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68 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 11:55:18.75 ID:FRZRbsvV0
>>1は九州出身か


70 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 12:01:03.88 ID:9+jTX2ilO
>>68
母は九州出身です。九州なまりが抜けず、話す時は九州弁でした。

私は中部のとある地方で育ちました。


71 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 12:03:25.21 ID:t5vj4X590
休憩が終わってしまったので仕事に戻ります。

また書き溜しておきます。

読んでいただいてありがとうございます。


73 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 12:25:42.98 ID:KnYf0FIO0
本山近辺の恋か


75 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 12:40:29.40 ID:t5vj4X590
特定は勘弁して下さい…

B型肝炎のキャリアだったそうです。

過労で弱ってしまい、発症にいたったそうです。




80 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:47:46.91 ID:t5vj4X590
その後 弟と俺は茫然自失の日々だった。

数日前まで元気な母親の姿はあった。

ただ体調は良くなかっただろう、そんな事一つも見せないで俺達の為に働いてくれていた、

何も手につかず憔悴しきってしまったんだ


81 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:48:56.77 ID:t5vj4X590
葬儀が終えた後に母が勤めていた銀行の上司が訪ねてきた。

俺と弟の名義で積み立てをしてくれていた。

その通帳を持ってきてくれた。

少額ずつ毎月俺達の為に貯金し続けてくれていた。

母親の亡くなる先月までずっと続いていました。

必要な時は何時でも声を掛けて下さいと上司は通帳を置いて帰った。

葬儀の時は涙一つ出なかったが、上司が帰った後涙が止まらなくなった。

俺と弟は本当に可愛がられていました。


83 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:51:21.25 ID:t5vj4X590
この時 俺は19歳で弟は17歳だった。

弟は受験を控えていた年だった。

俺よりも断然賢く、将来が楽しみだったんだ。

弟自身も かなりショックは大きかった。

学校を休みがちになった。

野球部だったんだがイップスを発症してしまい、レギュラーから外され鬱ぎ込んでいった。

色々な事が大きくのし掛かっていったんだと思う。


84 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:52:52.08 ID:t5vj4X590
この時 俺は大学を辞めることを考えていた。

私大だった事もあり、頼れる親類筋も無かった為 学費やその他諦めていた。

父と母が残してくれた家と幾ばくかの財産。

やりたい事も見つからず、流れるままに入った大学…

そんな事に残してくれた財産を使うのが忍びなかったのもある。

最初は奨学金も考えたが、弟の存在も大きかった。

アイツを大学卒業まで俺が支える…

当時弟には それくらい期待していました。

そんな期待もまた弟を苦しめていたのかもしれません。


85 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:54:13.85 ID:t5vj4X590
二回生になる前に退学して近場の工場に就職しました。

3Kの製造業で薄給でしたが、幸いにも家のローンは完済しており 弟と暮らしていくのには充分でした。

弟も少しずつ元気を取り戻していましたが、母が亡くなる前ほど会話はありませんでした。


86 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:55:56.88 ID:t5vj4X590
母が亡くなって数ヶ月経った日の事でした。

不思議な体験をしました。

仕事中、急な腹痛に襲われ痛みで仕事も儘ならないので早退しました。

当日の朝まで全く予兆はなく、家に保険証を取りに帰らねばならなかったので、車を走らせて帰宅しました。


87 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:57:10.08 ID:t5vj4X590
家に着くと誰もいない時間帯にも関わらず、風呂場からシャワーの音がしました。

弟かな?と思いふと覗くと手首を切り、気を失っていました。

大量の血と青ざめた弟。

とっさにタオルで止血して、病院に連れて行きました。

弟の意識が戻り「お兄ちゃんごめんね…」と弱々しい声で謝ってきました。

私もこの時 必死になっていたので あまり記憶がありません…

お前までおらんくなったら、お兄ちゃんは一人になる。

学校、母親の死、悩み色々あったんだと思います。

その事に気づいてあげれなかった自分が情けなくなり涙が止まらなくなってしまいました


88 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 14:58:31.02 ID:t5vj4X590
幸いな事に 腱のお陰と発見が早かったので出血量は少なく大事には至りませんでした。

やはり心の傷も大きかったんではないかと思います。

ただあの時早退しなければ、弟は亡くなってたかもしれません。

お兄ちゃんを一人にせんで…弟の前で号泣してしまいました。

ごめんね…兄ちゃん。こんな事は二度としないから。本当にごめんねお兄ちゃん。


89 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 15:00:37.51 ID:0mdNzY1h0
弟…(´;ω;`)



90 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 15:01:17.02 ID:cqPSXbol0
あかん…


91 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 15:21:04.83 ID:AnEeOkjk0
パンツ脱ぎかけたけど・・・


つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚


93 :名も無き被検体774号+:2013/01/24(木) 16:52:43.95 ID:9nqcWxw70
これ以降は全員ハッピーエンドなんだろうな


94 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 17:31:00.28 ID:t5vj4X590
弟の手首の傷は癒えましたが、俺も弟もお互い悩みも多かったです。

高校卒業後は就職すると言い張っていましたが、説得の末 進学を決めてくれました。

一念発起し勉強に集中しはじめました。

本音は塾に通わせたり、講習に行かせたりしたかったですが、学校以外のほとんどの時間自宅に籠り勉強を頑張っていました。

咲も勉強を教えてくれたり、自分の使っていた教材など持ってきてくれて弟をサポートしてくれました。


95 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 17:32:50.09 ID:t5vj4X590
この時、咲とは少し疎遠になりつつあった。

仕事で中々会えない日々が続きました。

一年前までは毎日のように会って、一緒にお茶したり、デートしたり。

二人で過ごした時間が懐かしく、そして切なく感じていました。

それでも咲は待っててくれました。

「辛いかもしれないし、大変なのはわかっているよ。でも私に…私だけは本音は吐いて欲しいよ。」

そう言って励ましてくれました。

自分の感情を上手く表せない…

でも咲に対する感謝と想いは日々大きくなって行きました。


96 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 17:34:32.29 ID:t5vj4X590
頑張りが実ったのか、弟は旧帝大に現役で合格することができた。

ただ離れた地方だった、どうしても家から通わせる事も出来ず、父の旧友である、長谷(仮名)さんに相談した。

長谷さんは全国区の不動産関係を扱う職種で その地方でどうにか安い家賃で借りれる賃貸を探してくれるように懇願した。

長谷さんは色々な物件を紹介してくれたんだ。


97 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 17:35:56.16 ID:t5vj4X590
そして1つの提案をしてくれた。

「俺のうちから通えばいいよ!下宿と思って!大学からは遠くないし。かみさんの飯は上手いぞ。健太(弟)に小遣いくらいはやるよ。」

長谷さんは父が亡くなった後も本当に良くしてくれました。

さすがに気も引ける、丁重に断りをしようと考えていたが、弟の卒業と同時に引っ越しの手続きまで手配し、弟を四年間面倒を見てくれました。


98 :1 ◆P6h9Mo9jzE :2013/01/24(木) 17:37:16.91 ID:t5vj4X590
弟に毎月幾ばくの生活費を仕送りしてしました。

母親の残してくれた積立てで何とか入学金や授業料を払うことが出来ました。

弟も弟でバイトを始め、長谷家にお金を入れようとしていたのですが、長谷さんは受け取らなかったようです。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:感動・泣ける話, 純愛,
 


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