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さよならした女の子との思い出
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92 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 19:52:58.97 ID:QFiUbedN
見てるぞ頑張れ


93 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 20:59:49.33 ID:TGOBPwZG
テレビ画面に映し出された映像は昨日の授業風景の模様でした。

なぎさの教科書が真っ黒なことや 百合香達が消しカスを投げている様子などが写っていました。

変態:「百合香ちゃん、これなんかわかるよねぇ?」

百合香:「はぁ? 知らんしー(笑)」


変態:「これやから動物園の飼育小屋だって言ってんだよ」

百合香の顔をムスッとした表情に変わる


変態:「知能の足らん猿が調子乗るなよ」

ドスの効いた声。聞いてる側は本気で怖い。

変態:「ええか? お前らこれがどういうことがわかるか?」

百合香:「なに? いじめとか言うつもり?」


余裕ぶっこいている百合香に鼻で笑うと変態が俺に目配せしてきた。

俺:「いじめじゃねぇよ」

ここからは俺の番だった。



94 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:08:03.65 ID:TGOBPwZG
百合香:「いじめじゃないって認めてんじゃん!」

そう言うとケタケタ笑出す。本当にムカつく女でございました。

俺:「いじめなんてねぇよ。お前らがやってんのはただの犯罪だからな」

百合香:「なに大げさなことゆってんのー(笑)マジ正義感ぶって笑かすわぁ(笑)」

百合香:「つーか、それ見せただけであんたなに言ってんの?投げ合ってたのはこいつにぶつけるためじゃなくて、遊んでただけだっての」

俺:「そんな言い訳が通用すると思うなよ?教科書を塗りつぶしたのも、なぎさの物をとって隠したのもぜんぶお前がやったんだろ」

百合香:「しらなーい(笑) 証拠見せてよ証拠!」


このクラスにあの女の味方をするやつはいない。

完全にボスは自分だと百合香は思っていた。

だからこその、怠慢、豪語、余裕。


そんなものは、変態の前ではまるで意味はない。



95 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:16:40.07 ID:OD5hZ1YM
はよはよはよ


97 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:24:52.30 ID:wRHtjWlB
ぶっ潰せ!ぶっ潰せ!!


99 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:29:19.85 ID:TGOBPwZG
変態:「証拠も無しにこんなこと言うわけないでしょう」

テレビ画面の映像が変わる。

それはなぎさが まだ保健室登校になる前。

教室になぎさがいて、休憩中のなぎさの席だった。

そこになぎさは写っておらず 百合香、紗季、明里、麻衣の姿。

なぎさの机をコンパスで刺したり、教科書に落書きしている真っ最中でした。


変態:「山猿のボスが従えてるのは、同じ穴のムジナの山猿だけってことですよー」

百合香:「?!」


百合香の表情が凍りつく。ありえない!とでもいいたげな表情。

変態の作戦の、概要。

それは、公開処刑だった。


俺:「いじめなんてことは、本来どこにも存在すらしてない。いじめってのは、ただの犯罪だからな」



101 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:36:08.71 ID:TGOBPwZG
俺と変態の考えは次の通り。


いじめはただの犯罪。

子供だからまだ考えが追いつかず犯罪だからないう認識のない犯罪。

人のものを取れば窃盗。

人のものを壊せば器物損壊。

人を傷つければ傷害。

それを裏返せば どこのだれもがいじめと言い換える。

ならば、表にかえしてやれば、犯罪なのだ。


俺:「世間一般で言われてるいじめはただの犯罪なんだよ」

百合香:「・・・」

俺:「お前が言ってることは、ただの言い訳。ガキが怒られたくなくて、一生懸命言い訳してるだけなんだよ」

俺:「犯罪をつごうのいいように言い換えてるだけだ!」

クラスじゅうがシンっとなって黙りこくっている。

俺:「いじめるのなんて簡単だ。犯罪者になればいい」

俺:「それを笑ってるやってるお前らはただの犯罪者だってことを自覚しろ!」



102 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:42:28.80 ID:TGOBPwZG
変態:「俺さんの言う通りです。言ってる意味、わかりますよね?」

変態がそう投げかけると百合香は もうどうしていいかわからないように固まった。

先生:「ちょっと度が過ぎちゃっただけよね?」

いきなり担任が話し始める。

先生:「犯罪者はないでしょう? それを言われてる傷つくひとがいるのがわからない?」

いかにも正論です。

みたい感じで喋り始める。

それに対し、百合香が「そ、そうよ」みたいに同意する。

ここで、ついに変態が本気で追い詰める。

変態:「先生、いや、自己中。お前、自分の発言の意味わかっていってるんやろな?」

先生:「・・・!」

変態:「わからんのか? お前も共犯じゃ言っとんのや」



104 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:49:16.99 ID:TGOBPwZG
変態:「お前はこのクラスの管理を任されとんで?」

変態:「それは、クラス全員を引っ張って行くのを任されとるってことや」

変態:「聞けば、なぎさちゃんが保健室登校になって話し合いにも行かんかったらしいな?」

変態:「なんでや?」


言葉遣いもなにもない。完全に切れた変態にはぐぅの音も出ない。


先生:「・・・」

変態:「答えれんのか? そりゃそうじゃろうよ」

教卓をぶっ叩いて変態が咆哮する。

変態:「お前は自分のクラスのめんどくさい部分は全て見て見ぬ振りをして、逃げとるだけじゃもんなぁ!」

変態:「クラスのうちの一人がいじめられようと、私は関係無い!このクラスは私のクラスだ!楽な方へ逃れて行けばいいって思っとるからやろうが!」



105 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 21:54:26.88 ID:TGOBPwZG
先生:「うるさいっ!」

先生が吠えた。


先生:「社会も知らんガキが大人の仕事に口出すんじゃないの!!」

先生:「あんたの安っぽい考えで、人にものわ、いうのはやめなっ!!」

ボロカスに言われ続けてついに先生も切れ始める、しかし、そこでも流石の変態。

変態:「そうじゃ。俺はまだガキじゃ。じゃから、お前には俺じゃなくて、この人にぶちまけてもらうわ」

そう言って、前のドアの方を見る。

俺:「お願いします、康子先生」


前のドアから入ってきたのは康子先生だった。



106 :名無しさんの初恋:2013/09/27(金) 22:02:29.09 ID:TGOBPwZG
康子:「今までのお話は聞きました」

先生:「!」

康子:「あなたは、教師ではありません」

先生:「はっ?! あんたみたいな教師にそんなこと言われる筋合いないわよ!」

康子:「教師は!!!! あなたのような人では決してありません!!!!」

康子先生が叫ぶ。

この日の言葉は重い。

それは長年の経験、学び、そういったものを本気でやってきている人の言葉だった。

康子:「教師はいついかなる時でも、生徒のことを一番に考え、自分の身を削ってでも生徒の日常を守る仕事です!」

康子:「勉強だけ教えるのも、いじめを見逃すのも、全て教師の仕事ではありません!!!」

静まり返った教室は、康子先生の声がよく響いた。

康子:「教える師匠と書いて教師です!!それはこれからの人生を歩んでいく次の者達に、生きて行くことを教えて行く人間のことです!」



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:すっきりした話,
 


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