26 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:27:04。01 ID:PbyU8Ah60
そんなさなか、
母親が、うるさいくらいに父親に向かって「転勤しろ、転勤しろ」と言っていた理由が、徐々にわかり始めた。
ある日の夜、一本の電話がかかってきた。
いつも1が率先して出ていた電話だったので、その日もいつもどおりその電話に出た。
1「はい、1です。」
電話「あ、すいません。ヤマダですけど、お母さんいますか。」
電話の相手は、どっかの方言が強い男だった。
母親の趣味仲間だろうと思って、別に気にすることもなく、母親に伝えた。
27 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:32:32。11 ID:PbyU8Ah60
この電話がきっかけだった。
それから幾度となく、夜の20時ごろ電話がかかってくるようになった。
母親は、今まで私に譲っていた電話番を、積極的に代わるようになった。
当時の1はノンキなもんで、「ラッキー電話に出なくてすむ〜♪」とか思ってた。
でも、のんきでいられたのは最初のうちだけだった。
そのうち、その電話がかかってくると、母親が豹変するようになった。
ほんとに、笑えるくらいの豹変振り。
プルルルル
母「はい、母です。」
・・・・・
母「ぁっ・・ぅん・・・・・そぉーか・・・うん・・・・そぉーだよね☆」
もうね、スイーツかと。
28 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:34:37。29 ID:PbyU8Ah60
もうね、どこのスイーツかと。
今まで一度だって聞いたことのない猫なで声で、ニャンニャン話してるわけだ。
し か も 親 父 目 の 前 。
毎回この電話には吐き気がした。
29 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:40:01。86 ID:PbyU8Ah60
にわかには信じられないことだったけど、どうやらままんは不倫をしてるらしい。
と、この頃悟った。
そりゃ、父親に早く転勤行けって追い出そうとするよな。
都合の悪い電話かかってきて、ニャンニャンしてりゃあさ。
なにしてんだ。って思ったけど、母親に洗脳されてたお陰で、
でも、母もツライ思いしたんだし、当然だよな。
とか、わけのわかんない正当化をしてた。
でも、勉強のことで怒られたりすると、不倫への怒りが湧いてきたりもした。
「出来損ない」「何をしてもだめだ」「父親そっくりだな」
と言われるたびに、
「そんなオマエは不倫していいのかよ!!」
って、心の中で叫んでた。
30 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:51:52。15 ID:PbyU8Ah60
ここで、小ネタたーいむ。
【死に掛けた話】
小学校当時、よく食べ物を上に放り投げて口でキャッチ!みたいなのが流行った。
誰しも1度はやったことがあると思う。
1も、好きでよくやっていた。
一番手ごろなのがシーズケースってお菓子。
今はもう販売してないと思うが。
1センチくらいの球体で、レモン味がするラムネみたいなお菓子だった。
ある日、いつもみたいにポーンと高く放り上げて、口でキャッチ!と思ったら、
スポッと気管の入り口?にはまり込んだ。
驚いて息を吸っても吐いても、ぴったりはまり込んで全然息が出来ない。
イエティみたいな声しか出てこないし。
あうあうして、傍にいた父親に筆談で危機を伝えた。
「いきができない」
31 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:56:59。39 ID:PbyU8Ah60
父「咳をして吐き出しな!・・・ゲホッってやるんだ!!」
って言ってるんだが、残念ながら咳が出来るほどの空気が肺に残っていなかった。
スポッてはまる前に、たまたま全部吐き出してたんだな。
でもう、なんか必死になって、パニクって全身しびれてきて、
やべー、これ、ここで死ぬな。
とか思ってたら、突然気管に詰まってたシーズケースが、突然取れた。
どこに行ったか不明だったけど、とにかく息が出来る。
安心して、いや、どこに行ったか不明って時点でちょっと不安は残るが、
息は出来るので取りあえず大丈夫だ、と思って、父親に無事を伝えた。
父「ちゃんと出てきたのか?詰まったやつは、ちゃんと吐き出したか?」
不安にさせないでくれよ父。
32 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:58:14。49 ID:PbyU8Ah60
とかなんとかやってるうちに、鼻の奥からちゃんとシーズケースが出てきた。
で、命拾いしたよ。やったね。
それ以降、シーズケースは砕いて食べることにした。
