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不思議な友人と暮らしたひと夏の想い出をぽつぽつ語る
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198 :M子 :2018/08/24(金) 18:17:21.75 ID:FG7FlvSe0.net
仕事が終わるよ、ぽつぽつするよ(´・ω・`)





200 :M子 :2018/08/24(金) 18:36:00.48 ID:FG7FlvSe0.net
さて、ちょっとしんどい展開の想い出を掘り起こしてわたしが実際しんどくなってきたので余談を挟みます。挟ませてくださいwww


ドラ子たちには、お互いが話すための場所がある。何か思うところがあるとそこに各々が書き込みをしてた。

そこを見ることができるのはわたしと彼らだけ。なぜ、わたしにその場所を教えたのかはいまだによくわからない。それだけ信頼されてたのかな。


この頃、ドラ子もツチノコもそれ以外の人も不安定だったようで、良くその場所が目まぐるしく動いていた。


ドラ子『最近ツチノコ色が強い…?つらい(´・ω・`)しずまれ(´・ω・`)とうみんしろ(´・ω・`)』


ドラ子『なんか、わたしがわたしでないことが多くなってる。声が聞こえないだけマシか。しんどかったあのとき。」


レイ『人間は俯瞰すると実に興味深い生物で。高次的に発達した脳が生みだした(難し過ぎてわたしには理解不能だったので以下略)』




201 :M子 :2018/08/24(金) 18:37:21.02 ID:SY+9SeAEp.net
ツチノコ『何でんなてもんの身は長く好きでいられんだ。過去には好きな奴1年待ったこともあるけど…それか、それ何かが変になっちまったのか。

その後荒れて、んで、遊んでた奴れられて付きど、1年音信不通にし局逃げ。最低だよな。

あんなに好きでてくれた人別れを告げるなんて悲しいは見たくなかったのに。あれら恋愛として人を好きになっていい。いや、なろうとしなかったのか?


同じことを繰り返しったから─── という予感がつきまとううになっ好きなられた恋愛は駄目だ。先に俺が好きにな相手じゃないその相手ですら気まぐれで好きと落ち着いてしまうかもしないのに。


ーんてな。今でこそ俺はドラ子の身体で現実に人とせちゃいるが、元は意識中にい一人だ。所詮形れ言無感半端ね。…かしこのが動きめた頃はこゴロゴロ転てたっけな


ドラ私もよ分からなけどっぱくきついしいまそのこと悩みたくないし今の所答が見らないから考えたくない。他の人で問や揉め事を起こしてほしくない

の事で悩んでるのな、わたしの中でわたししいないでしょ


レイ『さて、君達自己分析も大わったろう。ち着いたら君が好を抱いている人々が生きている日常にるといい。


んなことり広られてる。らの座談会直接見て見たかたなて思う。一人の間にすぎないし、ないんだけどね






202 :M子 :2018/08/24(金) 18:45:36.15 ID:SY+9SeAEp.net
ツチノコがイチの事で悩んでるのは、ドラ子にとってかなり負担だったらしい。

と言うより、普段の仕事が忙しくて本当に体がしんどそう。

あまり疲れたとか言わない子だったんだけど、連勤が続くと仕事が辛い、しんどいってぽそぽそと零すようになった。


帰ってすぐにエアコンの電源を付けるような季節になっても、それは変わる事はなかった。


ドラ子「わたし、家族がおる故郷が大好きだけん。」


夜、一緒にアイスを食べていると急にドラ子が思い詰めた様子で話し始めた。


ドラ子「ずっとずっと、都会に憧れてた。けど、来てみてこうして生活しとったら、わたしが憧れてたものってこれだったんかって、わからなくなったと。

この前、母ちゃんから電話が来たんよ。久し振りに家族皆の声聞いたら、わからんけど涙止まらんくて。」




203 :M子 :2018/08/24(金) 18:47:42.78 ID:SY+9SeAEp.net
ドラ子「夢だった仕事も、結局辛くてしんどくて。もう何が目標で何を目指したら良いのか、わからんっちゃ。」


