1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:10:09.71 ID:BvDn+r7B0.net
ゆっくり語ってく
2 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:12:52.85 ID:BvDn+r7B0.net
とあるコミュニティで知り合ったんだが、当事俺も元カノも22才
俺は社会人4年目で元カノは大学四年生。
共通の趣味で盛り上がって仲良くしてたものの、友達関係が半年ほど続いてた。
3 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:13:18.57 ID:aCcx8c+/0.net
楽しめるんだろうな
5 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:20:58.96 ID:BvDn+r7B0.net
>>3
多分
その時俺は関東で専門職に従事してたんだが、仕事がかなり変則的で、楽しかったもののきつい面もあって精神的に余裕があまりなかったんだ。
元カノもジャンルは全く違うけど、専門的な大学に通っていて、元カノのジャンルに興味があったこともあいまって連絡は頻繁に取り合っていた。
そして元カノが住んでいたのは関西、余裕があるわけでもないので会うことはほとんどなくて、メールや電話がメインの日々だった。
4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:13:58.56 ID:XzfpB14F0.net
駆け落ちしたくせに連絡とれるってどういう事だ?
8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:26:24.96 ID:BvDn+r7B0.net
>>4
後々出てくる
仕事で精神的に余裕がなかった俺に、とある事件が起こる。
俺はもともと地元でも有数の進学校に通っていたんだが、家庭の事情で進学せずに就職したんだ。
今考えると進学する手段もあったんだけど、反抗心とか諦めから就職すると決めた。
それがずっと引っかかっていたんだけど、それをきっかけに親と物凄く不仲になっていた。連絡先を教えていなかったし、住んでいるところも教えなかった。
当時は自分可哀想って勝手に思い込んで、頭は悪くないのに働かざるを得ない状況に追い込んだのは親がバカなせいだと恨んでいた。
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:32:08.53 ID:BvDn+r7B0.net
そして事件が起きる。
会社の健康診断を受けた結果、一部臓器の数値が異常だと言われる。
働きだしてたから太り出してたこともあったし、多少は仕方ないと思っていたんだが、これが思ってもない方にいってしまう。
再診することになって、もう一度検査したら、臓器がかなり悪いです。と。
親からの遺伝の可能性もあるので、親も検査しに来てくださいと医者から言われたのだが、先ほど言ったように親とは不仲になっていたので、物凄くしぶった。
それでも医者に命に関わることなので、必ず来てくださいと念を押されたために数年ぶりに親に連絡をした。
11 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:40:09.72 ID:BvDn+r7B0.net
数年ぶりに親にかけた電話、変なプライドがあったから非通知でかけたんだが、声ですぐわかった模様。
親に何だ?と聞かれたので医者から言われたくだりを説明する。
それに対して親は「だからどうした?」「それで私にどうして欲しいんだ?」「私はそんな持病ないから関係ない」と言われ、検査を拒否される。
検査を拒否されるのはよかったんだけど、一応は息子の俺がそんな状況になっているのに体を気遣ってもらえなくて、何だか悲しいというか、不思議な気持ちになってしまった。
そこからは精神的にどんどんおかしくなっていって、ご飯を食べれなくなったり仕事が手につかなくなったり、堕ちる一方だった。
最終的に拒食症になってしまって、175センチ68キロだったのが、58キロまで落ち込んだ。会社でも心配されてたが、親すら心配しないのにこいつらは建前で心配してるふりしてるだけだろと思って逆にイライラしてしまっていた。
