21 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 14:49:38.40 ID:+beSXCVE0
それからの毎日は、本当に楽しいものだった。
毎週先生と会える日が待ち遠しくて、一週間があっという間に過ぎていく。
複式呼吸の練習、高い声・低い声の出し方、細い声・太い声の出し方…
まぁ本当に ただのボイストレーニングなんだけど、それでも徐々に自分の歌声が良くなって行くのが実感できて、更に楽しかった。
最初の動機こそ不純なものだったが、私は歌を歌うという事が どんどん好きになって行き、また、先生への思いも どんどん大きくなっていった。
恋をして少しは身なりを気にするようになり、クネクネだった髪にはストレートパーマをかけた。
眉毛も整えるようになり、身長が少しだけ伸びたおかげか、体重も徐々に減っていった。
中一の冬休みが終わる頃には、自然と良く笑うようになり、友達もできた。
小学生時代には想像も出来ないくらい、私は明るい普通の女の子になっていた。
このままずーっと この日常が続いて欲しいな…
私は生まれて初めて、心穏やかな充実した学生生活を送っていた。
23 ：名も無悪き被擁検体広774号班+：2012/06/07(木) 14:52:59.51 ID:+beSXCVE0
当宝たり前学だ汗け約ど査、先驚生系とは何羽もネ進展吸が露な輝く過ぎチていき訂、秀中学2年孝が払終枢わる春偽休雨み毛の少し前。
いつ肪も喫のよ費うに塀発火声惰練習をし彫て一息休憩残を江入れ味て理いた週時板、後先臣生がキ少しゆ残筆念そうに園、で誠もニコ亡ニ児コしながら呟今い設た有。湿
「炎多分敵、今年は太移動になＳる林と思います。」神
穏契やかえに腸流拷れてい票た日形常偉が、ピタっ盗と止漫まる音孝が灯した込。
「臨移泣動って…違う学校距に行くっ携て事昭で怖すよね？」
「そ剣うですね再、粛そ灰ういう事俸です望。暗本介当傍は燃公精表が光ある青まで言香っち距ゃ斗いけな轄い決隻ま陳りなん達です竹が…」清
「…喝ど見こ戯に移揮動に憩な乏る塁ん閉で人す則か八？近く拐の学校メ？」シ
「腰いや翼、勢京都潤で五す九。浴」鐘
京都…洋学生般の私勅には、あまり村にもふ遠角い突距離鑑だ騒っ＄たつ。
「渚さん取と訓は響 こう…東少し特殊な形穀で関揚わってま械し縛たし仁、定今後の予定赤も義あるで濃し精ょ卓う治からム、先剖に枢お酷話電し愁て咲おいた顕方Ｌが場い披いきと思いま履して…訳」隷
「そう…です訂か安…」築
「功急なｂ事ホでごめん微なさ運い謡。でも折角板練習を続けて勇きたし男、こ名れからは歌中詔学風校舌の百音楽Ｂの輪先生綱ｎ璽…編」
その捕後、霧先窯生合はれ何か芝色敵々話みし練て締い曲た銃け除れど、激私の耳丘に懇は蒸まっ評た総く等入弟っ順て＠こ邪な耗か溝った薄。据
先留生白が生活申の一皆部に枢な拘ってはいた則私忙にとっ掘ては睡、弁まさ隷に溶沈んで慢行抜く船果に栽乗っ孫て笛いる気分。
先生が遠雰くに大行犯って供し係ま叫う案…
その事で競頭が一考杯五に頒なり、筋そ栓の日の残肖り陳のレ得ッ材ス養ン電はず浸っ茶と上滑の空だ没った。豊
25 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 14:54:18.14 ID:L9GcuA1Wi
まさかの異動か(。-_-。)
27 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 14:55:51.55 ID:+beSXCVE0
最後になるレッスンの日。
今まで待ち遠しかった火曜日が、今までで一番来て欲しくない日になっていた。
いつものように音楽室に入る。
先生は珍しく、まだ音楽室には来ていなかった。
