2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
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俺の墓場までもっていく秘密となった体験談 後編
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433 :262:2005/05/31(火) 23:19:37 ID:og3HIr6g0
Sさんを説得しているうちに分かったことがある。
ご主人の浮気がお盛んだったのだ。夫婦仲は、冷えていた。
あんなに俺と寝ると乱れるSさんだが、ご主人とのセックスは好き
でないと言う。
ご主人とSさんは約束していたという。お互いに干渉しないと。
それをSさんは律義に守り、ご主人にクレームを付けなかった。

だから、Sさんもご主人に干渉させないと言っていた。俺の存在は
ご主人も知っている。そして、深い中になっていることもご主人は
知っていたのかもしれないと今では思う。

だが、進んでいる理解しあっている夫婦のように見えて、
実際はそうでなかったのだろう。
Sさんは俺に「さびしかったのよ」とぽつんと言ったことがある。
その反動が俺との関係で出たのかもしれない。

夫婦間は、お互いの信頼の上に成り立つものだろうし、
それは相手が絶対に浮気しないという信頼に立つものと今では思う。

俺はこの失敗で、多くのことを学ばせてもらった。




434 :262:2005/05/31(火) 23:30:40 ID:og3HIr6g0
その週は、勉強にならなかった。勉強なんかできる状態ではなかった。

一週間ちょっとで、4回Mちゃんとデートした。酒も飲んだ。
Mちゃんは驚いていたが、それでも嬉しそうだった。
随分俺の勉強に気兼ねして、我慢していたことを知った。
Sさんと一緒にいると、情が移ることもある。が、Mちゃんと一緒
にいると彼女を選ぼうという気持ちになる。
そして、Sさんのことを考えると気が重くなった。

Mちゃんを2回抱いた。処女が開発されてゆくプロセスを、
見ることができた。

はじめは、反応も見せなかった彼女だが、その内にインサートされ
ると感じるようになってきた。

蜜坪をこねくり回されるのが好きだった。
「あ、あ、あ」
「アン、アン、アン」
と声を上げ、俺にしがみついてくるようになった。





440 :262:2005/06/01(水) 22:08:16 ID:EyrfPPp90
俺はアパートへの帰宅をわざと遅らせ気味にした。研究室に行っても、
勉強どころではない。ただ、机に座るだけで、ぼんやり本の活字に
目を落とすことができるだけだった。

短答式に合格した人達は、夢中になって勉強していた。論文試験が
近づいていた。
研究室のメンバーは、合格者が最終合格に至れるよう助けることに
なっている。色々な雑用が会ったが、俺はそんな気になれなかった。
だからといって、早く帰るのは恐かった。俺はぐずぐず時間を潰した。


アパートのドアに、手紙が挟まっている。Sさんからのものだ。
丸っこい、少女じみた字だ。クルーノートでしばしば見ていたあの字。


中には合鍵のこと、会えなくて寂しいこと、その他色々書いてある。

俺の誠意を疑うようなことも書いてあったが、今となってははっき
り思い出せない。
手紙には切手が張ってなかった。彼女が来て、挟んでいったのだ。
俺は手紙をくしゃくしゃに丸めた。




443 :262:2005/06/01(水) 22:21:50 ID:EyrfPPp90
頭の中を、どうでもよい考えがグルグル回る。
SさんとMちゃんとのこと、俺を信じきっているMちゃん。
Sさんも俺との愛を確認できたと思っている。

俺が傷つかず、何とかSさんと別れる手はないものだろうかと、
頭をひねった。が、所詮それは無理だ。
アパートを引き払おうか。だが、彼女は俺の実家の場所も電話番号
も知っている。彼女は俺の履歴書の内容など先刻ご承知だ。

もしもSさんが妊娠していたらどうしよう。Sさんからの手紙に、
思わせぶりなことも書いてあった。愛の実とか何とか、妊娠と取れ
なくもないあいまいな言葉。
俺は、氣がおかしくなりそうだった。胃もおかしかった。
何を食べても胃にもたれた。俺は身長177センチ体重70キロで、
筋肉質で幾ら食べても太らない体質だった。
が、この2週間余り食べられず、俺はどんどん痩せていった。

実はこの辺りの時間、日にちの感覚がどうも思い出せない。
日記もつけていなかった。
思い出したくないことを、不安を確認する作業になる、日記とは。
高一から付け続けていた日記が、この辺りでごっそり欠けている。



444 :262:2005/06/01(水) 22:49:25 ID:EyrfPPp90
合鍵をSさんに渡すしかなかった。彼女は何度も電話をかけてきた。

大家さんは不機嫌になる。一々俺の部屋に電話の取り次ぎに来るの
だから。俺は申し訳なさそうに大家さんに頭を下げて、電話に出る
とSさんなのだ。
遂に俺は合鍵をSさんに渡した。彼女は俺の部屋に自由に出入りで
きるようになった。