12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:47:31.75 ID:BvDn+r7B0.net
そんなこともあって元カノとも連絡取り合うことも減っていたんだが、それでも多少は連絡していた。
すると、用事があるから関東に行くことになった、だから久しぶりに遊ぼうよ!と言われたので約3か月ぶりに遊ぶことになった。
住んでいた街の大きな駅で待ち合わせして、久しぶりに合った元カノは会うなりにいきなり
「大丈夫?実はね、用事っていうのは俺くんが心配になったんだよ?普通に遊ぼうって言ったら断られると思って、だから用事があるって言ったの。辛いことあったの?」
といきなり言われた。
何だこの子は、意味わかんないよ。と思いながらも、素直に嬉しいというか何とも言えない気持ちになってしまった。
14 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 20:56:54.39 ID:BvDn+r7B0.net
わざわざ関東まで来るのに、大学でお金がかかるのも知っていたから申し訳ない気持ちもあった。
だから目一杯楽しませようと思って、ここにいこうとか観光地に連れてくよって言ったんだが元カノは「そんな無理しなくていいから、ゆっくりしよ。」と言ってくれて、スープストックでご飯食べて家に向かった。
そこでお互いの近況とか話して、他愛のない話をして、一緒にカレー作って映画見て、夕方になったから送るよと言った。すると元カノは
「今日は泊まっていっていい?」と言い出した。
俺はえ?なんで?付き合ってもないし、そもそも帰らないとダメじゃないの?大学は?バイトは?と思ったけど、それを察したように元カノは
「明日は大学もバイトもないよ。親には今日は友達のところに泊まるって言ってあるから大丈夫。」と切り出した。
付き合ってもないのにいいかな、と思いつつも、元カノと一緒にいる時間が楽しすぎて、その日は泊めることにした。
16 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 21:09:37.80 ID:BvDn+r7B0.net
独り暮らしだったからベッドは1つしかないし、お客さん用の布団もない。
これってもしかして一緒に寝るパターンか?マジか?と自問自答しながらバスタオルを元カノに渡した。
童貞ではないにしても経験自体はそんなにない俺はドキドキした。もしかしてこのままの流れでしてしまうのかな?とか、ゴムあったかな?とか。
するとシャワーを浴びおわった元カノが出てくる。
必死に冷静なふりをして、じゃあ俺もシャワー浴びるわって言って風呂に入った。
とりあえず髪の毛と体を洗って早めにでた。
風呂上がりに小一時間おしゃべりして、さて寝ようかと切り出した。
布団ないからベッド一緒だけど大丈夫?って聞いたら頷く元カノ。
ここまで手も繋いでない、キスなんて当然してない。のに、ベッドで一緒に寝る。
寝ようって言ったくせに全然寝れない。どうしよう、どうしたらいいんだ?手を握ったり、抱き締めたりしたらいいのか?
色々考えてたら元カノが急に笑いだした。
「俺くん面白すぎる。さっきまであんなにおしゃべりしてたのに、急に無言って。
あのね、今言うことかわかんないかど、俺くんのこと好きだよ。恋愛としての、好き。」
いきなり告白されるわ、ドキドキしっぱなしだわでテンパりまくってた俺も何か言わなくちゃと思って
「俺も、一緒にいて楽しいし、好きなのかも。でも、まだわかんないんだ。これが流されてるだけなのか、本心なのか。だから簡単に好きって言いたくない。」と伝えた。
すると元カノは
「うん。ありがとう。そういう不器用なとこも好き。」と言ってくれた。
結局、その日は手を握ったまま寝て、朝になった。
17 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 21:20:40.61 ID:BvDn+r7B0.net
朝起きて、ハムエッグ作って食べて、俺は仕事に、元カノは地元に戻るために駅に向かった。
最寄り駅までの10分、日が変わると恥ずかしくて手を握れなかった。
そうしてたら元カノが
