不倫した側の妻の後悔の告白
再構築なんてホントにできるのかな?
ふと手が空くような時間ができると急に絶望的な気分になる。
夏前にあたしの不倫がバレて旦那君は何にも言わずに義実家に帰ってった。
あたし、あたし両親、義理両親、全員離婚に反対だったから必死で説得したけど 旦那君は無表情で職場と部屋を往復してた。
最後の最後に小学生だった娘に泣きつかれてやっと帰ってきてくれた。
戻ってからの旦那君は、娘には ぎこちないけど笑顔を向けてくれる。
でもあたしと二人きりになると無表情になって会話もほとんど無い。
それだけのことをしたんだから今はしょうがないのはわかってる。
ただ旦那君も そんな状態を良いとは思ってないようで娘の夏休みの最後の土曜日に家族全員でプールに行くことになった。
久しぶりの家族そろった外出に娘は はしゃぎ旦那君も楽しそうだった。
でも、事件はおきた。
浮き輪を挟んで娘の前に旦那君、後ろにあたしがついてたんだ
けど 急にあたしの左のふくらはぎが攣って溺れそうになった。
旦那君が近くにいた監視員を呼んでくれたんで大事にはならなかった。
おそらく周りにいた人にはそう見えてたはず。
でもあたしは見てた。
あたしが溺れかけた瞬間 旦那君は右手をあわてて伸ばしかけたんだけど、直ぐに いつもあたしに向ける無表情になって手を戻してしまったのを。
そしてあたしの「助けて!」の声にはっとして、わざわざ近くの監視員に助けを呼んだのを。
あの時 旦那君が何を思い、何を考えていたのか、いまだに怖くて聞き出せない…。
いくつかレスくれた人がいるから感謝をこめて答えるね。
他にも聞きたい事がある人には答えようって思ってるけど多分返事は遅くなると思う。
あたし普段ROMばっかりで書くの慣れてないし、パートと家事の合い間を見ながらだから。
まず旦那君という呼び方なんだけど、書いた時には不自然に思わなかった。
もともとが家で そう呼ぶのが普通だったし、何より今では意識的に使うようにしてるからかな。
旦那君が家に帰ってからは 反省も込めて主人とかあなたって呼んでたんだけど、『パパとママはまだ喧嘩してるの?』って娘が不安がるようになって旦那君のほうから元に戻すように言われた。
あと その時に娘の前だけにすると気づかないうちに見られたり聞かれたりするかもしれない、だから呼ぶのも書くのも全部そうしてくれって。
ホントに旦那君って娘命の人だと思う。
反省したように見えないって人が言うのもわかる。
あたしも他の人が こんな風に書いてたら きっとそう思ったかな。
でもゴメン、あたしはそう思われても良い。こう書くのが娘の心の為だし、それが旦那君の希望だから。
次に再構築について旦那君がしたいのかどうか。
これは全然わかんない。
51でも書いたけど 今のあたしたちは二人きりになるとホントに会話らしい会話はない。
娘のことや、どうしても伝え合わなきゃいけない用事がある時だけ、下を向いてあたしとは絶対に視線を合わせずに ぼそぼそっと口を開く。
それ以外はあたしが何を話しかけても、謝っても、泣いても、逆ギレしても無表情のまま あたしのことを眺めてることがほとんど。
ただ、不意にあたしから視線をはずして つぶやくことがあって、それが今のところの旦那君の気持ちらしい。
『今君の事は何も考えられない、考えたくない、もう何も聴きたくない、もう何も見たくない』
『娘の為に どうするのが一番いいことなのか、それしか興味が無い』
『君にできることは、ほっといてくれることだけ』
多分 今日これから書く内容で あたしは今までよりも叩かれる。
これだからシタ女はって思われるし、レスもきっとひどくなるんだろうな。
でも まわりくどい言い訳や責任を軽くしようとする嘘書いても、まじめなレスくれる人に何も伝わらないし、あたしが一番知りたい答えも もらえない。
だから、これから書くのは間違いないあたしの今の本音。
まずあたしの不倫を旦那君は どのくらい知ってるか。
これは ほぼ全部知ってるんじゃないかな。
はっきり言い切れないのは、あたしに不倫の事実を確認してた旦那君が途中でやめてしまったのと、見せてもらってないけど証拠があるって言ってたから。
旦那君は性格的に嘘がつけない人。
だから、証拠があるというんだから、それはきっと確実な証拠なんだと思う。
つぎにあたしが不倫をどう思ってるか。
壊れてる旦那君、不安定な娘、今の家はホントにボロボロで、それは あたしのした不倫が原因だってわかってる。
でも あたしは、全部あたしが悪いんだとは思ってない。
本気でそう思ってるから、謝り続けて奴隷のように旦那君につくす生活なんてできないし、はっきりしないままでいようとしてる旦那君に切れてしまうこともある。
先に旦那君が あたしからの不倫の聞き取りを途中でやめたって書いたけど、これって正確じゃなかった。
正しくは あたしがなぜ不倫したかってことに話が変わったから。
その中であたしは旦那君に自分が全部悪いとは認められないって話をした。
不倫がばれた時 あたしたち夫婦は もう三年くらいセックスレスだった。
あたしが望んでも旦那君が拒否る、そういうセックスレスだった。
あたしは次の子供も欲しかったし、旦那君と繋がっていたかったし、何よりも旦那君とのセックスが気持ちよくて大好きだった。
旦那君は娘一人でもかまわない、仕事が忙しくて疲れてる、年だから性欲が落ちてきた、最後には良くわからない理由で もう家族なんだから必要ないなんて言ってた。
何度も話し合った。
でも、そのうち そういう話を振るだけで旦那君は不機嫌そうな表情を浮かべるようになって、話し合いも ほとんど口げんかになってった。
旦那君が吐き出す言葉が あたしをめちゃくちゃ傷つけることもあった。
あとで言い過ぎたって謝ってくれたけど、だんだん水に流せなくなってく自分がいやだった。
これで旦那君が言い訳したとおりに、旦那君にホントに性欲がなくなってたんなら あたしも違ってた。
でも家族で出かけても露出の大きい若い女が通りかかれば目で追いけてるし、こっそり隠したつもりなんだろうけどクローゼットにはヌードの写真集が何冊かあった。
お前にだけ性欲を感じない、そう言われてるようで、惨めで悲しかった。
今でもあたしは覚えてる。
なんで不倫なんかしたんだって聴かれてるうちに、俺は こんなにも傷ついた、どうして俺を苦しめるんだ、そんな自分だけが完全な被害者だってグチを繰り返す旦那君に叫び返したせりふを。
『散々あたしを淫乱だスケベ女だって暴言吐きまくって、そんなにセックスしたけりゃ 他に男作れって言ったのは旦那君あんただ!
自分から言い出したくせにホントにするとは思わなかったって、どの口が言うんだ!』