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細々と過去の出来事を晒す
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213 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:08:11。90 ID:OtNLhzv+0
今度は、ちょっとだけ食い下がった。
でも、勉強したい分野なんだよ。とか何とか。

結局1は、母親の探してきた、1の通ってる学校から推薦で確実に行ける大学を選んだ。
別に勉強したい分野なんてなかった。
ただ、指定校推薦がある学校だから、そこにした。

周りからは、推薦で行けるなんてすごいね。とか言われたけど、
ちゃんと受験して行きたい大学に行こうと努力してる君達のほうがすごいよ、
っていつも思ってた。




214 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:09:33。98 ID:OtNLhzv+0
母親に、また逆らえなかった。
と言うか、逆らうなんて言葉は、まだ1の辞書にはなかった。


指定校推薦で無事合格し、晴れて1は大学生になった。




215 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:14:33。04 ID:OtNLhzv+0
この頃、1は少しずつおかしくなり始めていった。

精神的な面では、段々腐っていった。
世の中の男は一切信用できない、と思い始めていた。
父親は父親で、なんか弱いしだめ親父、と言うイメージだった。
ヤマダも暴力男で自分勝手。
結婚したってどうせ離婚するに違いない。
って思って、恋愛だの結婚だのに希望を持たなくなっていった。




216 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:17:53。10 ID:OtNLhzv+0
そんな腐った1の心を唯一癒した男は、あるアーティストだった。
元々音楽に敏感な年頃だったし、1はそのアーティストにどんどんのめりこんでいった。

向こうで母親達がケンカを始めると、決まってそのアーティストの曲を流して、
心の平静を保とうと努力していた。
彼の声を聞いている間は、安らげた。
雑誌も買ったし、テレビは絶対チェックしたし、ラジオも聞けるものは全部聞いた。
コンサートがあれば、バイト代を全部つぎ込んで、行けるだけ行っていた。
熱狂的な追っかけだったと思う。

そうやって、非現実の世界に逃避することで、なんとかバランスを保っていた。




217 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:20:12。32 ID:OtNLhzv+0
そんな純粋なファンだったのに、ネットって言うのは怖いな。

ある日、ネットサーフィンをしていると、とあるファンサイトを見つけた。
そこでは、どうやら小説を書いているらしかった。
元々小説が大好きだった1は、なんの躊躇いもなくその小説を読んでしまった。

よまなきゃ良かった・・ほんと。


219 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:26:28。59 ID:OtNLhzv+0
それは、1の大好きなアーティストのホモ小説だった。

それまでホモなんてものに、一切興味なかったのに、
何故かそれを読んだとき、1は雷が落ちたような衝撃を受けた。

それからは、あれよあれよと言う間に腐った女子化してしまった。


ちなみに、今は全く腐に興味は無い。
過去の出来事と向き合えるようになりはじめてから、自然と腐への興味も薄れていった。

なんで、ここでこんな腐った過去をさらしたかと言うと。

1は、腐なモノに触れることで、
男を虐げている感覚に、快感を覚えていたんだと思うわけだ。
実際の世界では、男にはかなわない。
恐怖の対象ですらある。
だから、妄想の世界では、男が男にほられる=最大の屈辱を与えることで、
自分の精神のバランスを取ってたんじゃないかな、と。
そんなことでしか、発散できなかったんだと思う。




221 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:28:10。87 ID:OtNLhzv+0
もう、ほんとに、救いようがなかった。

更に、精神的な面だけでなく、身体的にも異常が現れ始めた。




222 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:31:03。43 ID:OtNLhzv+0
母親たちのケンカが始まると動悸が激しくなって、嫌な汗がいっぱい染み出す。

状況が悪化してくると、様子を見に行く、と言うのは繰り返していたんだけど、
この頃ヤマダは1にも攻撃的な言葉を投げるようになっていた。
包丁を向けられて、脅されることもあった。

それに、ケンカを目の当たりにする機会も増えていった。

そうすると、手足がしびれて過呼吸に陥ったりもするようになった。




223 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:33:40。02 ID:OtNLhzv+0
それから、寝てる間に急に呼吸が出来なくなって飛び起きることも良くあった。
なんだったんだろう、メカニズムは良くわかんないけど、
飛び起きてからも喉が収縮してるみたいでしばらく呼吸できない。
無理やりセキをして、やっと気道が開く、みたいな感じだった。

あと、朝起きると何故か涙を流していた、なんてことも良くあった。
多分、寝ている間に感情の整理をしてたんだろうな。




224 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:34:54。02 ID:OtNLhzv+0
ちょっとやばいかな、とは思っていたけど、
1が過剰に反応しすぎてるだけなんだろうな、と思って全部スルーしていた。




225 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:37:07。35 ID:OtNLhzv+0
そんな日々が続く中で、1にとっては第2の山場の事件を迎える。
いまだに、この件はちょっときつい。
時々フラッシュバックするんだな、これだけは。

なので、簡単に書くよ。

ある日目が覚めると、ヤマダの絶叫が聞こえてきた。
途切れ途切れに、母親の「やめろー・・やめろー・・」と言う声も。

どちらも、これまで聞こえたことの無い種類だった。




226 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:44:54。54 ID:OtNLhzv+0
「僕、おかしくなるーー!おかしくなる!おかしくなる!!」

