そんな気持ちを引きずったまま毎日つまらない生活を送ってたんだが、昨日の夜
その元カノから電話がかかってきて俺は喜びとか戸惑いとかで1回目の電話に出られなかった
そしたらすぐに2回目の電話が掛かってきて、俺は1コールおいて電話にでた
俺「……なに?」
元カノ「今何してるの?」
俺「仕事終わりで学校行ってる」
元カノ「明日、仕事休めない?話したいことがあるんだけど」
俺「社長に聞いてみるから あとでメールする」
この時の俺は確実に休みをとってやろうとウキウキしてた
ちなみにエロシーンといえるエロシーンは ほぼ無いからパンツだけは履いてくれ
社長に電話した俺は元カノにメールを送った
久しく使ってなかったメールアプリを起動させ、休みがとれたと連絡をいれた
この時の俺のテンションは上がり続けていた
そして今日、昼11時の待ち合わせに間に合うように8時に起きてお気に入りの服を準備した
入念に歯磨きをし風呂に入り、香水までつけて万全の準備をした
俺は好きな人に嫌悪感を抱かれることが恐怖でしかない
たぶん そんなやつたくさんいると思う
だから自分の不細工な顔を少しでも ましにしようと服装に気をつけ、匂いに気をつけ、髪型にも気をつけた
幸いつまらない現場で貯めた金なら少しあるし、どこか飯でも奢ってやるかなんて淡い恋心に胸躍らせながら その時を待った
付き合ってる時からデートの待ち合わせは元カノの家の前で、毎回俺は10分前には着くようにしてた
だが今日の待ち合わせ場所は元カノの家からすぐの、俺が告白した場所であり初めてデートした公園だった
そんな思い出の場所での待ち合わせ、俺は彼女から復縁しようと言われることを確信していた
バカな俺は かっこいい返答の仕方なんて考えていた
数時間前の俺をぶち殺してやりたい
ひさしぶりの連絡
1 ねずみ講
2 宗教・政治
3 つぼ販売系
ここまでで95%
保険の可能性も高いんやで
ちなみに相手は まだ高校3年生……のはずだった。
10分前に待ち合わせ場所に着いた俺は驚いた
すでに元カノが待っていたんだ
だけど久しぶりに見た元カノの姿に俺は違和感しか感じなかった
あれだけ綺麗だった黒髪は薄汚い茶髪になっていて、化粧をする必要がないくらい整った顔には厚く化学物質が塗りたくられていた
それでも一番驚いたのは あれだけ嫌っていたタバコを吸っていたことだった
驚愕した
中学の時あれほど俺に たばこを吸うなと言って泣いていたくせに
俺の体のことを考え、俺が悪い方向に行かないように説得してくれていたはずなのに
だけど顔は相変わらず可愛かった