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ゼミの合宿で好きだった子のセク●スを見てしまった
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74 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:27:38 ID:XVYUXbix0
会って一番最初に聞いた話は、笹原さんに年上の彼氏ができて、来年結婚するということだった。
俺と佐藤はバカみたいに騒いだ。
「うごお!!おめでとう!!」とか言って。
笹原さんは・・・・俺は どうしても女性として見ることができなかったんだが、人間としては、できすぎたくらいの人なので、あの人を女として選ぶ男は「本物」だと思った。
で、笹原さんの本題は、結婚のことではなかった。
佐智子さんのことだった・・・・・
75 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:36:27 ID:XVYUXbix0
あの事件以来、佐智子さんは1度しか見かけていない。
あの年、大学が始まっても俺は引きこもり状態だったので、ゼミの単位が危なくなった。
年末には何とか復調しつつあった俺は、適当に病気の経緯を教授に説明すべく、大学に行った。
教授室に入ると、佐智子さんがいた・・・・
その時は、頭がグラグラっとしてきて、汗が噴出し、吐き気がしてきた。
息が詰まった。
「う・・・か・・・・・・ろ、廊下で・・・待ちます・・・・」と俺は教授室を出て、しゃがみこみ、気分を落ち着かせた。
ちょっと落ち着いたので、廊下の突き当たりの窓の方へ行って、外を眺めた。
がちゃりと戸があくと「失礼致しました・・・・・」と佐智子さんの声がした。
そして、カツカツカツカツ・・・・と足音がして、エレベーターの開く音がした。
佐智子さんは卒論指導で教授室に来ていたみたいだったから、卒業はしたんだろう。
その後の佐智子さんに関して知っていることは、これだけだった。
76 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:40:57 ID:XVYUXbix0
さて、話は笹原さんに戻る。
あの事件があった日、佐藤は うちに泊まると行ったのに、あわてて出て行った。
俺の状態が状態だったので、あれが何だったのか考えたこともなかったが、あの日、佐智子さんは うちに戻らず、連絡を受けた佐藤・笹原さん・菊池が探し回ったんだという。
結局、三人は佐智子さんを見つけることができなかったが、佐智子さんは二日無断外泊をして、ふらりと うちに帰ってきたらしい。
会って一番最初に聞いた話は、笹原さんに年上の彼氏ができて、来年結婚するということだった。
俺と佐藤はバカみたいに騒いだ。
「うごお!!おめでとう!!」とか言って。
笹原さんは・・・・俺は どうしても女性として見ることができなかったんだが、人間としては、できすぎたくらいの人なので、あの人を女として選ぶ男は「本物」だと思った。
で、笹原さんの本題は、結婚のことではなかった。
佐智子さんのことだった・・・・・
75 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:36:27 ID:XVYUXbix0
あの事件以来、佐智子さんは1度しか見かけていない。
あの年、大学が始まっても俺は引きこもり状態だったので、ゼミの単位が危なくなった。
年末には何とか復調しつつあった俺は、適当に病気の経緯を教授に説明すべく、大学に行った。
教授室に入ると、佐智子さんがいた・・・・
その時は、頭がグラグラっとしてきて、汗が噴出し、吐き気がしてきた。
息が詰まった。
「う・・・か・・・・・・ろ、廊下で・・・待ちます・・・・」と俺は教授室を出て、しゃがみこみ、気分を落ち着かせた。
ちょっと落ち着いたので、廊下の突き当たりの窓の方へ行って、外を眺めた。
がちゃりと戸があくと「失礼致しました・・・・・」と佐智子さんの声がした。
そして、カツカツカツカツ・・・・と足音がして、エレベーターの開く音がした。
佐智子さんは卒論指導で教授室に来ていたみたいだったから、卒業はしたんだろう。
その後の佐智子さんに関して知っていることは、これだけだった。
76 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:40:57 ID:XVYUXbix0
さて、話は笹原さんに戻る。
あの事件があった日、佐藤は うちに泊まると行ったのに、あわてて出て行った。
俺の状態が状態だったので、あれが何だったのか考えたこともなかったが、あの日、佐智子さんは うちに戻らず、連絡を受けた佐藤・笹原さん・菊池が探し回ったんだという。
結局、三人は佐智子さんを見つけることができなかったが、佐智子さんは二日無断外泊をして、ふらりと うちに帰ってきたらしい。
78 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:45:23 ID:XVYUXbix0
笹原さんは佐智子さんの勝手な振る舞いに、「怒髪天を衝く勢い」(本人談)で怒っていたんだという。
で、帰ってきましたという佐智子さんの母親から電話をもらうと、その場で佐智子さんに代わってもらい、明日何時に大学の学食に来い!みたいなことを言ったらしい。
「引導を渡すつもりだった」
笹原さん、ステギスギス
80 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:55:17 ID:XVYUXbix0
会うなり佐智子さんは泣き崩れた。
笹原さんは「あら、白々しいこと!」と思ったとか。
佐智子さんは訥々と話し始めた・・・・
1年位前から父親が愛人を作って家に帰らなくなった。
父は「島耕作(笹原談)」みたいな人で、生活費は十分にくれるが、母親が精神的に参ってしまい、家事は一切佐智子さんがやっており、佐智子さんの高校生の妹の弁当も作っていた。
家事が忙しくなると、彼氏とあまり会えなくなった。
母親の傍にもいなくちゃいけなかったし。
就職活動でも忙しかった。
彼氏とは ますます会えなくなり、彼氏は、佐智子さんの浮気を疑うようになった。
浮気は、実際 彼氏の方先だったが。
心身ともにボロボロのところに、ゼミ合宿は久々の外出で、浮かれていた。
男に優しくされてしまい、癒されたい、と思ってしまった。
彼氏へのあてつけ、ってのもあった。
佐智子さんの話はそんなところだった、らしい。
81 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:01:21 ID:XVYUXbix0
佐智子さんは、いろいろみんなには迷惑をかけた。
一人一人にお詫びしたいけど、恥ずかしくてできない。
だから、笹原さんのから伝えてほしい、わがままだってわかってるけど、お願いとのことだった。
「あなた、男に癒されてるんだから、それでいいでしょ?私たちのことよりも、そっちが大事だから それをやったんでしょう? よくてよ、謝罪なんかいらないわ。ごきげんよう」
(ホントにあの口調でやったんだかは知らんけど、笹原さんはそう言った(w)
と笹原さんが席を立とうとすると、佐智子さんは笹原さんの腕を掴み、「お願い、お願い」と泣きながら、消え入りそうな声で言ったという。
83 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:10:27 ID:XVYUXbix0
このまま、袖を振って立ち去るのも辛くて、笹原さんは話を聞くことにした。
あのあと、佐智子さんは男と「付き合おうね」みたいな話をしていたんだという。
それで、酒も入っていたので すぐ二人で寝てしまい、隣の騒ぎに気付かなかった、という。
朝起きて、酒が引くと「どうしよう、どうしよう」と急に不安になった。
しかも、ゼミの人間は誰もいない。
宿の中を駆け回ってみんなを探した。
ヨットサークルの連中に、ゼミの人たちがどうしたのか聞くと、「ひゅーひゅー!」とか「あのさあ、今夜は俺と・・・・どう?」とか言われて、ここで取り返しのつかないことしたと、打ち震えたらしい。
すぐに宿を引き払い、その後は友達のうちにいたらしい。
84 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:14:07 ID:XVYUXbix0
「え・・え・・と・・・・・笹原さん、荷物はどうしたんですか・・・・そういえば・・・」
「ああ、荷物?さっちんと男がイタした部屋においてあった荷物なんて気持ち悪くて」
「豪快ですねえ・・・・」と佐藤。
「学食で会った時、さっちんが荷物持ってきたから、結局受け取ったけど」
「あ・・・あ・・・・・部屋代はどうしたんですか?男部屋は清算したけど・・・・」
「さっちんが払ったんでしょ?」
「豪快ですねえ・・・・・」
と佐藤。
86 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:26:12 ID:XVYUXbix0
笹原さんは一通り佐智子さんの話を聞いた。
「確かに、さっちんも大変だったんだね・・・・・でも、あなたのせいで、深く傷ついた人がいるのよ!?もしかしたら、死ぬところだったんだから・・・・」
「え・・・・?」
「誰かは・・・・自分で考えることね・・・・」
「・・・・・・・もしかして、武田くん・・・・・」
「もう・・・・私・・・・死んだ方がいいよね・・・・・」
「そんなことして、武田くんが知ったら、武田くん、もっと傷つくよ・・・」
「謝りたい・・・・・」
「・・・・・・・何を?わけもわからず謝ったって、今の武田くんは もっと苦しむだけね・・・・・」
「・・・・・・・・」
「武田くんが、話しても大丈夫になったら、伝えておくわ・・・・・」
「お願い・・・・・・・」
87 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:31:39 ID:XVYUXbix0
以来、笹原さんは佐智子さんと話をしていないという。
人づてに聞いた話だと、佐智子さんは以来 陰のあるような感じになって、仕事人間みたいになっちゃったとか。
彼氏も、いないらしい。
88 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:39:21 ID:XVYUXbix0
俺は、笹原さんにお礼を言った。
笹原さんの選択は、俺にとって全く正しかった。
あそこで、もし、笹原さんが佐智子さんを俺のところに連れてきたりなんかしたら・・・・
何が起こったか想像もできない。
(・・・・勝手だ・・・・勝手すぎるよ、佐智子さんは・・・・・・)
でも、あの快活な佐智子さんが、今では仕事人間になってしまった、なんて聞くと・・・
(俺が・・・・俺が・・・・もしフツメンくらいだったら・・・・・)
(コクるくらいはできんだろうな・・・・・・・そこでフラれても、あの事件はなかったかもしれない)
(いや、いくら俺がキモメンでも、佐智子さんにコクって嫌われたとしても・・・・・)
(あの前にコクっていれば、あの事件はなかったのかもしれない・・・・・・)
90 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:41:47 ID:XVYUXbix0
(佐智子さん・・・・・助けられなくて・・・・・ごめんなさい・・・・・)
そう思った。
それで、ああ、俺まだ佐智子さんのこと好きなんじゃん、と気付いた。
ボタボタっと涙がテーブルに落ちた。
92 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 11:47:27 ID:XVYUXbix0
「おい・・・・・タケ・・・・」
「俺・・・・・・俺・・・・・バカだよなあ、まだ佐智子さんのこと・・・・」
「やっぱ・・・・まだ言わない方がよかったかな・・・・・・」
「い・・・い、や、言ってくれた方が・・・・・・・」
「ほ、ほら〜私みたいな女でも彼氏できたし、だから・・・・・・・」
俺と佐藤はこういう言葉に実は一番へこむ。
金はない、オタク、アキバ系、キモメン。おどおどしている。ダメなとこばっか。
電車男なんていない。
エルメスなんていない(w
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