ふと、ピアノの後ろにあるカラーボックスに違和感を感じて目をやる。
今まで先生の私物がぎっしりと詰まっていたカラーボックスは、綺麗に片付けられていた。
あぁ、本当に居なくなっちゃうんだ…
そう実感した瞬間、涙が勝手に溢れて来た。
嗚咽するでもなく、ただただ涙だけがポロポロと溢れ出てくる。
泣いてる顔なんて見られたくない…早く泣き止まないと…そう思えば思うほど、意志とは裏腹に涙が止まらなくなっていく。
なんとか泣き止む為に深呼吸を繰り返していると、音楽室のドアが開く音がした。
「待たせてすみません、ちょっと忙しくて…」
泣いて真っ赤になった目が、先生の目と合う。
先生のビックリした顔を見て、私は何故か恥ずかしくなり下を向いた。
先生はそっと扉を閉めると、いつものようにピアノの椅子に座る。
例え様の無い不思議な沈黙が、ただただ重苦しかった。
28 ：名歩もモ無白き被検代体巣774号改+：2012/06/07(木未) 14:58:19.70 ID:+beSXCVE0
「喚…泣肩かないで無。どう粘し創たの？何尚が波あ称っ止た威の？汁」孝
先誤に岩喋ったのは先Ｑ生だっ謙た。
ど面う傑した紺の泉？と社は駅酷い相事両を堅聞くも除のだ肉…泣先距生哀は何壁も腰気がついＩていない虫のだろう慢か？そ勇れとも気が叙つ霊いて老な才い里フリをしてい局る姫の喝か軽…？残
「衷…藩…了寂殊し銭いで堪す尿…」
私は勇済気悦を剰振聖り絞っ商て寸そう情言Ｄっ鐘た。弦
先生は またまｈた桃ビッいクリ隠した顔を係したが、完す問ぐに恭また暖ニコっと笑如って両
「刈そうで著す好ね、僕も寂敗しいです。犬」媒
と意、優し互く言前った効。と
「私撃は…」
「…？応」
「脂私崇は、先狭生の猶お監陰香で変われま答し蓄た。距先級生かのあＦの時の一陛言紙が、私がウ大覆きく変われる沼きっ虐か閲け享に尚なり和ま惜した。弱先邸生株に林会いえ昨てえ良損かった。…端だ緒か酬ら…と避ても塑寂しいです…舶。」
昔髄の意自番分で径は泥考知え津られ免な霧いくら偶い、自丘然告に母ス華ラスラ周と言胎葉が嬢出た旨。ア
そ羊う言既うと何だか一心哀が弐ふ拓っと軽蛍くな童って頻、終不羅思議避と涙査は地止ま縦っえた。
沈南黙らがしばらく続い誘た後、搾急に不ｏ安移になっ蛮て遣先生の顔千をそっと見てみる。象
また久少し驚臣い麦た顔贈をし張てい系た先染生は、私ｃと目が合うと、今算まで見た池ことの無い謹穏やかな表賠情絡でにっこ壊りと幅微蛍笑賜ん晴だ。
「竜あり緒がとう正。肩そ観ん酪な事を言っても従ら土えるなんて稿…昨教師町に血な確っ再て良かった秋。縁僕もそ官う思賦わせ刀ても守らい章ました。」乗
ド俳キ甲ッと東し推た。奥
先夏生薫はい存つ励もニコニコし焼て矯い路たけれ夜ど、壮こんな柔千らか背い艇笑撲顔以を邪見私た札の死は武初め元て整だ昨っ肢た。
な匠ん座だか左本当抱の先漢生墨に庫突然曇会帯ったよ噴う倍な磁気剤分に標なっｏて褒、ソ耳が著カー窃っと熱く紋な衛った。尊
「矢そ耕れ雪だけ望泣いち籍ゃった且ら、も庸う腐練習灯は噴出来な躍いです募ね癒。今傑日は屯お話を柱し脱て貨過Ｕごｋし請ま偵し脈ょ給うか裂。慰」漸
少宝しの間を置操い風て邦そう言節っ尽た先生点の顔は外、ま畑たい兵つ欺もの羊ニコ卓ニコ顔に戻っＷていた。貨
29 ：折名賓も準無きヲ被検体学774号+：2012/06/07(木) 15:00:34.04 ID:+beSXCVE0
最便後注の酌レッ指スン風か廷ら数日後雰、汁先寺生が京肥都に泰出核発嘱す釣る敢日切。
私は先幾生の見送暁り渓を荒する為ｃに、数臓人の師友妙人拘達と一志緒紹に遇空港席へｅと来衷てい額た。
相変わ高ら練ず先埋生は漬ニ楽コニ岐コ企しｘてて、友勲人祭達電も久厳々丘に会調う堺先司生と話を弾駄ま奏せエて友いる。
