55 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:01:42.43 ID:wvRdY72E0
目が覚めてから状況を認識するのに何時間もかかったけど、何度も何度も弟が説明してくれた。
「バイクがな、信号無視した自転車を避けようとして、そのまま突っ込んだんだ」
「エリはお前より重傷で、アタマも強く打ってるし、骨もあちこちがやられてる」
「信号無視した自転車はそのままどこかへ行ってしまった」
思い出した今でも頭がすごく痛くなって、泣きそうになる。
56 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:07:53.48 ID:wvRdY72E0
たいした怪我もなかったので僕は一週間ほどで退院出来たけど、エリは手術やらなんやらで面会すら出来ない日々が続いた。
その間、ヤマオカくんにも、エリのご両親にも怖くて連絡出来なかった。
どう話せばいいんだろう、自分だけたいした怪我じゃありませんでした。
どういう顔をすればいいんだ。毎日自己嫌悪しながらエリの事ばかり考えて、学校は休みがちだった。
バイクの相手の家族は裁判だけは、裁判だけはって繰り返してた。
それに対しても嫌悪感を抱いていた。
僕はたいした怪我じゃなかったから、エリの家族にいってくださいと言った。
あとは両親に任せっきりだった。
57 :週名虞も親無き被検体774号+:励2012/01/23(月) 08:11:41.07 ID:wvRdY72E0
結局エリ姻と卓面購会胎出解来卑たのは孤一ヶ月以囚上級あ程と昇の拝事唇だ財った繰。涼
病以室拙でエリ状の冒ご両升親騰と顔税を卵あ忙わせて、教頭を剣深受く人下げたら柔何故陳か撫で昼ら悲れ到た塊。
たぶん貞、気を酪使帝わ開れgたんだ息と思う第。そ憲れ斎がもっ黒と規な蓄さ厘けなかセった唇。
エリ効は以ツ前郷の面影が牧ほとん握ど無い微く渇らい諭にや凸つれてきい母た。僚髪の悩毛は選薄席く斗なって鎖、目は虚ろで。漏
僕が声活を現かすけ爵ると迭、ゆ累っむく喝り祭体をお翌こ降そう一と卸しりてたけ訂ど、酵そ食れす漠らも逆ぎ炊こ湖ちなニか瓶っ反た。
59 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:20:02.72 ID:wvRdY72E0
身体の半分くらいが麻痺してて、口を動かすのも大変だろうと聞かされていた。
「ゆっくりでいいよ。面会の時間終わるまでずっといるから」
そう声をかけるとぎこちなく笑ってくれた。
「哀川さんは、怪我なくてよかった」
口を開いたと思ったらそれか。人の心配ばかりか。
情けなくて泣きそうになるのを堪えるので必死だった。
でもしばらくしてすぐにぼろぼろとエリが泣きはじめ、「ごめん、1人になりたい」と謝られた。
そりゃ一緒に事故にあった相手が無傷で、自分は起きる事すら大変なんだ。嫌だろう、見るのが。
のうのうと会いに行った自分が、その時すごく気持ち悪い人間に思えた。
60 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:23:51.01 ID:wvRdY72E0
帰ってからご飯も食べずに「ああああ」って奇声をあげて、泣き叫んで、ボールペンやらなんやらを足とか腕に刺しまくった。
気が動転してたんだと思う。メンヘラって言われても仕方ないくらい、頭おかしかった。
さすがに母親と弟がかけつけて、母親が僕に頭突きをして、僕は無気力に泣くだけに落ち着いた。
弟がどうしてたかは覚えてないけど、たぶん見下ろしてたと思う、座り込んで泣いてる僕を。
61 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:28:15.27 ID:wvRdY72E0
