戦い
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何も責任を逃れる為に媚を売っているのではない。
法的な責任は取るつもりだ。さあ。」
野田が立ち上がったのでいきなり殴ると、野田はソファーに倒れ込み、殴られた左の頬を押えています。
「何を格好つけているんだ。お前のやった事は犯罪だぞ。」
「その事だが、美鈴さんがそう言ったのなら、その通りだと言ってやりたい。
しかし、内容が内容だけに私もその通りだとは言えない。
誓約書に書いた事を守らずに、また関係を持ってしまったのは事実だ。
また殴られそうだが、まだ美鈴さんを愛していて、諦め切れないのも本心だ。
しかし、いくら私でもそんな事はしていない。
私より自分の妻を信用するのも分かる。
でも本当だ。
私はこの1年、美鈴さんが私のところに来てくれるのを待っていた。
その為に、会社では好感を持たれる様に振る舞っていた。
それが、その様な事をしてしまっては、身体の関係を持てても嫌われるだけだ。
・・・・・正直に言おう。
美鈴さんを見ていて、また抱きたいと毎日のように思っていた。
しかし、無理やり犯そうと思った事は1度も無い。本当だ。」
私の目を見て話す野田に、私は益々混乱していきました。
--------------------
5月9日(日)の3
私は、心の中で、信用してはいけないと何度も自分に言い聞かせ。
「4月の16日に写真を渡しただろ?それも美鈴の嘘か?」
「いや、それは本当だ。その時点で誓約書の内容を破っていた。すまなかった。しかし、写真で脅した事はない。」
「それなら何の目的で渡した?何故まだその様な写真を持っていた?」
「すまん。君には耳を覆いたくなるような話だろうが、怒らず聞いてくれ。
美鈴さんと関係を持っていた時、美鈴さんの嫌がる顔が見たくて、あの最中に写真を撮ってみた。
やはり怒って嫌がったが、その後の乱れようは今までに無い物だったので、怒りながらも興奮していると感じた私は、時々撮る様になり、
そのうち、美鈴さんは、口では怒りながらも、私の要求するポーズもとってくれ、撮られている間も興奮している様子だった。
2人で会った時に写真を見せると、それを見ているだけで、美鈴さんの息遣いが変わってくるのが分かった。
私は、その写真を、他の者が見られない様に、ロックを掛けてパソコンに保存していたのだが、特に気に入った何枚かを、すぐには分からない別の所に保存していて、その事をすっかり忘れてしまっていたが、先日ふと思い出し、悪ふざけで渡してしまった。
・・・・・いや、これも正直に言うと、また私との事を思い出して欲しかったのかも知れない。すまん。」
野田は深々と頭を下げましたが。
「都合の良い様に言うな。それで脅したのだろ?」
「君が私を信用出来ないのも分かる。当然だ。君には殺されても仕方がない事をしてきたからな。
昨年発覚してからも、散々な事をしてきた。
私が言うのも変だが、私も浮気された亭主の辛さは分かる。絶えず君には、悪い事をしているという気持ちは有った。
盗人猛々しいと思うだろうが、君にすまないという気持ちは いつも持っていた。本当だ。
しかし私は焦っていた。毎日美鈴さんを見ていて、どうしても美鈴さんが欲しかった。
正確には、妻も美鈴さんも同じ様に愛していて、2人とも自分の物にしたかった。君達を別れさせ、美鈴さんを自分だけの物にしたかった。
勝手な考えだと重々分かっていても、美鈴さんが君とセックスしていると思うだけで狂いそうだった。
妻と離婚してからは尚更だ。美鈴さんへの愛が大きくなった。
いや、また怒られそだが、今の方が大きいかも知れない。」
「2人とも?まあいい。脅していないと言うなら、写真を渡しただけでなく、どうして電話してきた?電話で何を言った?どうやって美鈴をアパートまで呼びつけた?」
「いや、言い難いが、私からは電話していない。美鈴さんが電話してきた。」
「お前の話を信用している訳ではないが、仮にそうだとして、何を言ってきた?」
「美鈴さんは怒っていた。すぐに処分してくれと言うので、私は現実に戻されて写真を渡した事を後悔した。
美鈴さんに嫌われたと思って悔やんだ。
今からすぐに削除すると約束したのだが、信用出来ないので今から確かめに行くと言われ、本心は来て欲しかったが、また誠実な振りをして
“変な誤解を受けてもいけないので来るな。それに、私は今から出かけるので留守になる。”
