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眠れないから親友の女の子の話でもする
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30 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:59:16.95 ID:wvRdY72E0
そういえば僕の部屋に入った時も、机とベッドしかないのを見て「ものが無いんだね」と言ってた。

普通の家はもっと生活感があるんだろうなぁ、って、少しエリが羨ましかった。



31 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:06:25.44 ID:wvRdY72E0
冬休みに入る前、クラスで大掃除があった。

まず机を廊下に出すんだけど、それぞれ机を廊下に持っていって体の大きい男子が机を受け取って並べる、って感じに作業してた。

僕が男子に机を渡した途端、他の机よりも少し乱暴に音を立てて置いて、他の人と顔を見合わせてクスクス笑ってた。

なんかつらかったけど、そんなの日常茶飯事なのでスルーしようとしたら、エリの声が聞こえた。

「ちょっとうるさいんだけど、もうちょっと静かにおけないの?」

珍しくエリが怒っていた。

男子たちは「わりぃわりぃ」と言いながらニヤニヤしてた。

掃除が終わって机並べてた時、その男子から腹いせのように机の角を蹴られた。

こんどはエリが見てなかったけど、何故か気にならなくなった。

エリが文句を言うことでそっちに矛先が向かうのを恐れてたから少し安堵した。



32 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:13:27.80 ID:wvRdY72E0
冬休みの間もたまにエリとヤマオカくんは勉強しにきた。

ヤマオカくんがメアドを教えて欲しいって言ったのも冬休みの間だ。

メアドを登録するのはエリの他に幼馴染しかいなかったので3人目だ。増えていくメモリがちょっと嬉しかった。

でもエリの勉強の調子はあまりよくなかった。

希望校に受かるかどうかは結構厳しい。

でもエリはめげずにがんばっていた。


「もし落ちても勉強しなかった私が悪いから!でも大学はヤマオカくんと一緒に行きたいから、ちゃんと勉強は続けるよ、いままで以上に!」

ポジティブだなぁ、と感心した。



33 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:18:31.39 ID:wvRdY72E0
正月が終わって始業式を明日に控えた、最後の冬休み。

エリと2人で勉強してた最中に兄弟…僕の双子の弟が帰ってきた。

その日は居間で勉強してたから鉢合わせしてしまった。

弟は露骨に嫌そうな顔をしたけど、エリは気にせず挨拶をしていた。

「あけましておめでとう!お邪魔してるよー」

「どうも。」

弟とエリは同じクラスになったことがあるけど、どうやら話すのは はじめだったようで、少しぎこちない挨拶だった。



34 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:23:06.75 ID:wvRdY72E0
「弟くん、学校と家だと全然違うねー、クールっていうの?ちよっとびっくりしちゃった」

エリは臆することなく弟に話しかける。

二卵性だから僕と全然似てない弟は学校では そこそこ友達もいたし 成績も優秀だったから、劣等感しか抱いていなかった。

家族といっても あんまり話すこともないから、家の中でガンガン話しかけてくエリは ほんとうに凄いと思った。

この時 内心僕はびびってた。弟とどう接すればいいかわからなかったから。たぶん弟も困惑してたと思う。




35 :名も被検体774号+:2012/01/23(月) 06:26:17.93 ID:wvRdY72E0
の時エリは「弟くん緒に勉強し!」とけて、僕は緊張でれてしまいそだった

世辞も仲が良は言い難い弟が快ーケーすると湿なかっからだ。

意外なことにし考えたいいよ」とオーケーした。

外すぎてはを凝するとそうに眉寄せ顔をられたのが印象的だっ



36 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:32:26.56 ID:wvRdY72E0
勉強しようよ!と持ちかけたのはエリだったけど、勉強というよりも半分はエリの勉強を見守る回になっていた。

