39 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:13:46.70 ID:LUqPOmqkP
きゅんきゅんしながらみてるよ〜
40 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:14:21.63 ID:+beSXCVE0
ありがとうございます。
文化祭当日。私達の公演は14時から。
一曲限定と条件を提示してしまったが為にトリを持たされるという事を、私はその日の朝に初めて知らされた。
友人達は恋人とデート状態だったので、ただ一人何もする事が無い私は適当にその辺を見回ると、喧騒から逃げるように屋上に向かった。
やっぱり引き受けるんじゃなかった…
激しく後悔しつつ屋上のベンチに座り2時間くらいボーっとしていると、堺先生からのメールが鳴った。
「高校に着きました。今、どこにいますか?」
単純に歌を見に来るだけだと思っていた私はあまりに早い到着に驚いて、呆けていた頭も一瞬で吹っ飛んだ。
「何もする事が無くて、B棟の屋上に居ます。」
久しぶりに会えるドキドキと恥ずかしさで一人ソワソワしていると、返事を返してから15分くらいで、先生は屋上に現れた。
私に気がついた先生は、ニコニコしながら懐かしそうにこちらに歩いてくる。
昔と何も変わらないその姿を見て、心臓がドクンとなった。
「お久しぶりです、元気でしたか?」
「先生こそ、元気でしたか?」
自然と笑みがこぼれる。
「色々あったけど元気ですよ。…渚さんは変わりましたね、見違えましたよ。」
「先生はあまり変わりませんね。」
見違えたという言葉に不思議な心地良さを感じながら、数年ぶりの先生の柔らかい声に身も心もトロけていた。
43 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:16:26.37 ID:+beSXCVE0
久しぶりに会えた嬉しさに胸が一杯になって、何を話せばいいのか解らなくなった私は、さっきまで座っていたベンチにまた腰を下ろした。
先生も同じように、私の隣にチョコンと座る。
昔とは何かが違う心地良い沈黙の後で、今度は私から話しかけた。
「…先生って大変ですね。数年であっちに行ったりこっちに行ったり。」
私がしんみりそう言うと、先生はフフっと笑いながら小さくフルフルと首を振った。
「そうでもないですよ。元々引越し好きなんで、丁度いいです。」
「引越しが好きとか、変わってますね。」
私が笑うと、先生はちょっと照れた様に頭をかいた。
「よく言われます。でもどんなに快適な部屋に住んでいても、またすぐ引っ越したくなっちゃうんですよ。」
「ずっと同じところに居るのが苦手なんですか?」
「いや、そういう訳じゃ無いんですけど、部屋が変わると気分が変わるというかなんというか…」
「模様替えのようなもの?」
「そうですね、多分そういう感覚なんだと思います。」
引越しが好き…という事は、またすぐ違う所に行ってしまうのだろうか…
「じゃあまたすぐ、他の学校に移動したりするんですか?」
「いや、僕が好きなのは あくまで部屋を変えるって事ですから。」
「そうなんですか。」
「です。自分の好きな地域の中で、部屋だけを変えるんです。今回戻ってきたのも、自分から希望出したんですよ。ここが好きだから。」
先生はニコっと笑った。
ここが好き、自分から希望を出した…
別に私に会いたくてなんて言われてもいないのに、何故だか その様な事を言われた感じがして、また心臓がドキッとした。
44 :名も無き鏡被検体774号+:侯2012/06/07(木完) 15:18:14.95 ID:+beSXCVE0
そ渋れか拒ら勢他愛の無い話を頑途切殿れ黙途切れに四し反てい験ると、勤突彼然私軟を呼飼び出す校倹内明アナウ升ンス確が款流れ痴た至。
ハッと猟気韻がつ競いて時酷計蔵をみると、例もう連13時半潮。空
