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母親の不倫相手に家を乗っ取られた
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63 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 00:50:55。95 ID:Ibv6E6Qp0
高校に入った頃、一度だけヤマダが1に歩み寄ろうとした小さな小さな努力を覚えている。
1は、高校まで、最寄の駅から電車で通っていた。
家から駅まではチャリでないと行けない距離だったので、頑張ってチャリっていた。
ある日、いつものように最寄り駅に帰ってくると、母親とヤマダが改札口で待っていた。
1は、何かあったのかと思って、びっくりした。
1「なに?どうしたの?」
母「(ヤマダが)一緒に帰りたいんだって。」
1「別に、いいのに。」
1は、ちょっと嬉しかった。1がこの家で生きていくには、今の状況を受け入れなきゃいけない。
母親が選んだ相手なら、もしかして もう一度家族を作れるかもしれない。
そのためには、ヤマダとも仲良くならなきゃ・・。
と思っていた。
65 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 00:53:48。97 ID:Ibv6E6Qp0
でも、ヤマダは無口でオドオドしていたイメージだったので、それまで殆ど口もきかなかった。
完全に、ただ同居している他人。として扱っていた。だって、何も紹介されてないし。って思って。
その辺り、若かりし乙女の葛藤だった。
この日は、初めてヤマダと仲良くなれるチャンスかもしれないと思った。
でも、駅から家まで、結局一言も会話を交わさなかった。
66 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 00:59:25。79 ID:Ibv6E6Qp0
親父が全然帰ってこない。もう家についてもいい時間なんだが。なにがあった。
ちょっと短いが【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】はココで終了。
次回は【高校編 〜暗黒〜】
67 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 01:04:32。29 ID:Ibv6E6Qp0
ちょっと親父探してくる。
高校に入った頃、一度だけヤマダが1に歩み寄ろうとした小さな小さな努力を覚えている。
1は、高校まで、最寄の駅から電車で通っていた。
家から駅まではチャリでないと行けない距離だったので、頑張ってチャリっていた。
ある日、いつものように最寄り駅に帰ってくると、母親とヤマダが改札口で待っていた。
1は、何かあったのかと思って、びっくりした。
1「なに?どうしたの?」
母「(ヤマダが)一緒に帰りたいんだって。」
1「別に、いいのに。」
1は、ちょっと嬉しかった。1がこの家で生きていくには、今の状況を受け入れなきゃいけない。
母親が選んだ相手なら、もしかして もう一度家族を作れるかもしれない。
そのためには、ヤマダとも仲良くならなきゃ・・。
と思っていた。
65 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 00:53:48。97 ID:Ibv6E6Qp0
でも、ヤマダは無口でオドオドしていたイメージだったので、それまで殆ど口もきかなかった。
完全に、ただ同居している他人。として扱っていた。だって、何も紹介されてないし。って思って。
その辺り、若かりし乙女の葛藤だった。
この日は、初めてヤマダと仲良くなれるチャンスかもしれないと思った。
でも、駅から家まで、結局一言も会話を交わさなかった。
66 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 00:59:25。79 ID:Ibv6E6Qp0
親父が全然帰ってこない。もう家についてもいい時間なんだが。なにがあった。
ちょっと短いが【中学校編 〜ヤマダが・・・〜】はココで終了。
次回は【高校編 〜暗黒〜】
67 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 01:04:32。29 ID:Ibv6E6Qp0
ちょっと親父探してくる。
70 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 01:19:58。51 ID:7kMnAe3n0
見てるよ!
親父さん探しに行くのはいいけど、気をつけてね。
73 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 01:51:00。25 ID:Ibv6E6Qp0
親父、無事捕獲してきた。フラフラ歩いてたよ・・。全く。飲みすぎなんだよ。
なんかもう眠いので、今日はこれで終わり。
また明日ー。
見ててくれたみんな、ありがとう。じゃ!
