戦い
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妻のパジャマと下着を剥ぎ取って裸にすると、妻は泣きじゃくりながら、下ではなく両方の乳房を隠しています。
その手を強引にどけて見ると、両方の乳房にキスマークがついていました。
いいえキスマークというより、わざと付ける為に強く吸ったらしく、青痣のようになっています。
これを見られるのが嫌で気分が悪い振りをして、私とセックスしないでいいようにしていたと悟り、ようやく怒りが込み上げ。
「今度は別れる事になると分かっていただろ?あんな写真まで撮られて。相手は野田だな?ただ別れるだけでは済まんぞ。」
「ごめんなさい。私、脅されて。去年撮られた写真で脅されて・・・・・・。私・・・・・。」
「もう言い訳はいい。もう誤魔化されないぞ。本当に脅されていたのなら、どうして俺に言わない。何でも話す約束だっただろ?」
「本当です。私の恥ずかしい写真を子供達に送ると言われ、無理やり。
そしてまた その度に写真を撮られて、きれいに撮れているだろうと言いながら渡され、それでまた次の関係を迫られました。
信じて。本当です。信じて。」
「そのキスマークは何だ?」
「もう俺以外とセックスはするなと言って・・・・・・。あなたとも出来ないようにしてやると言って・・・・・・・。もう俺だけの物になれと言って・・・・・・・・。」
妻は、狂った様に泣き出し、とても問い詰める事が出来る状態では有りませんでした。
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5月8日(土)
一晩中 妻の泣き声を聞いていましたが、朝方少し眠り、妻も泣きつかれて眠ってしまいました。
また妻の泣き声で起こされ、少し眠ったつもりが時計を見ると、もう午後の3時でした。
妻にシャワーを浴びて来る様に言い、シャワーを浴びて泣き止んだ妻に。
「本当に脅されたのか?無理やりされたのか?」
「本当です。4月の16日に会社で封筒を渡されました。
家に帰って開けてみると、去年撮られて、あなたに課長との関係が知られた時に、全て処分したと言っていた写真でした。
しばらくして電話が掛かり、懐かしい写真を見てくれたかと言うので、全て返してくれる様に頼んだら、今からアパートまで取りに来てくれと言われたので、夜1人では行けないと断ると、明日来てくれと言われました。
あなたは、もう来なくていいと言ってくれましたが、私は行くつもりだったので、明日は主人の所に行くのでそれも無理だと断ると、
課長は急に怒り出し、今まで私が聞いた事の無い様な口調になり、それなら何も知らない子供達の所へ送ってやる。
インターネットにも載せて日本中、世界中の人間に見せてやると言いました。
あなたに相談しようと考えましたが、やっと最近上手くいっていた関係を壊したくなかった。
一晩考え、隣の部屋には人がいるだろうし、何か有ったら大声を出せば何とかなるし、朝ならその様な気も起こらないのではないかと思いました。
何より、課長は、無理やりその様な事をする男では無いと思っていました。私が軽率でした。」
「野田のアパートに行ったんだな。それからどうした?」
「課長のアパートに着くと、課長は今までの紳士的な話し方に戻っていて、人に聞かれるから中に入る様に言われました。
私が、約束が違う、全て処分してくれたはずだと抗議すると、パソコンに取り込んだ物を処分するのを忘れていて、私の目の前で削除すると約束してくれ、パソコンのある奥の部屋に通されたのですが、
そこは寝室だったので入り口で躊躇していると、課長はパソコンの前に座り、私の写真を沢山画面に出して、
心配ないように自分で削除しなさいと言われたので、パソコンの前に座って全て削除しましたが、立ち上がったところをベッドに押し倒され、そして・・・・・・・・・。」
野田の顔が浮かび、頭の中で何かの線が、音を出して切れていくのを感じました。
「押し倒されてどうなった?抵抗しなかったのか?もう俺には何でも話す約束だろ?詳しく話せ。」
涙を流しながら話し出した、妻の話はこうでした。
「課長、止めて下さい。嫌です。大きな声を出します。」
「ああ、出してもいいぞ。その内、嫌でも大きな声を出させてやる。
ただ違う声だがな。残念ながらこのアパートはほとんどが1人者だ。
みんな休みの日は遊びに行っているのか、ほとんど誰もいない。
お隣さんは昨夜から留守のようだ。
例え誰かが気が付いたとしても、そういうプレーだと言えば、恥を掻くのは美鈴だ。」
