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戦争の体験談を語るわ
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148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/22(土) 01:06:10.62 ID:RWjwomA0
>>1すごいよ・・・

俺とたいして年が変わらないのに こんな地獄をを生き延びいて

しかもそれを記録して誰かに伝えることを考えてるなんて・・・


151 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26:2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
>>148
そんなたいそうなもんじゃないんだよ。

こんな話、思い出したくもないし、早く忘れたかったよ。

でも毎日のように夢に出てくるし、ボシュニャチやスルツキの民兵の人と行動を共にしなかったら、例え生き延びても とっくに自殺してる。

もしくは犯罪者になっていたと思う。

彼らのせいで人生が狂ったけど、彼らのお陰で生きているってのもあるし、約束して色々と託されたから、それをやらないまま勝手におしまいなんて出来ないんだ。

ただそれだけなんだよ。

頭おかしくなるし、マイナスな事ばかり考えるようになるし、自分が嫌で嫌でたまらなくなるんだ。

夜寝ようとして、暗くすると、銃声が聞こえるような気がして目が覚めたりするんだ。


未だに、ちょっとした物音がするだけで、反射的に目が覚めるんだ。


あーもう何が言いたいのか自分でもよくわからない。

ごめん。それじゃ、おやすみ。



151 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
はぁ。ごめん。今夜はここまでにして寝ます。

また明日の夜、書いて、出来れば明日には書ききれるようにしたいと思う。

もしくは明後日の日曜までには。

ごめん。それじゃ、お休み。



171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/22(土) 01:56:12.89 ID:ffaq0MI0
おやすみ。

俺は21の大学生だけど国境なき医師団の看護師を進路として考えてる

でも(ほぼ)日本を捨てて海外に単身行くのは勇気がいるし、この話読んで決心できたらなんていうか

俺の人生のターニングポイントになる気がする。

そんな感じ。興味深く読んでるよ


32 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26:2010/05/22(土) 22:23:29.38 ID:YjM.1pYo
>>171
看護系の大学で学んでいるのかな。

それとも大学を出た後に看護学校へ行くつもりなのかな。


俺なんかに何も言う資格もないんだけれど、貧しい地域やインフラが整っていない地域で活動するのは、とても大変な事だと思うんだ。

もしかしたら、失うものの方が多いかもしれない。

得られるものは、人々の貴方への感謝の気持ちと生きる素晴らしさだけかもしれない。


それがもし、貴方にとってお金や物にもかえがたい素晴らしい事であるなら、是非、彼らの力になっていただければって思う。

あ、そっちに行く前に日本で経験を積んだほうが、きっと後で役に立ってくると思うけれどね。



32 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:23:29.38 ID:YjM.1pYo
今日も遅くなってごめん。それじゃ、またゆっくり書いてくね。


えっと、皆には心配をかけてしまって申し訳ないけど、俺の事は どうでもいいんですよ。

一連のユーゴ紛争について少しでも関心を持っていただければ、それでいいんだ。

わがままなことを言ってごめんね。



38 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:34:20.67 ID:YjM.1pYo
それから1ヶ月か2ヶ月ちょっとは、山の中で生活していたんだ。

フォーチャには もう戻れないから、結構離れた山中で静かにしていたんだ。

幸運な事にさ、一緒に脱出した人の中に、ミジュヴィナからついてきてくれた青年の一人が居て、薬とかを時々歩いて5時間くらいかけた所にあるらしい集落に取りに行ってくれていたんだ。



39 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:40:05.25 ID:YjM.1pYo
ただ、食料は毎回のように貰いに行くわけにはいかなかった。

なぜなら、それで俺達の存在がスルツキの人々に知られてしまう可能性があったんだ。

だから、この山中での生活は、食べ物が少なくて辛かった。


食べられそうなものは何でも食べたんだ。

葉っぱも食べたし、変な虫も食べた。

動物も居たけれど、捕まえられたのは数回だった気がする。

食べ物が少なくて、大人の人も生きている動物を捕まえるほど体力がなかったんだ。



40 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:44:42.76 ID:YjM.1pYo
それでさ、動物を捕まえたとしても、火は起こせなかったんだ。

夜といっても、月だとか星の光で煙が見えちゃうらしいんだ。

だから、動物の肉は生のまま、皆でわけあって食べていた。

水も、何時間も歩いた場所にある池から取ってきて、濁ったまま飲んでいたんだ。

それでも水が足りなくてさ、ずっと空腹と喉の渇きに飢えていた。

それに耐えられなくなった俺達より少し上の子が、木の窪みみたいな所に溜まった水を飲んでしまって、お腹を壊して、何日か経った後に亡くなった。



41 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:50:54.11 ID:YjM.1pYo
男の人が、何日かごとに結構離れた農地へ作物を盗りにいって、野菜とかを手に入れてくるんだ。

だけど、その食べ物は幼児や赤ちゃんにおっぱいをあげなきゃいけないお母さんに食べさせて、俺達を含めた他の人は、食べられそうなものを食べて我慢してた。

葉っぱはさ、たまに毒があるものがあって、最初のうちは見分けられなくて舌がしびれたり、唇が腫れたりした。

だから、食べる時は まず唇に10分くらいつけて、それで大丈夫だったら口の中に入れて、そこから また10分ぐらい口の中に入れたまま、咬まずにしておくんだ。

それでさ、舌に痺れだとか痛みがなければ、よく噛んで飲み込んでた。

美味しくはなかったけど、食べられずにはいられなかった。



42 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:53:49.86 ID:YjM.1pYo
その点、虫は栄養もあるっぽくてさ、最初は気持ち悪かったけど、途中から抵抗なく食べられるようになってた。

特にイモムシみたいなのとか、何かの幼虫は おいしかった。

結構大きめのクモも、肉に歯ごたえがあって、味は鶏みたいな感じだった。

とはいっても、この時は ずっと空腹で味覚も狂っていたと思うから、実際は そんなに美味しいものではなかったと思うんだけどね。



44 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:58:32.92 ID:YjM.1pYo
色々と慣れてくるものだけど、一つだけ慣れないものがあったんだ。

それは夜の山なんだ。

時折、別の山とかに移動して転々としていたけれど、どの山も怖かった。

別に幽霊だとか、動物が怖いわけじゃないんだ。

もしかしたら、スルツキの警察や民兵、軍がくるかもしれない。

もしかしたら、この場所が知られているかもしれない。

そんな恐怖が子どもや大人全員にあって、夜は必ず大人二人と子ども一人が起きて、見張りをしていた。

それでも、物音がしたり、風で木が揺れる度に、皆が目を覚まして、息を潜めてさ、場所を移動しても それはその恐怖は消えなかった。



47 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 23:11:12.10 ID:YjM.1pYo
ごめん。

書くのを躊躇っていたけれど、やっぱり書く。



この山中の生活でさ、子ども一人と年配の人が一人亡くなったんだけど、俺達は その人の遺体を食べたんだ。

とても気持ちが悪くて、最初は吐いたんだ。

吐いたけれど、食べないと死ぬぞって言われて、皆泣きながら食べた。


俺はさ、この時、別の肉もソニアやメルヴィナと食べたんだ。

そんな多い量じゃないんだけどさ。



49 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 23:15:00.79 ID:YjM.1pYo
フォーチャから脱出した時、俺はずっとさ、サニャの手を持ってたらしくて、目を覚ました時にサニャの手がバックに入っていたんだよ。

捨てるに捨てられなくてさ、腐ってきていたけど、ずっと手元に置いていたんだ。

それでさ、今書いた人の肉を食べた後、お腹がすいたって鳴いているソニアを見てさ、じゃあ、サニャの手を食べようって言ったんだ。

もう、サニャの手は腐ってて、臭いもきつかった。

それでも、栄養があるものを食べなきゃって自分達に言い聞かせて、メルヴィナも呼んで三人で こっそり食べたんだ。

口の中に入れた瞬間、へんな臭いと味が広がって、思わず吐きそうになったけど、サニャの分まで生きようって三人で言い合って、食べた。



50 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 23:19:07.14 ID:YjM.1pYo
この時が、空腹とかの絶頂だったように思う。

友達を食べるって、やっぱ違うんだよ。

一緒に行動していた人も大切な仲間だけど、やっぱり その人のとは違うんだ。

味とか臭いだけじゃなくて、言葉に言い表せない気持ち悪さとか悲しさとか色んなのが ごちゃまぜになった状態で、涙が出そうになるんだ。

声を出して泣きたい位の涙が出そうになるんだ。

でも、出ないんだ。

水が殆どなかったからかもしれないけれど、サニャの手を食べた時は、ソニアもメルヴィナも、もう泣かなかった。



>>次のページへ続く
 
 


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