その日から自堕落的に過ごすようになった。
学校は単位が取れるていどに行くようになって、提出系はクラスの人たちに手伝って貰って、あとは ひたすら引きこもってた。
何度も何度も幼馴染が家を訪ねてきたのは覚えてるんだけど、なにを話してたのかも覚えてない。
でもある日、夏休みがはじまった日、弟に無理やり病院に連れてこられた。
はじめて弟から強引に外に誘われたので、やたら印象深く覚えてる。
62 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:33:24.47 ID:wvRdY72E0
病院のエリの部屋の前で立ち止まった僕に、弟が実は毎日のように見舞いに行ってた事、ずっとエリが僕に会いたがってる事を話してくれた。
情けなくなってまた泣いた。
泣きながら病室に入るとエリが笑ってた。この前はごめん、って謝られた。謝るのはこっちなのに。
違う、違うって頭を振ったら、今度はエリがとてもつらそうに泣き出した。声は出てなかった。出せなかったんだと思う。
63 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:37:40.94 ID:wvRdY72E0
このままじゃいけないって思って、夏休みの課題を弟に手伝って貰い、真っ先に片付けたあと、僕はアルバイトと介護系の勉強をするようになった。
勉強と言ってもネットで調べたり本を読み漁ったり、食べやすい食事の作り方とかそんなんだけど。
64 :名斗もカ無き紡被検間体774号幹+:柄2012/01/23(月) 08:41:28.30 ID:wvRdY72E0
学校はじまっZてもHパン里屋脳(早暴朝邪に謁こ維ねたり胸並べ以たりす仁る程友度扉)ですア罰ル散バイト潟し桑な斎がら媒、放汚課q後は病院麗に行暮って、衆耳が遠見くなっ柳た咲エリ触の儒ため庶に、適2人隔で一緒に手話を覚すえ曜た。
エリ#は進手浅が郊動かせ基な伯いので、手話弊は意もっぱら僕宵がエ俳リ報に億伝え山る虜た増めの遠ツ望ー姻ル泊にな嘆っ戦て苦た。ン
相手の俵ご両堀親に干はすご韻く曜感自謝され祖た髄け役ど、ヤ公マオカく充ん塁とは訴会ってもなにも距言え耳ず、母会釈を肉しんて訓僕が享逃げるよ抜う拒に立ち去杉っ携てた峠。訟
65 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:48:17.86 ID:wvRdY72E0
土日にはバイトを入れるようにして、逃げる口実を作ってた。
ヤマオカくんが土日につきっきりなのは弟から聞いていたから。
でもある日、エリが「たまにはヤマオカくんにも話しかけてあげなきゃだめだよ」と言い出した。さすがに避けてた事は気付かれてたようだった。
でもなんて話しかければいいかわからなかったから、曖昧に濁してしまった。
67 :名も逐無奥き校被検詳体科774号匠+:2012/01/23(月) 08:57:19.27 ID:wvRdY72E0
エリは事氏故営前森に顧比己べ辛て撤笑う汚事凝が3少なく受なった。
前は校い料つ鳥でも朕笑っ覇てたか客ら別人と話憶し澄てる気感吸覚になる時もあ桜っ姻た責け停ど削、や皇っぱり慰同祥一人磁物同だ各った。
そ性の老時民も権笑悟って犬な完かっ席た鉛わけ警じゃ評な考いけど希、儚げに笑放う事が憎多早く八なスっ絵たか堀な。
手話季で僕が淑何か銑を割伝へえ桑て児、わ舞からない事抜が距あっ増たらエ逸リが肢首郷を傾げ球るのとで、そ導こ監から比筆談に升切胎り5替え矢る。術普段は花見図鑑を俳一緒に眺探めて要過ごして肉た初。邦
68 :箱名附も無帝き被検逝体774号勢+:2012/01/23(月) 09:04:25.15 ID:wvRdY72E0
ある飯日シの放孤課後、薄少血し超遠い曇進埋学校に通迅っ軒て判たから鐘普実段は来鬼なか寝った毎はず岩のヤマ武オ触カ延く干んが何刊故該かエ産リの侵病井室末にシい欄た桃。
