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胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(121)
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863 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/25(水) 06:52:06.20 ID:mnlrW0Z5
本屋で週刊誌を立ち読みしていた弟に、だらしない格好をした金髪の男が「100円持ってる?」と声をかけた。

弟は疑問に思いながらも、持っていると答えると、「じゃあ、500円は?」「1000円ある?」と続けて聞いてくる。弟は正直に質問に答えた。

額が5000円に到達したところで、「じゃ、それ寄越せよ」と、金髪男は ようやく本題を切り出した。

そこで弟もとうとう吹き出した。

「おせぇwwww本題がwwwおせぇwwwww」

突如爆笑し始めた弟に、金髪男がくってかかるが、弟の笑いは収まらないどころか、どんどん酷くなる。

「馬鹿じゃねーのwwwwwお前にやる金だけはねーよ馬鹿wwwwwwwwww」

そこで私がトイレから戻った。

腹を抱えて笑う弟と、ふじこってる金髪男というカオスな場面を見て混乱したが、弟から話をざっくりと聞いて現状を理解した。



864 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/25(水) 06:52:40.99 ID:mnlrW0Z5
続き


弟「なんかこいつが金をwwwww(説明)wwwwwwww」

私「マジでww馬鹿すぎワロスwwwwwwwwww」

金髪男「ふじこふじこ」


私も加わり、爆笑する2人と真っ赤になって激昂する男という状況にギャラリーが増えていく。

恥をかかされたと思った金髪男が「てめぇらこの俺を馬鹿にしやがってウほにゃらら」と舌っ足らずに怒鳴るが、それでも無視して悶えていたら、奴がこちらに向かってきた。

それも、よりにもよって私に。

女である私の方が弱そうだと思ったからに違いない。

金髪男が軽く出した足が私の脛に当たり、周りから「あっ」とか小さく叫び声が上がるのが聞こえた。

とりあえず、私も叫んだ。

私「正当防衛なんで!!」


叫びながら私は金髪男の腹に全体重をかけた肘を入れた。

懐に入った状態で顎を掌で突き上げると、金髪男はその場に崩れ落ちた。


息をついたところで、誰かが呼んでくれたらしい警備員さんが来たので、弟と2人で走って逃げた。

店から離れたところで、私が落とした鞄を抱えた弟とまた大爆笑。

私は大学の入試を、弟は他高校への編入試験を控えており、精神的にかなりまいっていた時期だったので、あんなことが面白かったのだろうなと2人で言い合った。

逃げ出した理由は、私も弟も武術の段を持っており、金髪男への攻撃が正当防衛にカウントされないかもしれないと思ったからだ。

正直、軽く殴ってくれないかと期待から無駄に挑発的なことを言ってしまった。

ちなみに、2人とも志望校に合格した。




867 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/25(水) 08:13:35.43 ID:zsnqPWxv
>>863
GJ


948 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/28(土) 16:46:29.53 ID:ddztkh8B
ついさっき起こったこと。

俺自身のことじゃないし、武勇伝という程大きなことじゃないかもしれないけど…。


帰省のために仕事を早めに切り上げて鈍行電車に乗ったんたが、今日が帰省ラッシュのピークだとか、すごい混んでる。

なんとか座るには座れたんたが、次の大きな駅から大量の人が雪崩込んできて、あっという間にすし詰めになった。

話が前後してすまないが、俺がホームで電車を待ってる時に前に二十歳くらいの金髪の女の子が立っていて、その子はハングルで電話していた。

別段意識はしてなかったけど、電車が見えると通話を切っていたのを見て、偉いなーとか思った。

ほぼ満席で、俺はその女の子と、オッサン、お婆さんで相席に。

都会だと ないかもしれないけど、4つの座席があるボックス席だった。

先に座っていたお婆さんに詰めてもらって、

── ──
女 オ
窓        通路
婆  俺
── ──

こんな感じになった。

で、次の駅でぎゅうぎゅうになった車内。仕事で疲れてるし、暑いしで俺はぐったりしていた。オッサンもぐったりだ。

そのまま何駅か過ぎたところで、お婆さんが「降ります」と立ち上がった。

ぼーっとしていた俺と おっさんは荷物を抱えてお婆さんの進路を開けようとしたが、如何せん人が多くて動けず、ボックス席からお婆さんを出してあげられない。

お婆さんもお婆さんで大荷物だし、ふらついていて危ない。

というか、出ようとしている人がいても、みんな動かない。

まあ混んでるし仕方ないんだけど。



949 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/28(土) 16:49:57.87 ID:ddztkh8B
そしたら女の子が、「スミマセン、通ります!」とちょっと片言の大きな声で言った。

で、お婆さんの荷物を「貸して」と抱えると、「スミマセーン」と、ちゃんとお婆さんが着いて行けるようにスペースを確保しながら人を掻き分けて進んでいった。

俺とオッサンも慌ててフラつくお婆さんを支えて後に続いた。

ドアの外まで送り、荷物を渡す女の子にお婆さんめっちゃお礼を言っていた。

女の子は それから2つ後の駅で降りていったけど、その時 俺達にニコッと笑って会釈してくれた。

オッサンと俺も笑顔で返した。

お互いに目が合ってオッサンとも照れ笑いを交わした。

日本とは問題が絶えないし、今も靖国参拝のことで揉めてるけど、あの子はすごくかっこよかった。

年長のくせに呆けて出遅れた俺らは情けなかったな……。

それを見習って、どんな大変そうな人が来ても助けられるように、と若干腰を浮かせて目を光らせてたらちょっと酔った。




950 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/28(土) 16:51:42.20 ID:Lj0qKuCc
オチになごんだw

力み過ぎずにがんばれ


951 :おさかなくわえた名無しさん:2013/12/28(土) 16:54:23.21 ID:dnWt3ioO
年の瀬にいい話を聞けて良かった


 
カテゴリー:武勇伝  |  タグ:すっきりした話,
 


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