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友達の親父に喧嘩売った話
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112 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:41:17.695 ID:zFjzs8hM0.net
時がまた戻る 午前5時半 1の家
俺「は・・・はぁ〜?」
母ちゃん「だって聞いちゃった以上しょうがないでしょ〜。あんた坂倉君を助けてあげたいんでしょ?」
俺「当たり前だろ!」
母ちゃん「・・・・お前はよくやったよ。ホント。」
母の顔はさらに優しくなった。さっきまでも優しかった。にこやかで見ている人を幸せにさせるような明るい笑顔だった母。
しかしその微笑みは明るさをやや薄くし 代わりに目と頬にさらなる柔らかさと温かさを与え子供を愛しむ母親の表情になった。
113 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:42:24.326 ID:zFjzs8hM0.net
母ちゃん「母ちゃんは嬉しい。自慢の息子だ。 だから後は母ちゃんに任せておきな。 こっからは大人の役目。 あんたらは守ってやるから安心しなさい。 お前は坂倉君が好きなんだろ?」
俺「ああ・・・」
母ちゃん「じゃあ母ちゃんも坂倉君が大好きだ。 だから力を貸してやる。任せてくれるな?」
俺「・・・・・うん・・・・ でも・・向こうの親父・・・危ないぜ?大丈夫なの?」
その言葉を聞いて母ちゃんがニヤっと笑った。
母ちゃん「馬鹿だねあんた。女は男に勝てないと思ってんだろ〜?」
俺「そりゃ男の方が力が強いし背も高いし強いだろ!」
母ちゃん「かぁ〜!バカだねあんたは。女の方がね。絶対強いんだよ! なんで母ちゃん見てて女の方が強いって気づかないかな〜? ま、見てなさい・・・ふふふ・・・」
時がまた戻る 午前5時半 1の家
俺「は・・・はぁ〜?」
母ちゃん「だって聞いちゃった以上しょうがないでしょ〜。あんた坂倉君を助けてあげたいんでしょ?」
俺「当たり前だろ!」
母ちゃん「・・・・お前はよくやったよ。ホント。」
母の顔はさらに優しくなった。さっきまでも優しかった。にこやかで見ている人を幸せにさせるような明るい笑顔だった母。
しかしその微笑みは明るさをやや薄くし 代わりに目と頬にさらなる柔らかさと温かさを与え子供を愛しむ母親の表情になった。
113 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:42:24.326 ID:zFjzs8hM0.net
母ちゃん「母ちゃんは嬉しい。自慢の息子だ。 だから後は母ちゃんに任せておきな。 こっからは大人の役目。 あんたらは守ってやるから安心しなさい。 お前は坂倉君が好きなんだろ?」
俺「ああ・・・」
母ちゃん「じゃあ母ちゃんも坂倉君が大好きだ。 だから力を貸してやる。任せてくれるな?」
俺「・・・・・うん・・・・ でも・・向こうの親父・・・危ないぜ?大丈夫なの?」
その言葉を聞いて母ちゃんがニヤっと笑った。
母ちゃん「馬鹿だねあんた。女は男に勝てないと思ってんだろ〜?」
俺「そりゃ男の方が力が強いし背も高いし強いだろ!」
母ちゃん「かぁ〜!バカだねあんたは。女の方がね。絶対強いんだよ! なんで母ちゃん見てて女の方が強いって気づかないかな〜? ま、見てなさい・・・ふふふ・・・」
114 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:43:09.890 ID:zFjzs8hM0.net
母ちゃんは自信満々だった。
俺は不安だった。正直、今の俺でも母ちゃんを組み伏せるくらいわけないと思っていた。
実際腕相撲しても握力を測っても足の速さもすべて俺の方が上になっていた。
本当に勝てるんだろうか・・・
不安になりつつも心身ともに疲れ果てていてすぐに眠りへと落ちて行った・・・・
目を開けると既に朝10時半をさしていた。まだまだ寝足りない感じ。
しかし腹が減り俺は部屋を出て階段を降りリビングへと降りて行った。
リビングに入ると異様な光景が目に飛び込んできた・・・。
そこには本田がソファーでくつろぎコーラを飲んで漫画を読んでいた。
115 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:43:52.905 ID:zFjzs8hM0.net
俺「ほ・・本田〜!?お前、大丈夫だったか?」
本田「大丈夫じゃねえよ!お前、ビビりやがったから俺が主犯だ!とか言われてものすげえ警察に怒られたんだぞ!」
俺「・・・・ホント悪かった・・・・ お前は作戦通りに行ったのに・・・・俺、ビビっちまって・・・・ごめん・・・・」
本田「・・・んだよ。んなマジに謝られるとさ。許すしかねえじゃん。それに俺もビビったし・・怖かったな・・・あのオヤジ・・・」
俺「ああ・・・・怖かった・・・」
目をつぶればすぐに思い出せる・・
大人の腕力。どうあがいても離せない握力。
圧倒的な威圧感。
あがくことさえできずひたすら蹴られてたあの時間・・
思い出すだけで震えが出てきた。
本田母「ったく悪ガキ気取ってるくせに弱っちいんだからバカタレ共は。男なんだからしっかりしろまったく」
117 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:44:44.690 ID:zFjzs8hM0.net
