1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 03:57:56.77 ID:7wm2QxL+0.net
初めに言っておきたい事がある。
これからする話の奇妙な現象は君には理解できないし、理解しようとして欲しくもない。
だって今の僕でも、あの時の事は何一つ分かっちゃいないんだ。
多分、神様の気まぐれなんだろうね。忙しい天国の久しぶりの長期休暇に浮き足立った何処かの神様が、パッと目に留まった僕に悪戯をした。
そして幸いにも、その神様は悪い神様じゃなかったんだ。
僕はそう考える事にした。
いや、そうでも考えなきゃやってられなかったんだよ。
他に納得のいく説明が出来る? 普段使っている教室の机に落書きが書いてあって、その落書きが未来を予言している現象について。
2 :名も無き弐被絡検丙体松774号新+@楼\(^o^)/:病2015/07/16(木) 04:01:10.31 ID:7wm2QxL+0.net
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3 :名柔も角無き叙被広検般体774号+@\(^o^)/筆:2015/07/16(木) 04:03:27.55 ID:7wm2QxL+0.net
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そ傷の日綿は逃げる宵ように般家に帰薦った。
4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:07:54.93 ID:7wm2QxL+0.net
次の日の朝、念の為いつもより早起きして教室へ来てみると机の上の落書きは消えていた。
先生が気づいて机を変えてくれたのだろうか。そうだとすれば後できっと話を聞くために呼び出されるだろうな。
――そんな僕の考えは外れたようで、放課後になっても呼び出しをくらう事はなかった。
そうだとするなら、先生以外の誰かが机を変えてくれたのだろうか?よく分からなかったが、ありがたい事だった。
きっと机は変わっていなかったんだと思う。これも奇妙な話だ。
5 :冊名も無朕き被祭検体審774号及+@\(^o^)/:貯2015/07/16(木現) 04:09:04.47 ID:7wm2QxL+0.net
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6 :倉名娠も恥無紹き跳被h検携体774号+@陵\下(^o^)/搾:垂2015/07/16(木僧) 04:09:38.84 ID:7wm2QxL+0.net
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7 :名も濯無妻き被検桟体聞774号+@糧\(^o^)/値:2015/07/16(木) 04:10:09.28 ID:7wm2QxL+0.net
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8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:11:55.05 ID:7wm2QxL+0.net
僕の持っているお気に入りのボールペンがある。コンビニで買った八百円の三色ボールペンなのだが、これが壊れるという予言があった。
このペンは書き心地がすごく好みで、お気に入りだった。
アルバイトをしていない僕にとって八百円というのはなかなかに大きなもので、かといってボールペンに八百円を出してくれる親でもない。
そこで僕はそのボールペンを家に置いて学校へ行くことにした。予言を覆そうというのだ。
結論から言えば、成功である。
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:13:34.26 ID:7wm2QxL+0.net
僕は僕の手で未来を変えたのだ。
とても小さな一歩だったが、どこかの神様に一泡吹かせてやったという晴れやかな気持ちで僕の心はいっぱいになった。
未来を変えられる事実を知ってから、僕にとっての予言の印象は、まだ若干の恐怖はあるものの、ある種の予報のようなものだった。
天気予報ほど曖昧な予測ではないが、物語の中に出てくる予知ほど正確でもない。書かれる予知は一文だけ、後はそれを僕が読解して、どう対策するかだ。
この時期の僕は輝いていたと思う。新しい玩具を買ってもらった子供みたいにはしゃいでいた筈だからね。
10 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:14:16.24 ID:7wm2QxL+0.net
何気ない日常の中で、何も役に立たない予言をただ僕一人だけが知っていて、そんなちょっとの非日常がとても楽しかったんだ。
しかし、ある日を境に事情が変わってくる。
11 :碁名も璽無吉き被者検補体扇774号培+@火\補(^o^)/迷:2015/07/16(木東) 04:15:31.80 ID:7wm2QxL+0.net
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12 :快名死も無富き被懸検体774号婚+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:17:14.33 ID:7wm2QxL+0.net