「ね、ね、俺くん、何したい?ねぇ?」といきなり。
俺は吃りながら「手、繋ぎたい」と伝えた。
そうすると元カノがにんまりしながら「だと思った〜。さ、繋ごう」って言ってくれたから、手汗を拭って握った。それに対して握り返してくれる元カノ。
電車に乗ってからも手を握って、新幹線口に着いて出発ギリギリまで手を握った。手を離したら行ってしまうんだなぁ。わかっていたけど、その瞬間は物凄く悲しくなった。簡単には会えないんだし、何か言わなきゃ。
「あ、本当にありがとう。凄く楽しかったよ。また、遊ぼう。ううん、会いに行くよ。必ず。今度は関西に俺が行くよ。」
そう伝えると元カノは
「待ってる。来てくれたらドライブしよう。またね!ばいちゃ!」
手を振りながら遠くなっていく。俺も見えなくなるまで手を振った。見えなくなってから、泣いた。
19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 21:32:06.02 ID:BvDn+r7B0.net
遊んでから半月ほど経った頃、仕事の都合をつけられたので連休を取れることになった。
久しぶりに連休、どうしよう?考える必要なんてなかった。元カノの地元に行こう。
連絡をして、この日そっちに行きたいんだ。と伝えると元カノからも大丈夫だよ!と返信。
予定を組んで、仕事を片付けて出発までは物凄く早く感じた。関東で遊んでから1ヶ月半、この時までに好きだって確信してた。会えないのが辛くて、毎日考えてた。
卒業したら関東にこないかな?とか、一緒に居たいなぁとか。毎日毎日想っていた。
だから関西に行って伝えよう。今度は察してもらう前に自発的に。好きだって言おう。手を繋ごう。楽しませよう。
色々考えてたらあっという間だった。仕事の都合で夜光バスに乗って出発、スキマスイッチのマリンスノウを繰返し聴きながらバスで眠り、早朝に着いた。
そこには車で待っていた元カノ、久しぶりー!って明るく笑ってくれる。
また会えた。凄く嬉しい。好きだ。伝えよう。
思ってたのに口に出せなかった。へたれすぎるなぁ俺。
そして関西でのドライブが始まった。
20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 21:42:36.34 ID:BvDn+r7B0.net
有名な観光地に着いて、車を降りた直後に俺は
「ありがとう。運転お疲れ様。あ、あのさ、手繋ぎたい、なぁ。」
多分顔真っ赤だったと思う。元カノはさっと手を握ってきた。
その後の観光はずっと手を握って、手汗ごめんねって言いながら離さなかった。
一日目の観光終わって、予約してたビジネスホテルに車を停めて、夕飯を食べにその辺のお店に。
オシャレなレストランでもなければ、雰囲気もない普通の居酒屋だった。
お酒が好きな俺だが、あえて飲まなかった。好きだと伝えるために。酒の力を借りて言うのはなんか卑怯な気がしたからだ。
他愛のない話をしながら、唐突に
「俺さ、あれから考えてたんだけど、好きだよ。俺も恋愛として好きだ。遠距離だから直ぐ付き合ってなんて言わないけど、好きなんだ。」
察しのいい元カノだが、この時ばかりは驚いたような顔をしてた。直後に笑顔になって
「ありがとう。嬉しい。私も好きだよ。」と言ってくれた。
その日泊まったビジネスホテルで初めてキスをした。
21 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 21:51:49.34 ID:BvDn+r7B0.net
二日目、三日目と観光して、一緒に寝泊まりしてたんだけど、最後まではいかなかった。というよりもいかなかった。遠距離になるのがわかってたから。
三日目の夜、俺は関東に戻らなきゃいけなかったので新幹線の駅に向かった。
その時に元カノの家の事情を初めて聞いた。母と死別しているので父親と二人暮らしをしていること。兄は上京して東京にいること。そして父親がいるので実家から出られないこと。
男手一つで育ててくれた父親を一人にすることは出来ないから、地元に残るしかないってこと。
卒業したら関東に来ないかなぁ?って妄想は、ここで終わった。でも次の瞬間、俺は元カノに
「俺、仕事辞めてこっちに来るよ。すぐにとは言わないけど。落ち着かせて仕事片付けて転職するから。」
結局これは嘘にならずに、3年働いた職場を辞めて関西に引っ越すことにした。
