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眠れないから親友の女の子の話でもする
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55 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:01:42.43 ID:wvRdY72E0
目が覚めてから状況を認識するのに何時間もかかったけど、何度も何度も弟が説明してくれた。

「バイクがな、信号無視した自転車を避けようとして、そのまま突っ込んだんだ」

「エリはお前より重傷で、アタマも強く打ってるし、骨もあちこちがやられてる」

「信号無視した自転車はそのままどこかへ行ってしまった」

思い出した今でも頭がすごく痛くなって、泣きそうになる。



56 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:07:53.48 ID:wvRdY72E0
たいした怪我もなかったので僕は一週間ほどで退院出来たけど、エリは手術やらなんやらで面会すら出来ない日々が続いた。

その間、ヤマオカくんにも、エリのご両親にも怖くて連絡出来なかった。

どう話せばいいんだろう、自分だけたいした怪我じゃありませんでした。

どういう顔をすればいいんだ。毎日自己嫌悪しながらエリの事ばかり考えて、学校は休みがちだった。

バイクの相手の家族は裁判だけは、裁判だけはって繰り返してた。

それに対しても嫌悪感を抱いていた。

僕はたいした怪我じゃなかったから、エリの家族にいってくださいと言った。

あとは両親に任せっきりだった。



57 :無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:11:41.07 ID:wvRdY72E0
結局エリたのは一ヶ月以った

でエリご両と顔わせて、頭を下げたら何故か撫で

たぶん、気を使たんだと思う。そがもっけなかった

エリは以の面影がほとんど無いらいにやつれてた。髪の毛はなって、目は虚ろで。

僕が声ると、ゆ体をおそうてたけど、れすらもちなた。



59 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:20:02.72 ID:wvRdY72E0
身体の半分くらいが麻痺してて、口を動かすのも大変だろうと聞かされていた。

「ゆっくりでいいよ。面会の時間終わるまでずっといるから」

そう声をかけるとぎこちなく笑ってくれた。

「哀川さんは、怪我なくてよかった」

口を開いたと思ったらそれか。人の心配ばかりか。

情けなくて泣きそうになるのを堪えるので必死だった。

でもしばらくしてすぐにぼろぼろとエリが泣きはじめ、「ごめん、1人になりたい」と謝られた。

そりゃ一緒に事故にあった相手が無傷で、自分は起きる事すら大変なんだ。嫌だろう、見るのが。

のうのうと会いに行った自分が、その時すごく気持ち悪い人間に思えた。



60 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:23:51.01 ID:wvRdY72E0
帰ってからご飯も食べずに「ああああ」って奇声をあげて、泣き叫んで、ボールペンやらなんやらを足とか腕に刺しまくった。

気が動転してたんだと思う。メンヘラって言われても仕方ないくらい、頭おかしかった。

さすがに母親と弟がかけつけて、母親が僕に頭突きをして、僕は無気力に泣くだけに落ち着いた。

弟がどうしてたかは覚えてないけど、たぶん見下ろしてたと思う、座り込んで泣いてる僕を。



61 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:28:15.27 ID:wvRdY72E0
その日から自堕落的に過ごすようになった。

学校は単位が取れるていどに行くようになって、提出系はクラスの人たちに手伝って貰って、あとは ひたすら引きこもってた。

何度も何度も幼馴染が家を訪ねてきたのは覚えてるんだけど、なにを話してたのかも覚えてない。

でもある日、夏休みがはじまった日、弟に無理やり病院に連れてこられた。

はじめて弟から強引に外に誘われたので、やたら印象深く覚えてる。




62 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:33:24.47 ID:wvRdY72E0
病院のエリの部屋の前で立ち止まった僕に、弟が実は毎日のように見舞いに行ってた事、ずっとエリが僕に会いたがってる事を話してくれた。