36 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 21:10:07。25 ID:PbyU8Ah60
はじめは電話でのやり取りだけだったみたいだが、そのうち母親の行動はエスカレートしていった。
せっせと手紙を書いている背中をよく目にした。
内容なんて、怖くて読めなかった。
あて先が誰かなんて、簡単に想像が付く。
今まで手紙なんて書きもしなかったもんな。ヤマダだろ、どうせ。
それから、おやつに作ってくれるお菓子が段々手の込んだものになっていった。
決まって力作のお菓子を作るときは、私が家に帰る前には出かけていた。
小学校の頃なんて、フルーチェとかゼリーとかそういう混ぜる系?のお菓子が殆どだった。
それでも嬉しかったんだ。
でも、この頃に作ってたのはクッキーとかスウィートポテトとか、絶対レンジを使うような、手間のかかるお菓子だった。
38 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 21:15:34。84 ID:PbyU8Ah60
最初は、趣味でも家を空けてることが多かったから、
趣味なのか?と思ってた。
でも、違ってた。
決まって、スウィートポテトを作ってある日に、母親は家を空けた。
そーか、このスウィートポテトは不倫相手のヤマダに食わせるために作ってたのか。
と、ようやく気づいた。
そして何かい?私はそいつのおこぼれを食ってんのか?と。
今思い出すとはらわたが煮えくり返る。
が、真面目ちゃんで自分の感情も大して表に出せない可愛そうな1は、
結局何も言わずにスウィートポテトを食べて母親の帰りを待ってたんだ。
で、気づかない振りを続けた。
39 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:17:37。46 ID:PbyU8Ah60
そういえばこの頃、失楽園が流行ったな。
世の中じゃ、不倫ブームなんて呼ばれてな。
ドラマや映画にもなったもんな。
糞食らえ、だったが。
そして、勿論家の書棚にも失楽園がハードカバーで揃ってた。
普段ハードカバーの本なんて買わないのにな。母親。
40 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:28:50。30 ID:PbyU8Ah60
ちなみに、1はこの頃からスウィートポテトが嫌いになった。
当時は大好きだったが。
今でもどうしてもって時じゃないと、絶対食べない。
41 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:34:04。52 ID:PbyU8Ah60
ダメだ。間に小ネタ入れようとすると、かえって集中できない。
小ネタは最後にまとめよう。
で、本題。
中学校にあがってしばらくして、予定通り父親が単身赴任で家を出た。
もう、帰ってこないかもしれない。と、そのとき思った。
父親がいなくなってから、1はまるで父親の真似をするかのように、
自室に篭ることが多くなった。
中学生になったし自分の部屋で勉強に集中する、と言う言い訳で。
それでも、なんとなく平和な時間が流れていった。
42 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:40:33。50 ID:PbyU8Ah60
テストの成績が悪いと、母親は発狂した。
この頃はずっと、自分は必要の無い子供だった。って心のどこかで思ってた。
邪魔な子供で、自分がいなければ、母親はもっと幸せだったに違いない。
って思ってた。
母親が不倫に夢中にならないように、成績を上げないといけないんだ。とか。
元々勉強嫌いだったから、なんだかんだで、そこそこ頭いい感じなだけだったが。
小学校から勉強漬けの毎日だったから、正直もう、うんざりだったんだ。
テレビはNHKだけしか見ちゃいけない。
マンガもゲームも禁止。
当然、当時のトレンディーな話題には、一切ついていけなかった。
そんな若かりし頃の反動で、中学校時代は、
学校から帰って母親が不在だと、テレビ見放題遊び放題の生活をしていた。
43 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:45:30。82 ID:PbyU8Ah60
当然、トップクラスだった成績もジリジリ落ち始めた。
言われた勉強を、決められた時間までに終わってないと、
頭を殴られたり、髪の毛引っ張られたり、罵倒されたりした。
それでも、必死になって勉強なんてしなかった。
そのときだけやり過ごして、あとはいつもどおり遊ぶって感じ。
ある日、あまりに勉強しない1に遂にキレたのか、突然首を絞めてきた。
前後の流れは覚えてないが、
首を絞める母親の形相と首を締め付ける手の感触は今でも忘れない。
母親の手から逃れようと必死な1に追いすがって、ギュッと締め付けてきた。
まあ、自分の大切な子供なわけだし、本気で殺そうとはしなかったと思うが、
