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55 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:29:43。40 ID:Ibv6E6Qp0
ある日、家に帰ってくると部屋の奥から母親と、のっそりしたおっさんが出てきた。

母「あ、1お帰り。この人ね、お母さんの友達のヤマダさん。」
1「・・・あ、そう。・・(こいつかーーー!!!)・・・どうも。」
母「これからしばらく、ここにいるから。」
1「ふーん。(てめぇ!ふざけんなよな!人の家庭壊しておきながらのこのk・・・)」
母「今日は取りあえず、近所の山本旅館に泊まってもらうから。」
1「・・わかったよ。」




56 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:33:10。76 ID:Ibv6E6Qp0
相変わらず、何も言えない1は、自室に逃げ込んだ。

その後母親は、取りあえずヤマダを山本旅館まで車で送って行ったらしい。
帰ってきた母親に、なんて聞いたら良いかわかんなかった。

だってさ、不倫相手だってわかってんだよ。
旦那がいないことをいいことに、家にあげてんだよ。
なんて言えばいいんだよ。


母「勝手に出てきちゃったんだよ。」
って、一言だけ覚えてる。


母親は、ヤマダがどういう奴で、母親とどういう関係で、
なんで人の家にいるのか、一切説明をしてくれなかった。

1は、ただ状況を受け入れるしか、なかった。




57 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:35:41。51 ID:Ibv6E6Qp0
次の日、1は普通に学校に行った。
けど。

しばらくいるってどういうことだよ。
いつ帰るんだよ。
母親と1の大事な家なんだよ。
なんで勝手に上がりこんでるんだよ。
今日は、もう会わなくていいよな。


なんて考えてたから、その日の授業は全然頭に入ってこなかった。


まさか、自分の母親が不倫相手家に引き込んだんだけど、どーする?
とか、そんな相談、重すぎて誰にもできないし。




59 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:37:10。19 ID:Ibv6E6Qp0
不安を抱えながら、家に帰った。
ヤマダが家にいないことを期待して。


1「ただいまー。」
母「おかえり。」
ヤマダ「どうも。」


ふ つ う に い た w




60 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:38:33。66 ID:Ibv6E6Qp0
いやいやいや。
きっとあれだ、不倫とはいえ、お互い恋人?同士なわけだし、
だから家にいるんだよな。
夜は山本旅館に帰るだろ。

とか思ってたんだけど。


か え ら な い w


61 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:42:29。25 ID:Ibv6E6Qp0
夕食の時間、呼ばれて行ってみると、

ヤマダは当然のごとく父親の座ってた椅子に座ってやがった。

なんだこいつ。

母親も何事も無い感じで、夕食を食べ始める。

なんだこれ。


ガキんちょながらに、こんなに自然に家にいたら、絶対居座られる。
って思った。
家を乗っ取られるんじゃないか、って不安になった。

そんなことガキんちょじゃなくてもわかることで。
その後、1の家は徐々に乗っ取られ始めた。




62 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:45:56。49 ID:Ibv6E6Qp0
1週間経っても、1ヶ月経っても、ヤマダは帰る気配がなかった。

相変わらず、母親からは一切説明は無い。

最初こそ、僕はお客さんです。的な態度だったヤマダも、徐々に態度がでかくなっていった。


1は、ますます自室に閉じこもるようになった。
学校は休まず行った。
だってさ、学校が一番安心していられる場所だったからな。




63 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:50:55。95 ID:Ibv6E6Qp0
高校に入った頃、一度だけヤマダが1に歩み寄ろうとした小さな小さな努力を覚えている。

1は、高校まで、最寄の駅から電車で通っていた。
家から駅まではチャリでないと行けない距離だったので、頑張ってチャリっていた。

ある日、いつものように最寄り駅に帰ってくると、母親とヤマダが改札口で待っていた。
1は、何かあったのかと思って、びっくりした。

1「なに?どうしたの?」
母「(ヤマダが)一緒に帰りたいんだって。」
1「別に、いいのに。」

1は、ちょっと嬉しかった。
1がこの家で生きていくには、今の状況を受け入れなきゃいけない。
母親が選んだ相手なら、もしかしてもう一度家族を作れるかもしれない。
そのためには、ヤマダとも仲良くならなきゃ・・。
と思っていた。




65 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:53:48。97 ID:Ibv6E6Qp0
でも、ヤマダは無口でオドオドしていたイメージだったので、
それまで殆ど口もきかなかった。