その時、お互いに23才。付き合って半年になっていたけど、肉体関係はなかった。
29 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 22:09:49.48 ID:BvDn+r7B0.net
いざ関西に引っ越した俺。元カノと付き合いだして、一緒に過ごしてたんだが、文化の違いからなかなか転職した仕事が上手くいかずに数ヵ月で辞めることになる。
職種を変えたのも悪かったのかな。と考えた俺は以前していた職種を探すもなかなかなくて、無職が二ヶ月ほど続いていた。
この二ヶ月の間に駆け落ちするきっかけとなることが起こる。
元カノ父は学歴主義者で、元カノの彼氏は絶対に同等程度以上じゃないと許さない人だったのだ。
最初に書いたように俺は高卒、元カノは大卒なので、話すまでもなく反対されることが決まっていた。
それでも俺は話し合えばなんとかなるんではないかと思ってたのだが、現実は甘くなかった。
元カノ父は娘に男の影があるとわかると、興信所に依頼していたらしく、俺の素性を調べていた。
無職だったこともあり、激怒していたらしいのだが、元カノには何も言ってなかった。
平日の日中、元カノと家で待ち合わせをしていたので合流すると、合流した直後に一台の車が横付けされた。元カノ父が車から降りるやいなや
「君が俺くんか。単刀直入に言うが娘と別れてくれ。」と言い出した。
唖然とする俺、驚く元カノ。さらに元カノ父は続ける
「君は高卒で無職だ。うちの娘と釣り合いが取れない。それくらいわかるだろう?」
元カノの家柄が良いことは知っていたが、そんな俺でも初対面でそこまで言われる筋合いはないと思ったし、何より釣り合いが取れないってバカにしてるのかよと思って反論した。
が、何の意味もなかった。とにかく引きはなそうとする元カノ父、泣きじゃくる元カノ、激怒する俺。アパートの住人が何事かと現れ、大事になる。
結局この日は元カノが父親に連れられて帰っていった。
30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 22:20:33.66 ID:BvDn+r7B0.net
この事がきっかけで元カノ父の監視が元カノと俺に対して物凄く厳しくなる。
何とか希望の職種に就いた俺は仕事をしていたが、それでも元カノ父は反対していた。もちろん学歴が覆せないためだ。
お互いの仕事の合間、監視の目を掻い潜って会う日々が二年ほど続いていた。二年経った頃には元カノ父も別れたのだと思っていたらしいのだが、これもある日突然バレることになる。
バレたのは元カノの仕事を見に行った時のことだった。元カノ父の知り合いが俺の顔を知っていたらしく、それを元カノ父に報告されてバレた。
再度激昂する元カノ父、泣きながら元カノから電話がかかってきて、家だとバレているので少し離れたところで会うことにした。
元カノの電話には着信の嵐、留守電には怒濤のメッセージ。
元カノは泣いて泣いて取り乱しながら過呼吸になっているし、俺はその対処に追われてどうしようもなくなっていた。
そんな俺の電話に知らない番号からの着信、元カノ父からだった。
32 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/08/14(金) 22:29:04.26 ID:BvDn+r7B0.net
「もしもし、元カノ父だが、俺くんだね?今元カノと一緒にいるね?帰さないなら警察に届け出ることになる。わかったか?」
俺はそれに対して
「あなたは父親なんですよね?元カノは今、取り乱して冷静ではないです。それを帰せと?運転もままならない状況になっているのに?事故ったらどうするんですか?」と返した。
すると元カノ父は続けざまに
「そうか。なら警察に届け出るまでだ。」と言って電話を切られた。スピーカー通話にしてたので元カノもこの会話を聞いていた。
この後、元カノと話し合いをして、この日は帰ることにした。
そして裏で駆け落ちをする計画を立てた。
俺は仕事をやめることに、アパートを解約する手続きを。
元カノは反抗しつつも普段通りに生活していた。
そして計画実行日。駆け落ちすることにした。
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