1には母親が娘の首を絞めた。と言う事実だけで十分だった。
1はますます萎縮して、母親の前でだけはいい子を演じた。
恐怖政治だった。
44 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:50:41。00 ID:PbyU8Ah60
中学校にあがっても、1には自立するという心が生まれなかった。
この頃に、もう少し自立心があれば、もうちょっとどうにかなったんじゃないかと思う。
何でもかんでも母親に頼りっぱなし。
全部母親が決めたとおりに行動していた。
それが、楽だった。
それから、単身赴任先の父親から時々手紙が届いていた。
「1、元気かな?送ったお土産は気に入ってくれたかな?」
「今日はハイキングに行ってきた。」
「山に登ったら、大きなウシガエルに出会ったよ。」
ほんとに、他愛も無いことだった。
でも、当時の1には、それはどうでもいいものだった。
返事も殆ど出さなかった。
この前、部屋の大掃除をしてたら、父親から貰った手紙の束が出てきた。
なんだ、こんなに愛されてたのか、1。
って思ったら、凄い泣けてきた。
46 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:56:32。95 ID:PbyU8Ah60
さて、一旦休憩入れるかな。
ここまでで【中学校編 〜ママンが・・・〜】は終了。
次回【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】をお届けします。
親父が帰ってこない・・。
今日は親父の兄弟と飲み会らしい。
どっかで酔いつぶれてないよな・・・。
52 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:23:43。10 ID:Ibv6E6Qp0
さて再開しますか。
更なる鬱展開に向けて。ふるえてまて。
【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】
54 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:25:42。35 ID:Ibv6E6Qp0
母親の不倫にも、父親不在にも、そろそろ慣れてきた頃。
1は新たな展開を迎えた。
あ、そうだ。
この辺りで、もう一度登場人物を整理。ってか、1人追加。
1 中学生
母親 不倫中
父親 単身赴任中
ヤマダ 母親の不倫相手
>>次のページへ続く
そんなさなか、
母親が、うるさいくらいに父親に向かって「転勤しろ、転勤しろ」と言っていた理由が、徐々にわかり始めた。
ある日の夜、一本の電話がかかってきた。
いつも1が率先して出ていた電話だったので、その日もいつもどおりその電話に出た。
1「はい、1です。」
電話「あ、すいません。ヤマダですけど、お母さんいますか。」
電話の相手は、どっかの方言が強い男だった。
母親の趣味仲間だろうと思って、別に気にすることもなく、母親に伝えた。
27 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:32:32。11 ID:PbyU8Ah60
この電話がきっかけだった。
それから幾度となく、夜の20時ごろ電話がかかってくるようになった。
母親は、今まで私に譲っていた電話番を、積極的に代わるようになった。
当時の1はノンキなもんで、「ラッキー電話に出なくてすむ〜♪」とか思ってた。
でも、のんきでいられたのは最初のうちだけだった。
そのうち、その電話がかかってくると、母親が豹変するようになった。
ほんとに、笑えるくらいの豹変振り。
プルルルル
母「はい、母です。」
・・・・・
母「ぁっ・・ぅん・・・・・そぉーか・・・うん・・・・そぉーだよね☆」
もうね、スイーツかと。
28 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:34:37。29 ID:PbyU8Ah60
もうね、どこのスイーツかと。
今まで一度だって聞いたことのない猫なで声で、ニャンニャン話してるわけだ。
し か も 親 父 目 の 前 。
毎回この電話には吐き気がした。
29 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:40:01。86 ID:PbyU8Ah60
にわかには信じられないことだったけど、どうやらままんは不倫をしてるらしい。
と、この頃悟った。
そりゃ、父親に早く転勤行けって追い出そうとするよな。
都合の悪い電話かかってきて、ニャンニャンしてりゃあさ。
なにしてんだ。って思ったけど、母親に洗脳されてたお陰で、
でも、母もツライ思いしたんだし、当然だよな。
とか、わけのわかんない正当化をしてた。
でも、勉強のことで怒られたりすると、不倫への怒りが湧いてきたりもした。
「出来損ない」「何をしてもだめだ」「父親そっくりだな」
