全校生徒で「かくれんぼ」をした話
小学生時代何か面白いことなかったかなーと思い返してたらそういえばこんなことをしていた
思い出しつつ書くので聞いてください
全校生徒ってすごいな
1が当時小学6年生だったころ、少子化のあおりを受け小学校は全校生徒100人弱という危機的状況に陥っていた
他の学校は どうか知らないが、昔通っていた小学校には たてわり班と言うシステムがあり大きく分けて4班、その中からさらにAとBに分かれた8班のいずれかに全校生徒が所属していた
ランダムに学年別の生徒が割り振られ、1班だいたい1年から6年生合わせて12人ほど
ABをあわせると25人ほどいた
運動会などの行事をこのたてわり班で行う以外にも、毎週金曜日の「なかよしデー」は班ごとに遊ぶ内容を決めて昼休みに班で集まり遊ぶのだ
当時1は2班Bの班長であり、班長の仕事である「なかよしデー」の遊びを決めのため1年生から5年生までの教室を回って班員の希望を聞いていた
だいたい出てくる案はドッジボールかケイドロの二強
しかしそれも毎週やっていれば飽きてしまい、何か面白いことはないかと頭を悩ませていた
別の班の班長達もそれは同じようで、「何かないかな」と愚痴をこぼしあっていたときにひらめいた
全班合同で何かをやってみよう
できれば全校生徒が楽しめて、あまりハードじゃないものがいい
ドッジボールをするには多すぎるし、ケイドロでは1年生が大変だ
そして決定したのがかくれんぼだった
面白そう
当時昼休みは確か25分、全校生徒でかくれんぼをするには短すぎる
どうせなら2時間ぐらいはやりたいなと話が進み、先生に聞いてみようと誰かが言い出した
わが小学校では毎週金曜日の午後の授業は総合的な学習の時間であり 学年ごとに先生が決めたテーマについて真面目に話し合いが行われる
先生達は雪が降れば算数の授業を中断して「今から皆で外で遊ぶぞ!」なんて太っ腹なことを言う粋な先生ばかりなので、この時間に全校生徒でかくれんぼがしたいといえばなんとかなるだろう
班長達8人で朝から校庭の草抜きをしている校長の元へ向かいこの話をすると「面白そうなのでやりましょう」と二つ返事で決定した
いいねいいね
草抜きしてる校長ww
なんかのどかな学校だな
そして給食の時間、班長達は放送室に集合していた
なかよしデーの日は、給食のメニュー紹介の放送の後班長が「1班Aは体育館でドッジボールをします」と言う風に放送で全校生徒に知らせることになっている
今回は代表した班長がマイクを掴み
「今日は全部の班でかくれんぼをします!5時間目も6時間目もかくれんぼです!」と大声で宣言した
その途端、校舎の隅にある放送室に聞こえてくるほどの歓声が各教室からわきあがる
ルールは普通のかくれんぼ+おにごっこ
見つかっても自信のあるものはダッシュで逃げ切ればセーフ
たてわり班別のはちまきを用意すること、最後まで一番多く残っていた班が優勝と説明し放送を終えた
放送室から教室までの道のりは大騒ぎで、各学年の教室から生徒が顔を出し「ほんとにかくれんぼ!?」と聞いてくる
そうだよと答えると「やったー!!」とはしゃぎながら教室の中のクラスメイト達に「ほんとにかくれんぼだって!」と伝えていた
わくわくするじゃねーか
良い小学校だな〜♪
すごいな。
班長達のリーダーシップもあるし。
いい!
話し合いの結果、おには各班から1名または2名まで
暇な先生もおにとして参加することに決定した
先生の面子は
・ルーペを持って校庭に這いつくばっている石好きな理科の先生
・趣味は鳥の巣箱作りの教頭
・麦わら帽子にジャージ姿でいつも草抜きをしている校長
の愉快な3名が集まった
わが2班Bからは「おにがやりたい!」と6年生の教室まで訴えに来た
4年生の男子をおに役にすることに決定
公平を期すため、自分の班の生徒も他班の生徒も同じように捕まえるようにと言い聞かせておいた