気になるな
これは期待
楽しみにしとく
鬱展開でもいいから最後はハッピーエンドでよろしくな
良スレの予感
お疲れ様です。
朝から少し書き溜したので投下していきます。
「あっやっぱり山田くんだw覚えてる?中学の時同じクラスだった辻(仮名)だよ。」
久しぶりの再会だったが彼女はフレンドリーに接してくれた。
彼女は かばんからペンケースを取りだし、
「このシャーペン覚えてる?山田くんがくれたやつ。とても使いやすくて重宝させてもらってますw」
と少し古くなったシャーペンを見せてきた。
「変な話だけど、私に幸運をくれる魔法のペンみたいな(笑)」
そう言って笑顔で話してくれた。
三年間大切に使ってくれていたようだ。
時間もあまり無かったから話はソコソコに…
ただ連絡先は聞いたんだ。
受験中だったが、メールしてみた。
当時の自分の事や、彼女の事色々。
毎日って頻度じゃなかったけど連絡を取り合った。
ほどなくして彼女も俺も志望校に合格を果たした。
俺は中の上の私大。
彼女は国立大。
一度 合格を祝いで中学時代仲の良かったメンバで集まろうと話があった。
仲の良かったメンバーとの合格祝い。
咲とは ここから少しずつ話すようになり、親密になっていった。
この一年間は本当に楽しかった。
大学生活も充実していた。
友人も出来たし、サークルにバイトに本当に楽しかったんだ。
咲とは大学は違えど近かった事もあり、たまに遊んだり、お茶したりしていたんだ。
話してみると気が合うし、気の強いところもあったけど一緒にいて一番落ち着いたんだ。
夏に入る前に思いきって告白してみた。
「私で良ければお願いします!」
そう言ってニッコリ笑ってくれた。
恥ずかしそうに はにかむ彼女を愛しく感じたんだ。
そこからはずっと一緒だった。
毎日のように会ったり、バイト代を貯めて小旅行したり…一緒に過ごしたんだ。
初めての彼女だった事もあり、家族にも紹介したんだ。
母親や弟とも打ち解けよく遊びに来ていたんだ。
クリスマスイブには うちで飾りつけしたりして家族と一緒にパーティーして、楽しく時間は過ぎていったんだ。
そんな中 進級を控えた頃に事件が起きた。
母親が過労で倒れたんだ。
昼は銀行のパート、夜はコンビニのバイトで かなり働いていたんだ。
過労から肝炎になり しばらく安静にしてくださいとの事…
親父が亡くなってから俺や弟の学費、それ以外にも何不自由なく生活させてくれていたんだ。
そんな母の愛情は今だに忘れる事はありません。