>>45
あとでCちゃんから聞いた話によると婚約中。
女どもは酒も入ってか、どんどん態度がでかくなってきて「私らみたいなやつの声はお耳に入りませんってかwww」「『ミギワさん』のくせに生意気だよねーwwwww」と、
初めてミギワさんの前で『ミギワさん』という隠れたニックネームを喋ってしまったのだ。
その瞬間、ミギワさんの体がびくんってなった。気がした。
集まってた男連中は解散して もう別の話で盛り上がってるというのに その女どもは わざと聞こえるような声で色々言い始めた。
「影薄くて覚えてねーしwwww」
「名前きいても知らないしお前誰だよ?って感じ、うけるwww」
手ぱんぱん叩きながら。
「おやおやあ?注目浴びて調子に乗っちゃったのかなあ?」とか。
さすがに周りのやつらも その女どもを苦い顔で見始め、笑顔だったが ちょっと困り顔になってるミギワさんをCちゃんたちが何も聞こえないかのように明るく話しかけていた。
>>46
男はそういうの嫌うのに自分で自分を貶めてるよな。
だから行き遅れるんだよな
あまりにも酷かったので「お前らちょっと悪酔いしすぎだから」って止めようとしたり、連れ出そうとする男たちもいたんだが、そんな男の手をふりほどきながら女どもは続ける。
「そうそう!『ミギワさん』!なつかしーうけるんですけどwww」
「彼氏いるのー?『ミギワさん』?その彼氏、あなたが昔デブスだったの知ってるのー?」
「言ってなかったら詐欺ですよーwww」
さすがにCちゃんたちも話を止めて そいつらをにらんでる。
雰囲気最悪のそんな状態で、動いたのはミギワさんだった。
>>52
こんな女いないだろ
>>76
30にもなっていねーよあほか…と思ったらいた。
悪態ついていた女は、むかしからそんな感じだったのだろう。
>>51
記憶にある限りでは そいつらいい子ちゃんの清純派グループだったんだけどね。
ゆっくりと、ちょっと困った表情をしながらミギワさんは その女どもの席に来た。
あれだけ騒いでた声がなくなって、ここ飲み会?ってくらいしー…んってなったのを覚えてる。
「あの、えっと…」
「彼氏、います。私がその、昔太ってたこととかも全部、知ってますよ」
声がちょっと震えてた。無理もなかった。
自分への悪意に満ちてるやつらに話しかけてるんだから。
女ども、まさかあのミギワさんが話しかけてくるとは思わずに ぽかーんとしてる。
「同級生に久々に会ったのが嬉しくて、つい他の人の事考えずに振舞ってしまって、<女ども>さんたちに嫌な思いさせてしまって本当にごめんなさい。気分悪かったでしょ」
ミギワさんは続ける。
「あと、私が昔『ミギワさん』って呼ばれてたことも知ってます。気にしてないです、実際太ってて本当にミギワさんっぽかったから」
と笑ってみせた。
ワクワク
wktk
ミギワさんめっちゃいい子だな
その瞬間、パーン!って破裂したような音が響いた。
何が逆鱗に触れたのか、もしくは恥をかいたからなのかわからないが女どもの一人がミギワさんの頬を平手打ちしたのだ。
ふっとんだメガネは割れてしまっていた。
俺含めて数人の男女が間に入る。
殴った女は ぎゃんぎゃんわめきながら言葉にならない声をあげて さらに手を上げようとしていたので、他の男女数人が外に引きずり出したんだ。
「メガネ…片方のレンズ割れちゃってた」
そう言いながらミギワさんにメガネを手渡すCちゃん。