戦い
(36ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
「お前は知らなくてもいい。他には?」
「6月の13日に○○ホテルで、結婚式を挙げるらしいです。」
「もうすぐじゃないか。あいつ、その様な時期に・・・・・・。美鈴は どうやってその事を知った?」
--------------------
「はい。3回目に彼が来た時、課長が結婚祝いだと言って、エッチな下着をプレゼントしていました。
彼は、“真面目なお嬢さんなので、こんなのを穿いてくれと言ったら、結婚してすぐに離婚になってしまいます。”と笑いながら断っていました。
その時の2人の会話を聞いていて・・・・。」
私は、彼が留守で良かったと思いました。あの時いたら、たぶん殴って終わりだったでしょう。
どの様な奴かも分からないので、今頃、警察沙汰になっていたか、または、若い彼の方が強く、逆に殴られて、より悔しい思いをしていたかも知れません。
その時、頭に浮かんだ、警察沙汰という言葉で野田の事を思い出し、今頃、暴行と器物破損で被害届けを出していないか、少し心配になっている、気の弱い自分に気付きました。
--------------------
5月15日(土)の2
妻は口、数の少ない私に、腫れ物にでも触る様に接していましたが、私が出掛けようとすると。
「あなた、今頃、何処へ行くの?お願いだから一緒にいてください。私が悪かったです。ごめんなさい。何処にも行かないで。」
私が、何かするのでは無いかと思って、心配しているのは分かりますが、今の私には優しい言葉を掛ける余裕は有りません。
「お前の様に、浮気しに行く訳では無いから心配するな。」
そう言われると妻は何も言えません。
アパートに着くと、野田の部屋にも隣の部屋にも、明かりが点いていました。
インターホンを押すと、ようやく彼が出たので、
「美鈴の亭主だが、妻が大変世話になったそうなので、お礼を言いに来た。ドアを開けてくれ。」
彼は、上擦った声で、
「僕は何もしていない。関係ない。帰ってくれ。」
「何もしていなかったら、開けてくれてもいいだろ?とにかく、ここを開けろ。そうか、まあいい。それなら月曜日に、△△商事にお邪魔する。遅くに悪かったな。」
そう言うと、慌ててドアを開けてくれた彼は、メガネを掛け、いかにも一流企業のエリートサラリーマンといった風情でした。
玄関先で話そうとする彼を無視して、土足のまま上がって行くと、テーブルの上に座り、
「妻が、色々世話になったそうで、どうしても会ってお礼がしたくてな。
すぐにお礼をしようと思ったのだが、その高そうな眼鏡が割れると困るだろ?メガネを外してくれ。」
「どうして僕が、そんな事をされなくてはいけない?もう帰ってくれ。警察を呼ぶぞ。」
彼は、電話の所まで行き、受話器に手を掛けましたが、その時、口では強がっていても、手が震えているのが分かりました。
「早く警察に電話しろ。警察に来てもらって何と言う?
他所の奥さんに恥ずかしい事を3日もさせたら、旦那が押し掛けて来て困っている、とでも言うのか?早く電話しろ。」
彼は、受話器から手を放し、私を必死に睨み付けていました。
「そうだな。俺も興奮しすぎた。ここへ来たり会社に押し掛けては、脅迫と言われても仕方が無い。きちんと弁護士を連れて来るから、またその時に話をしよう。」
「弁護士?僕は何もしていない。
ただ隣に行ったら、あんたの奥さんがHな格好でいただけだ。
指1本触れていないから慰謝料も発生しない。
脅して無理にさせた訳でも無いから、強制猥褻も当て嵌まらない。
どういう理由で弁護士と会わなければならないか、教えて欲しい。」
「流石エリート。若いのに何でも知っているな。俺もお前を、何の罪に出来るか分からん。
罪に出来たとしても、お前は何も知らずにしていたのだから、民事かも知れない。
ただ、女房を笑い者にされて黙っていられるか?