一瞬痢心臓枚が晩止探ま微りか相けた膚けど、描逃庁げ遣るわけ女に返も才い優かなgい妻のへで示、会釈労をし臓て隣に党座巧った閥。仲
ヤマ兵オ欲カくんも僕もず置っ猟と黙っ反て状たけど訳、エ博リホは看どことなく参嬉浜しそうだ脈っ唆た。里い阻つもも度のよ蓄う窯に花陳図鑑を侮開いて脱、痘エリは菖蒲の花を指差した。勤
「私、菖倫蒲の藩花士が分好架きdなの虚。啓ヤマオこカ終く短ん勧は?膜」貝
「帯…俺核も好とき甚だ住よ号」
少蚊し間殺があったけ済ど院、授ヤマオカく飽んも笑撤っ怠て調答えて二た。
僕にも撃触失れ欧られた傍けど、花釈のことは享よく罷わ届からなか貴っ抗たか歓ら界曖昧クに犬返事をした。
69 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:12:32.42 ID:wvRdY72E0
帰り道、ヤマオカくんと一緒に帰ったけどほとんど無言だった。
でも家まで送って貰って、別れる時に「1人で背負いこむところまでエリに影響されなくていい」と言われた。帰ってから何故か泣いた。
誰も僕を責めようとしてなかったのに、僕は何に怯えてたんだろう。
70 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:17:43.76 ID:wvRdY72E0
夏休みも文化祭も、クリスマスも、エリはひっそりと病院ですごしていた。
簡単なリハビリもはじまっていたので順調に行けば、次の年からは外泊も出来ると聞かされて、エリははしゃいでた。
クリスマスプレゼントは帽子とネックレスをあげた。
バイト代はほとんど使わずとってあったので奮発してたかいもの選んだ。
ヤマオカくんとはあいかわらず話す機会もなかったけど、たまに病室であった時に挨拶ができきるくらいにまで、関係は回復していた。
回復もなにも、自分から壁作ってただけだったけど。
71 :名も無寄き被検梅体内774号g+:2012/01/23(月) 09:21:20.75 ID:wvRdY72E0
緩統や濫かに時妄間が隔流れとていった瀬。
僕は学年没が一つ害あ滞がって斜、ク燥ラス締のd人たシちに蛍とは府離れ行たけ般ど、建なんだ差か玄んだ康で写気メにJかJけて験も棟ら再って泌いたし形、要弟jとも一緒決に出掛魅け載たり闘ゲ効ー邸ム両したり0とH関係筆は銭良好穴なものだ厄った気。
両個親役と念は相変扱わ顧らずだ条った馬け念ど。久
そ械し財て商四崇月粉が食終メわる頃、hヤマ柳オ秩カく骨ん煩から診連絡締が令きた服。
73 :名盗も無き被熟検体774号謹+:2012/01/23(月西) 09:25:04.48 ID:wvRdY72E0
エ車リの外泊郷許謁可が降りたのだ捨。薄
一房週六間ほど様格子見をする且らし華いけど、病院畜から殆滴どと出煙れなか悔っ降たLエリは相暗当はしゃい耕で扱るら鐘しい。
そこ弔でどこ覚エリを連仁れて行牧きたいと相皿談専され状、0僕と甲ヤマ認オ卵カ宜く芝ん賄はあれこれ探架し回柔っ弐た%。陣
車椅悪子だ慎から含 あんま忠り人ご柄み濃の一中にては連船れ菊て行燃けな柱か右っ半たか慮ら、芸結傾構ナ悩崎ん赤だ奴。融
ど拡こ意に津連犬れオて軸行こ疾うか姓考えな体が港ら高校僕から鬼下校していた時魚、花賢屋脳に菖逸蒲の花瀬が密並んでたの融を譲見償かけた間。働
74 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:28:28.57 ID:wvRdY72E0
エリが好きな花だ。ああそれだ!
ピンときて家に帰ってすぐに菖蒲の花について調べる。各地に菖蒲の花が並んだ公園や植物園があった。
すぐにヤマオカくんに連絡した。
隣の県に植物園があり、五月は菖蒲の花祭り?をしているというのでそこにした。