と嘘を言うと、明日の朝行くと言って一方的に電話を切られてしまった。
次の朝、美鈴さんが来たので玄関先で、もう何も無い事を説明したのだが、確かめさせてもらうと言って勝手に上がって行き、
しばらくパソコンを見ていたので、内心嬉しかった私は、コーヒーを煎れて勧めると、凄く嬉しそうな顔をしてくれた。
君には悪い事をしたが、その後、コーヒーを飲みながら不倫していた時の話で盛り上がり、美鈴さんが上着を脱いで横に置いたのを見ると、白いブラウスから真っ赤なブラジャーが透けて見えていた。
顔を見ると潤んだような目で私を見詰めていたので、美鈴さんが誘っていると感じた私は、隣に座って抱き締めてしまった。
美鈴さんは、“やめて、主人をもう裏切れない”と言ったので一瞬躊躇したが、そう言いながら美鈴さんも抱き付いて来た。
ので唇にキスしてしまった。唇を離すと
“主人に悪いので私には出来ない”
と言われたが、久し振りに柔らかい唇に触れて。我慢出来なくなっていた私は、美鈴さんのスカートを捲ると、パンティーも赤いセクシーな物だった。
そのパンティーを見て、私の所に来た理由を確信した私は、君に殴られようが、慰謝料をいくら請求されようが、会社にいられなくなろうが、どうなっても良いと思った。
「4月の16日に写真を渡しただろ?それも美鈴の嘘か?」
「いや、それは本当だ。その時点で誓約書の内容を破っていた。すまなかった。しかし、写真で脅した事はない。」
「それなら何の目的で渡した?何故まだその様な写真を持っていた?」
「すまん。君には耳を覆いたくなるような話だろうが、怒らず聞いてくれ。
美鈴さんと関係を持っていた時、美鈴さんの嫌がる顔が見たくて、あの最中に写真を撮ってみた。
やはり怒って嫌がったが、その後の乱れようは今までに無い物だったので、怒りながらも興奮していると感じた私は、時々撮る様になり、
そのうち、美鈴さんは、口では怒りながらも、私の要求するポーズもとってくれ、撮られている間も興奮している様子だった。
2人で会った時に写真を見せると、それを見ているだけで、美鈴さんの息遣いが変わってくるのが分かった。
私は、その写真を、他の者が見られない様に、ロックを掛けてパソコンに保存していたのだが、特に気に入った何枚かを、すぐには分からない別の所に保存していて、その事をすっかり忘れてしまっていたが、先日ふと思い出し、悪ふざけで渡してしまった。
・・・・・いや、これも正直に言うと、また私との事を思い出して欲しかったのかも知れない。すまん。」
野田は深々と頭を下げましたが。
「都合の良い様に言うな。それで脅したのだろ?」
「君が私を信用出来ないのも分かる。当然だ。君には殺されても仕方がない事をしてきたからな。
昨年発覚してからも、散々な事をしてきた。
私が言うのも変だが、私も浮気された亭主の辛さは分かる。絶えず君には、悪い事をしているという気持ちは有った。
盗人猛々しいと思うだろうが、君にすまないという気持ちは いつも持っていた。本当だ。
しかし私は焦っていた。毎日美鈴さんを見ていて、どうしても美鈴さんが欲しかった。
正確には、妻も美鈴さんも同じ様に愛していて、2人とも自分の物にしたかった。君達を別れさせ、美鈴さんを自分だけの物にしたかった。
勝手な考えだと重々分かっていても、美鈴さんが君とセックスしていると思うだけで狂いそうだった。
妻と離婚してからは尚更だ。美鈴さんへの愛が大きくなった。
いや、また怒られそだが、今の方が大きいかも知れない。」
「2人とも?まあいい。脅していないと言うなら、写真を渡しただけでなく、どうして電話してきた?電話で何を言った?どうやって美鈴をアパートまで呼びつけた?」
「いや、言い難いが、私からは電話していない。美鈴さんが電話してきた。」
「お前の話を信用している訳ではないが、仮にそうだとして、何を言ってきた?」
「美鈴さんは怒っていた。すぐに処分してくれと言うので、私は現実に戻されて写真を渡した事を後悔した。
美鈴さんに嫌われたと思って悔やんだ。
今からすぐに削除すると約束したのだが、信用出来ないので今から確かめに行くと言われ、本心は来て欲しかったが、また誠実な振りをして
“変な誤解を受けてもいけないので来るな。それに、私は今から出かけるので留守になる。”
と嘘を言うと、明日の朝行くと言って一方的に電話を切られてしまった。
次の朝、美鈴さんが来たので玄関先で、もう何も無い事を説明したのだが、確かめさせてもらうと言って勝手に上がって行き、
