戦い
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次の日、また脅されてアパートに行くと。
「どうだ、美鈴。私を思い出したか?私を未だに愛している事を思い出したか?」
「愛してなんかいません。思い出すも何も、私が愛しているのは主人だけです。」
「いや、違う。そう思い込んでいるだけだ。美鈴は今でも私の事を愛している。
何か私が脅した様な形になってしまったが、昨日来てくれたのは、写真を見て愛し合っていた時を思い出し、自分の本当の気持ちに、気付いたからだと思っていた。
しかし、美鈴は優しい言葉を掛けてくれない。以前の様に愛していると言ってくれない。
それならば美鈴が早く気付く様に、2人の愛の証を作ろうと思った。」
「酷い。愛してもいないのに。それに、もしも出来たとしても私は生みません。年齢からしても生めないし、何より課長の子供など生みたくも有りません。」
「生むか生まないかは、どうでもいい。2人の愛の結晶が出来たかどうかが重要なのだ。」
私が帰ろうとすると、前日撮られた写真を出し。
「いいのか?私も脅すような事はしたくないが、これも美鈴の為だ。
いつか自分の本当の気持ちに気付いた時、必ず悔やむ。私の人生はこれで良かったのかと、必ず悔やむ。
私は美鈴に、その様な悔いの残る人生を送らせたくない。」
課長の話は真実では無い事ばかりでしたが、写真を見せられると、逆らう事が出来ません。
この日、課長は、わざとゆっくり動きながら。
「昨日1日だけでは、出来てないかもしれない。
今日からもがんばろうな。美鈴が私の子供を身ごもれば、必ず本当の自分に気付く。
今は、知らず知らずの内に生活の事や、子供達の事を考えてしまい、自分の本心を隠してしまっているが、そうなれば必ず本当の自分に気付く。」
私は、何も言えずに、ただ泣いていました。
「どうした?生むにしろ生まないにしろ、年齢的に危険が伴うから怖いのか?
それならどうして、自分の本心にふたをして、素直になろうとしない?
私の事を愛していると言えない?
私も美鈴を危険な目には合わせたくない。
自分に正直になり、私を愛していると言ってくれれば、本当の自分を曝け出してくれれば、この様な事はしたくない。
どうだ?私を愛しているか?正直に言ってみろ。」
そう言いながら腰の動きを早くされ、出されてしまうと思った私は“本当はあなたを愛しています。”と言ってしまいました。
それを聞き、また動きを おそくしましたが、時々早くしては“出そうだ”と言われ、その度に私は
“あなたを愛しています。”とか“本当はあなたと一緒に暮らしたい。”とか言わされ続けました。
その後も関係を持つ度に、中に出したいと脅されながら、同じ事を言わされましたが、私はそれよりも妊娠していないかが心配でした。
生理前に嫌々ながらも、中に出される事を承諾したのは、課長に
“安全な日は中に出させろ。そうしないと誘惑に負けて、いつ出してしまうかも分からん”
と言われたからです。
生理が来た時は、凄く嬉しかった。今の私の境遇を忘れるほど嬉しかったです。
しかし、生理中も手や口でさせられ、すぐに現実に引き戻され、生理が終わった後の事を考えると、怖くて仕方が有りませんでした。
生理後も写真で脅されて、仕方なくアパートに行きましたが、あの様な苦しい思いは二度と嫌で、課長のを入れられている時は、もう脅されなくても
“あなたを愛しています。”
“もうあなたと離れたくない。”
と言って、機嫌をとる様になってしまいました。
特に課長は、あなたにライバル心を持っていて、あの最中に
“あいつとどちらが気持ちいい?”とか
“本当はあいつの物では満足出来なくて、ずっとこいつが欲しかったのだろ?”