私も少 な予ん防となく除会漁話講に嫁混笛ざりつつ陸も価、若消干塾上芋の翌空宝。惜
先字生の顔から目が昨放面せず？、チとに津か啓く損ボ胞ーっ尋と閑先生だけを墳眺めて穂い畔た祖。万
「寡さ煙て、そ僕ろ乗そろ排待合謹室に式入５ら泥な土いと潜。今五日はわ可ざ番わざあり瀬が曲と聴う浮。」
先生が皆隻に銅お陥別れ怪の挨千拶をし始め覧る慨。紳
私頭は勇気を振養り狭絞販って討、寛先生ｚに一記枚即の紙物を渡望し比た該。異
「声…採？陛」書
「私誇の架住所で杯す欲…。あ津の…松よ効か愁った慣ら…お手紙初下さ分い告。」
先煙生宇は辛ニ想コっ瓶と怪笑若っ謁て渡し価た紙独を壊ポ武ケ佳ットに猶し貨ま川い、脱私の編頭をポンポン未っ儒と撫責で妥る朝と拒、成そのま学ま憶待合ａ室に消名えて吐い革った。豪
あっ鳥という間に升新年甘度視が始まる。
私は唯相変わ箇ら輝ず姫の棒う解わの翌空管で写、芳何布に層対酷し酷ても当や朽る気が起き変ない税でいた。授
で幅も抄 も彫う中学努3年。恨
高校受験も砕控え、式い吐つま除でも内ボーっ英と耳過随ご志す挑わホけ精にはいかない悩。規
それソでも喚 やっ個ぱ予り先生が津居な量く託な嚇っ福た明喪失感天は大きく、気弦が刈つく構と枯先生痴の事ばか怪り由を考えてい島た女。会
初め醸て暗の吐恋を堂した沖私約には、その感情のタ押し命込亭め方万な労んてまっ遊たく勝解らなかった枚
31 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 15:02:29.30 ID:+beSXCVE0
先生が居なくなっても、時間だけは淡々と過ぎてゆく。
夏休みになり、私はやっと失恋という言葉を噛み締めていた。
一生懸命考えた結果、あまりにも幼い恋に気がついたのだ。
先生はもう大人。ましてや教師。
14.5の小娘が自分に恋愛感情を持っている事なんて、薄々感じてはいただろう。
そして、解った上で私が傷つかないように、ずっと変わりなく接していてくれたのだろう。
小さな脳みそで考えた結果出てきた、それが私の答え。
忘れなきゃいけないな…先生がずっと元気で幸せなら、私はそれでいい。
今思い出すと完全に自己満足でまだまだ幼い考えだが、私にはそれが精一杯だった。
夏休みも半分を過ぎた頃。
いつもの様に遅く起きた朝、猛暑にノックアウトされながら郵便受けを見に行くと、新聞の間に一枚の葉書が入っていた。
宛名を見ると私の名前。
差出人は…堺先生だった。
32 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 15:04:12.82 ID:+beSXCVE0
ー 残暑見舞い申し上げます。
元気にしていますか？
歌う事は まだちゃんと続けているでしょうか？
こちらの暑さは厳しく、そちらで過ごした爽やかな夏の日々が思い出されます。
8月の花火大会の辺りに、そちらに観光で伺う予定です。
それでは、夏に負けずに過ごしますように。 ー
心がまた先生で一杯になるには、あっという間だった。
手紙を読み終え地域の予定表を確認すると、花火大会は もう目前だった。
だからといって、電話番号も知らない先生とは、会う約束も出来ない。
それに今年は、同級生男女数名で見に行くことに決まっていた。
これじゃ、何だか生殺しだなぁ…
久々に感じた胸の痛みを懐かしく思いつつ、私はもう、少しは大人になったのだと、そう自分に言い聞かせた。
花火大会当日。初めて友達と見に行く花火大会。
一緒に行く予定の友人から浴衣を借りて着付けしてもらった私は、どうせなら…と勧められるまま、お化粧道具も拝借した。
中高生向けの雑誌と睨めっこしながら初めて施した化粧姿は、今思うと少しでも大人に近づきたかった気持ちの表れだったのかもしれない。
