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「機械と少年」
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119 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 22:22:53.99 ID:WmLlU7j1P
勇「ぐあぁ・・・腰が・・・腕が・・・足が・・・」

いつも鍛えていたはずの足腰でもさすがに今日の訓練は堪えた

リート「楽しかったですね〜」

勇「なんでそんなにうまいんだ?」

リート「なんででしょうね?最初はすぐに転んでしまったんですけど
    それ以来感覚がつかめたというか・・・」

勇「流石ロボだな。学習が早い」

俺たちは今食堂に来ていた
リートは食べないが様々な地域の食事を勉強したいとこうして
食堂まで来ることが多い
流石の俺も今日は食べない訳にはいかないので
こうしてカツ丼をかきこんでいる

「君が・・・スティーアから来た砂漠のルーキーだね?」

声をかけてきたのは前髪がゲゲゲ風に
目にかかっているキザな男だ

リート「えぇっと・・・」

ルノート「違う違う、ルーキー君はそっちの男!」

「おっと失礼。君がスティーアの」

勇「天霧勇。あんたは?」

風吹「私はここの隊長をやっている。実村風吹だ」

勇「実村・・・」

ふとあの無愛想な副官を思い出した

風吹「スティーアには私の妹がいたはずだが・・・面識はあるかな?」

リート「あ、実村さんってあの副官の!」

勇「あれ?妹のほうが役職高いぞ?」

ルノート「・・・それはな」

風吹「残念ながら現代の常識では私の美学を理解できないようでな」

ルノート「あの人実力は本物なんだけど 変なところでこだわりがあったりして
     何回か命令違反とかで昇進取り消しになってたりするんだ」

リート「・・・え〜」

ルノート「じ、実力は本物だから!」





120 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 22:36:53.65 ID:WmLlU7j1P
勇「いわゆる変人なのか」

風吹「変人とは言ってくれるね、勇。
   君もずいぶん立派なこけっぷりだったよ」

くそ・・・・
この兄妹はどちらも俺は苦手だ

風吹「妹からはなかなかに優秀な人物だと聞いているが・・・
   それは例の新型ヴィントのおかげなのかな?」

リート「勇さんはとびっきり優秀です!」

風吹「君の話はあまり聞かなかったけど。
   厨房担当なんだろ?なんでここにいるの?」

リート「それは・・・」

勇「こいつは優秀な狙撃手だ。
  1キロ離れたところからでもお前のその隠れた左目を撃ちぬける」

ルノート「ちょ、3人ともやめなって」

風吹「そこまで言うなら君たちの実力見せてもらいたいな」

勇「っ!?」

風吹「屋外でスキー装備の模擬戦だ。
   ・・・まぁ模擬戦といっても1対2のしょぼいものだけどね」

リート「1対2?」

勇「いや、俺一人でやる」

風吹「おいおい、君はまだまともにスキーにすら乗れないんだろ?
   戦いにすらならないよ」

勇「あまり俺を見くびるな・・・」

風吹「・・・っ!?」

勇の目は本気だった

風吹「・・・わかったよ。では明日の正午。これは決闘だ」

勇「わかった」

そう言い残して風吹は食堂を出て行った

「おい、勇とやら。大丈夫なのか?」

ルノート「さっき言った通りあの人の実力は本物だ!
     このままでは恥をかくだけだ!」

勇「・・・何とかする。リート、すまないが少し付き合ってくれ」

リート「練習ですね?了解ですっ!」






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125 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/16(水) 01:36:54.73 ID:d6YwxkgqP
翌日正午少し前

ルノート「で、勇はどれくらい乗れるようになった?」

リート「正直・・・最低限って感じです」

ルノート「おいおい、隊長は変人だけど実力は本物だって言ったろ?」

勇「おそらく・・・いや、絶対に正面から戦ったら勝てないだろうな」

ルノート「だったらおとなしく謝って・・・」

勇「いや、俺も負ける気はない」

ルノート「え・・・?」

リート「作戦があるんです!作戦が!」

勇「ばか、声が大きい」

リートが口に手をあて縮こまる

リート「ごめんなさい・・・」

ルノート「その秘策で勝てるのか?」

勇「すくなくとも驚きはするだろう」

ルノート「まぁ挨拶代りの模擬戦だからね」

勇「少し気になったんだが・・・あの隊長は俺に何か恨みでもあるのか?」

ルノート「それはこっちが聞きたいよ・・・一体君は隊長に何をしたんだ?」

勇「全く心当たりがない・・・」

考えても考えても奴との接点も面識もない

リート「なんか実村副官に吹き込まれているんじゃないですか?」





126 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/16(水) 01:42:43.74 ID:d6YwxkgqP
ノート「て君たちの基地に隊長の

勇「あっちともあまり仲くない・

「絶何かありますよ・・・」

ルノートっと、長が来た。

トロー部下を乗せながら約束の演習場まで風吹が来
ャラリーもたくさん集まってきてい

「緊てる

不思議とく緊張しい」

ート「今までこんなこがたくったら慣れちゃっんですよ

そういえば今までもいろいろあった・・

風吹「逃出さずにっかな。そだけは誉めてやろう」

らかに張っ調風吹か叫んでい

勇「こんなに寒いのになんであなに元んだ?」

吹「貴様のことはいろいろと聞いて・」

んだ・?






127 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/16(水) 01:52:13.14 ID:d6YwxkgqP
風吹「よくも妹を誑かしてくれたなっ・・・!」

勇「・・・は?」

風吹「あんなに純粋で彼氏すら作ったことがなかった由香を・・・!」

勇「・・・なんの話だ?」

風吹「とぼけるなぁ!!」

いきなりスラスターを吹かして突撃してくる風吹

勇「一方的に戦闘開始かよ・・・」

何とか回避行動をとるが・・・
やはりまだスキーに慣れていないせいで遅い

風吹「そんなよちよち歩きでよくも勝てる気でいるなぁ!!」

風吹の握ったゴム刀が俺に襲い掛かる

勇「ならば捨てるまでだ!」

俺は腰についているフックをめいっぱい引っ張った
これは今装備しているスキーやスラスターを
強制排除するためのフックだ
素早く装備を脱ぎ捨てゴム刀から逃れる

風吹「いきなり戦闘放棄か?」

ギャラリーからもブーイングの嵐だ

勇「いや、勝さ・・・ここからな」

ルノート「なんだって?あの状態ではなぶり殺しだぞ?」

今の俺は片手にゴム刀を持っているだけで
そのほかには何も持っていない
スキーを捨てた今ではまともに移動すらできない
それでも俺は落ち着いていた





128 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/16(水) 02:02:25.39 ID:d6YwxkgqP
風吹カめ!そんなハッタリ通用するとでも思ったか!」

どめびスキー急加速
一閃を放ったが・・

風吹んだと・・・!?

の思い一撃をゴムでしっかりと受け止め
それを見てブーイングがにして

風吹「ばか・・この勢受け止めた・・?」

ルノート「足元だえて足半分埋を固定しているんだ!

らばではないならば足を狙えだけのこと!」

かしその後 何度も何度切りかかるがすべてをム刀でいなされる

吹「なんだ・・なんだあは?!

居合だ・・・

稿そり?」

のサイスピリッツのうちの一
 を持って隙を待ち一瞬のをつて切・・・

まさかつはサムライなのか!

サムライだ!

再び切りかかる風吹簿度は隙が大きった
かさら足を引き風吹の一閃をャンプで避けた
してすかずが空きの頭に貿ゴム刀叩きつけ
ゴン・・
鈍い音だっ
スキーでらく慣性に従って滑っていた吹が倒れた

勇「動かさも無な」






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