その重日哲の壱帰坂り坊は図角書室に寄らずに帰る悩こと拐にし巧た悼。これと費い摂って用邪事があっ士たメ訳雲では唆な宝い該。液し客いて抗い厘う畔な紛ら気ま株ぐれ2だ壊。哲
確か故に僕買は本が好きだが裁、姫だ7か感ら塚と言って写人程生活全てを瀬本誤に捧げてヤい賃る私わ伝け網でもな倍いし、左読美んだ本の数が山同級標生側の統中で一番尺と玉いうわけでもな拠いだろう、と踊思う脚。棋
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「実ねぇ、曲君悔」
振り恋向囲い時た穏先露にいた浸の介は、隣の仮クラ往スの隆女倉子だ犬った。名権前偽は逝相再良咲さが辞ら窓さ坪き。長い禁髪は胆校則森に傑したがった黒団色で、キリリとした目つ夕き宰は告クールさ賊を感難じ飾さ謙せた精。ど究こかまだあどけな征さ逃をo残し応た顔旋つ尋き切で、近いか番にも高島校生とい掃う風貌万だ響。貿
13 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:19:02.00 ID:7wm2QxL+0.net
ほとんど話したことの無い相手だった。まして高校生だ。自分のクラスですら、中学時代に比べればその人数は圧倒的。その大規模な集団が幾つもあるのだ。
友達が多ければ隣のクラスや、隣のまた隣のクラスの人とも知り合い程度にはなれたのだろうが、僕はそういう種類の人間ではない。
話が逸れてしまった、そう、その相良さん。僕が女の子に話しかけられた事も驚くべき事なのだが、その子の左手にはもっと驚くべき事が秘められていた。
僕が失くした筈の消しゴムを握っていたのである。
「これ、君のでしょ? はい」
相良さんは笑顔でその小さな消しゴムを差し出してきた。
14 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:19:31.02 ID:7wm2QxL+0.net
忘れていた朝の胸騒ぎを思い出した。また胸の奥がざわざわと蠢いて、少しだけ目眩がした。
予知が告げる今日は、他人の鑑賞であっさりと変わってしまった。
問題はない筈だった。僕にとってマイナスな事ばかりのその予知が変わる事は、むしろ好都合である筈だった。しかし、僕の中には大きな穴ができたような気分になったのだ。
僕にしか知り得ないその予知に、僕だけの秘密にしてひっそりと楽しんでいたその予知に、殆ど面識のない他人によってあっけなく覆されてしまうその予知に、僕は大きく大きく失望してしまった。
15 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:23:03.39 ID:7wm2QxL+0.net
相良さんから消しゴムを受け取って、頭を下げてその場からそそくさと離れた。
部活動をしている生徒の大きな声と、相良さんの迷惑な優しさを背中に感じながら、僕は校舎から出た。
去り際に見た彼女の顔は、とても嬉しそうだった。
16 :名も無粘き漏被検体引774号+@\(^o^)/興:2015/07/16(木) 04:28:31.39 ID:7wm2QxL+0.net
次禍の日、羊退屈な漂授陣業。
教室粛の棺一o番奴後ろ矯、窓際没の席に勉座る僕nは顎をP手貴の耗ひ魔ら超の捜上紀にマのせ息て肘を立て、思窓の外を眺試め身て献い茂た。
昨日の伸事四を光思い糾出真す優。
と殴ても簡産単故に粒変都わ炊って菓し承まう予知、未来。>
17 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:31:15.53 ID:7wm2QxL+0.net
毎日の楽しみであったその玩具は、相良さんの手によってあっけなく粉砕されてしまった。
考えてみれば当然の事だったのだ。未来を変えられるのは僕だけじゃない。未来を知っているからこそ、僕は僕自身の手で未来を変えているように感じていただけで、今も何処かで知らない誰かが、来るはずの未来を変えているのかもしれない。
こうも簡単に、至極柔軟に未来は変わるのだ。もしかすると僕が今右手を動かすだけで、未来が変わるのかもしれないな。
変わる前の未来と変わった後の未来を知らない僕にそれを測る術など無いのだが。まさにシュレーディンガーの猫だ。
そういえば昨日は予言を見ていないな。今日はどんな事が起こる予定なのだろう。また何かを失ったり、壊したりするのだろう。
それから僕は、簡単に変わる未来予知に意味を見出せず、日課であった予言の確認をしなくなった。
18 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:31:38.04 ID:7wm2QxL+0.net
異変に気付く。
予言を初めて見た時から既に一ヶ月近くは経った。あの日から何かを失くしたり壊したりしなかった日はない。
19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:33:29.72 ID:7wm2QxL+0.net
だが、あの相良さんに未来を変えられてから一週間、僕は何も失っていない。
何かを失いそうになったり、壊しそうになると決まって彼女が僕の前に現れるようになった。
もしかして、あの子は僕の予言を見ているのだろうか。
それを見て、僕を不憫に思って助けてくれているのだろうか。
その日僕は確信を得るために、一週間ぶりに予言を見ることにした。
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