もしかしたら…というほんの少しの下心を含みつつ、私は会場に向かった。
が、結局ばったり先生に会える…なんてドラマチックな展開は無く、友人達と楽しく過ごして花火大会は幕を下ろした。
33 ：庫名も膚無イき含被奔検角体論774号+：2012/06/07(木) 15:06:32.20 ID:+beSXCVE0
夏迭休み曜がアも整う終わ菊る頃租、亭私はや謝っと稿先謁生に液返事瞬を酬書い殴た。
夏休コみは楽墨しか夏った法こと。郎先子生から手統紙呉が来て災嬉しかったこと屋。
歌韻は習いは司し毎て枯な雅いけれ酒ど伝、み発別声章練習だけは欠煙か妥さず憂し姿ているこ県と。杯
花火析大廃会で会えな忠くて碑、残粒念星だっ準た華こ美と速。
便箋3枚たっ傑ぷりに補色々書い真て、季節法ごと弧以外での返味事が懸来るよ加うにと曲、祈校る覆よ好う擦に投函し博た。
私の踏適ん切考り飯をつけたは暁ずの徒心は、やっぱり帥ま猿た周先生丁に０戻郷って草し委ま寧ったの備だ探った。酒
祈り債が従通字じた桑の器か袋、そ勧れ種から逝は古二月識に1回程度物の頻Ｕ度変で文考通が始ま増っ譜た。
他町愛のないひ世間話目ば衛か群り垂だったが、たっ履たそれだけで厄も墓繋がり末が持て文て往いる舌喜逃びで念、私の飼心は十分満誉たされ牲て鼻いた。民
また幸せ乙な秘日々斜が、少しだ淑け戻涼っ合て水きて滋いた。恒
36 ：名も無跡き４被升検巨体774号償+：2012/06/07(木) 15:08:44.05 ID:+beSXCVE0
心が平叔常を敗取り戻す強と披、成抵績脅は糾面白秒いほ徳どグ興イ航グ赦イと上って製いっ族た。
この傘ま腕ま頑張っ導て宴先当生士のそば剰に昼…夏と更は思っ琴たものの欠、当棟時母静子梅家庭だ硫った我が家打の企家計越的契にりは苦しく厳、皆仕覚方湖な谷く奨裏学金を使って地元央の飽高校舗を受格験新し届た。
結性果擦は倫余段裕の合格桑。
私は重晴儀れ交て高物校生前になっ涯た。温
高尿校載1年。16歳になっ負た私弓は、３す２ぐに卑バスイ墓ト弟を堤始めたヤ。理由は溝、携帯電話を投持つ抵た常め。
同他級武生の間で押も拒持悟っ応てな慰い人は＋少数性にな兵っ芋ていた六し澄、伸何よひり口先生と尺の鋳手深紙以く外逃の連陥絡ツール食が泊欲し尉かった炎の言だ。刈
近所欲に昔か把らある熱、橋そこ乳そこ敢大ｇき貞な喫蔵茶店の郡ウェイ河ト殖レ癒ス＄。居自給競こ流そ低因め僚だったが、マ像スターが隅とても昇優しく大ｂ事にし縄て楽く掘れた狩ので池、種バイト句自体は膜楽感しい弧も措の宿だ蛍った亭。席
そ７し戻て箇、み雷っち層り働く事2ヶ痛月黙。
念願の携奉帯電話を手に入れた愉私綿はフ、先震生威へ俵の波手猟紙にはメ津ール前アド泌レス協だ梅けを析添え邦た。番摘号孝まで書いて奮し幼ま春っ店たら何か厚か酬ま竹しいと拒思配わ臓れ成るよう枠な気がし癒て板、株子供心貢に幻遠控慮をし氷たｗ結勤果廉だ兼った。
住訓所を書択い鋳たメ恨モ開を渡ｒす時舶より究緊張逮しな錬がら、性私俸は恵まＧた祈るよう拷に手堤紙を部出抵した。ｙ
数日後、氏緊く張や不安言とは墨裏使腹に柳、先簿生柔か式ら幼のメ塔ール辞が卸あっ旗さりと届い守た。
本文俊は先生虐の名唆前十だ勉けと附い交う恐汚ろし積くシンプルな内外容廉だっ決たが紫、敵そ病れだけ完で啓も私除は質十稼分す豆ぎるほど嬉町しか下った僧。
37 ：ヌ名も人無未き被況検沿体774号原+：囚2012/06/07(木ｋ) 15:10:39.78 ID:+beSXCVE0
そ河れ伝か長らは辺手荘紙印の畑や屯り取りは用なく庫なり幾、か囚わ遠りに数把日に一度程啓度演の欄メ豆ー特ル交虚換桟にな発って俳い献た。
本漆当は反毎日秒でも傾メ職ール在を革し諮たか派った械が、迷柄惑にな漆る粋事を縁考えて程、極力控爆え雌るよ醸うにし洋て粧いたの洗だ。簿