M子「うん、それは見ててわかるよ。」


ドラ子「恋人に前より頻繁に会えるようになったのは嬉しいけど、それよりわたしは故郷に帰りたいって思っとる。…連休貰ったから、一度帰るけん。」


M子「そうしなさいよ、そしたらもしかしたら何か変わるかも知れないし。ちゃんとリフレッシュして来なよ?」


ドラ子「ありがとうM子ちゃん。でもな、わたしこの時期にここに来たことは後悔しとらんと。今ここに来んかったら、きっとM子ちゃんとこうして過ごせんかったやろ?だから、よかっただん。」


M子「…………ありがとう。」


いつものくしゃくしゃってした可愛い笑顔のドラ子を思い切り抱き締めた。本当に、わたしの方こそ何度救われたかわからない。


薄々、彼女の異変も感じてはいた。家族への気持ち、故郷への気持ち。きっとわたしじゃ埋め切れない何かがあるんだろうなって。


少しずつそれぞれの道に、何かが動き出している。



204 :M子 :2018/08/24(金) 19:29:51.50 ID:SY+9SeAEp.net
ドラ子が実家に帰るのに合わせて、わたしも実家に帰る事にした。暫くは彼女のいない日々が続く。


理由の一つに、わたしの仕事が激務に変わったことがある。とある業務のリーダーが突然離席。引き継ぐ事になってしまった。


精神的なプレッシャー、肉体的な疲労。

めげてもいられないと自分に鞭を打ってなんとか走っていたが、これまでの無理も祟ったらしい。


ついに帰宅途中駅、動けなくなってしまった。

息苦しさ、激しい動悸。吐き気。震え。気が遠くなる。

幸いにも倒れる程ではなかった。と言うより、その一歩手前で家族が迎えに来てくれて事なきを得た。


一日休んで、色々な病院を回って、ようやく出た診断結果は『過労』。

そりゃそうだよなぁ、と思いつつ、翌日出社した。



205 :M子 :2018/08/24(金) 19:30:53.19 ID:SY+9SeAEp.net
あの日、家族を待つ間、自分の体はどうしてしまったんだと狼狽しながら、彼氏に連絡を取った。異常に具合が悪く、声が聞きたいと。


彼氏「ごめん、今バンドの打ち合わせ中だから…。」


…正直、絶望した。後から聞けばこんなに病状が悪いとも思わず、険悪な打ち合わせだったせいでうまく抜けられなかった。

って謝られたけれど。わたしと趣味のバンドどっちが大事なの?なんて聞いてみたくなる。


気付いたらその手で、ドラ子に電話を掛けていた。


ドラ子「どーしよったとM子ちゃん。…そっか、具合悪いかぁ。頑張っとったもんなぁ。大丈夫。ちょっと疲れちゃっただけだん。よーしよし。ちゃんとゆっくり休もうでー。」


声を聞いただけで、ふっと張り詰めた気持ちが解ける。具合の悪さでうまく喋れないけれど、彼女の声が聞こえるだけで安心できた。

今までだってそう、苦しい時、辛い時、わたしを救ってくれるのは、抱き締めてくれるのは、いつも彼氏じゃなかった。ツチノコで、ドラ子で…。


それ以上考えることは、やめた。



206 :M子 :2018/08/24(金) 19:41:15.40 ID:SY+9SeAEp.net
の日を境にわたの家を訪れ事はなくなった

調不良を心配する家族を無して家を出訳にはない。会社も話をし担を軽くしつつ療養努めていた


そのわりに寝る前にドラ子か電話が来るよになる。どうでもいい事をて、に笑いあってぐにつく。不思議と彼女の声を聞くとゆっくり眠れた。


ツチノの姿く見ていない

チの悲しみに溢れた呟きを見る限変わらずに体を続けてるんだろう。気紛な人


わたしの夏ももうぐ終わりを殿げよとし。過労で倒れた原因に、通勤長さがあと忠告を受けた

ると、話はトンン拍子で進むもの彼と2人で過ごす明確な日に決まった


わせな夏と2週間で終わる






207 :M子 :2018/08/24(金) 19:49:01.73 ID:SY+9SeAEp.net
M子「たし、同決まったんだ


ドラ「おおお、かったなぁでもしたもうM子ちゃんに会いんやろ?寂しくるなぁ。


M子の別れて訳じゃないからさ。それに、棲する前に泊まら。最後の思い出。」


ラ子「今一生の別ゃな言っん!?な婿て最後の思出にと!やだ。」


M子あは、ごめんごめん。も近いう行くから。待っ。」


…ごめね。なん心の中で呟く。

西は、も会うつりはかっ。こ以上女の在にのめり込訳にはいかない

しない未、願まうからちゃん思いたかった。終わりにしたかった。全部、わたのワ




208 :名も無き被検体774号+ :2018/08/24(金) 19:56:43.31 ID:Th51S69pH.net
切ない・・・


211 :き被検体774号+ :2018/08/24(金) 20:22:47.40 ID:SY+9SeAEp.net
>>208
わたしも悲しくなってきた(´ω・)