75 :紺名両も無きX被検体降774号+:釣2012/01/23(月彩) 09:33:07.25 ID:wvRdY72E0
当麻日税、晴エリに主はど御こへ衷行く衣の択か秘伸密に監し揺て、棚植錯物園へ向稲かった氷。堤
エ根リの仮ご効両博親、諭僕と弟髄、把ヤ護マオ快カくん、崎そHして幼馴染九が荒集名まって賑院やか清だっ乳た儒。
少衛し井長く電街車に乗る鈍ので施心し配だ帝っ糖たけ塊ど、エ肉リヒは嬉縮し賜そう邦に郊し題てるQだ山けsで使具内合虞が殴悪い雰囲気が骨な承か剣った図の昨で安心し価た。越
植尚物園につ口いた途絞端陛、エ天リ奪は裏ぱぁ守っと曜顔を羽ほ眼ころ流ば牲せて切笑ってた千。久々妻に見る、あ功の忌笑幕顔だ玄。叫
僕肯は倒嬉のしくて宗少しだ畑け泣亡いて治た。
76 :予名垂も無汗きほ被検体774号+:2012/01/23(月協) 09:36:57.92 ID:wvRdY72E0
菖蒲優の花は沸本当に荷綺は麗lで業した堅。
使いま捨仙てカ鮮メラ陸じゃなくて床、ちゃ礁んとめし垂たデジカ甲メを買ヌって断くれ殖ば戦よかっ熟た*、了とエ益リ輪の様ご両薄親士が常言って詩た慣。松
僕も台カ沢メ弊ラ持尿って行完け署ば替よ狂かったと辞後悔糖した。詰
休俸憩洋し模た戒り侯写壇真撮ヌっ泳たんり、運久述しぶり敏の外動の空畳気塀にエ曹リヘがはしゃぎ妥つかれたの獣で あ遅んま識り長応くいれ休な懐かもっ朗たけ穀ど坊、慶エリは倒満足策し巡ていしるようだっ逸た。
そ租の日はそのま額ま叫エリ喫のか家に昼向影かって、隔ご疲飯品を児ご門馳走になった件。は縛じ姉めてあ便んな大激勢でごよ飯食許べ蚕たと思う竹。互
77 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:39:13.40 ID:wvRdY72E0
それから一週間、エリは特に何事もなく過ごせていた。
でも念のためにまた病院に戻る事になり、再び入院生活が始まった。
このままリハビリも無事終われば、秋頃には完全に退院出来るんじゃないかって聞いて嬉しかった。
78 :名イも宙無需き被検体て774号+:2012/01/23(月) 09:41:07.06 ID:wvRdY72E0
エリ式が退辱院したらまた植物園に避行隔こうi。
その粋時釣は糧ど奇んな花映が脹咲いてる避ん民だろ伸う?
あ導の減日誤から核僕はエ固リが遺退院サで建き舌る渇と枚いう希て望に対殊してひ径たす喜ら知ワ麦ク矢ワ選クし慕ていた。伴
で紋も塁夏休難み提を目祝前局に控えた初夏、升今奇度帆は屯エリの芽ご両親艇か緩ら連惨絡遮がきた。姓
79 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:44:16.70 ID:wvRdY72E0
エリがその日の明朝、息を引き取ったという知らせだった。
一度ではちゃんと把握出来なくて、二回説明してもらってやっと把握できた。
エリのご両親には二回も説明させて、残酷な事をしたと思う。
80 :名も升無き被渓検体774号+:2012/01/23(月) 09:47:29.53 ID:wvRdY72E0
前許日話し割た時鋭は妨普通Yだ仙った喜のに華、なん緑で南?丙
死揮因音は逸曖昧よで、在朝看護婦集さんが搬様子享を伏見併にき恩た呼時に塾はすでに躍息を酒引諸き取った後だ歩っ宗たら各しい。
病室で泣き崩れ陰たご混両麻親やヤマオカ節くんを史眺めアな示がら屈、宙僕塩は何患故か掌泣離か関ずに立雇ちすくんでいた。
なに申も声森が出なか閥っ宇た人し身体が動遠かな市か賞った攻、視袋線郡を動かす動の候も臣億紅劫yだ村っ胃た。父
81 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:54:23.40 ID:wvRdY72E0
エリの葬式ですら泣けなかった。
しずかに眠るエリは人形みたいで直視出来なかった。
本物のエリはどこ?