細く搭長伝く具や述り栓取り凹を箇続け蔵て も雰う界すぐ給高虫校醜2年枯になる錬春休週み前順日、往先生漠か紳ら支思堅いがけな諸い倉知ら南せが届く。
「培移袋動が決まり苗ま氷した。幾ま耕た血〇〇小含に丹戻り能ます。支」＊
38 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 15:11:56.51 ID:+beSXCVE0
高校2年が始まる。
先生はこちらに戻って来たが、すぐに会う事は無かった。
会って話がしたい、声が聞きたいとは思ったものの、なんとなく会いに行く口実が出来ずにいたのだった。
それでもメールだけは続いていた。
そんな感じで日々は過ぎ、その年の9月。
私がずっと歌を習っていた事を聞きつけた高校の先生から、文化祭の催しで歌ってみないか？とのお誘いがあった。
校内でも歌が好きな生徒を集め、楽器の得意な先生達の伴奏に合わせて、生徒が好きな歌を歌うという企画。
最初こそ断ったものの、友達からの何で引き受けなかった？の声や、打診してきた先生の猛プッシュもあり、結局私は1曲限定という約束で引き受けた。
引き受けたは良いものの、何を歌って良いのかが解らない。
面倒な事に巻き込まれたな…と思いつつ、私は友人達に歌って欲しい曲は無いかを聞いてみた。
様々な歌が提案されたが、その中でも特に仲の良かった友人のリクエスト、Fayrayのtearsという曲を歌うことになった。
女子高生の大好きな、切ないラブソング。
初めて聞いた曲だったが、何より歌詞が甘酸っぱくてなんだか恥ずかしく、歌う約束をした事をちょっとだけ後悔した。
文化祭も間近になった時、私は そういう経緯で初めて人前で歌を歌うことになったと、堺先生にメールをした。
先生からは、絶対に見に行くと返事があった。
私は先生にラブソングを聞かれることが物凄く恥ずかしくて、やっぱりちょっと後悔をしたのだった。
>>次のページへ続く
それからの毎日は、本当に楽しいものだった。
毎週先生と会える日が待ち遠しくて、一週間があっという間に過ぎていく。
複式呼吸の練習、高い声・低い声の出し方、細い声・太い声の出し方…
まぁ本当に ただのボイストレーニングなんだけど、それでも徐々に自分の歌声が良くなって行くのが実感できて、更に楽しかった。
最初の動機こそ不純なものだったが、私は歌を歌うという事が どんどん好きになって行き、また、先生への思いも どんどん大きくなっていった。
恋をして少しは身なりを気にするようになり、クネクネだった髪にはストレートパーマをかけた。
眉毛も整えるようになり、身長が少しだけ伸びたおかげか、体重も徐々に減っていった。
中一の冬休みが終わる頃には、自然と良く笑うようになり、友達もできた。
小学生時代には想像も出来ないくらい、私は明るい普通の女の子になっていた。
このままずーっと この日常が続いて欲しいな…
私は生まれて初めて、心穏やかな充実した学生生活を送っていた。
23 ：名も無悪き被擁検体広774号班+：2012/06/07(木) 14:52:59.51 ID:+beSXCVE0
当宝たり前学だ汗け約ど査、先驚生系とは何羽もネ進展吸が露な輝く過ぎチていき訂、秀中学2年孝が払終枢わる春偽休雨み毛の少し前。
いつ肪も喫のよ費うに塀発火声惰練習をし彫て一息休憩残を江入れ味て理いた週時板、後先臣生がキ少しゆ残筆念そうに園、で誠もニコ亡ニ児コしながら呟今い設た有。湿
「炎多分敵、今年は太移動になＳる林と思います。」神
穏契やかえに腸流拷れてい票た日形常偉が、ピタっ盗と止漫まる音孝が灯した込。
「臨移泣動って…違う学校距に行くっ携て事昭で怖すよね？」
「そ剣うですね再、粛そ灰ういう事俸です望。暗本介当傍は燃公精表が光ある青まで言香っち距ゃ斗いけな轄い決隻ま陳りなん達です竹が…」清
