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俺の墓場までもっていく秘密となった体験談
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349 :262:2005/05/28(土) 18:54:17 ID:TQeFi0iF0
Sさんが残念会をしようと、食事にしてくれた。自宅である。

俺は気まなかったが、無理やりとい感じ呼ばれていった。


主人はいなった子供達がい7歳の、独身と言も不い彼女に、1歳の堂々たると、信じられなかった

特に妹は、Sん似の丸で、た顔ちだった。洒落っ気はないが、もてだろと思ったしい

で、の話になっとも秀で、兄なは俺の高校時代よりずっできるろう話は随分盛りり、細かい受ノウウにった

話のついでのように「Hさんに家庭教師をていただいたらどお?」Sさんが2人に聞く。

んざらでもなさうだったが断った験生にそん裕はない。

さんは「残念ね」と、を軽くにらけた。



351 :262:2005/05/28(土) 19:03:35 ID:TQeFi0iF0
お宅をおいとました後、夜風に当たりながら軽くワインの酔いが回った頭で考えた。

その時ピンと来たのが、Sさんの意図だった。我ながら鈍いと思う。

家庭教師になれば、いつでも家に行けるし、その気になれば・・・・ということだろう。

俺にとっても都合の良い話ではあったろうが、俺は再びぞっとした。Mちゃんのためにも、早くSさんと手を切らねばならないと、その時思った。


俺は、バイトを辞めることにした。マネージャーにその旨伝え、クルー仲間にも挨拶した。

辞めるとなったらあっさりしたものだ。休憩室を後にして、もうここに来ることはあるまいと思った。

その夜、Sさんから電話があった。怒ったような声だった。実際、彼女は怒っていたのだ。



356 :262:2005/05/28(土) 23:50:01 ID:TQeFi0iF0
「Mを辞めたのね」

「うん、そう」


「何故、ひとことも相談してくれなかったの?」

「ごめんね、反対されると思ったし、勉強が忙しいんだ」


「もう、余り会えなくなるじゃないの!」

「電話で話せるじゃないか。いつでも会えるさ」


「電話だけじゃ、寂しいわ」

「僕も我慢しているのだから、Sさんも我慢してくれないかな」

等々会話が続く。文字にすると大した事無いが、語気は荒く、ほとんど喧嘩腰だった。

「今度アパートに行くわ、電話だけじゃ、話にならないから」

「ちょっと待って、僕が忙しいのは、分かっているだろう?  アパートには夜にならないと帰らないよ」


「別に、かまいやしないわ」

困るのは俺なんだけども、と思いつつも・・・・

「ご主人や、子供達にはどうするの?」

「あなたには関係ないでしょ」


ガチャン。




357 :262:2005/05/29(日) 00:00:01 ID:TgIuwESG0
俺は、研究室が閉まるギリギリまで粘っていた。自宅やアパートでは、上手く勉強できないのだ。