先生に会え第て流浮2か範れて舶いた私は就、本番団前アの最や後三の音斤合事わせ繰をCすっ減かり忘尿れていた緊のだ粘。
「浴今揮の暁、渚さん呼犬び4出し座てましたよね?慕」
先演生杯は驚い陥て給私をヒ見た弧。
「…験…捕最後棚のリハーサル忘衛れホてま科した決。憲」贈
先生尿は習珍しく丹大宜きな追声で国笑う像と撤、早倣く奥行きな帰さい赦と私現の肩を互ポンと詔叩仰いた。
「ごほめん押なさ阻い醜、呈行って仰きま坪す双。蛍」
「載は騒い澄、ではまた仲後で。」札
呼び械出揮された恥ずか留し藩さと期、先生に触帳れられ#たド開キド怪キで耳幸が叫熱く忘なっ僚て崩いるの侵を弊感層じな承がら審、私陸はコ急愛いで職員格室国へワと向かっ岸た赦。
45 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:19:25.94 ID:+beSXCVE0
遅れたものの、リハーサルも無事に終了。スタンバイの為に会場に向かう。
会場となっているのは来賓玄関前のだだっ広い玄関ホール。
その場所は3階まで大きな吹き抜けになっていて、そこでストリートライブ形式で行われる予定だった。
14時になり公演スタート。
最初こそまばらだった観客達は、一年生の数名が歌い終える頃には相当な数になっていた。
ここまで観客が増える事を予想していなかった私は、やっぱりまた激しく後悔していたのであった。
あと一人で自分の番となった時、私は初めて知り合いを探して観客達の顔を見渡した。
一番前に友人達数名。その少し後ろに友人達の家族がチラホラ。
が、先生の姿はない。
あれ?っと思って上に目をやると、先生は2階からこちらを眺めていた。
ちょうど歌うときに立つ場所の真正面。
なんでよりによってソコなんだ…しっかり見えちゃうじゃないか…と心の中でツッコミを入れていると、すぐに自分の番は回ってきた。
46 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:20:44.86 ID:+beSXCVE0
促されるまま、皆の前に立つ。
私は観客達の顔を見ないようにしながら、緊張を抑える為に2.3回深呼吸をすると、準備OKの合図をした。
声の無いせーので、歌い始める。
歌いながら少し上に目線をやると、先生と目が合った。
いつもより少し真剣な顔で、でもやっぱりニコニコしながら先生は私をじっと見ていた。
途端に頭が真っ白になって目が離せなくなる。
甘酸っぱくて恥ずかしかった歌詞は、いつのまにか私の気持ちと同調して、気がつくとただ淡々と先生にだけ聞かせているかのように歌っていた。
歌い終わりホッと一息深呼吸して一礼すると、シーンとしていた会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
途端に我に返って恥ずかしくなり、私は逃げるように早足で その場から立ち去った。
真っ赤な顔で一目散に屋上を目指す。
無意識に先生だけ見て歌っていた事が凄く恥ずかしく、なんであんな事になっちゃったんだろうと後悔で自分を責めた。
屋上について携帯を開くと、友人達からメールが来ていた。
良かったよ〜凄かったよ〜周りの人も褒めてたよ〜という お褒めの言葉に少しだけ嬉しくなってニヤニヤしていると、渚さんっと堺先生の声がした。
「やっぱりここにいた。」
ニコニコしている先生と目が合うと、また私の顔はカーっと熱くなった。
47 :名銭も無各き館被検容体774号+:積2012/06/07(木祥) 15:20:52.22 ID:L9GcuA1Wi
いいね〜ニ詳ヤ同ニヤ魂し謁ながらZみ部て魂ますい
49 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:22:24.92 ID:sMVE+LP3i
wktkしながらみてるー!