今回は僕より成績が良い弟がいたのでエリの面倒は主に弟が見て、僕は自分の勉強を進めてた。

弟のように進学校に行くつもりはなかったから、正直そこまで勉強する必要もなかったんだけど、喋るのが億劫だったので丁度よかった。

弟は次第に学校での調子を取り戻して仲良くエリと話してた。

帰り際にメアドを聞いていて、やっぱり僕と違うなぁと改めて認識した。



37 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:33:29.02 ID:wvRdY72E0
頭がぼんやりしてるせいで誤字ばっかですね。

脳内で訂正してくれるとうれしいです、ごめんなさい。

気をつけよう…。



38 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:37:37.88 ID:wvRdY72E0
その日のメールで「やっぱ兄弟だから仲良くしないとね」とエリは言っていた。

「エリが仲良くすんの?」

「違うよ、哀川くんがだよ!あれから話した?」

「なんも話してない」

「えー…」

僕の家族があまり交流がないって薄々感じていたようで、エリは僕と弟が仲良くなってほしそうにしていた。

仲が悪いというよりも、お互いに干渉しないみたいな関係だったので、どうするべきか悩んだ。



40 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:46:59.06 ID:wvRdY72E0
中学生活最後の新学期が始まった。

世間ではバレンタインがどうの言ってたけど、もう受験が目前に迫ってるエリは「それどころじゃないよー!」と嘆いていた。


弟は相変わらず学校では僕を避けるようにして生活してたけど、エリが家に来てる時は一緒に勉強するようになった。

ヤマオカくんも弟とも話すようになっていて、エリはエリでいつの間にか僕たちの幼馴染(女)と友達になっていた。

幼馴染は奇抜なセンスが好きで、黙ってれば相当かわいい(学年でもトップクラスに入るくらいモテてた)のに、裏原系にハマっていたので孤立して動くことが多かった。

エリはスイーツ寄りの容姿だったので合わないと思ってたけど、人ってよくわからないな、と思った。

そして僕を取り巻く環境が変わっていくんだなぁと、ぼんやり思ってた。



41 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:51:21.28 ID:wvRdY72E0
いままで人と関わることが、例え家族ですらなかったから、不思議な気持ちになった。

なんとなくそれがエリのおかげだといのもわかってたので、僕は僕で何か新しいことをやってみようと思った。

バレンタインが目前に迫っていたので、ネットで必死に作り方と材料を調べて、当日の放課後僕の家で勉強する約束を取り付けた。



42 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 06:58:26.11 ID:wvRdY72E0
入試はバレンタイン終わってすぐだったからオーケーを貰った。

ラッピングは無理だったから、その場で渡すつもりだった。


ついでといっちゃあれだけど、ヤマオカくんや弟にもあげるつもりだった。

幼馴染もチョコだけもらうって言ってた。


当日。

作ったのはマフィンだったけど、美味しい美味しい!ってエリは喜んでくれた。

ヤマオカくんもありがとう、ってお礼言ってくれた。弟はなにも言わなかった。



43 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:05:57.32 ID:wvRdY72E0
受験当日。

はヤマオカんから貰った西守りを握りしめながら、「ただ」と教室に帰てきた

に帰てきてたかかった室でぬぬくしていたけエリは鼻を真っ赤にしいた

応えそこ言っいたけど正直きびだろうな、と中でた。


日の夜、ヤマオくんからリと答え合せしけど、びしい」というを貰った。やっぱり、た。


リもたいててを真っ赤にしてたのは帰りたんろう

他に鼻いなかったから、ん、間違いない。



44 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:12:18.16 ID:wvRdY72E0
二次試験も終わってホワイトデー。

夕方にエリが家を訪ねてきて、クッキーが入った包みを2つ渡してくれた。

「一つは弟くんのね。1人で全部食べちゃだめだよ?」

「弟呼ぼうか?」

「ううん、哀川くんから渡して!私はこれからヤマオカくんとデートですー」

ふざけながらエリが手を振ってエレベーターへ向かって行った。

渡すだけなんだから直接でもいいのに。そう思ったけど文句をいうつもりもなかった。



45 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:17:30.47 ID:wvRdY72E0
弟に「エリから」といってクッキーを渡すとなんだか微妙そうな顔をして受け取った。

