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彼女が突然変わってしまった
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379 名前: 寝取られ失格 投稿日: 02/07/17 20:17 ID:ncFh6s8Z
僕はもともと若妻が犯されて堕ちちゃうみたいな筋のフランス書院文庫なんかが好きで、自分ではちょっと変態だオレ、ふふふ、とか思ってた。
今で言う寝取られスキーですね。高竜也先生の「兄嫁28歳」が愛読書で…。
そんな妄想一筋、生涯一童貞の道を突っ走ってた僕だが、社会人になって、ようやくカノジョができた!
そりゃもう有頂天さ!
だが、待っていたのは地獄だった…。
380 名前: 寝取られ失格2 投稿日: 02/07/17 20:27 ID:rAqsrwH7
カノジョは、ウチの会社の外注さんで駆け出しグラフィックデザイナー。
身長は150cmあるかないかで、顔や体型は島崎和歌子みたい。
デブじゃないが、二の腕や肩なんかの筋肉が逞しくて、ミッチリ詰まってる感じ。
でも肌は鼻に小さな雀斑が浮くくらい白く、たまらなくセクシーに思えた。
僕のお初は「注射しまーす、ハイ、ハイ、ハイ、終りましたー」てな具合だったが、成功?童貞と見破ったかどうか知らないが、後々もカノジョがリードしてくれた。
胸をちょっと突き出して、僕に含ませたり、頃合になると股を軽く開いて、僕のお尻に指をかけたり、次に何をするべきかサインを出してくれた。
何気にセックスの上手な子だったと思う。でも4つ下。
381 名前: 寝取られ失格3 投稿日: 02/07/17 20:34 ID:3cQ4OS4j
カノジョと付き合うようになってから、エロビデオや、フランス書院文庫のことも忘れ、ひたすらカノジョの体を可愛がった。
体毛が薄くて、アソコの毛もチョロッ。
体の割に大きなお尻もスベスベしてて、弾力のある肉はツルンとしてつかめないような感じ。気持ちよかったー。
アソコも抜くときチュルッとくっついてくるみたいで、すぐ漏らしてしまいました。
可愛くて可愛くて、どうにかなってしまいそうだった。
382 名前: 寝取られ失格4 投稿日: 02/07/17 20:41 ID:IXDnOt0Y
二人で会うとき以外は、カノジョの友達二三人と、僕の会社の友人Yを交えたグループで遊ぶことが多かった。
友人は、今まで会った誰よりも笑いのツボが似ていて、僕とちがい流行に強く、イイヤツに出会えたと思ってた。
もともとカノジョとのきっかけを作ってくれたのも、Yだった。
少し軽い男で合コン大好き。入社した頃失恋して、まあ出会いのチャンスづくりに頑張っており、僕もアチコチひっぱり出された。
カノジョとの合コンもYの仕込み。友人歴はYの方が僕より長かった。
383 名前: 寝取られ失格5 投稿日: 02/07/17 20:50 ID:/s4UjWI9
そうして幸せと快感いっぱいの1年が過ぎ、ある年のクリスマス…バカと言わないで…いや言われても仕方ないか…
僕は一人三万円の高級フランス料理店でカノジョと過ごすべく予約を取った。
なんとならばー!結婚してほしい、なんて言っちゃったりしてー!と思ったのだ。
ああ、今思うと恥ずかしさで転げまわりたい!でもあの時は本気だった。
かなり前から予約を入れた。僕にはバラ色の未来しか見えなかった。
384 名前: 寝取られ失格6 投稿日: 02/07/17 20:57 ID:UhePNcnA
カノジョが突然変わってしまった。
当日の三週間くらい前、急に髪を真っキンキンに染めた。何の相談もなかった。
体も心もトロトロに溶けて一体になっているように思い込んでいた僕は、はじめて違和感を感じた。
白すぎる肌で金髪にすると、全体がハレーションを起こしているように見えて、印象が完全にちがう。
初めて見る真っ赤な口紅が似合ってたが、健康的な雰囲気が消し飛んで娼婦みたいだった。
ちっとも笑ってくれない。
385 名前: 寝取られ失格7 投稿日: 02/07/17 21:04 ID:sGqpx6ov
急転直下、僕は対応できない。
すごくぎこちなくなってしまった。
髪のことを聞くと、流行ってるからとか、なんかうざったそうだし、顔が怖い。
どうしたの、と聞いても、ウチ以外から来た仕事が死ぬほど忙しいと言われては、あまり口出しもできない。
グチも言わない。エッチに誘う空気でもなし、ウソみたいに会話がなくなった。
多忙を口実にしてあまり会ってくれなくなり、電話もすぐに切ってしまう。
でも…でも…クリスマスさえくれば…。
386 名前: 寝取られ失格8 投稿日: 02/07/17 21:14 ID:DNDZSG5l
最悪。
あのクリスマスにぴったりの言葉だ。
二人で過ごす約束はしていた。
当日驚かせようと例の高級レストランに連れて行くと、こんな高い店に来るとは思わなかった、帰ると言い出す。
本気で迷惑そうだった。
けんかになった。
しまいには「私から誘ってくれと頼んだわけじゃない」と言った。
そりゃあない!OKしたくせに!
僕はこの言葉が許せないと思った。非常識だと思った。カノジョがこんなことを言うなんて信じられなかった。
結局、カノジョはまさに渋々テーブルに着き、仏頂面でフルコースを食べた。
なんも言えるわけねーよ!
387 名前: 寝取られ失格9 投稿日: 02/07/17 21:29 ID:81wDZIVt
僕は頭に来て、というより愕然として、どうしたらいいかわからず、その後 なかなかカノジョに連絡できなかった。
正月休みには二人とも帰省するのだが、僕は一人アパートで悩んでいた。
しかしカノジョが帰ってくるだろう日に会いに行く決心をした。
電話で沈黙の間ができるのがイヤで、直接カノジョのアパートに車を飛ばした。
とにかく会いたかった。マジで激しい筋肉痛みたいに胸が痛かった。
388 名前: 寝取られ失格10 投稿日: 02/07/17 21:36 ID:81wDZIVt
ショックで全身の毛が逆立った。
アパートの前、いつも僕が路駐している場所には、Yの中古ゴルフ(メチャ安)が収まっていた。
最初のショックが過ぎると、頭がボゥっとして、夢の中にいるみたいだった。
僕は感情とかないまま車を止めて、ぼんやりカノジョの部屋の窓を眺めてた。
あたりが暗くなったので、7、8時間そうしてたのだろう。
やがて、窓に明かりが灯った。
気がつくと、僕は当てもなく車を走らせていた。
Yが出てくる姿はとうとう見ることができなかった。明け方、車の中で寝た。
現実感が全くなかった。
389 名前: 寝取られ失格11 投稿日: 02/07/17 21:45 ID:49XN07E9
会社が始まって、ある日の定時後、“友人”Yに僕は腹を割って話をしてほしいと頼んだ。
Yは逃げ腰でとり合おうとしない。
しまった、という感じで一瞬目をむいたが、後は本当に面倒くさそうだった。
らちがあかないので、Yの腕をつかんで無理に会議室に引っぱっていった。
僕の方が二回りほど大柄だ。
座らせると、ふてくされたような顔をして…言った
「見たんやろ。見たとおりや。正月ずっと一緒や。別れた言うとったで。そうやろ。
今、オレら付き合うてるつもりやから、お前、全然関係ないんちゃうん?」
390 名前: 寝取られ失格12 投稿日: 02/07/17 21:49 ID:y0sGLE3x
あっ、うっ、ぐっ。
その時の僕の頭に中を表現すればこんな感じ。
なんにも考えられなかった。お前、友達のくせに!などという言葉も出なかった。
そう、僕は友達ではなかったのだ。コイツから見れば。
僕が間抜けにフリーズしているのを見透かして、Yはさっさと逃げてしまった。
Yの口ぶりからして、この弁解が即興のデマカセだとわかった。
しかし、もう、追う気力は欠片もなかった。
足元がガラガラと崩れていくようなショックだった。
392 名前: 寝取られ失格13 投稿日: 02/07/17 21:53 ID:rZ1G0Dhs
Yは捨て台詞に、余計なこと言いふらすなよ、と言った。
一瞬カッときたが…しねーよ、そんなこと!だが、一週間もしないうちに、Yは自分に都合の良い話、オレもツレーが、カノジョがオレ(Y)を選んでしまったんだ、というストーリーを広めてしまった。
二枚目だ。事実関係上ウソはない。
僕は別れた認識はなかったけど、カノジョはそう思ったのかもしれんし…。
でも、一言、僕にスジを通してくれよ!
なんて言えなかった。
あきらめの悪い、逆恨みの負け犬っぽいから…。
しかも、わざわざ僕に口止めしといて…何も言わないけどさ…
Yは見た目も喋り口調も西田俊之っぽいイイ人キャラだったのに。
僕は怒りより、もー、おったまげ。
>>次のページへ続く
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