しばらくパソコンを見ていたので、内心嬉しかった私は、コーヒーを煎れて勧めると、凄く嬉しそうな顔をしてくれた。
君には悪い事をしたが、その後、コーヒーを飲みながら不倫していた時の話で盛り上がり、美鈴さんが上着を脱いで横に置いたのを見ると、白いブラウスから真っ赤なブラジャーが透けて見えていた。
顔を見ると潤んだような目で私を見詰めていたので、美鈴さんが誘っていると感じた私は、隣に座って抱き締めてしまった。
美鈴さんは、“やめて、主人をもう裏切れない”と言ったので一瞬躊躇したが、そう言いながら美鈴さんも抱き付いて来た。
ので唇にキスしてしまった。唇を離すと
“主人に悪いので私には出来ない”
と言われたが、久し振りに柔らかい唇に触れて。我慢出来なくなっていた私は、美鈴さんのスカートを捲ると、パンティーも赤いセクシーな物だった。
そのパンティーを見て、私の所に来た理由を確信した私は、君に殴られようが、慰謝料をいくら請求されようが、会社にいられなくなろうが、どうなっても良いと思った。
その時は、君に殺されてもいいとさえ思った。すまなかった、許してくれ。」
野田を信用している訳ではないのですが、私は話に引き込まれていました。
「次の日からも、勝手に美鈴が押し掛けて来たのか?」
「いや。最初はそういう事だが、その後 誘ったのは私だ。すまん。
写真が効果的だと思った私は、その時また写真を撮って渡し、明日も来て欲しいと頼んだ。
美鈴さんは、もう主人を裏切れないので二度と来ないと言ったが、その写真を持ち帰り、結局は来てくれた。
それで味を占めた私は毎回写真を撮って渡しながら誘った。
美鈴さんを繋ぎ止めようと必死だった私は、もう君の事は頭の片隅にも無かった。自分だけの世界に浸っていた。本当に悪い事をしてしまった。
許して欲しい。出来る事なら君と別れて、私と一緒になりたいと言ってくれたので、あの最中の話だから当てにならないと思っていても、有頂天になっていた。
しかし、美鈴さんが あの日の事を、君にその様に言ったという事は・・・・・・・。
すまん。君に話すような事では無かった。許してくれ。」
野田は、そう言い終ると目に涙を溜め、また深々と頭を下げたまま上げません。
野田の話は、自分の非は認め、違う事は違うとはっきりと言っている様に聞こえ、信じそうになりました。
「まあその内、どちらが嘘をついているのかはっきりさせるが、どちらにしても、お前が約束を破った事に違いは無い。
1度ならず2度までも、人の女房に手を出した事に違いない。責任はとってもらう。
その上、もしもお前の言う事が嘘で、妻を無理やり犯したと分かったら、俺も人生を捨てる覚悟で徹底的にやってやる。」
私は、そう言い返すのが精一杯でした。
初めて私以外の男である、野田の物が妻の中に入ったと知った時よりは、その行為についての怒りが小さいのは感じていましたが、当然怒りが無い訳では有りません。悔しさが無い訳では有りません。
2度目という事で、精神的な裏切りに対する悔しさは、今度の方が大きいです。
嘘だと思っていても、出来る事なら私と別れて、野田と一緒になりたいと聞いた時は、言い表しようが無い寂しさを感じました。
しかし、殴るどころか言い返しもせずに、じっと野田の話に聞き入ってしまいました。
勿論、野田の、今までと違う好意的な話し方も有ったと思います。
しかし、この男は私の家に土足で踏み入った男です。野田の話が本当だとしても、許しがたい男です。私の1番大事な物を奪いたいと思っている男です。
私は どうして怒りもせず、こんな話をじっと聞いているのか、自分でも分かりませんでした。
「私がしてしまった事の責任はとる。逃げはしない。
金の事ばかりですまんが、当然慰謝料も前回より多く、借金してでも払う。
本当に悪かったと思っている。
ただ、気持ちを逆撫でしてしまうが、美鈴さんを愛している。今は美鈴さんだけを愛している。
これは何を言われても、殴られても、私の気持ちだから変え様が無い。
もう私からは、連絡しないと約束するが、今度の様に、美鈴さんが私を必要としてくれた時は、美鈴さんから来てくれた時は、殴られようが殺されようが、後がどの様になろうとも、受け入れたいと思っている。」
私は釈然としない気持ちで、野田のアパートを後にしました。
--------------------
5月9日(日)の4
家に着くともう午後の4時でした。