俺「あれ・・・?あばさん・・?一緒にきたの?」
母ちゃん「そうなのよ♪電話で誘っちゃった。 やっぱ一人でいくより二人がいいでしょ? 本田母が一緒の方が心強いし♪」
本田母「まったくめんどくさい事持ってきて。 ま、その坂倉君って子、かわいそうだ。 助けてあげなきゃいけないでしょ。」
前に書いたと思うが俺と本田は幼馴染。
と、いうのも本田の母ちゃんと俺の母ちゃんは高校時代同級生のクソヤンキー仲間で年がら年中うちにきたり本田の家にいって酒を飲んでる間柄。
だからしょっちゅう泊まりにいったりきたりしてたのだ。
本田「びっくりしたぜ。俺、どっかで抜け出してここにきてお前に謝ってもらうつもりでいたら いきなり「1の家に行くぞ」って言って連れてこられたんだから。」
俺「いや、俺も驚いたって・・・・」
118 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:45:27.419 ID:zFjzs8hM0.net
本田母「さて、3時にはあんたら警察行かなきゃいけないんでしょ?」
俺「うん。」
母ちゃん「じゃあ行こうか。今なら坂倉君のお父さんもお母さんもいるでしょ。 話しつけるにはちょうどいいわ! じゃあ1。」
俺「なに?」
母ちゃん「フライパン持っておいで」
俺「は・・はぁ?なんで?」
母ちゃん「主婦がたまたまフライパン持って行くのは普通でしょ?」
本田「いや、おばさん・・・普通じゃないと思う・・・」
本田母「男のくせにこまごまとうるさいねあんたらは。いいから持ってくりゃいいのよ!」
俺「もしかして・・・武器?」
母ちゃん「いいじゃない。こっちは女なのよ。 私も本田母もくたびれて、女の武器は使えないもの。だったらフライパンぐらいいいじゃない♪」
120 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:46:17.943 ID:zFjzs8hM0.net
本田母「私達は持たないわよ。えっと・・1!あんたが持ちなさい。で、いい?もし襲われた時はフライパンで・・・」
俺「殴れ・・・と?」
本田母「そう。だけど気をつけてね。フライパンの面で殴ったら面積が大きすぎてあんまり効かないのよ。だから・・・こう。(フライパンを90度横に向けて縦にし脇の部分から垂直に落として見せる)」
俺「・・・・・マジで?」
本田母「旦那がへそくり握ってパチンコで負けてきた時にかましたら、頭を押さえたままヘッドバンキングしてたわ♪効くわよ〜。襲われたらためらわずいきなさい。」
本田「1・・・それマジだ・・・父ちゃん1時間ぐらい動けなかった・・」
できるなら・・・使わないで済んで欲しい・・・・
121 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:47:14.860 ID:zFjzs8hM0.net
俺の家から坂倉の家までは歩いて10分くらい。なので4人で歩いて行く。
母ちゃんとホンダ母はケラケラと笑いながら歩いている。
「あっついわね〜。お肌によくないね。」
「もう年だし、お手入れ欠かすと、即響くもんね」
なんて、どっかに買い物に行くような顔してズンズンと突き進んでいく。
俺と本田は、一度虐待オヤジの恐怖を味わっている。二人とも口には出さないが怖かった。
怖かったんだが・・・
あまりにも普通な母親の背中を見てたらなんか行ける気がしてくるから不思議だ。
俺「・・・なんか母ちゃんとおばさん・・・すげえな・・怖くねえのかな?」
本田「なぁ・・・なんであんな平気な顔してるんだろ? 大人になったらああなれんのかな?」
俺らは不思議な感覚と奇妙な安堵感を抱えながら母親の背中を追いかけていった。
122 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:48:21.400 ID:zFjzs8hM0.net
アパートにつく。俺と本田はぐっと緊張感が高まる。
しかし母ちゃん二人は世間話をしたまま二階へと上って行く・・・・
俺「・・・あ・・あの二人・・・作戦会議とか・・しねえのかな・・?普通に上って行ってるけど・・・」
本田「わ・・・わかんねえ・・・ けど・・行こう。なんとか・・なるんじゃねえかな?」
あまりに大きくうつる母親の背中。女は強い!もとい母親は強い!と印象付けられる背中を今も覚えている・・・
扉の前に立つと俺の母ちゃんは即座にノックする。
123 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 23:49:08.233 ID:zFjzs8hM0.net
母ちゃん「坂倉さ〜ん?1の母ですけどいらっしゃいますか〜?」
一瞬で緊張が走る・・・・
中には・・中には・・あのオヤジはいるのか・・・?
オヤジ「なに〜!?1の母だ〜!そこで待ってろ!」
部屋の中から、もはやバカなんじゃないか?と思うくらいでかい声でオヤジが叫んだ。
あの空気を震わせ地面を揺らすような低音のどなり声・・・
聞いただけで足が・・・
本田母「大丈夫だよおまえら。あたしらがいるから」
子供は父親より母親の方が接する時間が圧倒的に長い。
潜在的にどこかで母親を信用しきってるところがあるのだろうか?
本田母は他人の母親だけどその一言で震えそうな足がピタっと止まった。
ガチャ・・・・
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