とか聞いてきました。
あなたの事を言われ、あなたを思い出して辛かったのに、恐怖心の方が強く
“比べ物にならない。”
“ずっとこれが欲しかった。”
“もうこれでないと気持ち良くなれない。”
とあなたを侮辱するような事も、色々言っていました。
自分からその様な事を言っていたと、あなたに知られたくなかった。
恥ずかしい事をされた事より、その様な事を言っていたと、知られる方が辛かった。
妻を可哀想に思い、野田に対して怒りが込み上げましたが、それとは違った感情もありました。しかし、それが何なのかは分かりません。
「本当に愛していたのでは無いだろうな?」
「違います。本心で言ったのでは有りません。信じて。あなただけを愛しています。信じて。」
「でも、そこまでされても感じたんだろ?気持ちいい声を出したんだろ?野田の方が気持ちいいと言ったのは、本心じゃないのか?」
「本心じゃ有りません。あなたの方がずっといいです。信じて。家にいても会社にいても、毎日が地獄でした。
特に課長のアパートにいる時は、死にたいほど嫌でした。本当です。でも、ごめんなさい。
嫌だと思っていても、色々されている内に私の身体が、身体が勝手に反応してしまって。
次第に快感に負けて、もっと気持ち良くなりたいと思ってしまって。ごめんなさい。ごめんなさい。」
明日の午後、会社を早退してこちらに来たいと言う妻に、明後日私が帰るから来なくてもいいと言って、電話を切りました。
--------------------
5月14日(金)の1
アパートに帰ると、私の部屋に明かりが点いています。
中に入って靴を脱ぐと同時に、妻が抱き付いて来ました。
私も抱き締めそうになりましたが、ぐっと堪え。
「来なくてもいいと言ったのに、どうして来た?俺に帰られては、不都合な事でも有るのか?」
「違います。お疑いなら、明日私も一緒に帰ります。ただ1日でも早く、逢いたかっただけです。」
妻がより強く抱き付いたので。
「俺は疲れているのに、いつまで抱き付いている。風呂に入りたい。用意は出来ているだろうな?」
妻は、慌ててお風呂に行って、バスタオルなどを用意し、私の前を通り過ぎたかと思うと、あわただしく下着などの用意をしていました。
私がお湯に浸かっていると、妻は、下着だけの姿で入って来て、狭い洗い場に正座しています。
私がお湯から出ると、妻は1ケ所を残し、頭の先から爪先まで洗ってくれ、1度全身を洗い流すと、仁王立ちの様な格好で立っている私の後に回り、ボディーソープを付けた両手を前に回して、残された所を、時間を掛けて丁寧に洗ってくれました。
あまりに丁寧に洗われたので、私は反応してしまい、それを手に感じた妻は、洗うのを止めてシャワーで流し、前に来て跪いたかと思うと口に含んできたので、
一瞬、“この様な時に何を考えているのだ”と思いましたが、前を大きくしてしまっている私には、その言葉は言えずに、黙って妻のする事を見ていましたが、
この時の妻の動きは、今の自分を忘れてしまいたいかの様に、今までに無く激しく、私は堪らず妻の口に出してしまいました。
妻は、顔色1つ変えずに、口の中の物を全て飲み込んで、その後も私の中に残っている物を、1滴も残さず吸い取るかのように、吸い付いています。
この前の時は、野田の顔を思い出してしまい、この様な事は考えられませんでしたが、私も変われば変わるものです。
私がビールを飲んでいる間に妻も入浴を済ませ、2人で遅い夕食を摂りましたが、その間2人共無言でした。
食べ終わっても、妻は片付けようとせず、無言で俯いていたので。
「どうした?何か話したい事でも有るのか?」
「あなた、すみませんでした。どうしても自分を庇ってしまって・・・・・・。
嘘はつきたく無いのに、言い難い事は つい隠してしまい、その後 苦しくなって話したくても、何を今更と思われそうで、言い出せなくなってしまって・・・・・・。
でも、昨日あなたに聞いてもらって、少し楽になりました。
あなたは余計辛くなったのに、ごめんなさい。」
「何でも話せ。
野田と不倫するまでのお前は、嘘や隠し事が大嫌いだったよな?
身体だけで無く、そんな事まで野田に変えられてしまった様で、どんな小さな嘘でも分かる度に、俺はどんどん辛くなる。
まだ聞きたい事は沢山有るが、それは追々聞くとして、今までの事で隠している事は、もう無いだろうな?」
「それが、実は・・・・・・。その事を早く言おうと思って、今日来ました。電話では嫌だったので・・・・・・・。」
「何だ?早く話せ。」
「私が課長のした事を、犯罪には出来ないと言ったのは、もう1つ理由が有って・・・・・。」
「分かっている。写真の事だろ?