俺はSさんを抱いたことで、彼女の要求を突っぱねるきっかけを失
ったのだ。
あの場合、一回目はほとんどレイプであった。が、彼女にかかると
愛の確認の行為になってしまう。
ほとんど馬鹿だとしか、俺には思えなかった。彼女は一途に俺を誤
解して、感情に任せておれに迫り、遂に合鍵を手に入れたわけだ。


あの時の彼女の笑みを俺は忘れない。アパートに来てもらいたくは
なかったので、彼女と別のところで待ち合わせた。
喫茶店に入り、コーヒーを飲みながらよもやま話をした。
「痩せたんじゃない? 身体は大丈夫なの?」 
誰のせいだと思いつつも、俺は笑顔で応える。

「ああ、平気だよ。疲れが溜まっているんだと思うんだ」
「そうなの? だと良いけど。どこかでゆっくり休んでゆく?」




445 :262:2005/06/01(水) 23:04:23 ID:EyrfPPp90
彼女は上体を少しくねらせた。
俺は、嫌悪感を覚えつつも「イヤ、いいんだ」
合鍵の話が出てこなければよいがという淡い期待を持ちつつも、
この場から早く離れたいとも思った。
「ところでSさんの体調はどお? 元気そうだけど」

彼女はほほ笑み、
「私は大丈夫、でも、身体は大切にしなくっちゃね、
 自分だけのものじゃないんだから」

俺は青ざめた。相当な衝撃であった。ガーンという効果音の意味がわかった。

本当はこの時点では、妊娠しているかどうかなど分からない。
2、3ヶ月生理がなかったら、その時調べることになるのだが、
そんな知識俺にはなかった。

彼女はジュースをすすって、両肘を立てて顎を乗せ、俺を見つめた。
それからゆっくりと俺に片手を伸ばし、手のひらを俺に見せた。
俺は観念した。
合鍵を渡す。彼女は両手で鍵を受け取って、大事そうにハンドバッ
クにしまった。



447 :262:2005/06/01(水) 23:22:41 ID:EyrfPPp90
喫茶店の料金は、彼女が持った。俺が持とうとしたのだが、
どうしても払わせなかった。

彼女は時々アパートに来た。俺が遅く帰ってみると、部屋がきれい
になっていたり、冷蔵庫に食材が入っていることがあった。

合鍵を貰ったことで、彼女は心に余裕ができたのだろう、
遅くまで部屋にいて俺を困らせるようなことはなくなった。

ときに俺は彼女を抱いた。中に出してと言われても、絶対に中出し
はしなかった。

俺は自分が破滅を先送りしているだけだとはっきり分かっていた。
が、どうすることもできなかった。
勉強は全く身が入らなかった。研究室に行くだけでも辛かったので、
俺は渋谷や歌舞伎町を夜になるまで歩き回った。
俺は腐ってきていた。

道場には辛うじて行っていた。Mちゃんがいるからだ。
道場には、外国からも稽古生が来る。カナダ出身のJという男がいた。

俺より後に入門し、身長180センチで男前だった。政府機関で働
いており、日本には期限を区切って、留学に来ていた。良い男だった。



448 :262:2005/06/01(水) 23:29:38 ID:EyrfPPp90
Jは良いやつだった。稽古に熱心で、本質を捉えることができる男
だった。
力を入れず、柔らかく技は使わねばならない。多くの道場生は、
それが頭で分かっていても身体に現れない。
Jは本気で技を掴もうとしていたし、師範からも可愛がられていた。


そのJがMちゃんにほれたのだ。が、俺はその時それを知らなかった。

Jは良いやつだったので、おれとMちゃんの関係を邪魔しないよう
にしてくれていたのだと思う。



449 :262:2005/06/01(水) 23:44:47 ID:EyrfPPp90
鮮烈な気迫、生き生きした生命、透き通った清潔な雰囲気、
それらは数値には表わせないが、心で敏感に察知できる。

そして、それらは生き方が真っ直ぐでないと出てこないもののようだ。
というよりも、かつて俺が持っていたかもしれないそれらの雰囲気が

俺から失われた。オーラが濁るというか、友人からどうしたのかと
問われたりした。
Mちゃんも敏感にそれを察知したのだろう、心配していると手紙を
くれたりした。

俺は濁っていた。すぐに手に入る女体がある。彼女を嫌悪しつつも、
俺は彼女を突き放すことができなかった。
小遣いをくれると彼女は言う。が、俺はもらわなかった。
かすかなプライドが俺を支えていたが、それが崩れるのは時間の問
題だったと思う。
随分長い期間だったようにも思うし、短かったようにも思う。
俺は彼女の若い燕、愛人になっていたということだ。

Mちゃんの可愛らしさが、清潔感が俺にはまぶしかった。
Sさんはぼってりした感じになってきてしまった。身体が太ったと
いうのではない、心に脂肪がついてしまったのである。