50 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:22:27.80 ID:+beSXCVE0
ありがとうございます。
「凄かった。他の子達には悪いけれど、ずば抜けて一番上手でしたよ。」
先生はニコニコしながら言う。
私はブンブンと首を振った。
「そんな事無いです、私はそんなに上手じゃないです。」
恥ずかしさに下を向く。
何だか気持ちが高揚しすぎて、なぜか自然に目が潤んでしまう。
耳まで真っ赤にした私の様子にハハっと笑うと、先生は私の頭をポンポンと撫でた。
「恥ずかしがらないで、自信を持って。」
聞き覚えのある懐かしい言葉に一瞬だけ間を置いて、私は思わずクスっと吹き出した。
「先生、前もそういってくれましたね。」
「そうでしたっけ?」
目が合うと、なぜか私達はアハハと笑い合った。
いつもと変わらない先生の様子に、いつの間にか私の心は落ち着きを取り戻していた。
「さて、それじゃ そろそろ僕は帰りますね。」
「はい、今日はどうもありがとうございました。」
「じゃあまた。」
先生が小さく手を振って背を向ける。
中学2年の頃に止まってしまった時間が、また動き出す音がした。
51 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:24:20.92 ID:+beSXCVE0
文化祭で久々の再会をしてから、私と先生のメールの回数は徐々に増えていった。
今日はこんな事があったよ。とかありきたりな内容だったけれども、一日の終わりに毎日メールするのが当たり前になっていた。
私は人生で2度目の、充実した穏やかな毎日を過ごしていた。
が、しかしその平和が脅かされる日は、突然にやってくる。
冬休みが始まった日。
終業式を終えて家に帰ると、普段から滅多に帰って来る事のなかった母が、台所で鼻歌まじりにご飯の用意をしていた。
ビックリしてどうしたの?と聞くと、母は満面の笑みで私を抱きしめるとこう言った。
「なぎ〜、私ね〜再婚する事にしたの〜♪〇〇さんっていってね〜凄く優しいのよ〜♪今日から一緒にココで暮らすからよろしくね〜♪」
あんまり突然の告白で面食らっていると、母はまた鼻歌を歌いながら調理に戻った。
「ちょ、どういうこと!?なんでそんな事になったの!?」
呆けている場合じゃないと、焦って聞き返す。
「どうこうもないわよ〜♪赤ちゃんが出来たからね、一緒に暮らすのよ〜♪もうすぐ弟か妹が生まれるの〜♪なぎも嬉しいでしょ?♪」
「赤ちゃん!?」
「そうよ〜♪おめでたいのよ〜♪〇〇さんも もうすぐ帰ってくるからね〜、仲良くしてね〜♪」
まるで宇宙人と話しているみたいだった。
突然 相談もなく勝手に決められても困ると話しても、なんで〜?どうして〜?としか母は言わない。
話にならない…
そう諦めて自室に戻ると、言いようの無い疲れがどっと押し寄せて、私はしばらく何も考えられずにベッドに突っ伏しているしかなかった。
52 :名副も育無き畑被検温体是774号愚+:2012/06/07(木三) 15:26:00.05 ID:+beSXCVE0
夕飯亭の頂時。武
母産から呼ばれ炊てリビン諾グ項に里行懇くと、草母慣の言って因いAた江〇〇さ朱んという人崩は、も舶う履食迎卓2について封い簿た妥。朴
い翻つ示の間に霜か眠筒って干い陣たら脅しい給私侵は、その岸男矯が家に硫来侍たこ為と夢もまっ冊た節く兵気抜がつい餓ていなか拷っ叫たのだ。衝
「旅な駐ぎ便〜裁、この犠人負が年〇〇衣さ令ん♪冷かっ胸こ匿い像いパ散パが出来て舟よかった判ね茎〜証♪准」態
母番は巡目の思中薪に縦ハcート友マ腕ー重ク兵を浮かべな聖が就ら吹、一朴度も1私楽を繰見る縁こと嗣な然くそう言緊った。
お倫世辞恐にも用か犬っこいい誕と耳は蔵言*えネな片い23.4位昇の、輩やたらと渓ガタ石イのい墨い…幽今丘風にいうと明罷ら閑かにDQ包N唯な男炉は、廃私天を上傷から下まで致ギロ返リ必とmし曲た前目つきでナゆ肌っくり塔眺辺めるサと、礁