と言われるたびに、
「そんなオマエは不倫していいのかよ!!」
って、心の中で叫んでた。
30 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:51:52。15 ID:PbyU8Ah60
ここで、小ネタたーいむ。
【死に掛けた話】
小学校当時、よく食べ物を上に放り投げて口でキャッチ!みたいなのが流行った。
誰しも1度はやったことがあると思う。
1も、好きでよくやっていた。
一番手ごろなのがシーズケースってお菓子。
今はもう販売してないと思うが。
1センチくらいの球体で、レモン味がするラムネみたいなお菓子だった。
ある日、いつもみたいにポーンと高く放り上げて、口でキャッチ!と思ったら、
スポッと気管の入り口?にはまり込んだ。
驚いて息を吸っても吐いても、ぴったりはまり込んで全然息が出来ない。
イエティみたいな声しか出てこないし。
あうあうして、傍にいた父親に筆談で危機を伝えた。
「いきができない」
31 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:56:59。39 ID:PbyU8Ah60
父「咳をして吐き出しな!・・・ゲホッってやるんだ!!」
って言ってるんだが、残念ながら咳が出来るほどの空気が肺に残っていなかった。
スポッてはまる前に、たまたま全部吐き出してたんだな。
でもう、なんか必死になって、パニクって全身しびれてきて、
やべー、これ、ここで死ぬな。
とか思ってたら、突然気管に詰まってたシーズケースが、突然取れた。
どこに行ったか不明だったけど、とにかく息が出来る。
安心して、いや、どこに行ったか不明って時点でちょっと不安は残るが、
息は出来るので取りあえず大丈夫だ、と思って、父親に無事を伝えた。
父「ちゃんと出てきたのか?詰まったやつは、ちゃんと吐き出したか?」
不安にさせないでくれよ父。
32 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 11:58:14。49 ID:PbyU8Ah60
とかなんとかやってるうちに、鼻の奥からちゃんとシーズケースが出てきた。
で、命拾いしたよ。やったね。
それ以降、シーズケースは砕いて食べることにした。
36 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 21:10:07。25 ID:PbyU8Ah60
はじめは電話でのやり取りだけだったみたいだが、そのうち母親の行動はエスカレートしていった。
せっせと手紙を書いている背中をよく目にした。
内容なんて、怖くて読めなかった。
あて先が誰かなんて、簡単に想像が付く。
今まで手紙なんて書きもしなかったもんな。ヤマダだろ、どうせ。
それから、おやつに作ってくれるお菓子が段々手の込んだものになっていった。
決まって力作のお菓子を作るときは、私が家に帰る前には出かけていた。
小学校の頃なんて、フルーチェとかゼリーとかそういう混ぜる系?のお菓子が殆どだった。
それでも嬉しかったんだ。
でも、この頃に作ってたのはクッキーとかスウィートポテトとか、絶対レンジを使うような、手間のかかるお菓子だった。
38 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 21:15:34。84 ID:PbyU8Ah60
最初は、趣味でも家を空けてることが多かったから、
趣味なのか?と思ってた。
でも、違ってた。
決まって、スウィートポテトを作ってある日に、母親は家を空けた。
そーか、このスウィートポテトは不倫相手のヤマダに食わせるために作ってたのか。
と、ようやく気づいた。
そして何かい?私はそいつのおこぼれを食ってんのか?と。
今思い出すとはらわたが煮えくり返る。
が、真面目ちゃんで自分の感情も大して表に出せない可愛そうな1は、
結局何も言わずにスウィートポテトを食べて母親の帰りを待ってたんだ。
で、気づかない振りを続けた。
39 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:17:37。46 ID:PbyU8Ah60
そういえばこの頃、失楽園が流行ったな。
世の中じゃ、不倫ブームなんて呼ばれてな。
ドラマや映画にもなったもんな。
糞食らえ、だったが。
そして、勿論家の書棚にも失楽園がハードカバーで揃ってた。
普段ハードカバーの本なんて買わないのにな。母親。
40 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:28:50。30 ID:PbyU8Ah60
ちなみに、1はこの頃からスウィートポテトが嫌いになった。
当時は大好きだったが。
今でもどうしてもって時じゃないと、絶対食べない。
41 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:34:04。52 ID:PbyU8Ah60
