次の月曜日が怖かったらしいが、何事もなく過ぎたらしい…。
三日経ち、何事もなかったので気持ちが落ち着いてきた時に部長が
誘いをかけてきたらしい。
その時はきっぱり断り、週末に俺にすべてを話して許してもらえなく
ても仕方がない、みたいな事が書いてあった。
次の日(木曜日)部長が封筒を彼女に渡したらしい。
そこにはポラとメモがあり…
「もう一度だけ逢って欲しい、週末の金曜日に。ポラも全部渡すから」
みたいな内容だったそう…。
結局ホテルに取りに行ったら…
例のビデオになるのだが…
男Bはトレーナーだったそう。
二人に朝までレイプされてたらしい。
俺の頭は沸点に達していた。
俺はメモからポケベルの番号を控え、名前を胸に刻んだ。
日記に戻ると後悔ばかりが綴られていた。そして破かれた最後のページには
ビデオと袋とベルが入った紙袋を渡されたとの事。
ビデオは見てないが、脅されているとあった。
残りのスペースには死にたいとか…
会社を辞めても脅されるような気がする、と書いてあった。
俺に言い出せないから遺書で謝るしかない…。
丁度、一週間前の事だった。
破かれたページはそこで終わっていた。
俺は元の位置に置くと日記の残りを開いた。
そこには破かれたページを読んでいなければわからないが、
事務的にだが幼馴染みに電話した…
とか、おばあちゃんの声を聞いた…
とかが書いてあった。
そして日記のポケットから遺書の下書きらしきモノを見つけた。
重いよ・・・
俺は時計に目をやり時間を確認するとメモを財布にしまい、
部屋にいた痕跡を消して階下に降りた。
居間の電気を点け、震える手でタバコに火をつけた。
落ち着け!落ち着け!落ち着け!
2本目のタバコが灰になった頃に車が家の前に着いた。
彼女は慌てて戻ってくると俺にありがとう、ごめんね…
といい、状況説明をしながら荷造りをしていた。
俺は車の向きを変え彼女が来るのを待っていた。
車中…
俺は励まし続けたと思うが、彼女はごめんねの繰り返しだったような気がした。
40分程で病院に着いたとき、彼女はありがとう…と。
とりあえず病院を出た俺は彼女達は何も食べてない事に気付いた。
俺は近くの寿司屋に車を停めて「特上を折りで…」3人前を注文した。
寿司が出来上がる迄にコンビニにお茶やジュースを買いに行った。
三十分後ぐらいに病院に戻り、差し入れをして帰った。
家に着いて一時間程したら彼女から電話があった。
「ありがとう、お父さんも意識が戻ったし大丈夫だって」
全治3ヵ月以上の大怪我だったが、今でも健在でいる。
俺は親友に電話をした。
「明日…休み取れない?」
いきなりだったが、彼はデパート勤務だから月曜日と水曜日が休みの事が多かった。
たまたま休みだったのと夕方からはデートだってので、それまでは
大丈夫との答えが返ってきた。
事情を聞かれたが
「俺が暴走したら止めに入ってくれ、プライドが傷つけられたから取り戻しに行くだけ」
そう答えたら「9時でいいか?」と聞くので「10時に迎えに行くよ」と言い電話を切った。
電話を切った後、心臓がバクバクと高鳴った…