それから何か言いたそうに「あー…」って少し唸って、ポケットから小包を取り出して僕に差し出した。


「チョコ食べたから、一応」

中身はピンクのボールペンだった。はじめて家族から贈り物をされたので嬉しかった。



ここでどうして僕という一人称を使ったのか自分でもわからないけど、>>1は男じゃなくて女です。

なんとなくわかってた人もいるかもしれないけど。

もし男女の青春展開を期待してた人がいたらごめんなさい。

途中から一人称を変えるのも気が引けるので、そのまま続けます。




46 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:23:57.67 ID:wvRdY72E0
それから弟と家にいる時は少しだけ話すようになった。

たまに帰ってくる両親は相変わらず優秀な弟にしか関心がなくて、交流以前の問題だったけど、エリやヤマオカくんがいてくれたから前ほど気にすることはなくなった。

受験はエリは落ちていた。


結局 近くにある高校に通うことになり、僕もそこを滑り止めとして受けていたので、無理やりそこに通うことにした。

偏差値がどうのこうのより、エリと一緒の高校に通ったほうが新しい発見ができると思ったからだ。

今思えば、いつのまにか相当依存してた。



47 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:27:31.28 ID:wvRdY72E0
春休みの間にエリと2人で遊びに出かけた。

街にでてかわいいアクセサリーや服を買ったりした。はじめて可愛い服を買ったと思う。

今まで全部無難なパーカーやシャツしか買った事なかったから新鮮だった。

今では可愛いかんじの服をしか買わなくなったけど、連れて行ってもらうっていう きっかけがなかったら ずっとそのままだったと思う。



48 :名無き検体774号+:2012/01/23(月) 07:35:43.37 ID:wvRdY72E0
クラの撮教えて髪型稿緒に貰っ西た。

りにエリのに寄エリ屋で図鑑を見た。菖1番好きだと教れた

他にも一階屋に猫がみ着きはじめた事や、高校では当を作予定とか、色々たと

中学の人たちに見られてにも言われたりしないって、結構嬉しかった

たちは僕がスーーで買い物し簿けでス笑ってたか



49 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:45:51.85 ID:wvRdY72E0
高校はじまってもエリが話しかけてくれるので2人で行動することが多かった。

エリはすぐにクラスの他の人とも打ち解けていて、僕を紹介してくれたので中学の時ほどクラスの関係は悪くなかった。

エリがいなくても話しかけてくれる人がいるくらいには、友達もできた。



50 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:47:03.43 ID:wvRdY72E0
まだぎこちないけど、今でも当時と比べたらすごく笑うようになった。

無いと思ってた服の好みもわかってきたし、外食もするようになった。

とにかく新鮮な事ばかりで毎日が楽しくて仕方なかった。

弟と話してる最中に笑顔を見せるようになったのも、エリのおかげだ。とてもいい友人に恵まれたと思う。



51 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:49:21.58 ID:9Bm3XFXv0
なんだか凄い良い友達だね


52 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:50:37.37 ID:wvRdY72E0
>>51
いい子だった。

人の悪口全然言わないし、弱音あんまり吐かなかったけど、ちゃんと人に頼ってたし。


53 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:54:09.43 ID:wvRdY72E0
そんなすてき、僕無いのを持ったエリったけど、今ではも


ちょうど校生活に慣れは じめた頃だった。

雨が近づいていて雨が降っていた

高校の帰り2人で歩ていたら、黒い何かが凄い音を立てて、突っ込んでき



54 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 07:57:44.66 ID:wvRdY72E0
くなるよなキンキンし音を今でも覚えてる。

差点だったかがいて、怒鳴ているような遠くこえた

ぐに救急車がらしいけど

の時、突っ込んでた黒いものバイったと、ぐったりと倒れてるリを認するので精一杯、すぐに気を失ってまった。

付いたら病院のベッドのだった。




>>次のページへ続く



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