明日の仕事を考えると、赴任先へ戻らなければいけない時間ですが、このままでは帰れません。
明日の朝にでも部下に電話して、妻を病気にするか、親戚の叔父が死んだ事にしてでも休もうと思いました。
今の時期、生きるか死ぬかの下請け業者も多い中、申し訳無いとは思いましたが、家庭の方が大事です。
私は、サラリーマンとしては失格です。
「今、野田と話をしてきて、写真は全て処分してもう残っていない。」
「あなた、ありがとう。」
>>次のページへ続く
野田を信用している訳ではないのですが、私は話に引き込まれていました。
「次の日からも、勝手に美鈴が押し掛けて来たのか?」
「いや。最初はそういう事だが、その後 誘ったのは私だ。すまん。
写真が効果的だと思った私は、その時また写真を撮って渡し、明日も来て欲しいと頼んだ。
美鈴さんは、もう主人を裏切れないので二度と来ないと言ったが、その写真を持ち帰り、結局は来てくれた。
それで味を占めた私は毎回写真を撮って渡しながら誘った。
美鈴さんを繋ぎ止めようと必死だった私は、もう君の事は頭の片隅にも無かった。自分だけの世界に浸っていた。本当に悪い事をしてしまった。
許して欲しい。出来る事なら君と別れて、私と一緒になりたいと言ってくれたので、あの最中の話だから当てにならないと思っていても、有頂天になっていた。
しかし、美鈴さんが あの日の事を、君にその様に言ったという事は・・・・・・・。
すまん。君に話すような事では無かった。許してくれ。」
野田は、そう言い終ると目に涙を溜め、また深々と頭を下げたまま上げません。
野田の話は、自分の非は認め、違う事は違うとはっきりと言っている様に聞こえ、信じそうになりました。
「まあその内、どちらが嘘をついているのかはっきりさせるが、どちらにしても、お前が約束を破った事に違いは無い。
1度ならず2度までも、人の女房に手を出した事に違いない。責任はとってもらう。
その上、もしもお前の言う事が嘘で、妻を無理やり犯したと分かったら、俺も人生を捨てる覚悟で徹底的にやってやる。」
私は、そう言い返すのが精一杯でした。
初めて私以外の男である、野田の物が妻の中に入ったと知った時よりは、その行為についての怒りが小さいのは感じていましたが、当然怒りが無い訳では有りません。悔しさが無い訳では有りません。
2度目という事で、精神的な裏切りに対する悔しさは、今度の方が大きいです。
嘘だと思っていても、出来る事なら私と別れて、野田と一緒になりたいと聞いた時は、言い表しようが無い寂しさを感じました。
しかし、殴るどころか言い返しもせずに、じっと野田の話に聞き入ってしまいました。
勿論、野田の、今までと違う好意的な話し方も有ったと思います。
しかし、この男は私の家に土足で踏み入った男です。野田の話が本当だとしても、許しがたい男です。私の1番大事な物を奪いたいと思っている男です。
私は どうして怒りもせず、こんな話をじっと聞いているのか、自分でも分かりませんでした。
「私がしてしまった事の責任はとる。逃げはしない。
金の事ばかりですまんが、当然慰謝料も前回より多く、借金してでも払う。
本当に悪かったと思っている。
ただ、気持ちを逆撫でしてしまうが、美鈴さんを愛している。今は美鈴さんだけを愛している。
これは何を言われても、殴られても、私の気持ちだから変え様が無い。
もう私からは、連絡しないと約束するが、今度の様に、美鈴さんが私を必要としてくれた時は、美鈴さんから来てくれた時は、殴られようが殺されようが、後がどの様になろうとも、受け入れたいと思っている。」
私は釈然としない気持ちで、野田のアパートを後にしました。
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5月9日(日)の4
家に着くともう午後の4時でした。
明日の仕事を考えると、赴任先へ戻らなければいけない時間ですが、このままでは帰れません。
明日の朝にでも部下に電話して、妻を病気にするか、親戚の叔父が死んだ事にしてでも休もうと思いました。
今の時期、生きるか死ぬかの下請け業者も多い中、申し訳無いとは思いましたが、家庭の方が大事です。
私は、サラリーマンとしては失格です。
「今、野田と話をしてきて、写真は全て処分してもう残っていない。」
「あなた、ありがとう。」
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