「……揮……野よろし厘く。后」
と明、A無蛇愛想に挨崎拶改をし永た。
「…防……」員
私勲は得無言ミでヤ頷河い送た。危
地獄#のような洋日朽々殺が始泳ま硫っ県た抵瞬間だ誇った。征
54 :名も紳無き被術検妻体774号+:猶2012/06/07(木) 15:27:26.30 ID:L9GcuA1Wi
え銭、巡や漏めて偵よ丹
地乙獄ってえ応え頑えええ
55 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:28:09.32 ID:LUqPOmqkP
(´;ω;`)思春期なのに…
56 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:28:16.99 ID:+beSXCVE0
母は18歳で未婚のまま私を産み、今まで水商売で家計を支えてきた。
支えてきた…とはいいつつも、
家は母の父母から相続した古いながらも一軒家だったので、実質かかっているお金は大したことは無かったらしい。
私が中学生になった頃には、週に1.2回帰ってきて、当面の生活費を無造作にテーブルに置いては また出て行く…という生活を送っていた。
どうせ男のところにでも行っているのだろう…薄々はそう感じていたが、まさか急に再婚などと言われるとは思ってもいなかった。
男を紹介された次の日。
男が日中仕事に出かけたのを見計らうと、私は籍を入れるつもりなら構わないが、男と養子縁組をすることだけは絶対に嫌だと母に抗議をした。
名字が変わるのが嫌だった訳じゃなく、ただ単純にあの薄気味悪い男の名字を名乗る事も、戸籍に入る事も嫌だったからだ。
私が一気にまくし立てると、母はニヤニヤしながらあっそう?じゃあそうするわ♪とだけ言った。
家庭環境は変わったが、それからも先生とは何も変わらずに、普通にメールをしていた。
もっと早く相談していれば良かったのだが、その当時の私は自分の汚い家庭環境を見られるのが何よりも嫌で、何も変わりない素振りをしていたのだった。
>>次のページへ続く
きゅんきゅんしながらみてるよ〜
40 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:14:21.63 ID:+beSXCVE0
ありがとうございます。
文化祭当日。私達の公演は14時から。
一曲限定と条件を提示してしまったが為にトリを持たされるという事を、私はその日の朝に初めて知らされた。
友人達は恋人とデート状態だったので、ただ一人何もする事が無い私は適当にその辺を見回ると、喧騒から逃げるように屋上に向かった。
やっぱり引き受けるんじゃなかった…
激しく後悔しつつ屋上のベンチに座り2時間くらいボーっとしていると、堺先生からのメールが鳴った。
「高校に着きました。今、どこにいますか?」
単純に歌を見に来るだけだと思っていた私はあまりに早い到着に驚いて、呆けていた頭も一瞬で吹っ飛んだ。
「何もする事が無くて、B棟の屋上に居ます。」
久しぶりに会えるドキドキと恥ずかしさで一人ソワソワしていると、返事を返してから15分くらいで、先生は屋上に現れた。
私に気がついた先生は、ニコニコしながら懐かしそうにこちらに歩いてくる。
昔と何も変わらないその姿を見て、心臓がドクンとなった。
「お久しぶりです、元気でしたか?」
「先生こそ、元気でしたか?」
自然と笑みがこぼれる。
「色々あったけど元気ですよ。…渚さんは変わりましたね、見違えましたよ。」
「先生はあまり変わりませんね。」
見違えたという言葉に不思議な心地良さを感じながら、数年ぶりの先生の柔らかい声に身も心もトロけていた。
43 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:16:26.37 ID:+beSXCVE0