元気ください。



209 :M子 :2018/08/24(金) 20:21:07.29 ID:SY+9SeAEp.net
ごす最後の日

何も特別事のないわたしとドい日った。無矢理予定を詰めたから、結局仕事終わち寄って一緒に寝て仕事に行くだけ


緒にお風呂に入る

しはに水が掛かるのが嫌いな水をるド

やいやとを振わたを見楽しそうに笑。今けは許…けないので顔浴びせておいた。


お風から上がったら、ツチノコに変

つも通り、わたの髪をしてくれるにオイをつけて、優しく触る手付きが地良い。


ツチノコ「……綺な。」


M子「ボロボロのたし、君が綺麗にしてくれてたん。」


ツチノコ「手の掛かるんだよほんと。」


でも、るの好きでしょ?と笑うそうだと言んばかりに小さ笑い返してくる

ま、時が止しまも良った。



210 :M子 :2018/08/24(金) 20:22:26.18 ID:SY+9SeAEp.net
2人並んで横になって、いつもみたいに向かい合う。


ツチノコ「そういや、あのコミュニティ抜けるんだって?」


M子「あれ、聞いてた?そうなんだよね。同棲始める前日には全部消す予定。今までお世話になりました。」


ツチノコ「あーあ…M子って呼び方、結構気に入ってたんだけどな。」


そう。その日を境に、コミュニティに関する連絡手段を全て消すつもりだった。コミュニティを抜けることは、ツチノコとの直接的な繋がりを失う事を意味する。

ドラ子とは話せても、ツチノコに話し掛けるツールがなくなる。

――これが、わたしが選んださようならの形だった。


M子「もうそのあだ名で呼ばれることもなくなるね、呼んでたのツチノコだけだし。」


ツチノコはずっと、わたしの事を独特なあだ名で呼んでた。彼がわたしに初めて会った時につけてくれた名前。ややこしくなるからここまでM子で統一したけど。


ツチノコ「なんだっけ、前言ってたよな。呼ばれるといやだって名前。」


M子「あー、Mちゃん?なんかすごいちゃらーい感じに聞こえるから、そうやって寄ってきた人は基本警戒してるwww」


ツチノコ「えーむーちゃーんえむちゃーん。」


M子「やめて気持ち悪いwww」


ツチノコ「コミュニティで前付き合ってた子がいた時は、なんだっけ、なんて呼ばせてたんだっけ。」


M子「あー…舞?特別な人にしか呼ばせてないね、これは。でもツチノコには呼ばれたくないから結構です、気持ち悪いです。」


ツチノコ「なんでだよおいwwwwいいだろwww」


M子「嫌だ、ぜーったいやだwwwww」


けらけらと2人で笑い出す。ふと、腕の中に抱き寄せられる、額が触れる距離。馬鹿みたいに緩んだ顔が目の前にあった。


「舞。」


時間が、止まる。理解が出来ない。

今なんて……?


M子「だ、からやめてって言ったじゃんwww気持ち悪いってwwww」


ツチノコ「ええー、減るもんじゃねぇしいいだろ。」


止まった時間は、幻だったのかもしれない。でも、今でもちゃんとわたしの中に刻まれてる。君が呼んでくれたこと。その名前。


するりとツチノコの手が前髪を撫でる。額に、頬に、唇が触れて、絡まる指先。

この日、彼がわたしに痛みを与えることは無かった。ただひたすら、甘くて、消えてしまいそうな時が流れていった。狡い人だよ、本当に。

吐息に混ぜた″好き″が、どうか君に聞こえていませんように。





>>次のページへ続く





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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 純愛, メンタル,
 

 
 
 
 
 

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