まあ、ここで話していても仕方がない。
弁護士を連れてくるから、6月13日に○○ホテルのロビーで会おう。何時が都合いい?」
「どうしてそれを?それは脅迫じゃないか。そんな所で話したら、みんなに知れる。破談になってしまう。完全な脅迫だ。」
「お前は可笑しな事を言うな。
お前は、自分は悪い事は1つもしていないし、自分のした事に非は無いと思っているのだろ?
それなら、どうしてみんなに知られては困るんだ?悪い事はしていないのに、どうして破談になる?
お前の両親にも、奥さんになる人にも、相手の両親にも聞いてもらおうじゃないか。
そこでお前は、他所の奥さんに恥ずかしい格好をさせたけれど、僕は悪くないと、はっきり言えばいい。
それが脅迫と思うなら訴えろ。脅迫でも名誉毀損でもいいから訴えろ。受けて立つ。
奥さんになる人も、お前がどういう趣味か知っておいた方が、夫婦生活がし易いのではないのか?」
私が帰ろうとすると、震えが大きくなって泣き出し。
「すみませんでした。許して下さい。お願いします。許して下さい。」
「簡単に謝るな。お前は悪く無いと思っているのだろ?そんな口先だけで謝るな。失礼する。」
「美鈴の亭主だが、妻が大変世話になったそうなので、お礼を言いに来た。ドアを開けてくれ。」
彼は、上擦った声で、
「僕は何もしていない。関係ない。帰ってくれ。」
「何もしていなかったら、開けてくれてもいいだろ?とにかく、ここを開けろ。そうか、まあいい。それなら月曜日に、△△商事にお邪魔する。遅くに悪かったな。」
そう言うと、慌ててドアを開けてくれた彼は、メガネを掛け、いかにも一流企業のエリートサラリーマンといった風情でした。
玄関先で話そうとする彼を無視して、土足のまま上がって行くと、テーブルの上に座り、
「妻が、色々世話になったそうで、どうしても会ってお礼がしたくてな。
すぐにお礼をしようと思ったのだが、その高そうな眼鏡が割れると困るだろ?メガネを外してくれ。」
「どうして僕が、そんな事をされなくてはいけない?もう帰ってくれ。警察を呼ぶぞ。」
彼は、電話の所まで行き、受話器に手を掛けましたが、その時、口では強がっていても、手が震えているのが分かりました。
「早く警察に電話しろ。警察に来てもらって何と言う?
他所の奥さんに恥ずかしい事を3日もさせたら、旦那が押し掛けて来て困っている、とでも言うのか?早く電話しろ。」
彼は、受話器から手を放し、私を必死に睨み付けていました。
「そうだな。俺も興奮しすぎた。ここへ来たり会社に押し掛けては、脅迫と言われても仕方が無い。きちんと弁護士を連れて来るから、またその時に話をしよう。」
「弁護士?僕は何もしていない。
ただ隣に行ったら、あんたの奥さんがHな格好でいただけだ。
指1本触れていないから慰謝料も発生しない。
脅して無理にさせた訳でも無いから、強制猥褻も当て嵌まらない。
どういう理由で弁護士と会わなければならないか、教えて欲しい。」
「流石エリート。若いのに何でも知っているな。俺もお前を、何の罪に出来るか分からん。
罪に出来たとしても、お前は何も知らずにしていたのだから、民事かも知れない。
ただ、女房を笑い者にされて黙っていられるか?
まあ、ここで話していても仕方がない。
弁護士を連れてくるから、6月13日に○○ホテルのロビーで会おう。何時が都合いい?」
「どうしてそれを?それは脅迫じゃないか。そんな所で話したら、みんなに知れる。破談になってしまう。完全な脅迫だ。」
「お前は可笑しな事を言うな。
お前は、自分は悪い事は1つもしていないし、自分のした事に非は無いと思っているのだろ?
それなら、どうしてみんなに知られては困るんだ?悪い事はしていないのに、どうして破談になる?
