最愛の彼女の悲しいビデオが送られてきた(後編)
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「私を許せるの?」
千春は涙声だった。
千春は私の前で随分と惨めな思いをした筈だ。
随分と傷ついた筈だ。
それでも千春は私を必要としてくれた。
「もう許すとか許さないとかどうでも良くなった。
千春が居てくれればそれでいい。」
「良ちゃん・・」
「一緒に暮らそう千春」
一年後・・
二人は千春の実家へ向かっていた。
一年前のこの日、二人はその場所から再出発した。
そしてその場所は、また新たな生活を始めるために最初に行かなけれ
ばならない場所だ。
「俺殴られないかな?」
「解んない。うちのお父さん空手やってるからなあ・・」
「うわぁ・・胃が痛い。お前守ってくれよ。」
「大丈夫だよ。何となく話しておいたから。怒ってなかったよ。」
「そうだといいけど・・」
結婚するにはいささか若い二人だ。しかし、急がなければならない。
千春のお腹の中に新しい生命が宿った。
千春とともに歩む事を決めた。
守らなければならないものがもう一つ増えた。
迷いも後悔もない。
千春がいる。子供が産まれる。私の”家庭”が出来る。
私は今幸せの絶頂だ。
不安が無いと言えば嘘になる。
でも以前の不安とは百も違う。
足りないものは二人で補っていけばいい。
失ったものは二人で埋めていけばいい。
大事なのはお互いが”信じる”ことだ。
二人は扉の前に立った。
この扉の向こうに新しい世界が待っている。
千春を見た。
千春が微笑んだ。
いつも千春が隣に居てくれる。
千春が扉を開き中へと進む。
私もその後に続く。
奥から初めて聞く、千春の父親の声がする。
私は千春に気づかれぬ様、手の平の汗をそっと背広で拭った・・・
F I N
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高平と千春の関係は同じ職場の先輩と後輩で、
千春の新人研修の担当していたのが高平だったと言う。
いつも千春と行動を共にする高平に、
仕事帰りによく食事に誘われたらしい。
高平は千春の研修担当だ。
食事に誘う口実はいくらでもある。
その日も高平に食事に誘われたらしい。
いささか酔った千春は、朝目覚めると高平が横で寝ていたと言う。
千春が推測するに、この時千春の手帳を見られ、
私の住所を高平が知ったのでは無いかと言う事だった。
それからも高平は執拗に千春を誘う。
千春は何度もそれを拒否したが、ある時高平が私に関係を暴露すると
脅してきたらしい。
千春は私への後ろめたさを感じ、もう一度だけ高平に体を許したという。
そこからが始まりだった。
だんだんエスカレートしてきた高平は、
千春に色々な事を要求するようになった。
千春も雪だるま式に私への秘密が増え、
受けざるを得なくなったと言う。
やがて高平のSEXに溺れていくようになり、
最終的にはあのような千春になっていったのだ。
しかし、高平はそれだけに留まらずさらなる興奮を求めるようになる。
それがあの私への挑発だろう。
その時点で恐らく千春は、高平にとってただの玩具に成り下っていたのだ。
私が全てを知り、千春との”別れ”を決意した。
私を失った千春は高平に詰め寄った。
そこで高平に決別を告げたと言う。
高平はそんな千春を見て嘲笑うかの様にすんなり承諾したと言う。
そして間もなく千春は退職届を提出する。
私は全てを千春から聞き出した訳ではない。
若干私の推測もある。
高平を訴える事も考えた。
しかしその高平の名を口にする度千春は憂鬱になる。
無論私もだ。
その為、私は高平と共に、この味わった苦悩の日々を記憶から抹消した。
無かった事にする。
そうする事で二人は幸せになれる。
これが二人の交際期間の”半”に当たる部分。
千春と一緒に過ごした”3年半”。
しかし二人の交際期間は3年間で、新しい生活へ向け今も尚継続中である。
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