そう言われましたが私が暴れて抵抗すると。
「大人しくしろ。写真を子供達に送って、母親がこんなに淫乱だと知られてもいいのか?」
「今、写真は全て削除しました。」
「ああ、あそこに入っていた分はな。もう1箇所他の所にも少しだけ保存して有る。」
「卑怯者。課長がそんな人だとは思いませんでした。何かしたら死にます。」
「死にたければそうしろ。
美鈴が死んだら俺の人生も終わったような物だ。
俺も一緒に死んでやる。そうなれば世間には、仲良く心中した事になる。
それに一緒に死ねば、あの世で一緒にいられるかも知れない。」
そう言われて私が怯んだ隙に、用意してあった手錠をされてベッドの上につながれ、口にはガムテープを貼られましたが、自由な足で蹴ったりして抵抗すると。
「そんなに暴れて大丈夫か?いくらその手錠には痕が付かない様に、柔らかい布が付いていると言っても、そんなに暴れると付くぞ。両手首に痕が残ればあいつはどう思うかな?」
抵抗出来なくなった私の足も片方ずつ縛られ、その後 課長に夜まで抱かれました。
「それは完全な犯罪じゃないか。どうして警察に行かない。今からでも行こう。」
「あなた、ごめんなさい。警察には行けません。
証拠も有りません。課長に都合が良い様な写真も撮られました。
私の事がみんなに知られてしまう。その上課長の犯罪は成立しない。」
「どうしてだ?写真があれば尚更証拠になる。」
妻が泣いて答えないので、焦れた私は、車で野田のアパートに向かいました。
アパートに着くと野田の車は止まっているのですが、明かりが点いているのは1部屋だけで、野田の部屋も真っ暗でした。
一応部屋の前まで行ってチャイムを鳴らしましたが、やはり留守のようです。
しばらく車で待っていましたが、たまに通る人が不振な目で見て行くので、車を違う所に止め、時々、野田のアパートの前を通って、明かりが点いていないか確かめていると、ようやく4回目で明かりが点いていたので、
部屋の前まで行きチャイムを鳴らしました。
出てきた野田は呑みに行っていたようで、酒の匂いがし、少し酔っているようです。
「久し振りだな。今年になって電話もしていないので、懐かしく感じるよ。
君が来たという事は、ばれてしまった様だな。
確かに美鈴とまた関係を持ってしまった。
慰謝料でも何でも払う。裁判にしてもらってもいい。
それより離婚してくれないか?君が離婚を承諾してくれれば、美鈴と再婚する約束もしている。」
野田の勝ち誇った顔を見て、気が付くと殴り倒していました。
「また暴力か?もっと殴れ。俺にはもう怖い物は無い。会社をクビになってもいいと思っている。怪我をさせられたら今度は警察に行く。」
「何が警察だ。ふざけるな。」
倒れている野田を思い切り蹴りました。
「もっと殴れ。蹴れ。あんたが刑務所に入っている間、邪魔者がいなくて、美鈴と自由に逢える。」
殺したいと思いましたが、現実には そこまで出来る勇気が無く、その代わり、足腰が立たなくなるまで殴るつもりでした。
しかし私が警察に行っている間、妻が無理やりされている姿が浮かび、無抵抗の野田に対して、ストーカーの様な不気味な怖さを感じ。
「勝手にしろ。お前のやった事は脅迫と強姦だ。美鈴を連れて警察に行く。」
「脅迫?強姦?何か勘違いしていないか?これは美鈴も合意の上だ。美鈴がそう言ったのか?」
「去年撮った写真で脅し、強引に関係を持っただろ。そしてまた写真を撮ってそれで脅した。卑怯な奴だ。絶対に許さん。」
「いくら俺でもそんな犯罪の様な事はしていない。第一その様な事をすれば、美鈴に嫌われてしまう。たとえあんた達が離婚しても、俺と結婚して貰えなくなる。」
野田は奥の部屋に行き、しばらくして、持って来た封筒を私に手渡し。
「これは私達二人だけの思い出だから、他の奴には見せたくなかった。
しかし、脅迫だの強姦だのと言われ、卑怯者と思われるよりはましだから見せてやる。
これを見てから判断してくれ。
確かに美鈴が来ても何もしなければ良かった。我慢出来なかった俺の責任も大きい。
俺は逃げも隠れもしない。
まずはこれを見てくれ。・・・・・・そうか、美鈴はその様な事を・・・・・・・・・。」
野田お得意の嘘だと思っても、頭が混乱して訳が分かりませんでした。
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5月9日(日)の1
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