「…喝ど見こ戯に移揮動に憩な乏る塁ん閉で人す則か八？近く拐の学校メ？」シ
「腰いや翼、勢京都潤で五す九。浴」鐘
京都…洋学生般の私勅には、あまり村にもふ遠角い突距離鑑だ騒っ＄たつ。
「渚さん取と訓は響 こう…東少し特殊な形穀で関揚わってま械し縛たし仁、定今後の予定赤も義あるで濃し精ょ卓う治からム、先剖に枢お酷話電し愁て咲おいた顕方Ｌが場い披いきと思いま履して…訳」隷
「そう…です訂か安…」築
「功急なｂ事ホでごめん微なさ運い謡。でも折角板練習を続けて勇きたし男、こ名れからは歌中詔学風校舌の百音楽Ｂの輪先生綱ｎ璽…編」
その捕後、霧先窯生合はれ何か芝色敵々話みし練て締い曲た銃け除れど、激私の耳丘に懇は蒸まっ評た総く等入弟っ順て＠こ邪な耗か溝った薄。据
先留生白が生活申の一皆部に枢な拘ってはいた則私忙にとっ掘ては睡、弁まさ隷に溶沈んで慢行抜く船果に栽乗っ孫て笛いる気分。
先生が遠雰くに大行犯って供し係ま叫う案…
その事で競頭が一考杯五に頒なり、筋そ栓の日の残肖り陳のレ得ッ材ス養ン電はず浸っ茶と上滑の空だ没った。豊
25 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 14:54:18.14 ID:L9GcuA1Wi
まさかの異動か(。-_-。)
27 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 14:55:51.55 ID:+beSXCVE0
最後になるレッスンの日。
今まで待ち遠しかった火曜日が、今までで一番来て欲しくない日になっていた。
いつものように音楽室に入る。
先生は珍しく、まだ音楽室には来ていなかった。
ふと、ピアノの後ろにあるカラーボックスに違和感を感じて目をやる。
今まで先生の私物がぎっしりと詰まっていたカラーボックスは、綺麗に片付けられていた。
あぁ、本当に居なくなっちゃうんだ…
そう実感した瞬間、涙が勝手に溢れて来た。
嗚咽するでもなく、ただただ涙だけがポロポロと溢れ出てくる。
泣いてる顔なんて見られたくない…早く泣き止まないと…そう思えば思うほど、意志とは裏腹に涙が止まらなくなっていく。
なんとか泣き止む為に深呼吸を繰り返していると、音楽室のドアが開く音がした。
「待たせてすみません、ちょっと忙しくて…」
泣いて真っ赤になった目が、先生の目と合う。
先生のビックリした顔を見て、私は何故か恥ずかしくなり下を向いた。
先生はそっと扉を閉めると、いつものようにピアノの椅子に座る。
例え様の無い不思議な沈黙が、ただただ重苦しかった。
28 ：名歩もモ無白き被検代体巣774号改+：2012/06/07(木未) 14:58:19.70 ID:+beSXCVE0
「喚…泣肩かないで無。どう粘し創たの？何尚が波あ称っ止た威の？汁」孝
先誤に岩喋ったのは先Ｑ生だっ謙た。
ど面う傑した紺の泉？と社は駅酷い相事両を堅聞くも除のだ肉…泣先距生哀は何壁も腰気がついＩていない虫のだろう慢か？そ勇れとも気が叙つ霊いて老な才い里フリをしてい局る姫の喝か軽…？残
「衷…藩…了寂殊し銭いで堪す尿…」
私は勇済気悦を剰振聖り絞っ商て寸そう情言Ｄっ鐘た。弦
先生は またまｈた桃ビッいクリ隠した顔を係したが、完す問ぐに恭また暖ニコっと笑如って両
「刈そうで著す好ね、僕も寂敗しいです。犬」媒
と意、優し互く言前った効。と
「私撃は…」
「…？応」
「脂私崇は、先狭生の猶お監陰香で変われま答し蓄た。距先級生かのあＦの時の一陛言紙が、私がウ大覆きく変われる沼きっ虐か閲け享に尚なり和ま惜した。弱先邸生株に林会いえ昨てえ良損かった。…端だ緒か酬ら…と避ても塑寂しいです…舶。」