75 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 02:11:59。18 ID:UcENYKmsO
親父さん見つかって良かったね。
お休み
77 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:08:55。87 ID:Ibv6E6Qp0
やあ、みんな。
今日も張り切って再開だ。
78 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:12:52。94 ID:Ibv6E6Qp0
【高校編 〜暗黒〜】
高校選びは、母親の言いなりだった。
本当は、もう1ランク上の高校を受けたかったが、「1は勉強なんて どうせしないんだから、受験なんてしない方がいい。推薦で行ける高校にしなさい。」と言われ、その通り、推薦で行ける高校に行った。
頑張れば上の高校に行けてたと思う。でも、頑張らなかった。母親が言うんだから、そうなんだろう、って思った。
中学校卒業までの、数ヶ月間。いつ、自分が進学する高校がクラスのみんなにバレるかと、気が気じゃなかった。屈辱的だった。
79 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:17:57。33 ID:Ibv6E6Qp0
いやいやながら、行きたくもない高校に通い始めた。
いい思い出は、無いに等しい。
ヤマダが来て、3ヶ月くらい経っただろうか。1は、ヤマダは帰る気が無いんだと知った。
どの辺りで母親に聞いたのか、あまり定かではないが、ヤマダの素性が徐々に明らかになってきた。
ヤマダは やはり今1たちが住んでいる場所からは、結構離れた所に住んでいたそうだ。
母親と年代は一緒で、ちゃんと定職にも就いていた。
結構おかたい仕事だったらしい。
そして、案の定、ヤマダにも家庭があった。
ヤマダは、家庭も仕事も、全部放り出して母親のところにやってきたらしい。
80 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:19:26。72 ID:Ibv6E6Qp0
1「あの人、仕事はどうしてんの?」
母「辞めちゃったんだって。」
1「え、休んでるとかじゃないんだ。」
ヤマダは、本気だった・・・・・・・・・・
81 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:20:16。03 ID:Ibv6E6Qp0
と言うか、無我夢中で周りが何も見えていなかったんだと思う。
いい年した大人二人が、何やってんだか。
82 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:22:57。10 ID:Ibv6E6Qp0
初めの数ヶ月こそ、それなりに楽しそうにしていたが、やがて二人はケンカをするようになった。
いつも自室に閉じこもっていたので、詳細はよくわからないが、夕食が終わってしばらくすると、母親の激昂する声が聞こえてきた。
ヤマダは おとなしくしていたようだったので、父親の時と変わらないじゃん。と、思っていた。
84 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:26:49。92 ID:Ibv6E6Qp0
やがて、母親の怒り狂う声は、日を追うごとに激しさを増していった。
1は、怖くて怖くて、とてもじゃないけど様子を見に行くことは出来なかった。
ただ、部屋を出てすぐの階段に座って、じっと耳を傾けていた。
そんなある日、いつものように激昂した母親の声を遮るように、突然「ガターーン!」と大きな物音がした。何が起こったのか、と驚いた。
慌てて様子を見に行った。
そこで目にしたのは、母親に覆いかぶさったヤマダの姿だった。
母親は、ヤマダに押しつぶされて身動き一つ取れない状態になっていた。
85 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:27:33。24 ID:RS0FvABuO
>>1
なんだろう。同情とかのつもりぢゃないんだけどさ、あんま無理すんなよ?
適度に頑張ってな
>>85
ありがとう。優しいんだな。
もう、過去に対する気持ちは、清算出来てるよ。まあ、それまでに6年くらいかかったが・・。
だから、ココに書けるんではないか。ははは。
86 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:34:37。79 ID:Ibv6E6Qp0
1「なに・・が、あったの?」
顔を上げたヤマダの目は、血走っていた。
1は恐怖を覚えた。
父親からは、一度も見せられたことの無い顔だった。
母「大丈夫だから。・・・早くどけよ!」
ヤマダ「・・・・・。」
母「1が心配してるんだよ。どけよ。」
母親の言葉に、ヤマダはようやくその体を動かした。
88 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:39:32。34 ID:Ibv6E6Qp0
1は、どうしたら良いのか、わからなかった。と言うか、目の前に広がっていた光景に、呆然となった。なんかもう、ほんとにフリーズした。
胃の辺りがキュウってなって、一気に嫌な汗が滲み出して。大変だった。
大事なお母さんが、なんだか知らないけどヤマダに酷い目に遭わされてる。そう思った。
奪っただけでは飽き足らず、この男は痛めつけるのか。と。
この瞬間から、1はヤマダを「敵」として見るようになった。
89 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:42:31。36 ID:Ibv6E6Qp0
1回目のヤマダ事件は、これで収まった。
さすがに、娘にそんなところ見られたら色々頭に血が上ってたものがスッと引いたんだと思う。
事態が収集したのを見届けて、1はまた自室へと逃げ込んだ。
ずっとドキドキして、手とか震えてたし、ってか、痺れてた。怖かった。
お父さん・・・。助けて。って思った。
90 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/09(水) 20:46:37。78 ID:Ibv6E6Qp0
なんか、手に変な汗かいてきた。やっぱりあの頃のことを思い出すと、今もこうなるんだな。
今まで、女性に手を上げる男なんて存在を、一度も見たことがなかった。
何しろ、父親と母親の関係はあんなんだからな。むしろ逆だったわけで。
だから、物凄い衝撃だった。
>>次のページへ続く
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