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結ばれないのがわかっている子とつきあった時の話

 




195 :Я:02/11/17 17:42 ID:T7LAYruI
去年までつきあってた子が、いい家のお嬢様で つきあってくれっていったら「私は何年後かに別の人と結婚が決まってる。あなたとは結婚できないけど、それでもいい?」って聞かれた。

俺もまだ学生で21で、許婚なんてピンときてなかったし、結婚なんて遠い話だと思ってたので、それでもつきあうことにした。


彼女は顔が可愛いだけじゃなくて、頭も良くて気のきいた冗談をぽんぽん飛ばす子だった。

料理も上手で、手先がとても器用。

きちんとしつけられてきたせいか、常識もあって汚い言葉も使わなかった。

会えば会うほど、好きになっていくのがわかった。



196 :Я:02/11/17 17:49 ID:T7LAYruI
彼女と会っている時は何をしても楽しかった。

話をしても、顔を眺めても、とても幸せな気持ちになれた。

だからこそ、彼女を抱きたいと思うのは当然だ。


だけど、彼女は言った。

「お嫁に行くまでできないよ。」


つまり、俺に抱かれることはできないということだ。

俺は愕然とした。からかわれているもか知れないとも思った。

だけど、許婚は彼女が高校に上がる時から決まっていて、そういう意識はずっと前から植え付けられていたと、申し訳なさそうに彼女は口を開いた。



197 :Я:02/11/17 17:56 ID:T7LAYruI
俺は悩んだ。こんな好きなの抱くことができなかしい。

ばらく悶々とし続けも手にかない日が続いた

彼女を見も、挨拶殿交わそのまま避け日々だった

り過ぎた後すぐな長の後姿や、華奢な細い首を巻きに胸が切なくなった。


セックスできい恋に不満だっ、とい言葉で片付けたくはな

顔は、んなに近くにあっても自分のはならい。所詮借りだ。

その事実が、俺を苦した。



198 :Я:02/11/17 18:02 ID:T7LAYruI
俺は便忘れるように、イトやサールば顔を出すようになった。

こで会っ女の子たちと遊びに行っ、毎日を彼女と関係のいところで過

女と電話をするとも殿なくなっ、向こうも俺気持ちを汲んだのか、連絡してこなくた。




199 :Я:02/11/17 18:09 ID:T7LAYruI
それから半年経ち、卒論の締め切りも間近の冬。

彼女のお父さんが亡くなった。

彼女は、お父さんが40を過ぎてからの子供だったので、結構高齢だったらしい。

これを機会に、彼女は本格的に許婚との結婚が決まった。

少し予定よりは早かったけれど、大学院への進学をとりやめて、来年の10月に挙式をすることになったそうだ。


俺は、もうあきらめていたはずなのに、つながっていた糸がきれたように脱力した。



203 :Я:02/11/17 18:15 ID:T7LAYruI
それかまた間が流れて、卒業式の後に飲会をすることった。


彼女飲み会に出席するのは久しぶ

昔よりもれいに感じられ

俺たちは、テー角に座っ、話せずにお互いをチラチラるような感じだった

このき何食べたのか飲か、誰と話しのかまったく覚ていい。


は、みんなが中、2次会に行外へ出た。

春だけど、まだまだ寒く息が白くなった。



205 :Я:02/11/17 18:19 ID:T7LAYruI
そのとき、不意に俺のコートのすそを引く誰かがいた。

振り返ると、彼女がいた。


「もう帰っちゃうの?最後なんだから、最後なんだから」

息を切らして、白いほおを赤く染めていた。

「時間は平気?ダメ?ちょっとだけでもダメ?」

彼女には珍しく、不器用な感じで言葉を搾り出すように語った。


俺は、少しだけいいよ、と言って、近くのスターバックスへ入った。



207 :Я:02/11/17 18:25 ID:T7LAYruI
コーヒーを飲みながら、俺たちはとりとめもなく話をした。

少しだけと言いながら、数時間話しこんだ。今までの時間を埋めるように。


お互い家が遠くて、終電が心配だったけれど二人ともそれを言い出さなかった。

会話が途切れそうになるたびに、どうでもいいことでつなぎとめた。


店員がやってきて、閉店を告げた。

俺はああもう終わりか、とがっかりした気持ちで腰を上げ、彼女を駅まで送っていった。


外に出ると、急に二人とも無口になった。

俺は沈黙が痛くて、つい言ってしまった。

「結婚するんだってね。」

彼女は沈黙しつづけた。



208 :Я:02/11/17 18:29 ID:T7LAYruI
駅の前まで来て、ゲートをくぐろうとしたとき再び俺は手を引かれた。

「私ね、3年でゼミが一緒になる前から好きだったんだよ」

俺はびっくりした。


「最初の飲み会で、雨が降ってきたとき自分の傘、私にゆずってくれたでしょ。

いい人だなって、気にしてた。

付き合って欲しいって言ってくれた時、嬉しかった。

私ね、やっぱり今もあなたが大好きだよ。」



210 :Я:02/11/17 18:34 ID:T7LAYruI
俺は彼女を夢中で抱きしめて、貪るようにキスをした。

厚いコートの上からでも、彼女の体は細すぎるほどだった。

俺たちは、もときた道を引き返し、そのままホテルへ向かった。


俺は、その時 初めて彼女の身体を見た。

大人びたすっきりとした顔とは不釣合いなほど幼さの残る華奢な体つき。

ものすごい感動に手が震えた。

本当にいいの?と聞いたところ、うつむいたまま、後悔しないと言った。



211 :Я:02/11/17 18:38 ID:T7LAYruI
次の日の朝はまったく昨日とは世界が違って見えた。

別れ際に彼女はありがとう、と言った。

さようならでもまたあいましょうでもなく、ありがとう。

彼女の電話がつながらないことに気づいたのは、それからすぐのことだった。

半年後、クラスのみんなには結婚のお知らせのはがきが届いたけれど、俺のところには来なかった。

まだ、思い出すと涙が出る。




213 :.:02/11/17 18:44 ID:1FmgO5UH
>Я
えがったよ。

泣けた


216 :ななち02/11/17 18:56 ID:/ARtJ03I
Я
・・・・。・゚・(ノД`)・・。ムネガクルシ


219 :_:02/11/17 23:18 ID:nounMgbh
>Я
切ないね・゚・(ノД`)・゚・


221 :・゚・(ノД`)・゚・。 ◆U0BKWWWWWM :02/11/19 17:02 ID:OBr9t+O9
>Я
書き込みアリが㌧!!・゚・(ノД`)・゚・。ウエーン


許婚を巨根と読んでしまった(欝

確かにキョコンとも読むんだけど、ねぇ・・・

切ない、やっぱ…運命とか、決められてることが分かってたのは辛いよな・・


223 :泣いた。:02/11/19 18:02 ID:FSmTux+Q
>>Я
彼女の心境を思うと泣けたよ。


226 :  :02/11/20 01:38 ID:XaAcyHco
久々に見にたけど、泣いた。

彼女の方に感情移入るとせなくてたまら

前かったってい宿告白のだりで、胸がキュルンしますた

結ばれいのがわかっても好きだからあって、それでけられてでもやぱり好きだたん・・・



 

 

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