妻の職場での過去が明らかに。妻を試す為にある事をした。
俺が彼女を初めて見たのは新入社員研修の最後のセクションだった。
各部署の説明で彼女の所属している部署の説明のアシスタントとして研修に来ていた。
肉厚な唇、くるくるとよく動く大きな目をした子でかわいいなぁというのが印象であった。
2ヶ月ほどして会社の組合で新入社員歓迎のボーリング大会があった。
現地集合、会社に戻って組合での総会というスケジュールであった。
ボーリング大会は新入社員懇親という意味合いが強くレーン分けは新入社員が偏らないように組合の執行部がバラバラにレーン分けをしてきた。
彼女と俺は隣のレーンだった。何となく雑談。
今日寝坊して遅刻しそうでやばかった。
寮の○○ちゃんの車で一緒に来たけど総会は出席しないでデートっていってたから会社に戻る足がないとのこと。
俺の車でよければ乗っけていきますよって感じで2人で車で移動。
このまま2人でどっかあそびに行こうかという話にもなったが、新入社員のうちから社員総会バックレると睨まれるよ。ってことでおとなしく会社に戻る。
しかし、来週末のデートの約束は取り付けた。
こうして俺と彼女のつきあいは始まった。
つきあい始めて3度目のデートで肉体関係をもった。
何回かデートを重ねるうちに、彼女は9月末で会社を退職する予定とのこと。
24になっていい彼も見つからないし親は見合いの話もバシバシ持ってくるんで気に入った人がいれば結婚するんだろうなぁっておもってた。
母親も体調良くないみたいだし親元に帰って親孝行するつもりだった。
とのこと。
彼女は4月の終わりに上司にその旨を伝え夏のボーナスをもらって退職したいと話したが、4月で後任もまだ考えられないんで上期の間いっぱい勤めてくれないかということになり了承したという。
俺とこんな関係になるんなら会社やめるっていわなきゃよかったなぁ。
あと2ヶ月早く出会ってたらなぁ。
としきりにこぼす彼女ではあったが、2時間かからない距離だし これからもつきあっていこうよと促す俺。
4ヶ月後に彼女は退職し、今までのように頻繁には会えなくなったが交際は続いた。
特に会社の人で俺たちが交際してることを知ってる人はごく数人。彼女の親しい子ばかりだった。
俺はすごいマイペース人間で、誰と誰がつきあってるとか言う社内の噂とかには全く疎かったし そんなことは他人が心配しても仕方がないことだと思っていた。
それから3年後の秋、俺と彼女は結婚した。
先輩、上司は結構驚いたようだった。
「へー、あの○○さんとおまえが結婚とはね」
二人の結婚生活は順風満帆であった。
結婚して2年後には娘が生まれた。
時は流れて、それから結婚して4年後の秋に俺は人事異動で違う部署にうつった。
今度の部長は△△(仮名)さんだと嫁さんに伝えると「へー、私が勤めてるときは課長だったのにね」くらいの会話だったと思う。
新部署での歓迎会のこと、部長のとこによろしくお願いしますと酒をつぎに行ったときのこと、部長から、奥さん元気にしてるか?
エッチそうだから夜も大変じゃないのか?といった感じでいわれた。
俺の嫁さんのことをおまえにとやかく言われる筋合いはねーよと思いかなり頭にもきたが、まぁ そこそこばんばってますといった無難な返事でその場は凌いだ。
かなり腹が立ってた俺はうちに帰ってからそのことを妻に話した。
部長は確かに仕事はできると話には聞いていたし 実際出世頭なんだけども、あんなヤツとは思わなかった。
あんまり個人的な相談とかはしない方がいいなぁ。俺の中でのイメージ変わったよ。どう思う?
と妻に話すが黙って俯いたままであった。
『いくら同じ会社に勤めていたからといってエッチそうとかいわれたんだぞ。おまえを抱いたことがあるわけでもあるまいし』
「そうじゃないの」
妻はひとこと言うとまた黙り込んだ。
そうじゃないってどういう事?
俺の目に映るリビングが歪みぐるぐる回り出した。
俺は目をつぶりカーペットの上にひっくり返った
『どういう事なんだ』
ひとこと言っのが精一杯だった。
妻は ぽつりぽつりとしゃべり出した。
妻は俺と知り合う前、△△部長と不倫関係にあったということ。
妻の方が△△部長を好きでモーションをかけたこと。
妻は部長の奥さんも知っていたので 奥さんに迷惑がかかると思い絶対に知られてはならないと思ったこと。
あえばラブホでセックスばかりしてたこと。
好きな人と思いを遂げられて幸せではあったが、不倫の関係が永遠に続く訳がなく1年近くたち、不倫関係を断ち切ろうと思ったこと。
1年近く続いた不倫関係に終止符をうってもまだ△△部長が好きだったこと。
同じ会社にいれば思いが断ち切れがたいんで会社を辞めようと決心したこと。
折しも親が縁談話を持ってくるようになったんで親元に帰り家事手伝いをしようと思ったこと。
俺と妻との出会いは2人が不倫関係を清算してから間もなくだっだのだ。
「そんな中であなたに出会えてうれしかった。私のことほんとに愛してくれたし、△△課長の事を忘れさせてくれた。今の私はとっても幸せよ。」
『今はそうかもしれないけど そのときはそのときは△△部長がまだ好きだったんだろ?』
「そうね、つきあって半年くらいまでは△△課長がナンバーワンだった。でもあなたとつきあう前に終わらせてるし、△△課長は今でも好きだけど あなたとつきあいだしてから何もないわよ。」