お前の両親にも、奥さんになる人にも、相手の両親にも聞いてもらおうじゃないか。
そこでお前は、他所の奥さんに恥ずかしい格好をさせたけれど、僕は悪くないと、はっきり言えばいい。
それが脅迫と思うなら訴えろ。脅迫でも名誉毀損でもいいから訴えろ。受けて立つ。
奥さんになる人も、お前がどういう趣味か知っておいた方が、夫婦生活がし易いのではないのか?」
私が帰ろうとすると、震えが大きくなって泣き出し。
「すみませんでした。許して下さい。お願いします。許して下さい。」
「簡単に謝るな。お前は悪く無いと思っているのだろ?そんな口先だけで謝るな。失礼する。」
彼は走ってきたかと思うと、私の足に縋り付き、
「許して下さい。30万・・・・・・・・30万払います。慰謝料として30万払いますから、許して下さい。お願いします。」
「お前も想像してみろ。今度 結婚する彼女が、同じ目に合ったらどうする?30万貰って満足するか?
俺の女房も楽しんでいたから仕方が無いと、笑って済ます事が出来るのか?話にならん。」
「すみません。50万出します。お願いします。お願いします。」
「誰が金額の話をした?お前の誠意は金か?お前の謝罪は金か?もういい。13日に会おう。」
「許して下さい。どうやって謝罪すれば良いのか分かりません。教えて下さい。お願いします。気の済む方法を教えて下さい。」
「そうだな・・・・・・・実は俺も分からん。
本当は、殺してしまいたい気持ちだが、そこまでは出来ん。
お前が結婚してから俺の前で、奥さんに同じ事をさせれば気が済むかもな。
まあ、いつになるか分からんが、気が収まる方法が分かったら電話する。携帯の番号を教えてくれ。
勤め先も分かっているから、逃げたり、携帯を代えたりしても無駄だぞ。」
彼は、野田に、利用されただけかも知れません。
若い男があのような状況の中にいたら、無理も無い事かも知れません。
しかし、妻の事を考えると、そのままにしておく事は出来ませんでした。
私は、もう彼に連絡する気は有りません。
彼は、これから結婚式まで、いいえ、結婚してからも、いつ何を言ってくるのか、何をされるのかビクビクしながら過ごすと思います。
--------------------
5月15日(土)の3
彼の部屋を出ると、野田の所へ寄り。
「野田。今日は悪かった。時々発作の様に訳が分からなくなる。自分で何をしているのか、何がしたいのか分からなくなる。
もう別れた方がいいのかも知れん。疲れた。」
それだけ言い残し、車で帰途に着きました。
野田は、私の精神状態が不安定だと思ったはずです。やはり真実が知りたくて、野田に何らかの行動を起こして欲しかったのです。
しかし、車を運転していて、どこかで妻を信用したい気持ちが有り、野田だけに行動を興させる事ばかり考えている事に気付きました。
それでは片手落ちで、妻が嘘をついている場合も考え、妻が行動を起こせるチャンスも与えなければならないと思い、家に着くと、
「美鈴、今から濃い目の化粧をしろ。」
妻が素直に従って化粧をしている間に、2人の夜の為に買い揃えたセクシーな下着の中から、赤い透けた物を選んで、妻に穿き代える様に言いました。
「1杯呑みたくなった。その格好でビールの用意をして、お酌してくれ。」
「あなた、許して下さい。許して下さい。」
「野田や見ず知らずの男の前では出来ても、俺の前では出来ないか。そうか。」
妻は、目に涙を溜めながら、渋々従いました。
「ビールを呑みながら見ていてやるから、あの時と同じポーズをしてくれ。」
妻の目から涙がこぼれました。
妻に色々な格好を要求している内に、酔いも手伝ってか、妻ではなくて、淫乱な娼婦でも見ている気分になってしまい、その後 口でさせました。
シャワーを浴びてからベッドに寝転ぶと、妻が横に来て私の物を摩って来ます。
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ
