戦い
(37ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
「泣いていたのに興奮したのか?」
「違います。・・・・・・・・寂しくて。」
「俺は、もう出したから、する気にならん。脅されたにしろ、美鈴は俺の他に野田ともしていて、ここのところ、俺よりも楽しんでいたから、もういいだろ?」
「ごめんなさい。でも、楽しんでなんかいません。」
「楽しんでいないのに、大きな声を上げて何回も達したのか?美鈴は器用だな。
野田の部屋へ何度も行ったが、隣の部屋の話し声や、物音は何も聞こえない。
楽しんでもいないのに、余程大きな声を出していたんだな。」
「・・・・・・ごめんなさい。」
「それよりも、生理の間は、手や口でさせられていたと言っていたが、土、日は朝から夜まで、1日中させられていた訳では無いだろ?」
「・・・・・・はい。朝と昼過ぎと夜の3回させられました。」
「どんな格好でさせられた?」
「2日とも、朝、着くなり玄関で・・・・・昼はエプロンをしたままキッチンで・・・・・夜はベッドで、上だけ裸にされて・・・・・・・・。」
「他の時間は何をしていた?」
「掃除、洗濯、買い物、食事の用意と後片付け、それと喫茶店にも行きました。」
「それに下の世話までしていた。まるで夫婦じゃないか。買い物は何を?」
「スーパーで食材や、課長の下着なんかを・・・・。」
私の脳裏に、仲の良い夫婦の姿が浮かびました。
「買い物の時、まさか手は繋いでないだろうな?」
「・・・・・・・腕を組まされて・・・・。でも、1日中セックスの相手をさせられるよりは、精神的に楽でした。」
どちらも嫌ですが、何故か私には この方が辛かったです。
「美鈴、警察に行こう。
野田の犯罪を立証出来ないかも知れないが、このままで良いのか?
悔しく無いのか?子供達も もう大人だ。仮に知れても、きっと分かってくれる。
美鈴の事を蔑んでも、あいつらに限って、母親を捨てる様な事はしない。」
「あなた、許して。私には出来ません。私に有利な証拠なんて何も無い。
例え何らかの罪に出来ても、子供達に知られてしまう。
今回あんな事をさせられていたと知られるだけでも、死ぬより辛いのに、当然課長は、有利になる昨年の事も話してしまう。
子供達はそれを知り、私を軽蔑して許してくれない。
普通の不倫でも許してもらえないのに、あんな行為を、普通しないような行為をしていたと知って、私を蔑み、きっと私から生まれた事を後悔する。
もう一生会ってはくれない。あなた、許して。
ごめんなさい。ごめんなさい。・・・・・・・・
子供達だけではなくて、親戚、会社、近所の人にも知られてしまう。
もう私のいる場所は無くなってしまう。
生きていられなくなってしまう。」
妻の話を聞いていて、レイプされた女性のほとんどが、被害届けを出さないのと同じだと思いました。
裁判で恥ずかしい事を、事細かに話さなければなりません。
その上、配慮はしてくれても何処からか みんなに知られてしまい、悪い事をしていないのに、世間の好奇の目に晒されます。被害者が悪い事をしたかのように噂されます。
ましてや妻の場合、野田との過去が有り、万が一罪に問えても、誰が見ても、妻にも非が有るように見られて当然です。
「でも、全て事実だろ?お前のして来た事だろ?
それで苦しんだ俺はどうなる?今も苦しんでいる俺はどうなる?
お前だけでは無い。俺だって世間から後ろ指を指される。妻を寝取られた、情けない男だと噂される。
お前と違い、俺は何もしていないのに、好奇の目で見られるのは同じだ。
このままで、俺を犯罪者にしたいのか?」
妻は、泣いて謝るだけで、話になりません。
妻の言っている事も分かります。何より証拠が有りません。
残っているのは、妻がクシャクシャにしてしまった、妻が微笑んで足を開いている写真だけです。この写真は証拠になるどころか、逆効果だと思いました。
やはり、私が思ったように誰が見ても、昨年まで不倫していた人妻が、旦那が単身赴任になってしまい、寂しくなって因りを戻した。
ところが旦那にばれ、自分から男のアパートに通っていたにも関わらず、自分可愛さに強姦されたと言い出した。と思う方が自然です。
これは、妻の話を信用した場合ですが、妻が自分から進んで会っていたか、それとも まだ私に話していない何らかの理由が会って、訴える事が出来ないので、そう言っている可能性も有り、考えていた事を実行に移す事にしました。
「美鈴、明日から少しの間、距離を置かないか?
俺の気が済むまで会わないでおこう。
しばらく帰って来ないから、お前も来るな。
勿論 電話もしない。
1ヶ月ほど掛かるかも知れないが、1人になって色々考えたい。」
私の脳裏に、仲の良い夫婦の姿が浮かびました。
「買い物の時、まさか手は繋いでないだろうな?」
「・・・・・・・腕を組まされて・・・・。でも、1日中セックスの相手をさせられるよりは、精神的に楽でした。」
どちらも嫌ですが、何故か私には この方が辛かったです。
「美鈴、警察に行こう。
野田の犯罪を立証出来ないかも知れないが、このままで良いのか?
悔しく無いのか?子供達も もう大人だ。仮に知れても、きっと分かってくれる。
美鈴の事を蔑んでも、あいつらに限って、母親を捨てる様な事はしない。」
「あなた、許して。私には出来ません。私に有利な証拠なんて何も無い。
例え何らかの罪に出来ても、子供達に知られてしまう。
今回あんな事をさせられていたと知られるだけでも、死ぬより辛いのに、当然課長は、有利になる昨年の事も話してしまう。
子供達はそれを知り、私を軽蔑して許してくれない。
普通の不倫でも許してもらえないのに、あんな行為を、普通しないような行為をしていたと知って、私を蔑み、きっと私から生まれた事を後悔する。
もう一生会ってはくれない。あなた、許して。
ごめんなさい。ごめんなさい。・・・・・・・・
子供達だけではなくて、親戚、会社、近所の人にも知られてしまう。
もう私のいる場所は無くなってしまう。
生きていられなくなってしまう。」
妻の話を聞いていて、レイプされた女性のほとんどが、被害届けを出さないのと同じだと思いました。
裁判で恥ずかしい事を、事細かに話さなければなりません。
その上、配慮はしてくれても何処からか みんなに知られてしまい、悪い事をしていないのに、世間の好奇の目に晒されます。被害者が悪い事をしたかのように噂されます。
ましてや妻の場合、野田との過去が有り、万が一罪に問えても、誰が見ても、妻にも非が有るように見られて当然です。
「でも、全て事実だろ?お前のして来た事だろ?
それで苦しんだ俺はどうなる?今も苦しんでいる俺はどうなる?
お前だけでは無い。俺だって世間から後ろ指を指される。妻を寝取られた、情けない男だと噂される。
お前と違い、俺は何もしていないのに、好奇の目で見られるのは同じだ。
このままで、俺を犯罪者にしたいのか?」
妻は、泣いて謝るだけで、話になりません。
妻の言っている事も分かります。何より証拠が有りません。
残っているのは、妻がクシャクシャにしてしまった、妻が微笑んで足を開いている写真だけです。この写真は証拠になるどころか、逆効果だと思いました。
やはり、私が思ったように誰が見ても、昨年まで不倫していた人妻が、旦那が単身赴任になってしまい、寂しくなって因りを戻した。
ところが旦那にばれ、自分から男のアパートに通っていたにも関わらず、自分可愛さに強姦されたと言い出した。と思う方が自然です。
これは、妻の話を信用した場合ですが、妻が自分から進んで会っていたか、それとも まだ私に話していない何らかの理由が会って、訴える事が出来ないので、そう言っている可能性も有り、考えていた事を実行に移す事にしました。
「美鈴、明日から少しの間、距離を置かないか?
