オレが昔出会ったすごい能力持った障害者の話する
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17 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:26:08.92 ID:7uc26IGK0.net
正直、話の半分も理解できなかった。
今まで、オレは介護士として、この人達をお世話するという、少し上から目線な部分があった。
でも、今は完全に逆になってしまったと感じた。
19 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:32:19.01 ID:7uc26IGK0.net
そして、今でもなんで こんなこと聞いたのか分からないけど「オレは あとどのくらい時間残ってますか?」と聞いた。
ショウタさんは困った顔で「オレさんは まだまだたくさん分かれ道があるから、どの道を進むかによって残っている時間が変わるけれど、最短だと1年とちょっとかな」と答えた。
オレは頭が真っ白になった。
少しの間、沈黙の時間が続いたあと「分かれ道ってなんですか?」と聞いた。
だって、分かれ道を間違えなければ そんなにすぐ死なないんだろうと思ったから。
そしたらショウタさんは「分かれ道はね、本当にちょっとした選択で変わることもあるし、人生の岐路みたいなこともあるから、なんとも言えないんだ。
でも、ひとつ言えることは、正しいか間違ってるか関係なく、ある地点を最後に分かれ道が無くなってしまうと、そこに残った時間しか無くなってしまうんだ。
あみだくじみたいなものだと思ってくれて良いかもね。
最後の線を曲がったら、行きつく先はゴールでしょ?それが自分が望んだものかどうかわからなくてもさ」と言った
21 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:37:56.51 ID:7uc26IGK0.net
「どうしたら良いですか?」と振り絞るような声で聞いたのを覚えている。怖くて仕方がなかったのも。
ショウタさんは「毎日毎日を、自分が後悔しないように生きるしかないよ。いつ死ぬとしても、後悔が無ければ怖くなんてないんだよ」と答えてくれた。
そして「1年ちょっとで死ぬとしたら、オレはどんな死に方するんですか?」と聞くと
「正直、それはわからないよ。ただ、僕にもわからないけれど、ここ最近、最短で1年ちょっとで時間が来ちゃう人、結構いるんだよね」と答えた
そこで その日の夜勤の時間が終わって帰らなければならなくなってしまったが、その日は体が疲れているのに全然寝れなかった。
そりゃそうだよね。1年ちょっとで死ぬかもなんて言われたんだから
正直、話の半分も理解できなかった。
今まで、オレは介護士として、この人達をお世話するという、少し上から目線な部分があった。
でも、今は完全に逆になってしまったと感じた。
19 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:32:19.01 ID:7uc26IGK0.net
そして、今でもなんで こんなこと聞いたのか分からないけど「オレは あとどのくらい時間残ってますか?」と聞いた。
ショウタさんは困った顔で「オレさんは まだまだたくさん分かれ道があるから、どの道を進むかによって残っている時間が変わるけれど、最短だと1年とちょっとかな」と答えた。
オレは頭が真っ白になった。
少しの間、沈黙の時間が続いたあと「分かれ道ってなんですか?」と聞いた。
だって、分かれ道を間違えなければ そんなにすぐ死なないんだろうと思ったから。
そしたらショウタさんは「分かれ道はね、本当にちょっとした選択で変わることもあるし、人生の岐路みたいなこともあるから、なんとも言えないんだ。
でも、ひとつ言えることは、正しいか間違ってるか関係なく、ある地点を最後に分かれ道が無くなってしまうと、そこに残った時間しか無くなってしまうんだ。
あみだくじみたいなものだと思ってくれて良いかもね。
最後の線を曲がったら、行きつく先はゴールでしょ?それが自分が望んだものかどうかわからなくてもさ」と言った
21 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:37:56.51 ID:7uc26IGK0.net
「どうしたら良いですか?」と振り絞るような声で聞いたのを覚えている。怖くて仕方がなかったのも。
ショウタさんは「毎日毎日を、自分が後悔しないように生きるしかないよ。いつ死ぬとしても、後悔が無ければ怖くなんてないんだよ」と答えてくれた。
そして「1年ちょっとで死ぬとしたら、オレはどんな死に方するんですか?」と聞くと
「正直、それはわからないよ。ただ、僕にもわからないけれど、ここ最近、最短で1年ちょっとで時間が来ちゃう人、結構いるんだよね」と答えた
そこで その日の夜勤の時間が終わって帰らなければならなくなってしまったが、その日は体が疲れているのに全然寝れなかった。
そりゃそうだよね。1年ちょっとで死ぬかもなんて言われたんだから
22 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:48:23.45 ID:7uc26IGK0.net
それから、ショウタさんとはいろいろな話をするようになった。
本当はダメなんだけれど、ショウタさんに頼まれた物を買っていって、密かに差し入れしたりとかもした。
ショウタさんはボンタンアメがすごく好きで、無くなるたびにオレが差し入れた。
ショウタさんから聞いたことをまとめると、1.人には時間が決まっていて、それは日々の生き方のちょっとした選択で分かれ道を選んでいて、選んだ道によって残っている時間が増減する。
2.人にはもともと持っている力があって、それは成長とともに蓋をされてしまう。
人や自分が死ぬ時期、どうやら霊感のようなものも
全部のやり取りを書くと すごく長いから、ここからは今まで聞いたことに加えて日記に書いてあったオレが聞いたことを追加で箇条書きにする
3.人は本来、自分が生まれてきた意味というものがある。
犯罪や殺人で世を乱すなんて役目の人もいるし、そこから世を救うなんて役目の人もいる。
ショウタさんに言わせると、巨大な劇場
4.本来、人は今生きている次元だけじゃなくて、他の次元とも繋がっている。
ここに生まれてきた意味も どうやらそういう存在?が持たせるらしい。神様みたいなもの?
5.幽霊や霊感というのは、別の次元に存在する人や物や動物を認識出来る能力らしい。
この世界で生きていた人が死んでも、別の次元(時間だったかも)では生きているし、存在も違う可能性もあるし、病気や、身体能力も違う可能性があるけれど、同じ存在らしい
6.人に分かれ道があるように、世界(次元?)にも分かれ道があるらしい。つまり、世界にも寿命というものがあるらしい
7.今まで何度も世界の寿命を迎えて滅んだ人がいたらしい
8.それは人だけじゃなくて動物にもあったらしい
9.今の世界に残されている分かれ道は8個程度らしい
23 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 22:56:40.39 ID:7uc26IGK0.net
一気に時間が飛ぶんだけど、ショウタさんと別れることになる所らへんの話。
ある日、仕事に行くと、ショウタさんの部屋にすぐに行った。頼まれていたボンタンアメと、コミックメガストアというエロ本を差し入れるためだ。
いつものようにノックしてショウタさんの部屋に入ると、珍しく、すごく焦った様子のショウタさんがいた。
ずっと一人でブツブツと言っている。オレはどうしたのかなと思い、声をかけると
「オレか(このころには仲も深まって呼び捨てになっていた)。大変なことになった。オレはあと4か月だ。昨日まで、そんなことは無かったんだ。なにか、大きな岐路があったんだ。それにオレだけじゃない。オレの母もそうだ。オレと同じ看護師のa澤(実はその時付き合っていた彼女)もそうだ!なんなんだ!なにがあったんだ!」
と捲し立てた。あまりに声が大きかったので、他の介護士が見に来たほどだった。
オレは「大丈夫です。オレがなんとかしますから」と言い見に来た介護士をステーションに戻らせると、ショウタさんがまた驚いた顔でオレを見た。
「オレには無い…。なんなんだよ…訳が分からない…人によって違うのか?でも、同じ時期の人がこんなに近くに集まっているのに…?」
とまた一人でブツブツと独り言を話し始めた。
24 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 23:02:35.14 ID:7uc26IGK0.net
とりあえず、落ち着かせようと「頼まれてたアメとエロ本、持ってきましたよ」と声をかけた。