アパートに帰るのは、夜9時過ぎが普通だった。

真っ暗な道をとぼとぼと歩いてアパートに向かう。寂しげな感じがするが、俺はこういうの嫌いではなかった。

ただ、今回は流石に気が重かった。アパートの前にSさんがいるのではないか、などと考えてしまう。


数日後、俺はアパートで民事訴訟法の勉強をしていた。

忘れもしない、三ヶ月章著の基本書を読んでいたところだった。三ヶ月先生のこの本は、僕が一番好きな基本書だった。行間に熱気がこもっている。


夜の10時過ぎだった。ドアがノックされた。

俺は弟だと思ってドアを開けた。弟は獣医学部に今年から入学し、時々アパートを訪ねてきていたからだ。

立っていたのはSさんだった。



359 :262:2005/05/29(日) 00:10:21 ID:TgIuwESG0
彼女を招き入れたの顔は少々こわばっていたかしれい。

女はツンとした気で部屋に入きた。それの上のや資

強?」

見れば分かるだろう、そだよ」


「お邪・・・

邪魔だいたいがぐっと堪えて、俺は、

「紅でもようか」

いつも手伝ってれるのだが、俺の姿を冷やかに見ている。紅入れ、有合わのクッーなどを皿に入れ、テーブルに置いた。本や資料ないよに移動さ、彼女と向かい合っおれは座っ

「ご主人子供は?」

知らないわ、あなには関係ないでしょ」


闘モドであるのに、俺は理不尽さをじてた。

何故ただこれだけ不機れなければならないのか。


別れ未だおくも出いなのに・・・



391 :262:2005/05/29(日) 21:35:52 ID:TgIuwESG0
の状で、別れ話を切ことはできない起こるらない

ず、俺はSさんを落婿着かせるために、じっくり話をにし俺がなってはいけない。

は、んしも、紅茶にをつけた。のとっておきプルティーだっ。とも香り良い。

既にを回っている。主こんな時間に、男のアパートにいるなんてどうしても不だ。

はご主人とは面識が無いが、供達と一飯の義理というか、しみがる。

一体うするつもりなのだ



392 :262:2005/05/29(日) 21:43:46 ID:TgIuwESG0
「私が嫌いになったのね」としばらくして切り出す。

いきなり結論モードだ。

「一体どうしたのさ。ご主人や子供達は、どうしたの?」

「あなたには関係ないと言っているでしょう!それより質問に答えてよ」

「・・・嫌いになったわけじゃないさ。ただ、忙しいし、俺は疲れているんだよ」


我ながら優柔不断だと思う。

しばらく押し問答が続く。彼女の思い込みは強く、それは恐らく女性の直感力だ。

そしてそれは事実でもあるのだが、俺はこの場を上手く丸め込みたいと思ってしまった。

結論は出ているのだが、修羅場の先送りをしたわけだ。



393 :262:2005/05/29(日) 21:46:01 ID:TgIuwESG0
今になって分かることがある。

Sさんは、3人姉妹の末っ子で、両親から溺愛されて育ったらしい。実家はそれなりの家庭であった。

意のままにならないことがあると、ヘソを曲げる傾向がある末っ子だ。


要領は良いが、波風に弱い。俺は5人の子持ちなので、子育ての過程で気付いたことだ。実例はイヤというほどある。

また、仕事や勉強時の聡明さや忍耐力は、必ずしも人生でのそれには結びつかない。

要は、ちやほやされて育ち、仕事でもそれなりに評価されているわがまま娘が、意のままにならない相手に腹を立てたというだけのことだ。。


ただそれは今になって分かることで、その時は彼女の反応の不思議さとどぎまぎで、俺も普通ではいられなかった。




395 :262:2005/05/29(日) 21:53:48 ID:TgIuwESG0
「黙Mを辞めたのは悪たよ。そう怒らないで

怒るかと聞きたかったのだが、油を注ぎそうなのめておい

やが話はとんでもない向へゆく

「あつも、私のことを愛ているってくれたじゃない」

はそう、セックス、彼は言の愛撫をんだし、「愛している」と言ってくれと、何度も俺にせがんだは彼女の方だ。

「言

「それはだったの?」


・いや当にそう思っていた」

だったらっと一緒にいてくれないの?」  

いおい・・



396 :262:2005/05/29(日) 22:08:20 ID:TgIuwESG0
彼女の眼差しは真剣そのものだった。

「ねえ、俺は学生だよ。しかも受験生だ。海のものとも山のものとも分からない、若造だよ。Sさんを好きでも、幸せにしたりすることもできないし、申し訳ないよ」

「そんな事、気にしなくても良いの。私が面倒を見てあげるから。」

俺の背筋に悪寒が走った。

「私、あなたの愛に応えなくっちゃいけないかなと、この頃思うようになっていたの。」

俺は絶句した。

「ご主人は、子供達はどうするの。○○君、○○ちゃんが悲しむよ。ねえ、一体どうしたんだい。家庭を壊したくないといっていたのはさんの方じゃないか」

彼女は返事をしなかった。


都合よく肉体だけを楽しめる女性だと俺が勝手に思っていたSさんだったが、そうではなかったことがはっきりした。

抱くというのは肉体のことだけにとどまらず、精神も一緒に抱くということなのだと骨身に染みて分かった。

因に、この時の経験がもとで、俺は結婚してから18年間、浮気は一度もしていない。

相手にするとしたら、プロと心に決めている。



399 :262:2005/05/29(日) 22:23:01 ID:TgIuwESG0
俺は冷たい汗をかいていた。運動の心地よい汗しか知らなかった俺は、冷や汗というものが本当にあることを知った。

混乱していた俺だが、ここでの対応を間違えると、俺は人生を過つということだけは分かった。

Mちゃんをどうしようか。Sさんは真剣だ。

「そこまで思っていてくれて、ありがとう」

俺の精一杯の演技だ。

俺の目の前に、Sさんの肉体がある。豊かに盛り上がった胸。細い腰。先日まで、俺が自由にできていた身体だ。小振りだが整った顔つき。目が俺を見つめている。

紅茶が冷めてしまっている。俺は席を外し、ヤカンに水を入れ、間を取った。

落ち着け、落ち着けと俺は自分に言い聞かせた。

お湯が沸くまで時間がかかる。

今まで俺と彼女は対座して座っていたが、俺は彼女の隣に座った。対座だと、対立関係になりがちだ。

隣に座って、お互いの体温が感じられるくらいの距離に身体を置く。



400 :262:2005/05/29(日) 22:31:01 ID:TgIuwESG0
「哀しい思いをさせてしまったみたいだね。ごめんね」

「知らない!!!」

しばらくお互いに無言。お湯が湧き始めた。

「私が入れるわ。」勝手知ったる調子で、紅茶のお替わりを彼女が入れてくれる。ポットにカップ4杯分くらいの紅茶ができ上がった。

もう夜11時を過ぎていた。が、彼女は帰ると言い出さない。



403 :262:2005/05/30(月) 19:02:48 ID:u2lc96kM0
お互いに無言のとときいた。

俺は、今までを反芻しのだが、段々むかしてきた。

ックスの時の、誘導された男葉を真に愛さるとて馬鹿なだろうか。

も、理屈にならな情に流されてこまで来ていのか。

何れせよ、ど子供だ。じみると自分で分かてやっているのなら、クショウであ


荒々し激情。俺は彼ぽく掴んだ。

彼女 はっとした目でを見つめるの瞬間、ギラ挑発的な視に変わた。

は彼から敵意近いもの、敵意にて敵意で答える衝のうちに上がった。

俺は間髪をおず、彼女を畳の上に押し倒した。




>>次のページへ続く





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