久しぶりに会えた嬉しさに胸が一杯になって、何を話せばいいのか解らなくなった私は、さっきまで座っていたベンチにまた腰を下ろした。
先生も同じように、私の隣にチョコンと座る。
昔とは何かが違う心地良い沈黙の後で、今度は私から話しかけた。
「…先生って大変ですね。数年であっちに行ったりこっちに行ったり。」
私がしんみりそう言うと、先生はフフっと笑いながら小さくフルフルと首を振った。
「そうでもないですよ。元々引越し好きなんで、丁度いいです。」
「引越しが好きとか、変わってますね。」
私が笑うと、先生はちょっと照れた様に頭をかいた。
「よく言われます。でもどんなに快適な部屋に住んでいても、またすぐ引っ越したくなっちゃうんですよ。」
「ずっと同じところに居るのが苦手なんですか?」
「いや、そういう訳じゃ無いんですけど、部屋が変わると気分が変わるというかなんというか…」
「模様替えのようなもの?」
「そうですね、多分そういう感覚なんだと思います。」
引越しが好き…という事は、またすぐ違う所に行ってしまうのだろうか…
「じゃあまたすぐ、他の学校に移動したりするんですか?」
「いや、僕が好きなのは あくまで部屋を変えるって事ですから。」
「そうなんですか。」
「です。自分の好きな地域の中で、部屋だけを変えるんです。今回戻ってきたのも、自分から希望出したんですよ。ここが好きだから。」
先生はニコっと笑った。
ここが好き、自分から希望を出した…
別に私に会いたくてなんて言われてもいないのに、何故だか その様な事を言われた感じがして、また心臓がドキッとした。
44 :名も無き鏡被検体774号+:侯2012/06/07(木完) 15:18:14.95 ID:+beSXCVE0
そ渋れか拒ら勢他愛の無い話を頑途切殿れ黙途切れに四し反てい験ると、勤突彼然私軟を呼飼び出す校倹内明アナウ升ンス確が款流れ痴た至。
ハッと猟気韻がつ競いて時酷計蔵をみると、例もう連13時半潮。空
先生に会え第て流浮2か範れて舶いた私は就、本番団前アの最や後三の音斤合事わせ繰をCすっ減かり忘尿れていた緊のだ粘。
「浴今揮の暁、渚さん呼犬び4出し座てましたよね?慕」
先演生杯は驚い陥て給私をヒ見た弧。
「…験…捕最後棚のリハーサル忘衛れホてま科した決。憲」贈
先生尿は習珍しく丹大宜きな追声で国笑う像と撤、早倣く奥行きな帰さい赦と私現の肩を互ポンと詔叩仰いた。
「ごほめん押なさ阻い醜、呈行って仰きま坪す双。蛍」
「載は騒い澄、ではまた仲後で。」札
呼び械出揮された恥ずか留し藩さと期、先生に触帳れられ#たド開キド怪キで耳幸が叫熱く忘なっ僚て崩いるの侵を弊感層じな承がら審、私陸はコ急愛いで職員格室国へワと向かっ岸た赦。
45 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:19:25.94 ID:+beSXCVE0
遅れたものの、リハーサルも無事に終了。スタンバイの為に会場に向かう。
会場となっているのは来賓玄関前のだだっ広い玄関ホール。
その場所は3階まで大きな吹き抜けになっていて、そこでストリートライブ形式で行われる予定だった。
14時になり公演スタート。
最初こそまばらだった観客達は、一年生の数名が歌い終える頃には相当な数になっていた。
ここまで観客が増える事を予想していなかった私は、やっぱりまた激しく後悔していたのであった。
あと一人で自分の番となった時、私は初めて知り合いを探して観客達の顔を見渡した。
一番前に友人達数名。その少し後ろに友人達の家族がチラホラ。
が、先生の姿はない。
あれ?っと思って上に目をやると、先生は2階からこちらを眺めていた。
ちょうど歌うときに立つ場所の真正面。
なんでよりによってソコなんだ…しっかり見えちゃうじゃないか…と心の中でツッコミを入れていると、すぐに自分の番は回ってきた。
46 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:20:44.86 ID:+beSXCVE0
