かおり「ねぇ、佐藤はえっちってしたことあるの?」
俺「はぁ??」
いきなり会話が始まった。
俺「いや、彼女もいないし、そんなのしたことないよ」
かおり「そうなんだ、てっきりゆかりとしたのかと思ってたよ」
どうやらゆかりは中間試験以降に、誰かとえっちした気があるらしいと、女子バスケ部で話題に上がっていたそうだ。
のちにわかったことだが、中間試験以前に男子バスケ部のやつと付き合い始め、中間試験が終わってすぐ、処女を卒業したそうだ。
俺「かおりはしたことあるのか?」
かおり「ないよ!そんなんしたことないし」
どうやらかおりの話を聞くと、この年の夏休みごろから、同学年の女子バスケ部員は処女を卒業し始めているということだった。
それを聞いて、かなりショックだったのを覚えている。
俺「そ、そうなんだ。みんなえっちしたことあるんだ」
かおり「ねぇ、佐藤は私とじゃ嫌?」
もちろんえっちには興味があった。男子の中では、誰もがみんな童貞という感覚があった。
俺「俺…」
しかしその頃、俺の友達がかおりが好きだということ、そしてなにより、俺がさゆりを好きだったということ。
俺「さゆりのことが好きなんだ。えっちはしてみたいけど、…」
かおり「え、そうだったんだ。そっか、じゃあ仕方ないよね…」
かおりの家に来るまでは、何かエロい展開が待ってるんじゃないかと、あんなに興奮していたのに、いざその場面になると、こんな受け答えをしてしまった自分のチキンぶりに情けなくなった。
かおり「勉強しようか」
教科書を開くも、一向に勉強ははかどらない。
はかどるどころか、教科書の内容なんかさっぱり入ってこない。
俺「かおりは好きな人いないの?」
かおり「うちはいないかな。ただみんながえっちしたって言ってたから、 早くしなきゃって感じになっただけかも」
俺「そっか、ごめんな」
かおり「謝んないでよwはやくさゆりとえっちできるといいね」
俺「まだ付き合ってもないけどなw」
かおり「それはそーだけどさーw」
俺はかおりが落ち込んでいるもんだと思ったが、そうでもなかったようだ。
かおり「ねぇ、あのさ、触らしてくんないかな?ゆかりみたいに。」
俺「うん、それならまぁ、いいかな」
とんでもない矛盾を自分で起こしているのは、自分が良く分かっている。
ただ自分に、入れてないからこれはセックスじゃないんだ、と言い聞かせた。
第一、手コキならすでにさゆりにしてもらっている。
俺は下を脱いで、かおりに見せた。
かおり「おお!毛ぇ生えたんじゃない?wってか、ちっちゃくない?w」
俺「うるさいな、そんなこと言うと触らせないぞw」
徐々に勃起していく。
かおり「おっきくなってきたーww」
そう言ってかおりは俺の陰茎にちょんちょんと触れた。
かおり「いい?」
俺「うん」
ゆかりの時と同じように、俺の背後に回って陰茎を握る。
かおりは一生懸命手を動かした、しかし
かおり「手が滑らなくてうまくできないね」
そう、握って、ただ上下に動かしていただけ、もちろん潤滑剤の役割をするものはない。
かおり「してみたいことがあるんだけど…」