ダメだ。間に小ネタ入れようとすると、かえって集中できない。
小ネタは最後にまとめよう。
で、本題。
中学校にあがってしばらくして、予定通り父親が単身赴任で家を出た。
もう、帰ってこないかもしれない。と、そのとき思った。
父親がいなくなってから、1はまるで父親の真似をするかのように、
自室に篭ることが多くなった。
中学生になったし自分の部屋で勉強に集中する、と言う言い訳で。
それでも、なんとなく平和な時間が流れていった。
42 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:40:33。50 ID:PbyU8Ah60
テストの成績が悪いと、母親は発狂した。
この頃はずっと、自分は必要の無い子供だった。って心のどこかで思ってた。
邪魔な子供で、自分がいなければ、母親はもっと幸せだったに違いない。
って思ってた。
母親が不倫に夢中にならないように、成績を上げないといけないんだ。とか。
元々勉強嫌いだったから、なんだかんだで、そこそこ頭いい感じなだけだったが。
小学校から勉強漬けの毎日だったから、正直もう、うんざりだったんだ。
テレビはNHKだけしか見ちゃいけない。
マンガもゲームも禁止。
当然、当時のトレンディーな話題には、一切ついていけなかった。
そんな若かりし頃の反動で、中学校時代は、
学校から帰って母親が不在だと、テレビ見放題遊び放題の生活をしていた。
43 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:45:30。82 ID:PbyU8Ah60
当然、トップクラスだった成績もジリジリ落ち始めた。
言われた勉強を、決められた時間までに終わってないと、
頭を殴られたり、髪の毛引っ張られたり、罵倒されたりした。
それでも、必死になって勉強なんてしなかった。
そのときだけやり過ごして、あとはいつもどおり遊ぶって感じ。
ある日、あまりに勉強しない1に遂にキレたのか、突然首を絞めてきた。
前後の流れは覚えてないが、
首を絞める母親の形相と首を締め付ける手の感触は今でも忘れない。
母親の手から逃れようと必死な1に追いすがって、ギュッと締め付けてきた。
まあ、自分の大切な子供なわけだし、本気で殺そうとはしなかったと思うが、
1には母親が娘の首を絞めた。と言う事実だけで十分だった。
1はますます萎縮して、母親の前でだけはいい子を演じた。
恐怖政治だった。
44 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:50:41。00 ID:PbyU8Ah60
中学校にあがっても、1には自立するという心が生まれなかった。
この頃に、もう少し自立心があれば、もうちょっとどうにかなったんじゃないかと思う。
何でもかんでも母親に頼りっぱなし。
全部母親が決めたとおりに行動していた。
それが、楽だった。
それから、単身赴任先の父親から時々手紙が届いていた。
「1、元気かな?送ったお土産は気に入ってくれたかな?」
「今日はハイキングに行ってきた。」
「山に登ったら、大きなウシガエルに出会ったよ。」
ほんとに、他愛も無いことだった。
でも、当時の1には、それはどうでもいいものだった。
返事も殆ど出さなかった。
この前、部屋の大掃除をしてたら、父親から貰った手紙の束が出てきた。
なんだ、こんなに愛されてたのか、1。
って思ったら、凄い泣けてきた。
46 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:56:32。95 ID:PbyU8Ah60
さて、一旦休憩入れるかな。
ここまでで【中学校編 〜ママンが・・・〜】は終了。
次回【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】をお届けします。
親父が帰ってこない・・。
今日は親父の兄弟と飲み会らしい。
どっかで酔いつぶれてないよな・・・。
52 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:23:43。10 ID:Ibv6E6Qp0
さて再開しますか。
更なる鬱展開に向けて。ふるえてまて。
【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】
54 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:25:42。35 ID:Ibv6E6Qp0
母親の不倫にも、父親不在にも、そろそろ慣れてきた頃。
1は新たな展開を迎えた。
あ、そうだ。
この辺りで、もう一度登場人物を整理。ってか、1人追加。
1 中学生
母親 不倫中
父親 単身赴任中
ヤマダ 母親の不倫相手
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