473 :262:2005/06/02(木) 20:56:43 ID:5LAwmcOY0
そう、以前の楽しい日々を何度思い出したことだろうか。
俺は、友達とも話すし、笑う。
が、心の中は空ろでいつも不安感に苛まれていた。
もしMでSさんと出会わなかったら、初体験の晩、あのまま電車に
乗っていれば、いや初体験の後、別れていれば・・・

俺はきっと・・・と思うと涙が出てきた。情けなくて、哀しかった。
論文試験が始まった。友達も受ける。が、俺には遠い世界の事柄に思えた。

妊娠していたら・・・というのが俺の不安の大きな部分を占めていた。

だが、主婦が妊娠することがあるのは当たり前だ。幸いにしてSさ
んのご主人の血液型は、俺と同じA型だった。
期待して彼女に聞いてみた。
「ご主人との間に赤ちゃんができる可能性もあるよね」
彼女はにっこり笑って俺に応えた。
「ありえないわ。私達はここ3年セックスが無いの」



475 :262:2005/06/02(木) 21:13:22 ID:5LAwmcOY0
今となって思うことがある。
あのままSさんのヒモのようになって、受験を続けたらどうなって
いただろうと。
事実、Sさんはご主人との離婚も口に出すようになっていた。
俺と一緒に暮らしてゆけると彼女は言っていた。
そうなったらどうだったろう。だが、今ははっきり言える。
絶対合格できない、と。

女の側にいて、女に養ってもらっていると段々気力が萎えてくる。
連日のハードな勉強などできない。
できる人間もいるかもしれないが、俺にはできない。
事実、当時勉強量も稽古量も段違いに落ちた。
激しい勉強や稽古ができなくなっていた。
だらだらした時間が流れる。中学から受験に力を入れ、高校、
大学と第1希望に通ってきた俺だが、今は疲れ切った感じだった。


だが、これは本当の疲れではない。気力が充実していると、
一つの疲れは別の激しい活動で癒されることがわかる。
ただの、怠け者、堕落への一歩を歩み出しただけだった。

それも今となって分かることだが。




477 :262:2005/06/02(木) 21:33:07 ID:5LAwmcOY0
俺は主導権を完全に彼女に握られていた。

女とは不思議なものだと思う。
セックスという網にかかってしまった哀れな獲物であった俺。
Sさんは蜘蛛だ。セックスという網だけだったら何とか破って抜け
られたかもしれないが、妊娠の可能性が俺を縛りつけた。

俺は体力はあったし、力ではベンチプレス90キロを挙げた。
俺は頭は悪いが、目的に向かっての熱意、根性はあるかもしれない。

しかし、Sさんが上手だった。彼女は真綿で締めつけるように、
俺の自由を奪っていった。俺を骨抜きにする事を通して。





478 :262:2005/06/02(木) 21:43:51 ID:5LAwmcOY0
彼女は巧みに俺を操った。彼女が一週間俺の部屋に来なかったこと
があった。それまでは週に2・3回は来ていたのだが。
俺はどうしたのかな、と思っていた。忙しくて来られないというこ
とだったので、Mちゃんとデートしたりすることもできた。


実は、その時彼女に生理が来ていたのだ。後になって分かった。
妊娠していなかったのだ。妊娠の可能性を彼女は最大限利用していた。
妊娠していたら絶対に堕胎しない、生むと彼女は俺に言い張り、
俺はその度青ざめ絶句していた。
そして、生理が来た事実を彼女は俺に隠していた・・・・

Mちゃんをアパートに呼ぶことはできなかった。Sさんと鉢合わせ
したら大変だ。渋谷で彼女と会うことにした。
デートは久し振りだった。俺は楽しかったが、彼女はどこか俺との
関係にオブラートが挟まったような感じになっていた。

腕を組み、一緒に歩く。楽しく話をしたが、どこか、彼女はいつも
と違っていた。道場では変化がなかったのに・・・



479 :262:2005/06/02(木) 21:52:08 ID:5LAwmcOY0
話をしていると、一瞬視線が宙に舞い、今までの全てを俺に任せき
っていた姿が見られなくなっていた。
彼女は、高校の卒業アルバムを持って来ていた。たまたま持ってい
たのだという。
見せてもらい、彼女の高校時代の姿を一緒に楽しんだ。彼女は卓球
部だった。あちこちに彼女のスナップが写っていた。彼女は高校で
目立つ子だったようだ。

彼女をホテルに誘った。彼女は着いて来た。これが彼女との最後の
セックスになるとは、俺には予想できなかった。
あれから25年が経つ。あの時のことは、比較的はっきり覚えている。
何故か、しばしば思い出し、妻を抱くときにもあの時のイメージを
重ねることがあったからだ。

彼女にも、最後になるかもしれないという予感があったのかもしれ
ない。というのも、Jが彼女に告白し、彼女の心が揺れ始めていたからだ。
Jは良い男だったが、所詮は外人だった。
内に秘めておくということができないタイプだった。




>>次のページへ続く




 

 

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