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難病をのり越えて青春を送った俺の半生を書こうと思う
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127 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 14:43:22.80 ID:RSSToJfA0
Aからだった

俺が一人で買いにいったことを心配してくれて空港の中を探しまわってくれてた

一人でもそれくらい全然大丈夫だよと伝えるとAは手を繋いできた

人の手ってすごく温かい



128 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 14:44:04.54 ID:LWChat2Hi
ほうほう


129 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 14:44:59.18 ID:uECZPXLh0
パパ「ギギギ…」


130 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 14:47:21.81 ID:RSSToJfA0
その後Aのお父さんと合流して Aのお父さんが、病気のこと今聞いたんだが すまなかったと謝ってきた

つくづく優しい人だなと思いながら全然大丈夫なこととコーヒーのお礼をいって空港から帰ることにした



132 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 14:49:59.00 ID:RSSToJfA0
俺は車で空港まできていたのでAとAのお父さんを乗せて帰ることにした

ちなみに車は親のだが、ほとんど俺が使ってる

免許は大学1年生の時にとってて普通の車でも運転できます



133 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 14:59:12.21 ID:RSSToJfA0
Aの家は俺の隣の県だったが そこまで遠くもないので無事に送り届けることができた

Aの家は俺の家より一回り大きくて犬を飼っていた

その後 携帯の海外サービスを解除するためにAと携帯ショップに行った

ずっと手をつないでてくれたが緊張と恥ずかしさで手が汗だくだった

汗を拭いてちょっと乾かしたらAはすぐに手を繋いできて嬉しそうだった

俺も嬉しかった



134 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 15:04:33.69 ID:RSSToJfA0
中学や高校のとき俺には一生無理かもしれない縁のないことだと思ってたこと

それが出来ることが本当に幸せだった

携帯ショップで解除した後Aを家に送り届けて俺は帰った



135 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 15:09:36.31 ID:RSSToJfA0
すまん
ちょっと用事で出かけてくる



136 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 15:14:25.41 ID:jqktMpw4i
いってらー
待ってるよー


138 :!nija:2012/05/18(金) 15:21:59.23 ID:QKlzFaxo0
まっとる


139 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 15:43:14.27 ID:Z6oVyA3PO
行ってらっしゃい
待ってます


140 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 16:57:21.24 ID:RSSToJfA0
ただいま!

支援ありがと

まさか2時間も帰って来れないとは思ってなかった



それからほとんど毎日遊んでたと思う

Aは授業はなかったけど、俺に会うために学校にきてくれた

Aは久々にサークルのメンバーと会えて楽しそうだった



141 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:01:34.05 ID:RSSToJfA0
帰りは俺がよく車で送ってた

親からはできるだけ人を乗せて走るなと言われていたが ちょっとでも会っていたかった

買い物に行ったりしたときエスカレーターに乗る時にAが俺をちょっとひっぱっただけで俺が転けて大変だったこともある

Aは心配してたが笑ってくれてた

ある日
夕方にAが泣きながら電話してきた



142 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:08:43.74 ID:RSSToJfA0
Aの話を聞くとお父さんに

俺がこの先大変になるやろ、治すことはできんのか

なんかを聞かれたらしい


Aはそれに対して私が一番わかってると怒ってたらしい

どんなに病気がひどくなっても俺君は俺君でしょと泣きながら言ってきた

俺は必死に泣くのをこらえて、Aのお父さんには俺がちゃんと話すからAは泣かないでいいよと慰めることしかできなかった


電話を切って泣いた

改めてこの病気が俺の人生の邪魔してるように感じたから



143 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:14:53.90 ID:RSSToJfA0
その後Aからさっきは電話で泣いちゃってごめんとメールがきてた

後日Aの家に遊びに行った時、このときのことを思い出してAの前で泣いてしまった

俺といたらAに重荷を背負わせることになる

付き合う前の感情が蘇ってきて、別れることを考えてしまった

理由を話さずただ泣く俺をみてAは泣きながら別れるの?と聞いてきた



144 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:23:01.74 ID:RSSToJfA0
その顔を見たときに俺は言えなかった

ただAに笑っていて欲しかっただけなのに俺は何を考えてるんだろうと

俺はそうじゃないよ

昔を思い出して泣いちゃっただけと誤摩化した

そのあとAはケロッとして笑ってくれて、2人でベットに寝転びながら並んで漫画読んでた

Aにはずっと笑って欲しかったし、幸せになって欲しかったから心の中で俺がすると誓った



146 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:28:39.98 ID:RSSToJfA0
その日はAの家でご飯を食べさせてもらった

Aのお母さんも優しい人でAと性格が似てる元気な人だった


料理が得意でおいしかった

なによりAの家族と食べるのが楽しかった


俺のとこは父親の帰りが遅いので いつも母親と妹と食べるか8時くらいまで帰ってこないこともあったので2人で食べてたから



147 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:33:35.77 ID:RSSToJfA0
Aの犬も俺に懐いてくれた

何故か立ってると常に吠えられたけど


昔から動物に好かれるタイプなのでAより俺のとこによくきてたせいでAが犬に怒ってた

俺はこんな家族が欲しいと思うようになった

今までは本当に考えたこともなかったけど、Aとならできる気がした



148 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:40:36.66 ID:RSSToJfA0
夏休みになってからもよく遊んだけど あまり遠出はせずにお互いの家で遊ぶことが多かった


Aは妹とも仲良くなってくれた

本当に幸せだった


Aの誕生日が近づいてきたので俺はプレゼントを必死に考えた



149 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:45:33.99 ID:RSSToJfA0
Aは漫画やイラストが好きだった

以前Aが好きな作家さんの本がでたのだが すぐに売り切れてしまったと言ってたのを思い出した

自費出版だったようで数が少なくネットで検索しまくってようやく中古をみつけた

定価3000円のものが中古で10000円になってた


しかし誕生日に中古のものをあげたくないなと思い駄目元で出版された本店に電話してみた



151 :名も無き被検体774号+:2012/05/18(金) 17:48:40.95 ID:RSSToJfA0
すると一冊だけ残ってると言われた

俺は電話口で溜まらず声を張り上げてしまって店員さんがびびってた


すぐに取り置きしてもらうことにして

車でとりにいった

幸いにも住んでいる県に本店があり、車で1時間半ほどかけて行った



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:青春, これはすごい,
 


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