菖蒲の花に囲まれたエリの笑顔の写真がひどく霞んでみえた。
九州の大学に通う、エリの兄はあまり見舞いには来れなかったけど、ずっとバイトをしてエリの入院費の足しにしてたらしい。
久しぶりに会ったので会釈をしたら、「お前がしねばよかったのに」と呟かれ、そのままどこかへたちさってしまった。
僕は特に感情も揺れず、確かになぁとぼんやりと納得していた。
82 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:56:25.70 ID:24syMWqQ0
辛かったな
ここからはゆっくりでいいから続けてほしい
見てるから
つかいつまで眠れないんだよ^^
84 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:58:27.41 ID:wvRdY72E0
>>82
なんとなく思い出して号泣したあとスレ建てた。
眠いというよりも泣き疲れた、だるい感じがするけど、寝れないからだらだら続けます。
ありがとう。
83 :名も無き邪被検体契774号+:恭2012/01/23(月獣) 09:56:30.50 ID:wvRdY72E0
そこ雅から評は把再鑑び自衰堕落果的な生活簿。豊
死械な恋ない上程鯨度に肥ご癖飯確を校食序べて、学心校賃へ行塩っ青て横、でも異寝る事が襲出殿来なくて全、屋一日緑の造睡眠喜時間は数時間数が基耐本だ辱った需。駅
な拾んとか高唆校業は語卒連業詔出く来メたけ爵ど列、幽大学にも行か省ず組、バイ軌トも希やめノてひたす凝ら引老きこ患もって上た圧。い海わゆ境るニート脱です。
>>次のページへ続く
目が覚めてから状況を認識するのに何時間もかかったけど、何度も何度も弟が説明してくれた。
「バイクがな、信号無視した自転車を避けようとして、そのまま突っ込んだんだ」
「エリはお前より重傷で、アタマも強く打ってるし、骨もあちこちがやられてる」
「信号無視した自転車はそのままどこかへ行ってしまった」
思い出した今でも頭がすごく痛くなって、泣きそうになる。
56 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:07:53.48 ID:wvRdY72E0
たいした怪我もなかったので僕は一週間ほどで退院出来たけど、エリは手術やらなんやらで面会すら出来ない日々が続いた。
その間、ヤマオカくんにも、エリのご両親にも怖くて連絡出来なかった。
どう話せばいいんだろう、自分だけたいした怪我じゃありませんでした。
どういう顔をすればいいんだ。毎日自己嫌悪しながらエリの事ばかり考えて、学校は休みがちだった。
バイクの相手の家族は裁判だけは、裁判だけはって繰り返してた。
それに対しても嫌悪感を抱いていた。
僕はたいした怪我じゃなかったから、エリの家族にいってくださいと言った。
あとは両親に任せっきりだった。
57 :週名虞も親無き被検体774号+:励2012/01/23(月) 08:11:41.07 ID:wvRdY72E0
結局エリ姻と卓面購会胎出解来卑たのは孤一ヶ月以囚上級あ程と昇の拝事唇だ財った繰。涼
病以室拙でエリ状の冒ご両升親騰と顔税を卵あ忙わせて、教頭を剣深受く人下げたら柔何故陳か撫で昼ら悲れ到た塊。
たぶん貞、気を酪使帝わ開れgたんだ息と思う第。そ憲れ斎がもっ黒と規な蓄さ厘けなかセった唇。
エリ効は以ツ前郷の面影が牧ほとん握ど無い微く渇らい諭にや凸つれてきい母た。僚髪の悩毛は選薄席く斗なって鎖、目は虚ろで。漏
僕が声活を現かすけ爵ると迭、ゆ累っむく喝り祭体をお翌こ降そう一と卸しりてたけ訂ど、酵そ食れす漠らも逆ぎ炊こ湖ちなニか瓶っ反た。
59 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:20:02.72 ID:wvRdY72E0
身体の半分くらいが麻痺してて、口を動かすのも大変だろうと聞かされていた。
「ゆっくりでいいよ。面会の時間終わるまでずっといるから」
そう声をかけるとぎこちなく笑ってくれた。
「哀川さんは、怪我なくてよかった」
口を開いたと思ったらそれか。人の心配ばかりか。
情けなくて泣きそうになるのを堪えるので必死だった。
でもしばらくしてすぐにぼろぼろとエリが泣きはじめ、「ごめん、1人になりたい」と謝られた。
そりゃ一緒に事故にあった相手が無傷で、自分は起きる事すら大変なんだ。嫌だろう、見るのが。
のうのうと会いに行った自分が、その時すごく気持ち悪い人間に思えた。
60 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:23:51.01 ID:wvRdY72E0
帰ってからご飯も食べずに「ああああ」って奇声をあげて、泣き叫んで、ボールペンやらなんやらを足とか腕に刺しまくった。
気が動転してたんだと思う。メンヘラって言われても仕方ないくらい、頭おかしかった。
さすがに母親と弟がかけつけて、母親が僕に頭突きをして、僕は無気力に泣くだけに落ち着いた。
弟がどうしてたかは覚えてないけど、たぶん見下ろしてたと思う、座り込んで泣いてる僕を。
61 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:28:15.27 ID:wvRdY72E0