断続的に、と言うかリズミカルに聞こえる絶叫。


で、わかった。
わかった瞬間、全身から汗がふきだした。
また過呼吸になった。
向こうは気が付くはず無いんだけど、1が起きてることがばれないようにしなきゃ、
って思って、必死で息を潜めた。
布団の中で、ずっと固まってた。身動き一つしないで、耳を押さえながら、必死で目をつぶった。
断続的に聞こえてくる絶叫を耳にしながら、必死で
寝なきゃ、寝なきゃ!!って思ってた。




227 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:46:39。73 ID:OtNLhzv+0
殺したかった。この世から抹殺してやりたかった。
どうやれば殺せるんだろう。って、真剣に考えた。

完全犯罪の方法を考えてた。

何度も何度も、ヤマダの背中に包丁を突き立てる自分を想像してた。
後ろからそっと近づいて、不意打ちで刺せば殺せるんじゃないかって。
毎日思ってた。




228 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:50:43。66 ID:OtNLhzv+0
次の日、腰をかがめて、なんとなくその辺りが痛そうに歩く母親の姿を見て、
濃厚な疑いが、確信に繋がった。

この日以降、なんとなく母親とも距離を置くようになってしまった。


もう、母親は自分の母親じゃないって思った。
子供じゃなくて、男を取ったんだ。
っていう思いが強くなったのも、この頃だった。
形だけは一緒に暮らしてるけど、1のことなんてどうでもいいんじゃないか、って感じてた。
それまで口うるさく1の行動に干渉していた母親が、
泊りがけでどこかに出かけようが、大学をサボろうが、何も言わなくなった。


229 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:52:59。12 ID:OtNLhzv+0
そういえば、ケンカをやめて欲しくて、発狂したことがある。
と言うか、前の家で1が味わった悔しさを感じさせようと思って暴れた。
部屋の壁に椅子を何度も投げつけて破壊してやった。
ついでに、タンスにも穴を開けてしまった。

それから、わざと家のドアを空けて、大声で
「なんで包丁持ってるの!?危ないよ!怖いよ!」って叫んでやったこともある。




231 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:54:14。93 ID:OtNLhzv+0
家の中で、ヤマダと1はどんどん対立していった。
関係は最悪で。
口も利かなかった。

ヤマダが家に帰ってきたら、即効で部屋に逃げ込んだ。
すれ違うのも嫌だった。
同じ空気を吸うのも嫌だった。

毎日毎日殺してやりたいって思っていた。




232 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:54:54。46 ID:vvsTJUOG0
今まではセクロスしてなかったのか?

>>232
わからん。
前の家では2階建てだったから気づかなかったのか。

でも、多分、してなかったと思う。
この頃、ヤマダの性的欲求が高まっていたらしく、
ネットで「ま●こ」とかで検索したあとがあったんだ。
それを、母親に相談されたりしてた。

ってことは、おそらくしてなかったんじゃないか。
それに、1が聞いてしまったあの日の母親の拒否り具合が、慣れてない感じだった。
あああ、、書いてて欝だww




236 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 22:57:14。89 ID:8j60pajtO
私のイメージの中でのヤマダが相当キモい

>>236
行動とか言動は、ものすごいキモいよ。
顔は意外と普通だった。

今は、あの手の顔が大の苦手だ。
っつーか、見ると吐き気がする。




239 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 23:02:58。96 ID:OtNLhzv+0
今にして思えば、まあ夫婦なんだし、セクロスなんて当たり前なのかもしれないが、
当時の1にはすごい衝撃だった。
彼氏なんて当時いなかったからな。経験したこと無いし。

しかも、暴力振るわれてる延長線上にある、半ば強姦みたいなもんだと理解してたから、
鬼か悪魔かと思ってた。

父親と母親も不仲だったし、セクロスなんて、全く想像上のものでしかなかったんだ。
だからね、もう、この時点で気持ち悪いもの、って言うインプットが頭にされた。




240 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 23:04:38。85 ID:OtNLhzv+0
あ。
気が付けば、1、大学生じゃね?

【大学生編〜暗黒からの脱出〜】

が、始まっていました。あはは。




241 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 23:05:35。56 ID:8j60pajtO
自宅から通ってるのね

>>241
そうそう。
入学当時、父親から一人暮らしを勧められたんだが、
当時は母親を支えてるのは自分だって意識が強かった。
自分がいないと、母親が殺されるかもしれない、って思ってたから。
だから、一人暮らしはしないで、結構遠かったが頑張って通ってた。




242 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 23:07:12。05 ID:OtNLhzv+0
で、ようやく1に希望の光が見えてくるわけだ。

もう、精神的にも身体的にもやばいらしい、と母親がようやく気が付いた。
セクロス事件もあったから、1を家においておくのは良くないって思ったのかもな。

母親が、父親と暮らすことを1に提案してきた。
いまさらな話だった。
1は、ずっと母親を支えてきたつもりだったし、
あの家を引っ越した時点で、父親とはなんとなく一緒になってはいけないような気になっていた。




244 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/11(金) 23:12:14。01 ID:OtNLhzv+0
それに、なんとなく捨てられるのか、って思った。
やっぱりいらない子だったのか、って。

それから、1だけがこの家から出て行ったら、まるで逃げたみたいになりそうで、嫌だった。
母親を結局救えなくて、自分だけ楽な場所に逃げていくのか、と思うと、
母親に申し訳ない気持ちになった。
自分だけ楽な思いなんてしていいのかな、って。

だから、父親と暮らすことには、しぶしぶ賛同する、と言う形を取った。
正直、ほっとした自分がいた。
それが、本当に申し訳なかった。


>>次のページへ続く




 

 

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