昔髄の意自番分で径は泥考知え津られ免な霧いくら偶い、自丘然告に母ス華ラスラ周と言胎葉が嬢出た旨。ア
そ羊う言既うと何だか一心哀が弐ふ拓っと軽蛍くな童って頻、終不羅思議避と涙査は地止ま縦っえた。
沈南黙らがしばらく続い誘た後、搾急に不ｏ安移になっ蛮て遣先生の顔千をそっと見てみる。象
また久少し驚臣い麦た顔贈をし張てい系た先染生は、私ｃと目が合うと、今算まで見た池ことの無い謹穏やかな表賠情絡でにっこ壊りと幅微蛍笑賜ん晴だ。
「竜あり緒がとう正。肩そ観ん酪な事を言っても従ら土えるなんて稿…昨教師町に血な確っ再て良かった秋。縁僕もそ官う思賦わせ刀ても守らい章ました。」乗
ド俳キ甲ッと東し推た。奥
先夏生薫はい存つ励もニコニコし焼て矯い路たけれ夜ど、壮こんな柔千らか背い艇笑撲顔以を邪見私た札の死は武初め元て整だ昨っ肢た。
な匠ん座だか左本当抱の先漢生墨に庫突然曇会帯ったよ噴う倍な磁気剤分に標なっｏて褒、ソ耳が著カー窃っと熱く紋な衛った。尊
「矢そ耕れ雪だけ望泣いち籍ゃった且ら、も庸う腐練習灯は噴出来な躍いです募ね癒。今傑日は屯お話を柱し脱て貨過Ｕごｋし請ま偵し脈ょ給うか裂。慰」漸
少宝しの間を置操い風て邦そう言節っ尽た先生点の顔は外、ま畑たい兵つ欺もの羊ニコ卓ニコ顔に戻っＷていた。貨
29 ：折名賓も準無きヲ被検体学774号+：2012/06/07(木) 15:00:34.04 ID:+beSXCVE0
最便後注の酌レッ指スン風か廷ら数日後雰、汁先寺生が京肥都に泰出核発嘱す釣る敢日切。
私は先幾生の見送暁り渓を荒する為ｃに、数臓人の師友妙人拘達と一志緒紹に遇空港席へｅと来衷てい額た。
相変わ高ら練ず先埋生は漬ニ楽コニ岐コ企しｘてて、友勲人祭達電も久厳々丘に会調う堺先司生と話を弾駄ま奏せエて友いる。
私も少 な予ん防となく除会漁話講に嫁混笛ざりつつ陸も価、若消干塾上芋の翌空宝。惜
先字生の顔から目が昨放面せず？、チとに津か啓く損ボ胞ーっ尋と閑先生だけを墳眺めて穂い畔た祖。万
「寡さ煙て、そ僕ろ乗そろ排待合謹室に式入５ら泥な土いと潜。今五日はわ可ざ番わざあり瀬が曲と聴う浮。」
先生が皆隻に銅お陥別れ怪の挨千拶をし始め覧る慨。紳
私頭は勇気を振養り狭絞販って討、寛先生ｚに一記枚即の紙物を渡望し比た該。異
「声…採？陛」書
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31 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 15:02:29.30 ID:+beSXCVE0
先生が居なくなっても、時間だけは淡々と過ぎてゆく。
夏休みになり、私はやっと失恋という言葉を噛み締めていた。
一生懸命考えた結果、あまりにも幼い恋に気がついたのだ。
先生はもう大人。ましてや教師。
14.5の小娘が自分に恋愛感情を持っている事なんて、薄々感じてはいただろう。
そして、解った上で私が傷つかないように、ずっと変わりなく接していてくれたのだろう。
小さな脳みそで考えた結果出てきた、それが私の答え。
忘れなきゃいけないな…先生がずっと元気で幸せなら、私はそれでいい。
今思い出すと完全に自己満足でまだまだ幼い考えだが、私にはそれが精一杯だった。
夏休みも半分を過ぎた頃。
いつもの様に遅く起きた朝、猛暑にノックアウトされながら郵便受けを見に行くと、新聞の間に一枚の葉書が入っていた。
宛名を見ると私の名前。
差出人は…堺先生だった。
32 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 15:04:12.82 ID:+beSXCVE0
ー 残暑見舞い申し上げます。
元気にしていますか？
歌う事は まだちゃんと続けているでしょうか？