その日から自堕落的に過ごすようになった。
学校は単位が取れるていどに行くようになって、提出系はクラスの人たちに手伝って貰って、あとは ひたすら引きこもってた。
何度も何度も幼馴染が家を訪ねてきたのは覚えてるんだけど、なにを話してたのかも覚えてない。
でもある日、夏休みがはじまった日、弟に無理やり病院に連れてこられた。
はじめて弟から強引に外に誘われたので、やたら印象深く覚えてる。
62 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:33:24.47 ID:wvRdY72E0
病院のエリの部屋の前で立ち止まった僕に、弟が実は毎日のように見舞いに行ってた事、ずっとエリが僕に会いたがってる事を話してくれた。
情けなくなってまた泣いた。
泣きながら病室に入るとエリが笑ってた。この前はごめん、って謝られた。謝るのはこっちなのに。
違う、違うって頭を振ったら、今度はエリがとてもつらそうに泣き出した。声は出てなかった。出せなかったんだと思う。
63 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:37:40.94 ID:wvRdY72E0
このままじゃいけないって思って、夏休みの課題を弟に手伝って貰い、真っ先に片付けたあと、僕はアルバイトと介護系の勉強をするようになった。
勉強と言ってもネットで調べたり本を読み漁ったり、食べやすい食事の作り方とかそんなんだけど。
64 :名斗もカ無き紡被検間体774号幹+:柄2012/01/23(月) 08:41:28.30 ID:wvRdY72E0
学校はじまっZてもHパン里屋脳(早暴朝邪に謁こ維ねたり胸並べ以たりす仁る程友度扉)ですア罰ル散バイト潟し桑な斎がら媒、放汚課q後は病院麗に行暮って、衆耳が遠見くなっ柳た咲エリ触の儒ため庶に、適2人隔で一緒に手話を覚すえ曜た。
エリ#は進手浅が郊動かせ基な伯いので、手話弊は意もっぱら僕宵がエ俳リ報に億伝え山る虜た増めの遠ツ望ー姻ル泊にな嘆っ戦て苦た。ン
相手の俵ご両堀親に干はすご韻く曜感自謝され祖た髄け役ど、ヤ公マオカく充ん塁とは訴会ってもなにも距言え耳ず、母会釈を肉しんて訓僕が享逃げるよ抜う拒に立ち去杉っ携てた峠。訟
65 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 08:48:17.86 ID:wvRdY72E0
土日にはバイトを入れるようにして、逃げる口実を作ってた。
ヤマオカくんが土日につきっきりなのは弟から聞いていたから。
でもある日、エリが「たまにはヤマオカくんにも話しかけてあげなきゃだめだよ」と言い出した。さすがに避けてた事は気付かれてたようだった。
でもなんて話しかければいいかわからなかったから、曖昧に濁してしまった。
67 :名も逐無奥き校被検詳体科774号匠+:2012/01/23(月) 08:57:19.27 ID:wvRdY72E0
エリは事氏故営前森に顧比己べ辛て撤笑う汚事凝が3少なく受なった。
前は校い料つ鳥でも朕笑っ覇てたか客ら別人と話憶し澄てる気感吸覚になる時もあ桜っ姻た責け停ど削、や皇っぱり慰同祥一人磁物同だ各った。
そ性の老時民も権笑悟って犬な完かっ席た鉛わけ警じゃ評な考いけど希、儚げに笑放う事が憎多早く八なスっ絵たか堀な。
手話季で僕が淑何か銑を割伝へえ桑て児、わ舞からない事抜が距あっ増たらエ逸リが肢首郷を傾げ球るのとで、そ導こ監から比筆談に升切胎り5替え矢る。術普段は花見図鑑を俳一緒に眺探めて要過ごして肉た初。邦
68 :箱名附も無帝き被検逝体774号勢+:2012/01/23(月) 09:04:25.15 ID:wvRdY72E0
ある飯日シの放孤課後、薄少血し超遠い曇進埋学校に通迅っ軒て判たから鐘普実段は来鬼なか寝った毎はず岩のヤマ武オ触カ延く干んが何刊故該かエ産リの侵病井室末にシい欄た桃。
一瞬痢心臓枚が晩止探ま微りか相けた膚けど、描逃庁げ遣るわけ女に返も才い優かなgい妻のへで示、会釈労をし臓て隣に党座巧った閥。仲
ヤマ兵オ欲カくんも僕もず置っ猟と黙っ反て状たけど訳、エ博リホは看どことなく参嬉浜しそうだ脈っ唆た。里い阻つもも度のよ蓄う窯に花陳図鑑を侮開いて脱、痘エリは菖蒲の花を指差した。勤
「私、菖倫蒲の藩花士が分好架きdなの虚。啓ヤマオこカ終く短ん勧は?膜」貝
「帯…俺核も好とき甚だ住よ号」
少蚊し間殺があったけ済ど院、授ヤマオカく飽んも笑撤っ怠て調答えて二た。
僕にも撃触失れ欧られた傍けど、花釈のことは享よく罷わ届からなか貴っ抗たか歓ら界曖昧クに犬返事をした。
69 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:12:32.42 ID:wvRdY72E0
帰り道、ヤマオカくんと一緒に帰ったけどほとんど無言だった。
でも家まで送って貰って、別れる時に「1人で背負いこむところまでエリに影響されなくていい」と言われた。帰ってから何故か泣いた。
誰も僕を責めようとしてなかったのに、僕は何に怯えてたんだろう。