少したって「ごめん。少し取り乱したよ」と言ってくれたので、「少しじゃなかったけどね」と軽口をたたいた。
すると、ショウタさんは「前にオレに最短で1年ちょっとって言ったろ?時間の話。
どうやら、あれ短くなったみたい。
で、多分、同じ時期に何人も時間がくる。
何が起こるのかは分からない。
けれど、多分、僕が見ている以上にたくさんの人に時間が来る。
今のところ、オレは4か月じゃない。
だから、オレは時間が来ないのかもしれない。
だから、オレが伝えなきゃいけないことだけ伝えないといけない」と言った
25 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 23:08:10.25 ID:7uc26IGK0.net
「何言ってるか分からなくてもいいから、そのまま聞いて。
これから4か月後に世界に1つ、分かれ道が来る。
多分、そこでたくさんの人に時間が来る。
そこから10年くらいすると、また一つ、分かれ道が来る。
これは、文字通り、世界中に影響があると思う。
もしかしたら、長らく遺恨が残って戦争とかになるかもしれない。
もしそうなったら、世界は鼠小路に入る。
多分、運よく戦争にならなくても、何か世間が悲しい思いをしたり、今の日本とか、今の世界にとって大事だった人に時間が来る。
さらにそこから6年後、小さいけれど分かれ道がある。
この分かれ道は人の欲望によるもののはず。
どの国の人も、自分の利益が一番だからね。
でも、本当の意味で自分の利益より他人のためにの精神を持たないと、ゆっくりと破滅することになる。」
75 :本当にあった怖い名無し:2024/06/24(月) 17:54:36.35 ID:2VfT3K4G0.net
>>25
できたら今の時代に当てはめてもらえますか
大まかすぎて何年のことなのかよくわかりません
26 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 23:13:18.96 ID:7uc26IGK0.net
「その分かれ道が、袋小路に入らない方に進んでも、それから3年後くらいに、絶対に戦争が起きる。
これはどうしても仕方がない、避けられない道になってしまっている。
たくさんの人に時間が来てします。けれど、世界の時間はまだ来ないはず。
ここから先は ぼんやりとしかわからないけれど、それが終わったら、20年後くらいに、日本に大きな分かれ道が来る。
もしかすると、日本じゃなくなるかもしれない。
そこから先はわからないけれど、大事な事がある。
これからの世界は みんなで何かを成し遂げるというものから、個人の力で個人の幸せを追求するようになっていく。
確かにそれも大事だけれど、それ以上に、肌の色とか、文化の違いとか、家族だとかそうじゃないとか、そんなこと関係なく、人を助ける気持ちがあるかどうかなんだ。
それを忘れると、どんどん分かれ道が減っていく気がする。
0になったら、世界は袋小路なんだ」
27 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 23:15:39.16 ID:7uc26IGK0.net
「オレに出来ることはちっちゃいかもしれないけれど、ちっちゃい力も集まれば大きな力になるんだ。人は重力なんだ。それを忘れないで」
そこで、捲し立てるように話していたものがストップした。
オレは何も言えなかった。
ショウタさんが こんな風に言うなんて初めてだったし、取り乱すのも初めてだったし、いろんな人が死ぬっていうのも怖かったし
28 :本当にあった怖い名無し:2024/06/23(日) 23:19:53.07 ID:7uc26IGK0.net
それからしばらくは、またいつものような穏やかなショウタさんの日々が続いた。
ボンタンアメを欲しがって、内容に飽きて抜けなくなると新しいエロ本の差し入れを頼まれた。
唯一変わったのは、時間の話をしなくなったこと。
オレが聞いても、決まったことは決まったこと。
それが人なんだよとしか言わなかった。
他の事は教えてくれたのに。
そして、いまだに覚えている2011年3月11日。
オレは日勤で働いていた。
そろそろおやつの時間も終わりだなと思っていたら、まるで突き上げられるような揺れが来た。
オレたち介護士や職員は、利用者を避難させるために必死だった。
>>次のページへ続く
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