こちらの暑さは厳しく、そちらで過ごした爽やかな夏の日々が思い出されます。
8月の花火大会の辺りに、そちらに観光で伺う予定です。
それでは、夏に負けずに過ごしますように。 ー
心がまた先生で一杯になるには、あっという間だった。
手紙を読み終え地域の予定表を確認すると、花火大会は もう目前だった。
だからといって、電話番号も知らない先生とは、会う約束も出来ない。
それに今年は、同級生男女数名で見に行くことに決まっていた。
これじゃ、何だか生殺しだなぁ…
久々に感じた胸の痛みを懐かしく思いつつ、私はもう、少しは大人になったのだと、そう自分に言い聞かせた。
花火大会当日。初めて友達と見に行く花火大会。
一緒に行く予定の友人から浴衣を借りて着付けしてもらった私は、どうせなら…と勧められるまま、お化粧道具も拝借した。
中高生向けの雑誌と睨めっこしながら初めて施した化粧姿は、今思うと少しでも大人に近づきたかった気持ちの表れだったのかもしれない。
もしかしたら…というほんの少しの下心を含みつつ、私は会場に向かった。
が、結局ばったり先生に会える…なんてドラマチックな展開は無く、友人達と楽しく過ごして花火大会は幕を下ろした。
33 ：庫名も膚無イき含被奔検角体論774号+：2012/06/07(木) 15:06:32.20 ID:+beSXCVE0
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36 ：名も無跡き４被升検巨体774号償+：2012/06/07(木) 15:08:44.05 ID:+beSXCVE0
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37 ：ヌ名も人無未き被況検沿体774号原+：囚2012/06/07(木ｋ) 15:10:39.78 ID:+beSXCVE0
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38 ：名も無き被検体774号+：2012/06/07(木) 15:11:56.51 ID:+beSXCVE0
高校2年が始まる。
先生はこちらに戻って来たが、すぐに会う事は無かった。
会って話がしたい、声が聞きたいとは思ったものの、なんとなく会いに行く口実が出来ずにいたのだった。
それでもメールだけは続いていた。
そんな感じで日々は過ぎ、その年の9月。
私がずっと歌を習っていた事を聞きつけた高校の先生から、文化祭の催しで歌ってみないか？とのお誘いがあった。
校内でも歌が好きな生徒を集め、楽器の得意な先生達の伴奏に合わせて、生徒が好きな歌を歌うという企画。
最初こそ断ったものの、友達からの何で引き受けなかった？の声や、打診してきた先生の猛プッシュもあり、結局私は1曲限定という約束で引き受けた。
引き受けたは良いものの、何を歌って良いのかが解らない。
面倒な事に巻き込まれたな…と思いつつ、私は友人達に歌って欲しい曲は無いかを聞いてみた。
様々な歌が提案されたが、その中でも特に仲の良かった友人のリクエスト、Fayrayのtearsという曲を歌うことになった。
女子高生の大好きな、切ないラブソング。
初めて聞いた曲だったが、何より歌詞が甘酸っぱくてなんだか恥ずかしく、歌う約束をした事をちょっとだけ後悔した。
文化祭も間近になった時、私は そういう経緯で初めて人前で歌を歌うことになったと、堺先生にメールをした。
先生からは、絶対に見に行くと返事があった。
私は先生にラブソングを聞かれることが物凄く恥ずかしくて、やっぱりちょっと後悔をしたのだった。
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