あのな俺、広島住みなんだよ
もう寝れないよ…
>>44ごめんwwww
俺はしばらく周囲を見回っていた。どうせみんなで隠れているんだ。まったくしょうもない事ばっかりしやがって。
俺は認めたくなかった。こんな土地勘もない山奥で一人取り残されているなんて・・・。
しばらく探し続けていたが、みんなの姿は見つけられなかった。
ぎゃあああああああああああああああああああああああああ
>>49
おちつけ
俺はとりあえず来た道を戻ることにしたんだ。
でも周りは同じ景色ばかりで、どっちから来たかなんてわからない。
そこからはとりあえず、大きな声でみんなを呼びながらがむしゃらに歩いていった。
昼前に出発したのにもう日が落ち始めていた。
一体どれくらい歩いたんだろう?誰も助けに来てはくれないのか?
気がつくと俺は泣いていた。
もう何も考えられないくらい泣いた。泣くくらいしか思いつかなかったんだ。
しばらくすると、俺は違和感を覚えた。前の方に人影を見つけたんだ。
俺は嬉しくってその人影に走っていった。
どうやら女の子のようだ。
でも少しおかしい。着ている服が妙に古いんだ。それに何か頭巾を被っている。
そして、どんだけ走ってもその女の子に追いつく事はなかった。
彼女は歩いていて、俺は走っているのに差が縮まらない。
俺はこの時思ったんだ。
あぁ、あの子は人間じゃないって。
それからは俺も歩いて後をついて行った。
俺が疲れて立ち止まると、女の子も立ち止まってくれた。
その間もこっちを振り返ることはなかった。
そして俺が歩き出すと、同じタイミングで女の子も歩き出した。
1時間くらい歩き続けると女の子が右に曲がった。
俺は見失わないように急いで右に曲がった。
すると見覚えのある建物が見えた。看板には毒ガス資料館と書いてある。
気がつくと、女の子姿は消えていた・・・。
そこからホテルへは一本道だったのですぐに帰れた。
先生を見つけて近寄ると、すごくびっくりしていた。
なぜなら、俺がホテルに帰ってきたのは、登山を開始して30分しか経っていなかったから・・。
俺は頭が混乱した。確かに3時間以上は歩いていたのに。俺はタイムスリップでもしたんだろうか?
それから、2時間くらいして俺の班のメンバーが帰ってきた。
俺がなぜ俺を置いていったのか聞いたら、どうやら俺が先に行けとみんなに言ったらしい。
ちなみに俺はそんなことは絶対言ってない。でもみんなは確かに聞いたそうだ。
「俺のことはいいから、先に行っててくれ。」という俺の声が。俺の声じゃないとしたら、一体誰の声なんだろうか。
そしてあの時間のズレは?
今では確かめる術がない。ただ一つ確かなことは、あの女の子がいなければ今の俺はいなかったと思う。
本当にありがとう・・。