俺には幼馴染がいた。
俺には幼馴染がいた。
家が近所で幼稚園入園前からずっと一緒だった。
小中高とずっと一緒に通ってたんだ。
幼馴染松岡茉優に似ているので茉優とする。
茉優は天然っぽいところがありつつもとてもしっかりしたお姉さんタイプの子だった。
弟がいる影響もあるのかな。
俺は2人兄弟の下なので甘ったれな感じ。
親同士がママ友として仲良くしてたので自然な流れとして仲良くなっていったんだ。
小学6年生くらいまではお互いの家でお泊まり会なんてよくやってた。
中学生になってからも一緒に登校するのを続けていたんだが、周りは異性との関係を気にし始める時期にきていた。
まあ当然といえば当然。
俺も当然異性に興味はあったさw
周りからはしつこく茶化されてた。
高校は意図せずにたまたま同じところを志願していた。
親たちは知ってたみたいだが。
見事に2人とも受かり合格記念パーティーなんかも催したりしたな。
中学の時はませてたやつも殆どいなくて茶化される程度だったのも、高校生になってからは違った。
自分で言うのはあまり好かないが俺も茉優も顔は悪くない方だったんだ。
付き合ってるのかだの何だなのとしつこくされてどちらから言い出すのでもなく一緒に登校するのを辞めた。
高校一年の冬だったかな。だいたい今の時期だ
クラスも違かったからだんだん会話もなくなっていった。
2年に上がって少し経った頃かな。茉優に彼氏ができたって話を聞いたんだ。
茉優との会話が無くなってから俺は茉優の存在の大切さっていうのかな、そんな感じの感情に気づいた。
その矢先に彼氏ができたという話を聞いてすごく絶望したのを覚えてる。
話しかけよう話しかけようって思ってもヘタレな俺だからグダグタやってる間に他の男に茉優を取られちまったんだ
友人はいつも固まって遊んでたのが俺含め4人いてそいつらは全員彼女がいた。
茉優に告白しろって前から言われてたのに俺はしなかった。
友人たちは俺のヘタレさを知ってるから責めずに元気付けてくれたんだ。
そんで合コンを開いてもらった。
これが俺の分岐点だったんだ。
合コンには男4人の女5人というなんとも意味のわからない人数構成だった。
合コンと言ってもガキだから河原で一杯やるとかその程度だけどね。
女はそれなりに可愛い子達だった。
1人だけドブスがいたが。
茉優にそれとなく似てる子がいて俺はその子と積極的に話していた。
茉優に似てる子は優子としよう
優子は身長高めで細身の俺のどタイプの子だった。
俺が身長高いから身長高い人がいいっていう理由なんだけどね。あとデブが嫌い。
優子はすごい明るくてお喋りな子だった。
俺は普段あまり話さないが酔ってきていたのですごく楽しく話してた。
周りも俺の気持ちを察してくれたのか優子とくっつけようという雰囲気にしてくれた。
だが、1人だけ意図しない人物がいたんだ。
それはたった1人いたデブの女だ。
俺にくっついてきてちょっかいをかけてきやがる。
しかし気になる女の子がいる手前邪険にするわけにもいかない。優しい人でありたいからな。
上手いことあしらえずにいると一番イケメンな翔太がデブを引っ張っていってくれたので助かった。