情けなくなってまた泣いた。

泣きながら病室に入るとエリが笑ってた。この前はごめん、って謝られた。謝るのはこっちなのに。

違う、違うって頭を振ったら、今度はエリがとてもつらそうに泣き出した。声は出てなかった。出せなかったんだと思う。



63 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:37:40.94 ID:wvRdY72E0
このままじゃいけないって思って、夏休みの課題を弟に手伝って貰い、真っ先に片付けたあと、僕はアルバイトと介護系の勉強をするようになった。

勉強と言ってもネットで調べたり本を読み漁ったり、食べやすい食事の作り方とかそんなんだけど。



64 :名無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:41:28.30 ID:wvRdY72E0
学校はじまってもパン(早ねたり並べたりする程)でバイトがら、放後は病院に行って、耳が遠くなっエリために、2人で一緒に手話を覚た。

エリ動かせいので、手話もっぱら僕がエ伝えめのになた。

相手のご両親にはすご謝されど、ヤマオカくとは会ってもなにも言えず、会釈を僕が逃げるよに立ち去てた



65 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:48:17.86 ID:wvRdY72E0
土日にはバイトを入れるようにして、逃げる口実を作ってた。

ヤマオカくんが土日につきっきりなのは弟から聞いていたから。

でもある日、エリが「たまにはヤマオカくんにも話しかけてあげなきゃだめだよ」と言い出した。さすがに避けてた事は気付かれてたようだった。

でもなんて話しかければいいかわからなかったから、曖昧に濁してしまった。



67 :名も被検774号+:2012/01/23(月) 08:57:19.27 ID:wvRdY72E0
エリは事笑う少なくなった。

前はでも笑ってたから別人と話てる覚になる時もあ、やっぱり一人った。

ってかっわけじゃいけど、儚げに笑う事がたかな。

手話で僕が何か、わからない事あったらエリがを傾げるので、そから筆談に替える。普段は花図鑑を一緒に眺めて過ごして



68 :も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:04:25.15 ID:wvRdY72E0
あるの放課後、遠い学校に通たから段は来なかったはずのヤマんが何かエリの

一瞬心臓りかけたけど、るわけかな、会釈をして隣にった

ヤマカくんも僕もずと黙ったけど、エどことなくしそうだた。のよに花図鑑を開いてエリは菖蒲の花を指差した。

「私、菖蒲のなのヤマオは?

…俺も好

し間があったけヤマオカくんも笑調答えてた。

僕にもられたけど、花のことはよくからなかたか曖昧返事をした。



69 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:12:32.42 ID:wvRdY72E0
帰り道、ヤマオカくんと一緒に帰ったけどほとんど無言だった。

でも家まで送って貰って、別れる時に「1人で背負いこむところまでエリに影響されなくていい」と言われた。帰ってから何故か泣いた。

誰も僕を責めようとしてなかったのに、僕は何に怯えてたんだろう。



70 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:17:43.76 ID:wvRdY72E0
夏休みも文化祭も、クリスマスも、エリはひっそりと病院ですごしていた。

簡単なリハビリもはじまっていたので順調に行けば、次の年からは外泊も出来ると聞かされて、エリははしゃいでた。

クリスマスプレゼントは帽子とネックレスをあげた。

バイト代はほとんど使わずとってあったので奮発してたかいもの選んだ。

ヤマオカくんとはあいかわらず話す機会もなかったけど、たまに病室であった時に挨拶ができきるくらいにまで、関係は回復していた。

回復もなにも、自分から壁作ってただけだったけど。



71 :名も無き被検774号+:2012/01/23(月) 09:21:20.75 ID:wvRdY72E0
かに時間が流れていった

僕は学年が一つがって、クラス人たちにとは離れたけど、なんだんだけてっていたしとも一緒に出掛たりしたり関係良好なものだった

は相変らずだったど。

わる頃、ヤマカくから連絡きた



73 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月西) 09:25:04.48 ID:wvRdY72E0
リの外泊可が降りたのだ

間ほど様子見をするらしいけど、病院から殆れなかエリは相当はしゃいるらしい。

そこでどこエリを連れて行きたいと相され僕とヤマはあれこれ探し回

車椅子だから あんまり人ご中には連て行けなたから、

行こうか考えなら高校から下校していた時、花に菖蒲の花並んでたのかけた



74 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:28:28.57 ID:wvRdY72E0
エリが好きな花だ。ああそれだ!

