>>45
ごめん。説明が吹っ飛んでたな。
俺が珍しく感情を荒げたものだから心配になったらしい。
だけども、俺に顔合わせづらかったのと
けいこ が俺の家に一人で行かせたら面白いことになるだろうなと思ったらしい。
なのでアパート前までついて行ってそそくさと帰って行ったそうな。
と、あたる から後日聞きました。
ホントアイツは何を考えていたのやら。
け「私、最悪だよね?彼氏いるのにさ。
先輩とさ、何というか。
セフレみたいな関係になってるんだ。」
1「実はあいつから聞いてる。」
け「・・・・・・私の事、軽蔑するよね?だってこれって浮気。
人として良くないことしてる。」
俺は、しばらく何とも言えなかった。
でも、沈痛な面持ちでそれを吐露する彼女が見ていられなかった。
1「そうは言いながらも そういうことするってことはさ。」
け「え?」
1「何か辛いことでもあっての逃避行動なんでしょ?」
け「でもさ!こうやって体だけの関係するみたいなのって良くないよね。
どんな理由があるにしろさ。最悪な女だ。私。」
1「ほら。そこまでの理由があるってことじゃない。
ね?こんなこと言うの、あれかも知れないけど、良かったらさ。
俺に話してみてよ。いや、言いにくい話だったらいいんだ。
他人のプライバシーを詮索する趣味もないしさ。なんかごめん。
おこがましいよね、俺みたいなキモヲタがさ。」
け「・・・いて」
けいこ は何やらつむきながらぼそっとつぶやいていた。
1「ん?どうかした?」
け「きいて・・・お願い。」
自分で言い出したことだし、何よりこの子の話を僕は聞かなければと思った。
今日はお休みなので夕方の用事まで書いていきます。
ホントエロまで遠くてすまん。もうすぐなので
けいこ の話はこうだ。
大学からずっと付き合ってる彼がいるが、もう実は好きではない。
その彼氏が依存体質で束縛が激しすぎるらしい。メールや電話に
直ぐに応じないと けいこ に手をあげ、友達との飲み会も事前に
メンバーや時間、場所を言っておかないと怒るようだ。
一回 けいこ が別れを切り出したら「お前がいなくなったら俺は どう
にかなってしまう。」などと言ってくるらしい。
けいこ はそういわれると彼氏がかわいそうになって別れを撤回する
というのが日常茶飯事になっていた。
そんな時、たまたま高校時代の部活の同窓会で再会した あたる に打ち明けたら、
親身になって相談に乗ってくれた。
そして、いつの間にか体を許すようになってしまった。
だけども、やはりこれは浮気でダメだとわかっているのだが、
あたる に呼び出されてしまうと家に行ってセクロスをしてしまうのだという。
でも、 あたる は基本的には自分では動かなくて
そのセクロスも最近は満足していないようだという。
け「やっぱ私、最悪な女だ。1君。聞いてくれてありがとう。
うれしかったよ。あと数時間もすれば始発もみたいだから
動いたらすぐに帰るね。」
俺は、何も言えなかった。
ただ、けいこ がうつむきながら涙を浮かべているのだけは見えた。
だから動いた。
け「1君!?ど、どうしたの?」
1「なんか、分かんないけど。 けいこ さん辛かったんだよね。ごめん。
キモヲタなのにこんなことして。」
何故か、彼女を抱かなきゃいけないと思っての行動だった。
理由はわからないけど。多分。お酒のせい。
今思い出すだけで恥ずかしい。
ただ一つ泣いてるこの子がほおっておけないと思った。
1「ごめん。本当にごめん。もうこれ以上何もしないから。」
け「・・・・・・いいの。うれしい。今だけはこうしていたいな。」
そうやって僕は けいこ と暫く抱き合っていた。
どのくらいたったろうか けいこ が耳元で囁いきた。
け「ねぇこっちむいて」
僕は唇を奪われた。当然ファーストキス。
こんなキモヲタにだ。驚いた。