彼
「部屋、きなよ。彩子のこと抱きたい」
妻
「ダメ・・・ょ」
彼
「俺のこと好きじゃないの?前、言ってくれたじゃん」
妻
「「○○君のこと好きよ。でも、まだできない」
ここでまた軽くキスをする音。
彼
「もう一度言ってごらん」
妻
「好き。○○君、好き」
そうして、再び二人の長いキスの音が続きました。
今度はキスだけではありません。
妻の「ぁあ、ぅぅん」といった喘ぎ声や、
「胸はダメだってば」「そこはまだ」といいように
まさぐられているようです。
30分以上、妻と彼が舌を貪り合う音が続きました。
妻が「だから、胸はダメ」「そこもダメなんだってば・・・」
と言っているあたりから、それ以上は許していないようですが。
音だけですので雰囲気から察するだけですが、時折唇を離した後に、
「○○君・・・」と妻の方からキスを求めているような場面もありました。
彼は妻を「彩子、彩子」と呼び捨てにし、
妻も「○○君、○○君」と同年代の彼氏のようです。
前後の流れから、していないのはわかるのですが、この声だけ聞くと、
すでに妻が彼を受け入れ絡み合っているように思えてしまいます。
そして、やっと妻から「ユウキ一人で家に残してるから、もう帰らないと」と
言葉が出て、彼も「わかった」と、とりあえず離れたようでした。
彼
「俺は彩子が好きだし彩子が欲しい。意味わかるよね?」
妻
「わかるけど・・・。年上の人妻とかそういうのが好きで、
やりたいだけなんじゃないの?」
彼
「彩子だから好きなんだ。それにね、やりたいだけっていうのは違う。
でも、俺は男だから、男としての愛し方しかできない。だから彩子が
欲しい。わかるよね?」
妻
「・・・」
うまいものです。
「やりたいだけなんでしょう?」などという、一番答えづらい、
核心を突く女の攻撃をうまくかわしつつ、認めさせてしまいました。
正直、こういう言い方があるのかと感心しました。
彼
「彩子だって俺のこと好きでしょう?キスしたい、
抱き合いたい、抱きたいって自然なきもちでしょう?」
妻
「うん・・・。私も○○君のこと好きだよ。でもね。
まだ待ってほしいの。すぐには嫌なの」
彼
「わかってる。ゆっくりでいいよ。一歩ずつ進んでいこう。
でも俺は男だから、いつも彩子を欲しがるけど、
彩子は自分の中で気持ちが決まったら抱かれてほしい」
妻
「うん。ありがとう」
何がありがとうなんだかわかりませんが、少なくとも、二人の間では
お互い好きだという気持がハッキリしていて、いずれやることも確定
のようです。
そして、彼が車から降り、出庫作業。お互い「おやすみ」を言い合って
車が発進しました。
車の中で、妻は「うん、うん」と一人で何かに答えていたり、
時折「フフ、ウフフ」と含み笑いのような声をもらしています。