ピンときて家に帰ってすぐに菖蒲の花について調べる。各地に菖蒲の花が並んだ公園や植物園があった。

すぐにヤマオカくんに連絡した。

隣の県に植物園があり、五月は菖蒲の花祭り?をしているというのでそこにした。




75 :も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:33:07.25 ID:wvRdY72E0
エリにはどこへ行くか秘密にて、物園へ向かった

リの親、僕と弟マオカくん、して幼馴染まって賑やかだっ

長く電車に乗るので配だたけど、エは嬉そうてる使悪い雰囲気がったで安心した。

物園についた途、エぱぁっと顔をころせて笑ってた。久々に見る、あ顔だ

しくて少しだけ泣いてた。



76 :も無被検体774号+:2012/01/23(月) 09:36:57.92 ID:wvRdY72E0
菖蒲の花は本当にした

使いてカメラじゃなくて、ちゃんとたデジカメを買ってくれよかっとエご両言って

僕もラ持尿って行かったと後悔した。

真撮り、しぶりの外の空にエがはしゃぎつかれたので あんまり長くいれたけエリは満足ているようだった。

の日はそのまエリ家にかって、馳走になった。はめてあ便んな大勢でご飯食たと思う



77 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:39:13.40 ID:wvRdY72E0
それから一週間、エリは特に何事もなく過ごせていた。

でも念のためにまた病院に戻る事になり、再び入院生活が始まった。

このままリハビリも無事終われば、秋頃には完全に退院出来るんじゃないかって聞いて嬉しかった。



78 :名き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:41:07.06 ID:wvRdY72E0
エリが退院したらまた植物園にこう

そのんな花咲いてるだろう?

から僕はエリが退院いう希望に対してひたすクしていた。

夏休を目に控えた初夏、エリのご両親ら連がきた。



79 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:44:16.70 ID:wvRdY72E0
エリがその日の明朝、息を引き取ったという知らせだった。

一度ではちゃんと把握出来なくて、二回説明してもらってやっと把握できた。

エリのご両親には二回も説明させて、残酷な事をしたと思う。



80 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:47:29.53 ID:wvRdY72E0
日話した時普通ったのに、なん

曖昧で、朝看護婦さんが様子にき時にはすでに息をき取った後だたらしい。

病室で泣き崩れたご親やヤマオカくんを眺めがらは何故かずに立ちすくんでいた。

なにも声が出なかし身体が動かなった、視を動かすた。



81 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:54:23.40 ID:wvRdY72E0
エリの葬式ですら泣けなかった。

しずかに眠るエリは人形みたいで直視出来なかった。

本物のエリはどこ?

菖蒲の花に囲まれたエリの笑顔の写真がひどく霞んでみえた。

九州の大学に通う、エリの兄はあまり見舞いには来れなかったけど、ずっとバイトをしてエリの入院費の足しにしてたらしい。

久しぶりに会ったので会釈をしたら、「お前がしねばよかったのに」と呟かれ、そのままどこかへたちさってしまった。

僕は特に感情も揺れず、確かになぁとぼんやりと納得していた。



82 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:56:25.70 ID:24syMWqQ0
辛かったな

ここからはゆっくりでいいから続けてほしい

見てるから

つかいつまで眠れないんだよ^^


84 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:58:27.41 ID:wvRdY72E0
>>82
なんとなく思い出して号泣したあとスレ建てた。

眠いというよりも泣き疲れた、だるい感じがするけど、寝れないからだらだら続けます。

ありがとう。



83 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:56:30.50 ID:wvRdY72E0
そこからび自堕落的な生活簿

ない度にべて、学へ行、でも寝る事が殿来なくて一日睡眠時間は数時間が基本だった

んとか高たけ大学にも行か、バイトもやめてひたすら引きこもって。いわゆるニートです。




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