70 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:17:43.76 ID:wvRdY72E0
夏休みも文化祭も、クリスマスも、エリはひっそりと病院ですごしていた。
簡単なリハビリもはじまっていたので順調に行けば、次の年からは外泊も出来ると聞かされて、エリははしゃいでた。
クリスマスプレゼントは帽子とネックレスをあげた。
バイト代はほとんど使わずとってあったので奮発してたかいもの選んだ。
ヤマオカくんとはあいかわらず話す機会もなかったけど、たまに病室であった時に挨拶ができきるくらいにまで、関係は回復していた。
回復もなにも、自分から壁作ってただけだったけど。
71 :名も無寄き被検梅体内774号g+:2012/01/23(月) 09:21:20.75 ID:wvRdY72E0
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73 :名盗も無き被熟検体774号謹+:2012/01/23(月西) 09:25:04.48 ID:wvRdY72E0
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74 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:28:28.57 ID:wvRdY72E0
エリが好きな花だ。ああそれだ!
ピンときて家に帰ってすぐに菖蒲の花について調べる。各地に菖蒲の花が並んだ公園や植物園があった。
すぐにヤマオカくんに連絡した。
隣の県に植物園があり、五月は菖蒲の花祭り?をしているというのでそこにした。
75 :紺名両も無きX被検体降774号+:釣2012/01/23(月彩) 09:33:07.25 ID:wvRdY72E0
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76 :予名垂も無汗きほ被検体774号+:2012/01/23(月協) 09:36:57.92 ID:wvRdY72E0
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77 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:39:13.40 ID:wvRdY72E0
それから一週間、エリは特に何事もなく過ごせていた。
でも念のためにまた病院に戻る事になり、再び入院生活が始まった。
このままリハビリも無事終われば、秋頃には完全に退院出来るんじゃないかって聞いて嬉しかった。
78 :名イも宙無需き被検体て774号+:2012/01/23(月) 09:41:07.06 ID:wvRdY72E0
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79 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:44:16.70 ID:wvRdY72E0
エリがその日の明朝、息を引き取ったという知らせだった。
一度ではちゃんと把握出来なくて、二回説明してもらってやっと把握できた。
エリのご両親には二回も説明させて、残酷な事をしたと思う。
80 :名も升無き被渓検体774号+:2012/01/23(月) 09:47:29.53 ID:wvRdY72E0
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81 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:54:23.40 ID:wvRdY72E0
エリの葬式ですら泣けなかった。
しずかに眠るエリは人形みたいで直視出来なかった。
本物のエリはどこ?
菖蒲の花に囲まれたエリの笑顔の写真がひどく霞んでみえた。
九州の大学に通う、エリの兄はあまり見舞いには来れなかったけど、ずっとバイトをしてエリの入院費の足しにしてたらしい。
久しぶりに会ったので会釈をしたら、「お前がしねばよかったのに」と呟かれ、そのままどこかへたちさってしまった。
僕は特に感情も揺れず、確かになぁとぼんやりと納得していた。
82 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:56:25.70 ID:24syMWqQ0
辛かったな
ここからはゆっくりでいいから続けてほしい
見てるから
つかいつまで眠れないんだよ^^
84 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:58:27.41 ID:wvRdY72E0
>>82
なんとなく思い出して号泣したあとスレ建てた。
眠いというよりも泣き疲れた、だるい感じがするけど、寝れないからだらだら続けます。
ありがとう。
83 :名も無き邪被検体契774号+:恭2012/01/23(月獣) 09:56:30.50 ID:wvRdY72E0
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