前に不倫関係にあったとか、美鈴からアパートに行ったとかだけでは無くて、あの微笑んだ写真を見せられたら、おそらく誰も信用しない。
俺もあの写真が未だに気になっている。
無理やり犯された女が、いくら脅されたにしても、微笑んで写真を撮られる事が、出来る物なのかと疑っている。
以前なら、何が有ってもお前を信用したと思う。
>>次のページへ続く
明日の午後、会社を早退してこちらに来たいと言う妻に、明後日私が帰るから来なくてもいいと言って、電話を切りました。
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5月14日(金)の1
アパートに帰ると、私の部屋に明かりが点いています。
中に入って靴を脱ぐと同時に、妻が抱き付いて来ました。
私も抱き締めそうになりましたが、ぐっと堪え。
「来なくてもいいと言ったのに、どうして来た?俺に帰られては、不都合な事でも有るのか?」
「違います。お疑いなら、明日私も一緒に帰ります。ただ1日でも早く、逢いたかっただけです。」
妻がより強く抱き付いたので。
「俺は疲れているのに、いつまで抱き付いている。風呂に入りたい。用意は出来ているだろうな?」
妻は、慌ててお風呂に行って、バスタオルなどを用意し、私の前を通り過ぎたかと思うと、あわただしく下着などの用意をしていました。
私がお湯に浸かっていると、妻は、下着だけの姿で入って来て、狭い洗い場に正座しています。
私がお湯から出ると、妻は1ケ所を残し、頭の先から爪先まで洗ってくれ、1度全身を洗い流すと、仁王立ちの様な格好で立っている私の後に回り、ボディーソープを付けた両手を前に回して、残された所を、時間を掛けて丁寧に洗ってくれました。
あまりに丁寧に洗われたので、私は反応してしまい、それを手に感じた妻は、洗うのを止めてシャワーで流し、前に来て跪いたかと思うと口に含んできたので、
一瞬、“この様な時に何を考えているのだ”と思いましたが、前を大きくしてしまっている私には、その言葉は言えずに、黙って妻のする事を見ていましたが、
この時の妻の動きは、今の自分を忘れてしまいたいかの様に、今までに無く激しく、私は堪らず妻の口に出してしまいました。
妻は、顔色1つ変えずに、口の中の物を全て飲み込んで、その後も私の中に残っている物を、1滴も残さず吸い取るかのように、吸い付いています。
この前の時は、野田の顔を思い出してしまい、この様な事は考えられませんでしたが、私も変われば変わるものです。
私がビールを飲んでいる間に妻も入浴を済ませ、2人で遅い夕食を摂りましたが、その間2人共無言でした。
食べ終わっても、妻は片付けようとせず、無言で俯いていたので。
「どうした?何か話したい事でも有るのか?」
「あなた、すみませんでした。どうしても自分を庇ってしまって・・・・・・。
嘘はつきたく無いのに、言い難い事は つい隠してしまい、その後 苦しくなって話したくても、何を今更と思われそうで、言い出せなくなってしまって・・・・・・。
でも、昨日あなたに聞いてもらって、少し楽になりました。
あなたは余計辛くなったのに、ごめんなさい。」
「何でも話せ。
野田と不倫するまでのお前は、嘘や隠し事が大嫌いだったよな?
身体だけで無く、そんな事まで野田に変えられてしまった様で、どんな小さな嘘でも分かる度に、俺はどんどん辛くなる。
まだ聞きたい事は沢山有るが、それは追々聞くとして、今までの事で隠している事は、もう無いだろうな?」
「それが、実は・・・・・・。その事を早く言おうと思って、今日来ました。電話では嫌だったので・・・・・・・。」
「何だ?早く話せ。」
「私が課長のした事を、犯罪には出来ないと言ったのは、もう1つ理由が有って・・・・・。」
「分かっている。写真の事だろ?
前に不倫関係にあったとか、美鈴からアパートに行ったとかだけでは無くて、あの微笑んだ写真を見せられたら、おそらく誰も信用しない。
俺もあの写真が未だに気になっている。
無理やり犯された女が、いくら脅されたにしても、微笑んで写真を撮られる事が、出来る物なのかと疑っている。
以前なら、何が有ってもお前を信用したと思う。
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