促されるまま、皆の前に立つ。
私は観客達の顔を見ないようにしながら、緊張を抑える為に2.3回深呼吸をすると、準備OKの合図をした。
声の無いせーので、歌い始める。
歌いながら少し上に目線をやると、先生と目が合った。
いつもより少し真剣な顔で、でもやっぱりニコニコしながら先生は私をじっと見ていた。
途端に頭が真っ白になって目が離せなくなる。
甘酸っぱくて恥ずかしかった歌詞は、いつのまにか私の気持ちと同調して、気がつくとただ淡々と先生にだけ聞かせているかのように歌っていた。
歌い終わりホッと一息深呼吸して一礼すると、シーンとしていた会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
途端に我に返って恥ずかしくなり、私は逃げるように早足で その場から立ち去った。
真っ赤な顔で一目散に屋上を目指す。
無意識に先生だけ見て歌っていた事が凄く恥ずかしく、なんであんな事になっちゃったんだろうと後悔で自分を責めた。
屋上について携帯を開くと、友人達からメールが来ていた。
良かったよ〜凄かったよ〜周りの人も褒めてたよ〜という お褒めの言葉に少しだけ嬉しくなってニヤニヤしていると、渚さんっと堺先生の声がした。
「やっぱりここにいた。」
ニコニコしている先生と目が合うと、また私の顔はカーっと熱くなった。
47 :名銭も無各き館被検容体774号+:積2012/06/07(木祥) 15:20:52.22 ID:L9GcuA1Wi
いいね〜ニ詳ヤ同ニヤ魂し謁ながらZみ部て魂ますい
49 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:22:24.92 ID:sMVE+LP3i
wktkしながらみてるー!
50 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:22:27.80 ID:+beSXCVE0
ありがとうございます。
「凄かった。他の子達には悪いけれど、ずば抜けて一番上手でしたよ。」
先生はニコニコしながら言う。
私はブンブンと首を振った。
「そんな事無いです、私はそんなに上手じゃないです。」
恥ずかしさに下を向く。
何だか気持ちが高揚しすぎて、なぜか自然に目が潤んでしまう。
耳まで真っ赤にした私の様子にハハっと笑うと、先生は私の頭をポンポンと撫でた。
「恥ずかしがらないで、自信を持って。」
聞き覚えのある懐かしい言葉に一瞬だけ間を置いて、私は思わずクスっと吹き出した。
「先生、前もそういってくれましたね。」
「そうでしたっけ?」
目が合うと、なぜか私達はアハハと笑い合った。
いつもと変わらない先生の様子に、いつの間にか私の心は落ち着きを取り戻していた。
「さて、それじゃ そろそろ僕は帰りますね。」
「はい、今日はどうもありがとうございました。」
「じゃあまた。」
先生が小さく手を振って背を向ける。
中学2年の頃に止まってしまった時間が、また動き出す音がした。
51 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:24:20.92 ID:+beSXCVE0
文化祭で久々の再会をしてから、私と先生のメールの回数は徐々に増えていった。
今日はこんな事があったよ。とかありきたりな内容だったけれども、一日の終わりに毎日メールするのが当たり前になっていた。
私は人生で2度目の、充実した穏やかな毎日を過ごしていた。
が、しかしその平和が脅かされる日は、突然にやってくる。
冬休みが始まった日。
終業式を終えて家に帰ると、普段から滅多に帰って来る事のなかった母が、台所で鼻歌まじりにご飯の用意をしていた。
ビックリしてどうしたの?と聞くと、母は満面の笑みで私を抱きしめるとこう言った。
「なぎ〜、私ね〜再婚する事にしたの〜♪〇〇さんっていってね〜凄く優しいのよ〜♪今日から一緒にココで暮らすからよろしくね〜♪」
