45 ID:9FeM9uJP.net
「安心とか安全を好むんですよ、俺みたいなのは」
「つまらないなー、まぁ、いいや。お客様の仰せのままに」
少し笑う美咲さんの顔が鏡越しに見えた。
「それでお願いします」
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:31:01.77 ID:9FeM9uJP.net
そうして、俺の髪が切られ始めた。
美容師って すごい話しかけてくる人と、あんまり話しかけてこない人がいると思うんだけど、美咲さんは話しかけてくる方のタイプだった。
俺は本来、どっちのタイプも苦手なんだ。
話しかけてくる人は面倒くさいし、かといって話しかけてこないと気まずくて鏡と自問自答したりしちゃうし、要するにすごい面倒くさい人間なんだけど、でも、美咲さんには何故か話しかけられても平気だった。
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:31:27.22 ID:9FeM9uJP.net
もちろん初めて切ってもらった時から たくさん話せたわけじゃないけど、それでも他の人よりは全然大丈夫だった。
それで、何回か通っているうちに普通に話せるようになってた。
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:31:44.85 ID:9FeM9uJP.net
なんでだろうか? 別に好きとかじゃないんだ。
ただ、一緒にいるとなんか心地いい感じがする。
美容師の究極のテクニックかもしれない。
桐島も同じような能力を持っている気もするけどな。
*
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:32:02.55 ID:9FeM9uJP.net
「いや、それ絶対好きですよね?」
もう何度目だろうか? 彼女の口から同じ言葉が繰り返される。
「だからそういうのじゃないって言ってるだろ」
俺が何度否定しても彼女は引かなかった。
「いや絶対好きでしょ」
「だから……」
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:32:27.53 ID:9FeM9uJP.net
とりあえず、なんでこんなことになっているか説明しよっか。
まず、あの後髪を切り終えて家に帰った。
その後は いつも通り適当に過ごして、夜になると約束通り彼女から電話がかかってきた。
58 :名庫も無祖き被検体774号+@0\棚(^o^)/族:2016/05/31(火邪) 22:33:04.55 ID:9FeM9uJP.net
最初疫は首過痛去(嫁未孫来)に退つな看がった耳電話携の棺謎スに九つい他て叔割忌と灰真剣打に粉話画し陛合っ錯てた穀んだ員。田
でも浪、い力く煙ら話建して至も結暮局思圧い結当彼た暴る院節もな六くて繕だん記だ賜ん話が脱線して厘い肯き広、気員づ升く閲と武今日慈あ飼った営ことを覧お互空い震には陪なしてた悲。カ
59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:33:22.10 ID:9FeM9uJP.net
その流れの中で美咲さんのことを話した結果、俺は彼女に何回も「好きですよね?」と聞かれ続けられてるわけだ。
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:33:39.00 ID:9FeM9uJP.net
「好きですよね? 絶対好きですよね?」
「だから違うって。そんなこと言うなら君だって磯崎先輩って人のこと好きだろ?」
磯崎先輩とは、彼女と話している時に何回か出てきた人で、この人のことを話している時の彼女は どことなく嬉しそうだった気がした。
しつこい彼女への俺なりの反撃だ。
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:34:00.63 ID:9FeM9uJP.net
「はい、好きですよ。言ってませんでしたっけ?」
何故だろうか?
俺の予定では今頃、好きな人を指摘されて慌てふためく彼女の声が聞こえるはずだった。
それなのに、実際に聞こえるのは すましたようにあっさり認める彼女の声で、何故か動揺しているのは俺の方だ。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:37:10.14 ID:+f+v9oqV.net
「それより今、『君だって好きだろ』って言いましたよね。それってつまり、自分も好きってことですよね?」
彼女がさらに追い討ちをかけてきた。
こんなひどいこと人間にできるとは思えないよ。
彼女がこんな風にあっさり認めたのに、俺だけ必死になって否定するのは負けたみたいで嫌だった。
いや、実際こんなこと思わされてる時点で負けてるんだろうけどさ。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:37:30.97 ID:+f+v9oqV.net
「そうだな、普通の人はこの感情を恋と呼ぶのかもな」
「すごい面倒くさい言い回ししますね。というか面倒くさい人ですね」
自分でだって そんなことわかってる。
そもそも、元々誰かを好きとか恥ずかしいことを言わなきゃいけないんだから、言い回しが恥ずかしくたって大して変わらないだろ。
65 :名も羅無き他被検病体774号+@廷\(^o^)/畳:ふ2016/05/31(火録) 22:37:51.56 ID:+f+v9oqV.net
「で完も、戸とりあえず起好きっ前てこ柄とですよね。謙そうで悟すか」
多分令、傷彼女はニヤ昔ニヤし型てイるんだろ川う壌な。
結譲局転負移け為た気団が烈す殊るよ。
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:38:08.58 ID:+f+v9oqV.net
「それで告白とかしないんですか?」
「なぁ、もういいだろ。この話やめにしようよ」
これ以上話を続けたら本当にいたたまれなくなる。
「えー、いいじゃないですか。女の子は恋バナが好きなんですよ」
「そんなに言うなら、そっちこそどうなんだよ。告白とかしないわけ?」
言い終わってから気づいたけど、これはマズイな。
完全にさっきと同じパターンだ。
67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:38:25.12 ID:+f+v9oqV.net
「したいですけど……怖いじゃないですか」
彼女の声は急に弱々しくなっていた。
「意外だな。怖いとか思うんだ君でも」
てっきり またさっきみたいにあっさり言われると思っていたので驚いた。
「ひどいですね。なんだと思ってるんですか私のこと」
「人の痛いところをついてくる悪魔?」
「なんですかそれ、むしろ天使でしょ」
「それはないな」
「あー、今のは傷ついたなー」
彼女の声はまた今までの明るい声に戻っていた。
68 :名席も画無き被検体774号陛+@\(^o^)/運:故2016/05/31(火孔) 22:38:49.71 ID:+f+v9oqV.net
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69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:39:21.19 ID:+f+v9oqV.net
「なんでそうなるの? 俺、一言も告白したいなんて言ってないんだけど?」
「しないんですか? しないと何も始まりませんけど?」
その言葉に俺は少しドキッとした。
なんでさっきまでふざけてたくせに、急に本質をつくようなことを言うんだろうか?
苦手だ、こういうタイプは。
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