完全に、ただ同居している他人。として扱っていた。
だって、何も紹介されてないし。って思って。
その辺り、若かりし乙女の葛藤だった。

この日は、初めてヤマダと仲良くなれるチャンスかもしれないと思った。

でも、駅から家まで、結局一言も会話を交わさなかった。




66 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 00:59:25。79 ID:Ibv6E6Qp0
親父が全然帰ってこない。
もう家についてもいい時間なんだが。
なにがあった。


ちょっと短いが【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】
はココで終了。

次回は【高校編 〜暗黒〜】




67 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 01:04:32。29 ID:Ibv6E6Qp0
ちょっと親父探してくる。




70 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 01:19:58。51 ID:7kMnAe3n0
見てるよ!
親父さん探しに行くのはいいけど、気をつけてね。




73 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 01:51:00。25 ID:Ibv6E6Qp0
親父、無事捕獲してきた。
フラフラ歩いてたよ・・。
全く。飲みすぎなんだよ。
なんかもう眠いので、今日はこれで終わり。
また明日ー。

見ててくれたみんな、ありがとう。じゃ!




75 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 02:11:59。18 ID:UcENYKmsO
親父さん見つかって良かったね。
お休み


77 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:08:55。87 ID:Ibv6E6Qp0
やあ、みんな。
今日も張り切って再開だ。




78 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:12:52。94 ID:Ibv6E6Qp0
【高校編 〜暗黒〜】

高校選びは、母親の言いなりだった。
本当は、もう1ランク上の高校を受けたかったが、
「1は勉強なんてどうせしないんだから、受験なんてしない方がいい。
推薦で行ける高校にしなさい。」と言われ、

その通り、推薦で行ける高校に行った。

頑張れば上の高校に行けてたと思う。
でも、頑張らなかった。
母親が言うんだから、そうなんだろう、って思った。

中学校卒業までの、数ヶ月間。
いつ、自分が進学する高校がクラスのみんなにバレるかと、気が気じゃなかった。
屈辱的だった。




79 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:17:57。33 ID:Ibv6E6Qp0
いやいやながら、行きたくもない高校に通い始めた。
いい思い出は、無いに等しい。


ヤマダが来て、3ヶ月くらい経っただろうか。
1は、ヤマダは帰る気が無いんだと知った。

どの辺りで母親に聞いたのか、あまり定かではないが、
ヤマダの素性が徐々に明らかになってきた。

ヤマダはやはり今1たちが住んでいる場所からは、結構離れた所に住んでいたそうだ。
母親と年代は一緒で、ちゃんと定職にも就いていた。
結構おかたい仕事だったらしい。

そして、案の定、ヤマダにも家庭があった。
ヤマダは、家庭も仕事も、全部放り出して母親のところにやってきたらしい。




80 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:19:26。72 ID:Ibv6E6Qp0
1「あの人、仕事はどうしてんの?」
母「辞めちゃったんだって。」
1「え、休んでるとかじゃないんだ。」

ヤマダは、本気だった・・・・・・・・・・




81 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:20:16。03 ID:Ibv6E6Qp0
と言うか、無我夢中で周りが何も見えていなかったんだと思う。
いい年した大人二人が、何やってんだか。




82 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:22:57。10 ID:Ibv6E6Qp0
初めの数ヶ月こそ、それなりに楽しそうにしていたが、やがて二人はケンカをするようになった。

いつも自室に閉じこもっていたので、詳細はよくわからないが、
夕食が終わってしばらくすると、母親の激昂する声が聞こえてきた。
ヤマダはおとなしくしていたようだったので、
父親の時と変わらないじゃん。と、思っていた。




84 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:26:49。92 ID:Ibv6E6Qp0
やがて、母親の怒り狂う声は、日を追うごとに激しさを増していった。

1は、怖くて怖くて、とてもじゃないけど様子を見に行くことは出来なかった。
ただ、部屋を出てすぐの階段に座って、じっと耳を傾けていた。


そんなある日、いつものように激昂した母親の声を遮るように、
突然「ガターーン!」と大きな物音がした。
何が起こったのか、と驚いた。
慌てて様子を見に行った。


そこで目にしたのは、母親に覆いかぶさったヤマダの姿だった。
母親は、ヤマダに押しつぶされて身動き一つ取れない状態になっていた。




85 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:27:33。24 ID:RS0FvABuO
>>1
なんだろう。同情とかのつもりぢゃないんだけどさ、あんま無理すんなよ?
適度に頑張ってな


>>85
ありがとう。
優しいんだな。
もう、過去に対する気持ちは、清算出来てるよ。
まあ、それまでに6年くらいかかったが・・。

だから、ココに書けるんではないか。ははは。


>>次のページへ続く




 

 

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