言っておくが嫁は本当に可愛いわけでも美人なわけでもない
こんなこと言っといて失礼だけど顔は声優の種﨑敦美さんに似てる(種﨑さんごめんなさい)
でも俺は そんな彼女の笑顔に惚れてた
書いててもマジで気持ち悪い男だと思うが惚れちゃったものはしょうがない
そんな俺は彼女の笑顔が忘れられないままホテルの部屋に戻った
部屋で俺は明日の面接対策のことも忘れて彼女のことをずっと考えてた
それくらいあの愛嬌のある笑顔に惚れてた
俺は彼女から受け取った惣菜をぼーっとしながら食べて、寝た
次の日、俺は面接を終えてホテルに戻った
面接の手ごたえはなかったのでホテルの部屋でぼんやりしてると8時を過ぎていた
何かご飯買わなきゃと思い、ふと彼女の笑顔を思い出した
俺は昨日と同じ総菜屋に行った
もちろん彼女に会いに行くために
見てくれてる人ありがとう
俺が店に行くと彼女がいた
俺、心の中でガッツポーズした
またいくつか惣菜を選んでレジに並ぶと彼女と目が合って軽く会釈された
(むこうも俺のこと覚えてる...?)なんて思いながらレジに向かうと彼女が
「いつもありがとうございます(笑顔)」
まだ二日しか会ってないのに覚えてくれてて、俺は もう4んでもいいとさえ思った
どうしてかわからないけど、俺はそれくらい彼女に夢中だった
俺は次の日に帰る予定だったので、なんとか彼女とつながりを持ちたいと思い、「ちょっと待ってて!」と言って受け取ったレシートに電話番号を書いて渡した
今思えば相当基地外じみた行動だが その時は必死だったんだ
当たり前だけど彼女は絶句してた
けどレシートは受け取ってもらえた
その夜、知らない番号から電話がかかってきた
俺は もう大興奮、彼女だって確証もないのにワンコールで電話に出た
聞こえたのは彼女の声だった
彼女は「どういったご用件でしょうか...」なんて言ってた
俺は「あ、えっと、笑顔が素敵だなと思って...」とかキモいこと言ったと思う
彼女は電話口でもわかるくらい動揺してた
こんなん ほぼタイーホ案件だが 彼女は俺との電話に付き合ってくれた
彼女の仕事の話とか俺の就活の話とかをしたと思う
そのあと夜遅いのもあって なんやかんやでメルアドとLINEを交換した
俺がLINEで謝ると彼女から「全然気にしてないですw就活頑張ってください!」って返事が来た
嘘みたいな話だが彼女はマジで天使だった
その後 数か月はLINEだけの関係だった
俺は都内のベンチャー企業に内定が決まった
内定が出たことを彼女に報告すると 自分のことのように喜んでくれた
内定も決まって大学卒業まで暇なので どこかで会えないかと彼女に提案した
彼女は最初は渋っていたが、最終的に会ってくれることになった