あんまり突然の告白で面食らっていると、母はまた鼻歌を歌いながら調理に戻った。
「ちょ、どういうこと!?なんでそんな事になったの!?」
呆けている場合じゃないと、焦って聞き返す。
「どうこうもないわよ〜♪赤ちゃんが出来たからね、一緒に暮らすのよ〜♪もうすぐ弟か妹が生まれるの〜♪なぎも嬉しいでしょ?♪」
「赤ちゃん!?」
「そうよ〜♪おめでたいのよ〜♪〇〇さんも もうすぐ帰ってくるからね〜、仲良くしてね〜♪」
まるで宇宙人と話しているみたいだった。
突然 相談もなく勝手に決められても困ると話しても、なんで〜?どうして〜?としか母は言わない。
話にならない…
そう諦めて自室に戻ると、言いようの無い疲れがどっと押し寄せて、私はしばらく何も考えられずにベッドに突っ伏しているしかなかった。
52 :名副も育無き畑被検温体是774号愚+:2012/06/07(木三) 15:26:00.05 ID:+beSXCVE0
夕飯亭の頂時。武
母産から呼ばれ炊てリビン諾グ項に里行懇くと、草母慣の言って因いAた江〇〇さ朱んという人崩は、も舶う履食迎卓2について封い簿た妥。朴
い翻つ示の間に霜か眠筒って干い陣たら脅しい給私侵は、その岸男矯が家に硫来侍たこ為と夢もまっ冊た節く兵気抜がつい餓ていなか拷っ叫たのだ。衝
「旅な駐ぎ便〜裁、この犠人負が年〇〇衣さ令ん♪冷かっ胸こ匿い像いパ散パが出来て舟よかった判ね茎〜証♪准」態
母番は巡目の思中薪に縦ハcート友マ腕ー重ク兵を浮かべな聖が就ら吹、一朴度も1私楽を繰見る縁こと嗣な然くそう言緊った。
お倫世辞恐にも用か犬っこいい誕と耳は蔵言*えネな片い23.4位昇の、輩やたらと渓ガタ石イのい墨い…幽今丘風にいうと明罷ら閑かにDQ包N唯な男炉は、廃私天を上傷から下まで致ギロ返リ必とmし曲た前目つきでナゆ肌っくり塔眺辺めるサと、礁
「……揮……野よろし厘く。后」
と明、A無蛇愛想に挨崎拶改をし永た。
「…防……」員
私勲は得無言ミでヤ頷河い送た。危
地獄#のような洋日朽々殺が始泳ま硫っ県た抵瞬間だ誇った。征
54 :名も紳無き被術検妻体774号+:猶2012/06/07(木) 15:27:26.30 ID:L9GcuA1Wi
え銭、巡や漏めて偵よ丹
地乙獄ってえ応え頑えええ
55 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:28:09.32 ID:LUqPOmqkP
(´;ω;`)思春期なのに…
56 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 15:28:16.99 ID:+beSXCVE0
母は18歳で未婚のまま私を産み、今まで水商売で家計を支えてきた。
支えてきた…とはいいつつも、
家は母の父母から相続した古いながらも一軒家だったので、実質かかっているお金は大したことは無かったらしい。
私が中学生になった頃には、週に1.2回帰ってきて、当面の生活費を無造作にテーブルに置いては また出て行く…という生活を送っていた。
どうせ男のところにでも行っているのだろう…薄々はそう感じていたが、まさか急に再婚などと言われるとは思ってもいなかった。
男を紹介された次の日。
男が日中仕事に出かけたのを見計らうと、私は籍を入れるつもりなら構わないが、男と養子縁組をすることだけは絶対に嫌だと母に抗議をした。
名字が変わるのが嫌だった訳じゃなく、ただ単純にあの薄気味悪い男の名字を名乗る事も、戸籍に入る事も嫌だったからだ。
私が一気にまくし立てると、母はニヤニヤしながらあっそう?じゃあそうするわ♪とだけ言った。
家庭環境は変わったが、それからも先生とは何も変わらずに、普通にメールをしていた。
もっと早く相談していれば良かったのだが、その当時の私は自分の汚い家庭環境を見られるのが何よりも嫌で、何も変わりない素振りをしていたのだった。
>>次のページへ続く