30 :
健太 ◆qs。V74。p1s :2009/09/07(月) 05:17:49 ID:fNU163xA0
付き合った後に知ったのだが、実際に結衣の家はそれなりに裕福だった。
父親は自営業、母親は音楽教室をそれぞれ経営。
父親だけの稼ぎだけでもかなりあるはずだが、
母親は母親で、音楽教室をフランチャイズ化して不労所得もかなりあった。
当然「金持ち=品の良さ」であるわけではないが、
そういうところが精神的余裕へとつながり、
品が良いとか育ちがよいとかいう印象を人に与えるということは、
多分に考えられるだろう。
31 :
健太 ◆qs。V74。p1s :2009/09/07(月) 05:18:19 ID:fNU163xA0
普段は、 どちらかというと控えめな彼女だけど、セックスになると結構人が変わる。
初めてのセックスはラブホテルで。
胸が小さいのがコンプレックスらしく、セックスの最中、
裸になった後も、胸を隠そう隠そうとしていたのを覚えている。
感度がよく、挿入しながらクリトリスを愛撫すると
「ア、アァ……もう…やだ……無理…」と言いながら
俺の腕の中で彼女は絶頂に達した。
初めてのセックスから結衣は何度かイッた。
セックスの相性はこれまで付き合った彼女の中でも最高に近いくらいだった。
ベッドでの仕草もとても艶めかしい。
セックスをするときに、必ず耳から舐め始め、首からペニスまで舌をはわすのと、
フェラをするときに、髪の毛を片手でかきあげながら、こっちを見て
「ここが気持ちいいの?」と、小悪魔的な笑顔を見せてくるのがたまらなかった。
耳を舐めるのは、自分も舐められるのが好きだからだ。
耳を舐めると結衣は溶ける。
32 :
玄米 ◆qs。V74。p1s :2009/09/07(月) 05:20:08 ID:fNU163xA0
付き合って2年ほど経って、結衣は仕事を辞めた。
彼女の実家は音楽教室を運営していて、その仕事を手伝うためだ。
実は、大学卒業の時にもその話があったのだが、同時期に結衣の母親にガンが見つかり、
さらにその時は手術のしようがなく余命1年とまで言われ、
音楽教室どころではなくなってしまったのだ。
そこでいったん教室を休業し、結衣は教育関係の仕事に就いた。
その母親が奇跡的に(なのか、最初にかかった病院がダメだったのか)、
別の病院で手術をしたあと腫瘍マーカーの数値も安定し、教室を再開したため、
満を持して彼女もそちらの道に進むことになったのだ。
33 :
玄米 ◆qs。V74。p1s :2009/09/07(月) 05:20:55 ID:fNU163xA0
それくらいから結婚の話が出るようになった。
「和真は人間としてすごく尊敬できるし、私が何かあって迷ったときでも、
和真がそばにいてくれれば絶対にうまくいくって確信できるよ」と言ってくれていた。
結納こそしなかったが、お互いの両親に結婚の意志を伝え、了承を得た。
事実上の婚約である。自惚れるようだが、結衣は俺に心底ほれていたと思う。
もちろん俺も結衣のことを愛していたし、一生添い遂げようと思っていた。
そう、思って「いた」。
34 :
玄米 ◆qs。V74。p1s :2009/09/07(月) 05:21:37 ID:fNU163xA0
ということで、ここまでがあらまし。長くてすまん。
事件が起こったのはここから。
2ヶ月前のことだ。
俺は支社でのプロジェクトのキックオフmtg。のために一週間ほど神戸に行くことになった。
なぜ俺が行くのかというと、そのプロジェクトが神戸支社で始まる前に、
似たようなプロジェクトを俺が実質的なリーダーとして実施していたからだった。
出張先での俺の仕事は、プロジェクトがある程度軌道に乗るまで、
方向付けなどのサポートすること。
これまで、国内出張はよくあったが、泊まりは長くても3日ほどであったし、
何よりも俺の仕事の経験を生かせると思い(けっこう苦労した)、
かなりモチベーションが高かった。
幸い出張先の社員達も、そのプロジェクトへのモチベーションはとても高く、
仕事は予想以上に早いスピードで進んだ。
35 :
玄米 ◆qs。V74。p1s :2009/09/07(月) 05:23:02 ID:fNU163xA0
神戸の滞在中は、神戸にいる同期とモザイクや中華街で飲んだりするなど、
とても充実した出張だった。風俗はあまりよくなかったけど。
そして最終日、新幹線の最終で帰社する予定が、
午前中で目処がついたため、昼食を兼ねた簡単な送別会(というほどのものではないが)
をやってもらい、15時くらいの新幹線で地元に戻れることになった。
元々その日は直帰の予定で、一応上司に帰社したほうがよいか聞いたが、翌日でよいという。
せっかくなので、お土産を渡すために結衣の家に行くことにした。
自分の家に帰り着替えご飯を食べ、
結衣の家がご飯が終わっているであろう夜の8時くらいに結衣の家に向かった。
帰りの新幹線の中から、結衣に
「出張終了!なんか、めっちゃ早く終わった。
俺ちょっと仕事できる風じゃね?しかも会社戻らなくていいって!
1週間早かったけど、今思うと疲れたわー。
ってことで、お土産買って来たよ!
渡しがてら行ってもいいかな。」
と、メールを送ったのだが返信がなかったので、直接届けに行くことにした
(メールは文面がそのまま残っていたので、一字一句正確です)。
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