俺の気が済むまで会わないでおこう。
しばらく帰って来ないから、お前も来るな。
勿論 電話もしない。
1ヶ月ほど掛かるかも知れないが、1人になって色々考えたい。」
「嫌です。お願い、許して。別れたく有りません。許してください。」
「別れる事を考えたいのでは無い。
今後、俺は何をすれば気が済むのか、1人で考えたいだけだ。
美鈴には悪いが、1度 誰の事も気にしないで、自分が納得の行くように考えたいだけだ。」
「それにしても、1ヶ月も嫌です。お願いします。お願いします。」
「1ヶ月も身体が我慢出来ないか?野田の所へ行ってしまいそうか?」
「違います。その様な事は決して有りません。
そんな事を言わないで。お願いします。もう、許して下さい。お願いします。
せめて電話ぐらいは・・・・お願いします。」
泣いて謝っていた妻も、私の意思が固いのを知り、どうにか承諾しました。
--------------------
5月23日(日)
あれから1週間、1度も妻の声を聞いていません。
私の歳なら よくある事かも知れませんが、やはり不安になります。
ここ2、3日は嫌な夢ばかり見ています。
昨夜などは、我が家に帰ると、妻と子供達だけではなくて、妻の両親も一緒に食事をしているのですが、私の席には野田が座っているのです。
その後 寝付かれず、今日は寝不足で疲れました。
今日も昨日も出勤しました。
妻には言っていませんが、26日に本社で会議が有り、そのまま4連休にして向こうにいる為です。
もし、妻が嘘をついていた時、電話も掛かって来ないのを良い事に、次の日から、もう野田に会っている事も考えられますが、前回の事も有り、まだ警戒していて、その可能性は少ないと思いました。
1ヶ月と言っていても、いつ私が帰って来てしまうか分からないので、動くとすれば 来週辺りだと読んでいますが、大した根拠では有りません。
私がしばらく帰らない事を、野田には伝えて有りませんが、毎日妻を観察しているあいつの事です。必ず妻の変化に気付くはずです。
野田が嘘をついていた場合も、気付けば そろそろ、何か接触を持つと考えました。
--------------------
5月27日(木)
昨日は、本社での会議が午後からだった為に、終わるのが遅くなり、妻を見張る事が出来ず、夜8時半頃家の前を通りましたが、明かりが点いていて、妻は何事も無く帰宅している様子でした。
今日は、朝早くから、妻の会社の真向かいの、ビルの1階に有る喫茶店で様子を見ていましたが、妻は普段通りに出社した為、宿泊先のビジネスホテルに一旦戻り、また昼前に この喫茶店で様子をうかっていました。
この喫茶店は、落着いた雰囲気の お洒落な喫茶店なのですが、少々高い為、ほとんど利用した事が無いと、以前 妻と待ち合わせをした時に聞いた事が有り、妻の会社もよく見え、見張るのには 絶好の場所でした。
妻の言うとおり、多少高めのサンドイッチを食べながら見ていたのですが、野田が出てきただけで、妻は出て来ません。
今日は、お弁当を持って行ったのでしょう。
夕方も妻が退社する1時間も前から見張っていましたが、定時に退社すると駅の方に歩いて行きました。
私は、タクシーで先回りしましたが、渋滞にあってしまい、すでに家には明かりが点いていて、今日も何事も無く帰宅したようです。
やはり、私の思惑通りには進みません。
--------------------
5月28日(金)の1
2日間で自信を無くし、半ば諦めながら、昨日の喫茶店で昼食をとっていると、今日は外食なのか、妻が若い女子社員と2人で出て来ました。
すると野田が小走りで出てきて、2人を呼び止めたらしく、2人は立ち止まったのですが、少しして気を利かせる様に若い女子社員1人が歩き出し、妻と野田は何やら深刻そうに話しています。
その後、妻は、少し離れた所で待っている女子社員の所に行き、野田は1人で反対方向へ歩いて行きました。
仕事の話だったのかも知れませんが、今週、どちらかが行動を起こす事を期待していた私は、今夜何か有ると思いしまいました。
今日も定時に退社した妻は、すぐタクシーに乗り込みました。
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ
